僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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幻想郷について調べたり、どのくらいいるかを考えるうちに遅れてしまいました。
すみません。
今回はオリジナル設定があります。
後、キャラの口調がどんな感じなのか俄かな部分もあります。
東方ガチ勢の人にとっては不快に思うこともあるかも知れません。
ご了承ください。


幻想郷にて

「まずはじめに、ここで過ごした一日はあちらの六時間とほぼ同じだと思っていいわ。職場体験が一週間だから、十四日しかいられないから気をつけてね。まずは霊夢の所に隙間を開くわ。博麗の加護を受けに行かないとね。」

 

「博麗の加護ですか?」

 

「貴女が幻想郷で、襲われないようにするための一種の儀式だと思いなさい。」

 

隙間が開くと、そこには神社が建っていた。

夕暮れが鳥居を照らし、かなり幻想的だ。

 

『博麗神社よ。とても懐かしく思えるわね。』

 

中の霊夢さんも感じているのだろう、この懐かしく思える風景。

 

「あら、紫じゃない。その子は?」

 

「さとり妖怪の姉さん?」

 

「さとりは金髪じゃないぜ?」

 

現れたのは霊夢さんと魔理沙さん、そして小槌さんの個性元の針妙丸さん。

 

「初めまして、私は東方穂稀と言います。短い間ですが、よろしくお願いします、霊夢さん、魔理沙さん、それと針妙丸さん。」

 

「私達の名前をなんで?」

 

私は魔理沙さんに変化したみた。

 

「魔理沙が二人⁉︎」

 

「ふふふ、面白いでしょ?これが彼女の能力、誰にでも変化できる程度の能力よ。訳あって短期的に幻想郷へ招くことになったわ。」

 

「私にはなれるんですか?」

 

「すみません、私の個性で変化することができるのは30とちょっとまでです。残念ながら、針妙丸さんにはなれません。」

 

「魔理沙の格好でそんな丁寧口調で言われると、違和感があるわね。」

 

確かにそうかも知れないけど、変化するのは格好までで口調までは変わらない。

博麗の加護をもらい終わると、紫さんに霊夢さんが睨む。

 

「ここに来た理由は他にあるんでしょ?紫。」

 

「彼女に霊力の使い方を教えて欲しいの。まあまあいい方だけど、雑な所もあるわ。そこで貴女に白羽の矢がたったわけよ。」

 

「確かに霊夢なら霊力の使い方は上手いけど、どうすんだよ。」

 

「スペルカードで対決。」

 

「そういうことよ。」

 

スペルカード。

確か弾幕を使った解決法があるって、にとりさんから聞いた。

 

「よろしくお願いします。」

 

「意外ね、大抵の人はスペルカードについて聞いてくるんだけど・・・」

 

「そこはにとりさんに聞いたことがあるので、大丈夫です。最もここにいるにとりさんではなく、私の中にいるにとりさんですが・・・」

 

「魔理沙、スペル一つで戦ってみなさい。客観的にみたいわ。」

 

「分かったぜ。穂稀、私が使うスペカは星符『メテオニックシャワー』。頑張って避けてみるんだぜ?」

 

スペカを唱え、発動する。

私は箒を取り出し、空中へと逃げる。

当たりそうなのだけかわしていく。

60秒間逃げ切ることができ、魔理沙さんはスペカをやめた。

 

「・・・ありがとう、魔理沙。霊力はまあまあいい方ね。まず霊力じゃなくて他を育てた方がいいわね。紫、紅魔館に繋げなさい。」

 

「貴女ねぇ・・・まあいいわ、繋げるわよ。」

 

次の瞬間、景色が変わった。

紅い館が現れたのだ。

どうやら紫さんが、紅魔館なる場所に送ってくれたみたいだ。

ポケットに紙が入っている。

紅魔館にて気力・妖力・魔力、永遠亭にて薬。

守矢神社にて神の力、白玉楼にて剣。

この6項目を鍛えるらしい。

 

「(´-`).。oO」

 

門の所で寝ていたのは美鈴さん。

どうしようかなと思っていると、次の瞬間美鈴さんにナイフが無数に刺さっていた。

この感覚もしかして・・・時間が止まった感覚?

 

「お客様、いらっしゃいませ。私はここのメイド長十六夜 咲夜と言います。何か用でしょうか?」

 

「気力と魔力・妖力について知りたくて・・・」

 

「・・・成る程、貴女が・・・お嬢様の所に案内します。美鈴、貴女もよ。」

 

案内され、部屋へと辿り着く。

そこにはレミリアさんがいた。

 

「初めまして人間、運命が言っていたわ。とても変わった人間が訪れるって。貴女のことね?」

 

運命?

中二病か何かなのかかな?

 

『違うわ、私の本来の能力は運命を操る程度の能力。ある程度先の運命だって当たることも出来るわ。』

 

私にも使えるかな?

 

『さあね。それは貴女次第って感じかしら?』

 

「霊力以外を鍛えるために、ここに連れられて来たんですが何をすれば・・・」

 

「・・・今日は遅いわ、寝なさい。私も眠るから、明日の朝から開始するわ。」

 

「吸血鬼ですね?昼夜逆転していますが・・・」

 

「昼の方が面白いことが起こりやすいわ。それに・・・その方が貴女にとって楽ではなくて?」

 

「そうさせてもらいます。」

 

咲夜さんの案内で寝室へと案内された。

棺桶じゃなくベットだったため、ひとまず安心した。

 

 

(レミリア視点)

 

「美鈴、どう思った?」

 

「・・・とてもおかしいの一言ですね。」

 

「貴女もそう思ったのね。」

 

そうおかしい。

人であれば霊力のみしか存在しない。

しかし彼女は能力のお陰か、霊力・魔力・気力・神の力を持っている。

だが複数あるせいで、お互いがお互いの邪魔しあっている。

それがうまく調合した時、彼女は今まで以上に強くなるだろう。

彼女の運命はどうなることやら・・・

 

end

 

 

翌朝

食事の後案内されたのは大広間。

レミリアさんが待っていた。

 

「おはよう、昨日はよく寝れたかしら?」

 

「まあ、襲われないか不安はありましたが・・・」

 

「そう、それならよかったわ。妖力について教えるわね。簡単に言えば妖怪と妖精が扱える力のことを妖力というわ。この世界で妖力で戦う人は多いわ、頑張って覚えるのよ。」

 

そういうと赤い槍を作ってみせた。

 

「スピア・ザ・グングニル・・・」

 

「知っているようね、その通りよ。私になれるんだったら作ってみなさい。」

 

私はレミリアさんに変化し、槍をイメージする。

しかし上手いこと槍を作ることは出来なかった。

 

「小型ナイフくらいなら形になるかしら?」

 

イメージを再開すると、刃渡り2cmのナイフらしきものが完成した。

 

「最初にしてはいい感じよ。最終的に槍を作れるくらいまでいけばいいわ。」

 

気が緩み作ったナイフは消えてしまった。

妖力をこんなに意識して使ったことはなかったな。

とてもじゃないが、1日や2日でできるようなものじゃなさそうだ。

再度妖力を使い、ナイフを生成した。

さっきよりもナイフらしくなってきた。

 

「私に投げてみなさい。」

 

一瞬分からなかったが、思いっきり投げる。

レミリアさんは当たる瞬間、蝙蝠になって避けた。

 

「貴女も私ならこれができるかも知れないわね。」

 

そっか、レミリアさんは吸血鬼。

蝙蝠になることもできるんだった。

もし私ができるのであれば、戦い方も変わってくるかもしれない。

 

「咲夜、次はパチェの所に案内してあげなさい。」

 

「分かりました、お嬢様。」

 

咲夜さんの案内の途中、私は疑問をぶつける。

 

「咲夜さんは人間ですよね?吸血鬼であるレミリアさんのメイドをしているのには、理由があるのでしょうか?」

 

「元々はバンパイヤハンターでした。数多の吸血鬼を仕留めてきました。そして次の標的がお嬢様だった。今回も楽に終わると思っていた、でも結果は惨敗。そればかりか、殺さなかった。何度も挑む内に、メイドとして雇われた。一見すれば、おかしな関係ですがね。」

 

一瞬止まる感覚がおこる。

 

「私を使えるようですね。時間を止めている間、動けるのは早々にいません。」

 

「確かに貴女を使うことは可能ですが、一分間しか止められません。」

 

「・・・それはおかしいわね。貴女・・・一分以上動いているわよ?」

 

その時初めて時間が止まっていることに気がついた。

 

「もっと長いこと止められるけれど、体が気づいていないのかもしれませんね。」

 

止まっていた木の葉が動き出した。

体感的に三分程度だろうか?

 

「さあ、着きましたよ。」

 

通されたのは何百万・何千万冊もありそうな大図書館だった。




備考
・幻想郷で二日=現実世界の一日(原作変更)
そのままの意味。
この設定をしたため、幻想郷には最大七日間(ヒーロー殺しvs緑谷・轟に参加予定の為)いる予定です。

・幻想郷での能力
誰にでも変化できる程度の能力 → まあ、間違ってはいないけれどなあ〜。
見ている人の中でこんな能力の方がいいとかあれば、コメントしてくれると助かります。

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