僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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おじちゃん、誰?

あれから一週間。

にとりさんは1日一時間出せるまで伸ばせられた。

あれから新たに3つの個性に目覚め、確認も並行して行っている。

 

「この個性・・・動物の声が聞こえるのはいいね。人の心の声も聞こえしまうのが難点・・・と。」

 

「穂希?穂希なのか?」

 

振り返るとそこには、道路標識の通行止めを持ったがたいのいいおっちゃんがいた。

 

「おじさんは誰?」

 

「おじちゃんは、君の父親だ。」

 

父親?

 

 

(???サイド)

 

「探、ここなのか?」

 

「いいえ、違います。お嬢様に最近あった子がここにいます。その子に会うためにここに来ました。」

 

詳しく聞くと、これが一番の近道だとこと。

 

ピンポーン

 

「はーい、どちらさ・・・ダウザーさんと銀次さん?ヒーローのお二人が何故?」

 

「奥さん、子供とお話をしたいことがあってね。合わせてもらえるか。」

 

「部屋にいますが・・・今は・・・」

 

母親に聞いた所、無個性と判断されてかなり落ち込んでいるみたいだ。

 

「構わん。」

 

コンコン

 

出久(いずく)君、禁止ヒーロー銀次だ。君にしか出来ないことがあるんだ、少し部屋から出てくれないか?」

 

名前を聞いたからか、物凄い勢いで扉が開いた。

 

「ほ、ホンモノだ〜。ホンモノのきんしヒーローきんじさん、それにさがしものヒーローダウザーさんもいる。」

 

「ははは、知っていることは嬉しいことだ。」

 

「出久君。君、一週間ほど前に女の子に会ったね?その子とどこで出会ったか覚えているかい?君と同じくらいの女の子で、金色のショートヘア・青色の目・黒のナイトキャップに黄色のリボンをついていた子。」

 

暫く考えた後、思い出したみたいだ。

 

「うん。」

 

「案内してくれるかな?」

 

・・・

 

暫く歩いて、立ち入り禁止の看板がたった場所で止まった。

 

「この先にあるはしでその子はいたよ。でもきけんがあふれているらしいし・・・」

 

「ははは、私はヒーローさ。危険な場所には行き慣れているさ。爺、この子を家まで送ってくれ。」

 

「分かりました。」

 

「まってください‼︎」

 

立ち入り禁止の先を少し進むと、出久君から呼び止められた。

 

「むこせいでも、ヒーローになれますか!」

 

「現に私も中一まで無個性だったのさ。無個性だからって諦めたらそこで終わりさ。君にしか出来ないことをやれば、君もオールマイトみたいなヒーローになれるさ。」

 

これは本当だ。

何回も死のうと思ったものだ。

 

「うん。」

 

目を輝かしている出久君を後に、私は奥へと向かった。

森を抜けると橋がかかっていた。

焦る気持ちを封じて、罠などに気を付ける。

と言っても動物を捕まえるためのワイヤーしか見当たらない。

暫く歩くと家があった。

庭を覗くと女の子がいた。

 

「穂稀?穂稀なのか?」

 

髪がピンクに、服も水色とピンクのスカートと変わっていたが、成長した娘だ。

間違いない。

 

「おじさんは誰?」

 

まあ、聞かれると思ったさ。

 

「おじちゃんは君の父親だ。」

 

すると穂稀は、もう一つの目でこっちを見た。

 

「東方 銀次。個性『禁止』最大10個の個性を消せて、人気No.5ね。」

 

何?

私のことを・・・

 

「よく知りません。私のこともよく知っていると・・・へえー、私2460gで産まれたんですね。」

 

「おっとそれ以上は読ませない。」

 

これ以上昔のことを見せてはならん。

あんなことを今の彼女に見せたら・・・

もう少し大人になってから、改めて話すことにしよう。

元の姿に戻っていった。

 

「心が読めない?」

 

「その個性を禁止した、全く厄介な個性持ったものだよ。育ててくれた者に会わせてくれないか?」

 

・・・

 

「あんたがこの子の父親かい?」

 

「そうだ。」

 

どこにでもいる普通のおばちゃんだな。

聞いたところ、年金を切り崩して穂稀を育ててくれたそうだ。

 

「穂稀ちゃんは今現在8個の個性持ち、『鑑定』持ちの話じゃと今の4倍くらいまで増えるそうじゃ。」

 

「そうか。」

 

増えているな。

危険なものは禁止しておかないと・・・

二度とあのような事は起こさせない。

それが死んだ利鋂(りばい)との約束だ。

 

「これは育ててくれたお礼だ。」

 

「桁・・・間違っておらんか?」

 

「百万か、間違っていない。」

 

「・・・そうかい。」

 

少なかったか?

後で爺に言ってもう百万くらい用意して貰おう。

 

 

end

 

私はおばちゃんにお別れを告げ、自宅に戻ることにした。

 

「お嬢様、おかえりなさいませ。」

 

そこには、いかにも執事と言う人が黒のリムジンの前で待っていた。

 

「彼は執事の探だ、わからないことがあればなんでも聞くがよい。」

 

暫く走っていると、ある場所で止まった。

 

「お嬢様、着きました。」

 

厳重な門を超えると草原が広がっていた。

遠くには海が見えていた。

この全てが東方の所有物だと聞き、驚きを隠せない。

家も文句なしの大きすぎる豪邸。

玄関を超えるとメイドと、執事が待っていた。

 

「「「おかえりなさいませ、穂稀お嬢様。」」」

 

ずれることなく礼をする。

 

「こころはいるか?」

 

そう言われ現れたのは数々の仮面(今は無感情の仮面をつけている)を周りに浮かべ、16くらいの新しい服を着たメイドだった。

 

「は、はい。ご主人様、私に用はなんでしょうか?」

 

「君に我が娘の世話を任せたい、頼めるか?」

 

それを聞いたみんなが騒然とする。

こころは困った仮面変わるが、顔は変わらない。

 

「私・・・ですか?私よりメイド長であるマリアさんや、ナーシャさんがいいと思うんですが・・・」

 

「マリアは私の尊属メイドだ、ナーシャはどっか行った料理長代行をしている。その他のメイドは色々と仕事をしている。仕事と言う仕事をしていないのは君だけだ。」

 

「そうですが・・・お嬢様、私でいいですか?」

 

「うん。よろしくね、こころさん。」

 

「はい、お嬢様。」

 

こうして豪邸での暮らしが始まった。

何から何までしてくれるメイドに、最初は戸惑っていたけどこころと話し合い、してもらうものと自分でやるものを決めた。

家も数日程度で覚えられ、新たに個性も増えていきメリット・デメリットを確認していった。

 

・・・

 

月日は流れ、十年後。

 

「この中で雄英高校に合格確定者が一人いる。」

 

「俺だな。」

 

「私よ。」

 

「もしかして、おれだったり・・・」

 

「東方 穂稀だ。」

 

「「「やっぱりかー。」」」

 

いつもの光景だ。

そしていつもの流れだ。

正直飽きてきた。

 

「穂稀よ、推薦は蹴るのか?」

 

先生からそう言われると蝙蝠の羽が生え、高らかにこう発言した。

 

「一般一本で行くわ。推薦だとつまらないし、緊張感があった方がいいじゃない?」

 

「「「推薦を蹴るなんて、なんて馬鹿なことを‼︎」」」

 

「穂稀さん、個性を使わないで下さいね⁉︎」

 

レミリアさん、勝手に出て来ないでください。

 

『私達は退屈でしょうがないのよ。学校にいる時は阿求しか使わないじゃない。』

 

それもそうですけど・・・

 

「五ヶ月後には高校試験だ、皆頑張って合格してこい。」

 

「「「はい!不合格報告を持ってやってきます!」」」

 

「合格する気無いのかお前らは・・・」

 

先生、貴方に同情します。

 

・・・

 

「お父様、ただいま帰りました。」

 

こころから来るように言われ、応接間4に呼ばれた。

 

「帰ってきたか。今日はいい知らせと悪い知らせが二つある。悪い知らせとして、元料理長が敵になっていたことが分かった。」

 

「生きていたのね。」

 

「いずれ私が引導を渡してやる。薄々気づいているかも知れんが、母親は敵の攻撃により亡くなった。人魚姫リバイアと言えば分かるか?」

 

「はい、海において敵の逮捕率99%のヒーローですね。」

 

「そうだ、彼女が君の母親だ。」

 

当時はNO.3ヒーローだったはず。

それを敵が倒したとは、かなりの強敵を相手にしたのだろう。

 

「いい知らせは、禁止していた4つの個性の禁止を解く。不用意に使うではないぞ?」

 

「分かってます。」




備考
・道路標識の通行止めを・・・
約5500円で買えるようです。
貴方もどうです?

・2460g
少し軽すぎたかも知れないけど、訳はあります。
それは後ほどわかる予定。
今の作者「後は任せた。」
未来の作者「分かったぜ(バリバリ)」

・いい所のお嬢さん
一度はこんな所住んで見たいものです。
でもずっとは住んでいたかはないな。

・一連の流れ
やってみたかっただけ。
後悔はしていない。

少しずつではありますが、フラグが建ってきましたね。
全て回収できるかはわかりません(笑)
新登場キャラ→さとり、みとり、こころ、レミリア
使用キャラ→さとり・レミリア

※変更
小4まで無個性 → 中一まで無個性
変えた理由は後ほど分かってきます。

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