僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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プロローグ
穂希っていうの!


私は穂希(ほまれ)、今年で5才になる。

物心ついた時に、この世界では『個性』というものがじゅうようされるって聞いた。

中国で発光する赤子が生まれたというニュースがあって、人々にはちょうじゅうげんしょう?のような能力を手にしたの。

それを個性と名付け、人口の8わりが有個性だとおばちゃんが言った。

逆に言えば、個性を持たない人も2わり程いることになる。

4才に個性が出てくるらしく、この時期に個性が現れなければ無個性らしい。

ちなみに私は

 

「君、個性はあるみたいだね。ただ・・・」

 

とお茶をにごらせられた。

この世界では、個性を有効に使った仕事が存在するの。

今までの技じゅつでは困なんであった救助活動。

仕分け作ぎょう、うん送ぎょうの高速化など数え切れないほどある。

その中でも、誰もがあこがれる仕事がある。

 

それは【ヒーロー】だ。

 

救助活動においても人を助け、己の正義をかかげ弱きものを守る存在で、平和の為に動くなりわいだ。

それに対して、個性を悪の方向へ使い犯罪をする者もいる。

彼らは一般的に敵(ヴィラン)と称するらしい。

正義ヒーローと悪ヴィラン。

この2種類によるじゅようと供給が、この世界のことわりである。

 

「何故確定しないんじゃ‼︎君の個性『鑑定』なら分かるはずじゃろ‼︎」

 

「そうですが・・・見れば見る程、不可解な個性です。今現在鑑定して分かっただけでも、6個の複数個性持ち。そのうち4個は生まれてすぐから持っている個性で、上手いこと鑑定出来なくて・・・」

 

それを聞いてよく分からなかった。

まあ、理解できたとしても分からないと思うけど・・・

鑑定して分かった個性が、『記憶』と『無意識』とわかった。

その個性になると容姿が変わり、無意識は今の姿のままで記憶になると髪が紫、服は着物に変化する。

ちなみにおばちゃんは『サーモグラフィー』という個性らしい。

他4つについては、分からなかった。

 

「穂希ちゃん、今日はなに食べようかしらねぇ。」

 

「んー、ハンバーグ。」

 

「穂希ちゃんはハンバーグが好きねぇ。」

 

その日は大好きなハンバーグを食べ、おばちゃんの昔話を聞いてその日はゆっくり寝た。

 

・・・・・・・・・・・・

 

その次の日、私は近くの川を見ていた。

ここら辺はおばちゃんの私有地で、入らない様に立ち入り禁止のかんばんが立っている。

 

「私ってどこの子だろう?」

 

ほそっと呟く。

おばちゃんの子ではないと聞いたのは、4才のころ。

突然おばちゃんの家にあがりこんでいたらしい。

その時、

「君は誰だい?」

と聞いて

「とうかたほまれ2ちゃい。」

と返したらしい。

穂希と言う漢字はおばちゃんがつけたらしい。

 

「ん?」

 

吊り橋をよく見ると男の子四人が、渡っているのが見えた。

また子供が私有地が入ってきちゃったか。

あれ?

あそこまでかなり離れているはずなのに、なんで見えたんだろう?

それに犬耳みたいな耳が生えちゃった。

まあ、いっか。

いつものことをしに行くか。

大分近づいた時、先頭を歩いていた子が橋から落ちた。

ここの川、かなり水が少ないから怪我してしまう。

私がなんとかしないと・・・

 

『分かったよ、盟友。あの子を助けにいってくるね。』

 

その時なんか聞こえた気がした。

その瞬間、川の水が一ヶ所に集まり始めて、落ちてきた子に水のクッションを作った。

あれ?

こんな個性あったかな?

新たに目覚めた?

それとも鑑定出来なかった個性の一つ?

 

 

(緑谷サイド)

 

がっちゃんがはしからおちていった。

ぼくはなにもかんがえもせす、たすけにむかった。

川の下につくとがっちゃんにけがはなく、だれかがいた。

その子はぼくとおなじくらいの女の子で、きんいろのショートヘア・あおいろのめ・くろいっしょくのぼうし(おかあさんにナイトキャップっておしえてくれた)にきいろのリボンをついていた。

ふくはさっきまであおでとういつされていたのに、きいろのふくにみとりのスカートにかわっている。

 

「これはけいこくよ。このさきには、きけんであふれているわ。生きておうちにかえりたいなら、おとなしくかえりなさい。わたしのようになりたくなかったら・・・」

 

そう言うと女の子は、だんだんうすくなっていた。

もしかしてゆうれい‼︎

いや、あしはあったからかのじょのこせいかな?

 

 

end

 

その後、男の子四人はかえっていった。

ふう、なんで子供はキケンなばしょに行きたがるのだろう。

 

「さて、かえろう。」

 

いつもなら、今日あったことは二日くらいで記憶から消えるのだが、けいこくした子は覚えていることはもう一度会うまで知らなかった。

私は私の中に出てきた女の子と話をする。

ねぇ。君は一体、だれなの。

 

『私かい?私は河城(かわしろ) にとりだよ、盟友。君の呼びかけに出てきたまでだよ。』

 

河城 にとり?

聞いたことがない名前だ。

おばちゃんの知り合いでもなさそうだ。

 

『おっと、これ以上は君に負担がかかるか。覚えておいて。君の個性は“私達の”〜程度の能力、上手いこと使いなよ。』

 

そう言うとにとりさんは消えていった。

 

 

 

気がついたらベットで寝ていた。

おばちゃんに聞いたところ、川辺の近くでたおれている所を見つけたらしい。

もう一度、にとりさんを呼び出して話を聞くと以下のことが分かった。

 

・私の個性は複数の個性から成り立っていること

・現世の博麗大結界の中の呼称である幻想郷にいること

・幻想郷の一般市民以上が持っている“〜程度の能力”が、私の個性らしいこと

・にとりさんは人間ではなく、河童と言う妖怪であること

 

にとりさんを出せるのは一日5分が限度で、それ以上出すと倒れてしまうらしい。

もっと伸ばして私の個性について、くわしく知りたい。

その日からは、にとりさんと話す時間の延長を目指した。

 

 

(???サイド)

 

ワインを飲んでいると、爺がやってきた。

 

「ご主人様、お嬢様の居場所が大体分かりました。」

 

これは嬉しい報告だ。

 

「お前にしては随分と時間がかかったな。」

 

爺の個性『ダウジング』なら、すぐにでも見つけられそうなもんだが・・・

 

「申し訳ございません。お嬢様の個性が私の個性を邪魔するみたいです。」

 

確か最後に発動した個性が、意識を向けにくくする個性だったか。

 

「そうか、迎えに行くぞ。」

 

「ご主人様が直々にですか?」

 

「お世話になった人に、お礼をしなくてはな。」

 

たとえそいつが敵だろうが、それそうなりのお礼をしよう。

 

「かしこまりました。ではいつでしょうか?」

 

「そうだな、明日のお昼にでも訪れよう。」

 

すると爺は手帳を開いて、予定を調べ始めた。

予定でも入れておったか?

 

「・・・ご主人様、申し訳にくいのですが・・・」

 

「なんだ?言ってみろ。」

 

「明日からの一週間、雄英高校の生徒が体験学習でやって来るんですが・・・」

 

あ。

私としたことが、すっかり忘れていた。

 

「そうか、その後に行くことにしよう。」

 

「お忘れになられていましたか。」

 

「心を探るでない、探(さぐる)。」

 

「申し訳ございません。」

 

まあ、いい。

久しぶりに娘に会えるのだ。

先の爺の言動も許そう。

雄英生徒には悪いが、少しスパルタ的になりそうだ。

 

後に、職場体験しに来た生徒はこう言った。

 

「あ、ありのまま体験先でおこったことを話すぜ。個性を発動させたが発動さず死にかけた。何やったのか一切分からなかった。トレーニングとか対人練習とかそんな生温いもんじゃねぇ。地獄より恐ろしい地獄を見た気がしたぜ。」

 

それを聞いた担任は、こう思った。

 

「機嫌がいい時だったか、○○には悪いことをしたな。が、個性の強化と体力増強ができたことだし、いい所に送れたのかな?」

 

彼は後に人気NO8の食いしばりヒーロー人修羅(ひとしゅら)になったのは、言うまでもない。




備考
・ちょうじゅうげんしょう
間違えではありません。

・ハンバーグ大好き
コ○スとかガ○トで子供が頼むものといえば、ハンバーグでしょ(焦)

・緑谷・爆豪と初対面
おそらく他の二次創作ではあまり見かけない、幼少期での登場。
幼少期の緑谷かわいいな〜。

個性の説明は後に纏めてやろうと思っています。
どんな個性名になるかも考えないといけないのか、つらたん。

新登場キャラ→こいし・阿求・椛・にとり・ナズーリン
使用キャラ→こいし・阿求・椛・にとり

※変更(R1 7/22)
ご指摘を頂いた場所の添削。

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