はいすくーるDxD 平穏(笑)な日常   作:鶏唐

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この話から出てくるキャラ達の制限が解除となります。
今後、どうなってしまうのか(ノープラン)



第45話(制限解除)

「あーもう帰りてー」

 

「うぅ、八代君のせいだよ」

 

「もう拙者動けぬでござるよ」

 

「命がけで逃げるってこういう事を言うのね・・・」

 

「先生方も生き生きとしていましたわね・・・」

 

「もっと暴れたいデス」

 

「あー楽しかった。こんな事が続くなら最高ね」

 

 

朝、早速教師陣の暴力を受けた俺達は教室で一匹と一人を除いて満身創痍だった。

琢磨なんて先ほどからピクリとも動かない。

俺達を裏切って逃れようとしたみたいだが無駄だったみたいだな、ざまーみろ。

って言うか何で転校生の奴はあんなに元気なんだ。

心なしか肌がつやつやしていたような・・・

 

 

「あのコテツさん。一つ気になったのですが」

 

「なんだよ姫島」

 

「この拷問、ではなく躾、でもなく補習?はいつまで続くんですの?」

 

「・・・聞いてないな」

 

 

姫島の言葉に考えるが、そういえば期限は聞いてなかった。

ま、まさか無期限なんて事は無いしな。

学校が建つまでの辛抱だろう。

姫島も同じ考えに至ったのか自分に言い聞かせるようにして首を横に振っていた。

 

 

「それにしても大学の構内は初めて来たでござるな」

 

「学園だからこそできた対処よね。こっちは爆破されてないもの」

 

「でも大学で高校の授業を受けるとは思いもしなかったよ」

 

「こっちの方が広いデスネ」

 

 

そう、駒王学園高等部の校舎は壊れてしまったが大学部は無事だ。

そのため、臨時でキャンパスの一部を借りて授業やテストを行うことになっていた。

高校とは違い席も決まっていないため普段は離れている半蔵や姫島も近くの席に座っている。

そしてなぜか隣のクラスにいるコイツも・・・

 

 

「ねぇ、アンタ。八代とか言ったっけ?」

 

「なんだ転校生」

 

「ソレよ、その転校生って言うの止めてくれないかしら。私は比那名居天子って名前があるんだから」

 

「おーけー。呼びにくい名前だからこっちで変えていいか?」

 

「えぇ、いいわよ。どうせなら華麗で雄大な私に相応しい呼び名にすることね」

 

 

ふーむ、とは言っても何だろうな。

ドMだとか洗濯板だとかそんな感じの名前しか思い浮かばない。

後は・・・帽子に桃が付いているくらいか。

桃・・・偉そうな態度。ピ○チ姫なんてどうだろう。

・・・何かどこかのゲーム会社に怒られそうだな。

 

 

「よし、考える前に腹減ったからコレもらうな」

 

「あ、ちょっと!何するのよ!」

 

 

ひょいっと桃を取って齧る。

何だコレ!?めちゃくちゃ美味いぞ!

今まで食べたのが本当に桃だったのかってくらい美味い。

 

 

「あ、八代君。拾い食いはダメだよ。桃は傷みやすいんだから」

 

「拾い食いって何よ!毎朝、もぎ取って来てるんだから新鮮に決まってるでしょ!」

 

 

もぐもぐ、んー、こいつって代名詞というか決めセリフ的な奴は無いのかね。

確かテンジンとか言ってたな。あんまり思いつかないな。

 

 

「もう転校生だからテンコでいいんじゃねーか?」

 

「・・・そっちの意味なら許してあげるわ」

 

 

どっちの意味なら許さないつもりだったんだ。

まぁ腹も膨れたし後はこの大学の見取り図を見ながら次の悪戯のネタを・・・

 

 

スパンッ!

 

 

「いてっ!何しやがる!」

 

「全く、アンタのせいで教室までの距離が遠くなっちゃったじゃないの」

 

「あはは、おはよう虎徹」

 

「ガーネットにウィンド。何だ、テンコを回収しに来てくれたのか」

 

 

俺の頭を容赦なく叩いたのはガーネット。

そしてその後ろで手を振っているのはウィンドだった。

 

 

「大学の教室は広いからクラス合同でやることになったのよ」

 

「そういえば楓やロックもいるでござるな」

 

 

言われてみれば他のクラスの奴らが座っている。

これだけの生徒を集めての授業となれば一人や二人居眠りしたりしてもバレないだろう。

 

 

「あんまり人様に迷惑かけるんじゃないわよ」

 

「お前は俺の保護者か!」

 

 

言いたい事だけ言って近くの席に腰を下ろすガーネット。

ぐぬぬ、覚えてやがれ。

 

 

ぐぅ

 

 

それよりも腹が減った。桃だけじゃ足りないぜ。

まだ時間はあるし早弁でもするか。

 

 

「ん?これは?」

 

「殿、どうしたでござるか?」

 

 

俺が早弁しようとカバンから弁当箱を取り出そうとすると一枚の手紙が入っていた。

隣にいた半蔵が俺の声に反応して覗き込んできた。

 

 

「うーむ、こんなの一体いつのまに入っていたんだ?」

 

「むむ、殿が家を出てから一緒にいたのに気づけぬとは不覚!」

 

「親父かお袋、それかライザーさんだとは思うんだがな」

 

 

そう言いながら手紙の中身を見てみる。

ふーむ、3人とは違うようだった。

商店街の路地裏で占いをしていた変な日本語のおっさんからだ。

最近会って無かったな。

 

 

「それでどのような内容だったのでござるか?」

 

「何でも放課後にある場所へ来て欲しいそうだ。ん?注意書きがあるな」

 

「何見てるの?」

 

「殿の旧知の御仁からでござる」

 

「旧知の御仁?僕も知っている人か?」

 

「うーむ。そういえば殿と拙者しか知らぬでござるな」

 

「・・・おいグレモリー」

 

 

俺は注意書きを読んでいたが、とある文面を見てグレモリーを呼んだ。

俺の前の席で姫島と話していたグレモリーはこちらへと振り返る。

 

 

「何?」

 

「いや、俺の知り合いからの手紙なんだがお前も来てほしいって書いてあるぞ」

 

「え?」

 

 

グレモリーへと呼んでいた手紙を渡す。

すると何故か険しい顔になる。グレモリーも知り合いだったんだろうか。

確かに変な日本語を使うから出身は外国だったんだろうとは思うが。同郷だったのか?

 

 

「コテツ、これどうしたの?」

 

「知らねー。カバン見たら入ってたんだよ」

 

「そう。私も連れて行きなさい」

 

 

おっさんのご指名だから初めからそのつもりなんだが。

何でそんなに偉そうなんだお前は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普段とは違う授業を経て放課後。

私は虎徹と一緒に手紙の差出人の待つ場所へと来ていた・・・のだけど。

 

 

「・・・コテツ、ここって」

 

「見て分からないか?山奥だ」

 

「そんなの見れば分かるわよ。そうじゃなくって約束の場所はココであってるの?」

 

「大体おっさんが呼び出すって言ったら昔からココだったからな」

 

 

歩いて2時間ほど、山の中でも開けた場所。

こんなところに昔から来ていたってコテツは少しも疑問に思わなかったのかしら。

 

 

『リアス・グレモリー。ユーの滅びの魔力にも興味がアリマース、ボーイと一緒に来てくだサーイ』

 

 

ふざけた文面だけど私の事を知っているということはコッチ側の関係者って事よね。

コテツの昔の知り合いって事はコテツの神器についても知っているのかしらね・・・

 

 

「おっさーん、来たけど何処だー?」

 

「Hey!久しぶりデース、ボーイ」

 

「だからボーイは止めろって・・・あれ、グリ子さんもいたのか」

 

「えぇ、こんにちは。いえ、もうこんばんはの時間帯かしらね」

 

「!?」

 

 

壮年の男、口調からこの男が手紙を出したのだと分かる。

そしてもう一人、私に似た顔の女性。

どちらも何故今まで気づかなかったのか分からない程の膨大な魔力を感じる。

 

 

「どうしたグレモリー?あぁ、お前にすっげぇ似てるだろ。こっちはグリ子さんで、おっさんと同じく俺の知り合いだぜ」

 

「ふふふ。初めましてグレモリーさん?」

 

「・・・何者なの貴女達は」

 

 

コテツの前に出て彼女達へと問い質す。

いざとなったらコテツを守ってあげないと。

 

 

「オー!今代、ではなく次代のグレモリーは物事をスピーディーに進めすぎデース」

 

「まぁ、いいんじゃないかしら?皆、出てきたら?」

 

 

ガサッ

 

ドスッ

 

 

物陰から大勢の魔力反応!?

その内の一人が背後からコテツへと襲い掛かった。

 

 

「コテツ!?」

 

「コテツー!元気にしてまちたかー!」

 

「ぐはっ!?こ、この声はフェニ坊?何でお前小さいままなんだよ」

 

「失礼でちね。ボクちんはジェントルマンでちよ」

 

 

・・・単に抱き着いただけみたい。

コテツも子供のやることだからか頭を撫でていて微笑ましいわね。

・・・ってそうじゃなくって!

 

 

「くっ、コテツから離れなさい!」

 

「なんでちか、コテツの女でちか?」

 

「ちげぇよ。っつーか何でピリピリしてんだグレモリー?」

 

 

あーもう!何でコテツはこう危機感ってものが無いのよ!

ずらりと私達を囲む老若男女の人の姿をした彼ら。

やっぱりこいつらは・・・悪魔ね!

 

 

「坊や。貴方には難しい話をお嬢さんとするけど気にしないでね」

 

「人を呼びつけておいて俺を置いて話とかどんなイジメだ」

 

「メインディッシュは最後にとっておくものデース」

 

 

コテツにそういって先の二人はこちらへと振り向いた。

どちらも余裕そうな笑みが癪に障るわね。

魔力が大きいだけで私の力を侮らないでもらいたいわ。

 

 

「まず最初に自己紹介デース。ミーはバアル、ユーに分かりやすいように言うとゼクラム・バアル、の分霊デース」

 

「私はグレモリー。貴方の・・・お婆ちゃん?にでもなるのかしらね。その分霊よ」

 

「・・・はい?」

 

「おっさん達の名前って初めて知ったな」

 

 

それから次々と名乗る彼ら。

出てくる名前は知っているけれども予想外すぎる。

そして彼らに共通して分かるのは・・・

 

 

「・・・ソロモン72柱の、それも初代の分霊、ですか?」

 

「オー、その通りデース。とは言え、分霊なので当時の1割程の力しか持ちませんがネー」

 

 

1割でこの魔力・・・初代の人たちはどれだけ強かったって言うのよ。

それに彼がゼクラム・バアルの分霊だとするなら以前に会った本物の威厳が崩れていく気がするわ。

 

 

「何だソロモンって核でも打ち込むのか?」

 

「コテツはボクちんと遊んでいればいいでち」

 

「やかましい、ちびっ子」

 

 

コテツの戯言は放っておくとして。

でもその話が本当だとすれば彼らの魔力が大きいのは分かる。

でも今じゃ絶滅した家系もあるソロモン72柱の分霊達が一同に介するなんて普通はありえない。

あるとすればそれはソロモンの・・・

 

 

「っ!?まさかコテツの神器ってソロモンの鍵、なの?」

 

「ワッツ?何ですかソレ?」

 

「え?」

 

「ソロモンの家にキーなんてありませんネー」

 

「・・・あぁ、アレじゃないかしら。後世になって何処かの魔術師が書いた本の」

 

「フム、グリモワールですカ。アレとボーイの神器とは一切関係アリマセーン」

 

「じゃあコテツの神器は一体・・・」

 

「日記デース」

 

「は?」

 

「ソロモンが書いた悪戯日記デース」

 

「やっぱり引き継ぐ者の性格にも関係するのかしらね。坊やにぴったりな神器だわ」

 

 

あの凝縮された魔力を持つ本がただの日記?

いえ、あのソロモンなら納得が・・・

 

 

「行くわけないでしょー!!」

 

「うおっ、今日のグレモリーはヒステリックだな」

 

「坊や、女の子にも色々あるのよ。放っておいてあげなさい、それもまた優しさよ」

 

「深いような深くないような分からない話だな」

 

 

デス様を召喚したり中学校に水の魔物を召喚したり朱乃の神社の神様を受肉させたりとしたのに結果が日記?

どうなってるのよソロモンって人は!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、難しい話は終わったか?」

 

「イエース、おおまかな話はオワリマシタヨー」

 

 

さっぱり何の話をしていたのか分からなかったが。

終始、フェニ坊と遊んでやったり時折聞こえてくる聞き覚えのある単語に突っ込んだりしていただけだ。

まぁ長い前座が終わった事だし・・・

 

 

「で?今日は一体どんな面白い事を教えてくれるんだ?」

 

「フッフッフー、さすがボーイ。その後ろを振り返らない姿勢は好感が持てマース」

 

「褒めるなよ、照れるじゃないか」

 

 

おっさんが俺を呼んだ事は今までにも何度かあった。

その度に、トラップの設置方法や火薬の使い方を教えてもらったり変な道具をもらっていた。

 

 

「今日は久しぶりにビッグな事に挑戦してみまショーウ」

 

「ほうほう・・・ん?久しぶり?」

 

「覚えてナイデスカー?ユーが5歳の時にチャレンジしたことがアリマース」

 

 

5歳、うーん。全然覚えて無い。おっさんに会った時期とすると小学校に入った時ぐらいか。

そういえばその時期から格闘ブームって火が付いたんだっけ?

今じゃ火が付きっぱなしで至る所で燃え広がっているが。

 

 

「マー無理もないネー。幾多もの世界をフュージョンさせたのデスカラ」

 

「まぁ面白い事になるならどうでもいいや。で、何をすればいいんだ?」

 

「まずは本を出してクダサーイ」

 

「あいよ」

 

 

言われるがままに本を出す。

ん?以前にもここでこんな感じで本を出したような気がする。

これがおっさんが前に言ったチャレンジしたときってやつか?

確か前はこのページの・・・

 

 

「オー?思い出しましたカー?」

 

「何となく。で、ここに模様を描けばいいんだよな」

 

「イエース。このナイフを使うといいデース」

 

 

おっさんからナイフを借りて本に書かれた模様を描いていく。

思い出してきたぞ。これ滅茶苦茶大変な奴じゃねーか。

俺が子供の時、何度も途中で投げ出しそうになったな。

人間、嫌な事って中々忘れないもんだな・・・いや、まぁ忘れてたけど。

けれど、そのおかげでスラスラと模様が描けていった。

 

 

「これでよし、と。73個、うん。合ってるな」

 

「サンキュー。ではここにミー達がスタンドシマース。ユーはソッチの上にスタンドしてクダサーイ」

 

 

言われた場所に立てばぞろぞろと他の連中も俺の書いた模様の上に立った。

一人グレモリーは未だに頭を抱えて何やら考え事をしている。

結局、あいつを呼んだ理由は何だったんだろうか。

俺がバカだからたまには頭のいい奴を呼んで会話でもしたかったのか?

 

 

「良し、では汝は何を我らに望む」

 

「・・・頭でもおかしくなっちまったか?」

 

 

突然口調が変わったおっさんに、つい口が出てしまう。

が、やけに真剣な表情なので俺も一応真面目に考えることにした。

以前にも似たような事があった。

確かあの時は格闘ゲームにはまっていて、そのキャラに会いたいとか言ったっけ。

結局その願いは叶えられなかったみたいだが。

 

 

「うーん、望みって言われてもな」

 

 

望みと言えば俺が子供の頃からの夢である飛び道具。

出せるようになって何をしたかったのか思い出せないが。

飛び道具を出せるようにしたいって願いも悪くはないが、折角なんだ。

もっと面白い事にするか。

 

 

「もっと闘える人を見たい、かな。そうすれば俺にも飛び道具を出せるヒントが見つかるかもしれねーし」

 

 

悪戯のヒントもな。

それにこういうのは自分で出せないと意味無いしな。

 

 

「それは一人か?それとも数人か?」

 

「は?そんなの多い方がいいに決まってんじゃん」

 

「具体的な数は言えぬと?」

 

「細かい事言うなよ。じゃあMUGENだっ!」

 

 

しまった。おっさんの口調がうつった。

 

 

「・・・残念だが望みは限定されればされるほど叶いやすい。それでは望みを叶える事は・・・何?」

 

 

おっさんが言いかけたところで俺達の立っている模様が輝きだした。

ひゃっほう!願いが叶ったって事か?

 

 

「はっ!?コテツ、これは一体どういうこと?」

 

「よくわからないが願いを叶えてもらった」

 

「悪魔に対価なしで願いを言うなんて貴方バカでしょ!」

 

「お前は何を言ってるんだ」

 

 

こんなに親切なおっさん達に向かって悪魔は無いだろう。

グレモリーと話している間にも足元の模様の輝きは強さを増していく。

 

 

「我とグレモリーの血を継ぐ者よ。お主にはこの世界の行く末を我らと同じ視点で見てもらおうか」

 

「え?」

 

「本来融合された世界では等しく元の世界ではなく融合された世界が当たり前になってしまう。それは天界も今で言う冥界もだ」

 

「つ、つまり?」

 

「お主と我らは融合された世界での変化を共に見続けるという事だ」

 

「前回も面白かったから楽しめるわよ」

 

 

展開だの明快だのもうちょっと俺にも分かりやすく言ってほしい。

後、光が強すぎてなんだか耳鳴りが聞こえてきた。

グレモリーの甲高い悲鳴かもしれないが、気にしたら負けな気がする。

 

 

「では八代虎徹よ。汝の望みは叶った。我らの想定外な事をするところはソロモンと同じで面白い人間だ」

 

 

カッ!

 

 

だからソロモンって何だよ。

私は帰ってきたって言って欲しいのか。

そんなくだらない事を思いながら俺は光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む?この魔力は・・・ソロモン?何故今頃になって?」

 

「ミカエル様、会議のお時間です」

 

「ありがとう。他のミカエル達は?」

 

「あの方達は・・・」

 

「うおおお!あっちいいい!!!」

 

「Chaos Over!」

 

「・・・メタトロンは?」

 

「忍者の方ですか?問題ない方ですか?」

 

「問題のある問題のないイーノックの方です」

 

 

おかしい、何故急にこんな疲れを・・・

遥か昔からこういった事はあったはずなのに。

 

 

「大丈夫だ。問題ない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん?こんなんだっけ?」

 

「どうしましたファルビウム」

 

「いや、冥界の地図ってこんなだっけ?」

 

 

特に以前と変わりないような気もしますがどうしたのでしょう?

 

 

「こっちは誰の領土だっけ」

 

「エクスデス城ですね。アトモスのせいで中には入れませんが」

 

「冥界ってこんなに広かったっけ?もう少し狭かった気がするんだけど」

 

「何を言っているんですか。我々7大魔王がどれだけ苦労をしたか・・・ねぇ、ゾーマ」

 

「ふむ。過ぎた話だな」

 

「あっれー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あのよ嬢ちゃん。こんな事は言いたくねぇんだが、帰ってくれねぇか?」

 

「どうしてですがアザゼルさん!」

 

「いや、嬢ちゃんは魔王の側近だろ?ココは堕天使陣営なわけだ」

 

「同じ堕天使の仲じゃないですか。それに愛の力の前にそれは些細な事です!」

 

「嬢ちゃん。あんた天界寄りなのか冥界寄りなのか堕天使寄りなのか、はっきりしてくれ」

 

 

突然乗り込んできて食料をたらふく食ったかと思えば上司の愚痴って・・・

俺ってそんなに暇そうに見えたかねぇ。

 

 

「フロンよ。言われた通り買ってきたぞ」

 

「ありがとうございます!待ってました、ゼットンVSゴジラの幻の対戦DVD!」

 

「シェムハザ。お前いつのまに・・・」

 

「当然、お前の給料から天引きだ」

 

「マジかよ。やっぱ帰ってくれねーかな嬢ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、曹操様!こ、このような請求が」

 

「請求額1000万?一体なぜこのようなものが」

 

「それが・・・」

 

「えーい!何故出てこぬのだ!この我が呼んでおるのだ。疾く出てくるのが道理であろう!」

 

「ギルガメッシュ様がその・・・課金した結果です」

 

 

どうなってるんだこの英雄は。

いや、コレクター魂が出たのは分かりたくないが分かってしまう。

 

 

「曹操様!アーサー様と孫悟空様の食事で食料がもうありません!」

 

「曹操様!サイクロップス様のバイザーが壊れ、部屋中にビームをまき散らしています!」

 

 

胃、胃が・・・胃薬を飲まなくては。

そのあとに金策と食料の確保とバイザーの修理をしないと・・・

 

 

 

 




虎徹の神器については元々考えてあったのですが、
ここまで大事にする予定はありませんでした。
まぁ今までのキャラとの関係とかが一部変更されたと思っていただければ問題ないです。

後、堕天使陣営は本当に該当キャラが見当たらない・・・

次回からは夏休み編に入ります。

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