はいすくーるDxD 平穏(笑)な日常   作:鶏唐

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気づけばゴールデンウィークも終わり前回の投稿から1ヶ月。
おかしいな、モヒカン視聴者の多いMUGENストーリーを1話から見ていただけなのに。

今回から視点が一人分増えています。


第28話

 

「ゲームセット!勝者A組!」

 

 

早っ!もう試合終わったのか!

1分も経ってねぇぞ。

 

 

「くくく、はははははっ!圧倒的じゃないか我が作品達は!」

 

「拙者の出番が全然無かったでござるな」

 

 

琢磨のヤツ、ノリノリだな。

ティセとホウオウと新作のロボで相手チームを3方向から狙い撃ちだもんな。

対戦相手が全員戦闘不能って、このルールだからこそ出来る決着だ。

しかし半蔵と二人羽織しながら威張ってもコントにしか見えないぞ。

 

 

「ってーか何だその黒いロボ。初めて見たぞ」

 

「それはそうだろう。最近完成したのだからな」

 

「琢磨、あの光る"どーなつ"は食べられるでござるか?」

 

「単なるエネルギー体だ」

 

「ちなみにこいつは何て名前なんだ?」

 

「X-0型ワーロックだ」

 

 

わーろっく、ねぇ。

またロックが増えるのか。

さすがに3人?もいたら区別がつかないぞ。

 

 

「ティセちゃんもお疲れ様」

 

「あ、ありがとうございます明日奈様」

 

「高藤先輩は世界征服でもするつもりなんですかね」

 

「あはは、さすがにそれは無いと・・・思いたいよ」

 

 

ティセも相変わらずスゲー雷を出すよな。

溜めに時間がかかるみたいだが今回はバレーコート外から撃ち放題だから相手が可哀相に見えてたぜ。

 

 

「親睦会の時にも見たけど本当に強いわね、このホウオウってロボットは」

 

「こんなに小さいですのに恐ろしい性能ですわ」

 

「・・・さっきからボクの方を見ている気がするデス」

 

 

ホウオウも相変わらず脛を執拗に狙う弾を撃っていた。

しかも威力が高いのか相手は必死に防御していた。

 

 

「で、この黒いロックがドーナツ振り回して暴れてたわけだ」

 

「虎徹さん、皆さん大丈夫なんでしょうか」

 

「ん?あぁファウスト先生と水無月先生が連れて行ったから大丈夫だろ。それより、ディズィー」

 

「はい?」

 

「お前の肩、カラスが止まってるけど大丈夫か?」

 

「え?あ、はい。この子はテスタメントさんのカラスですから大丈夫ですよ」

 

 

何でか知らないがカラスに睨まれてる気がしてならないぞ。

俺がディズィーに近づこうとすると羽を広げて威嚇しているし。

 

 

「とにかく、これで午前の俺達の出番は終わりだな」

 

「そうね、そろそろお昼だけれどどうするの?」

 

 

あー、確かに搭城と木場とディズィーは駒王の生徒じゃないからな。

一度どこかで昼食を取ってもらわないと駄目か。

 

 

「むむ?一般の人に公開しているのならば食堂も使えるのではござらんか」

 

「いえ、どうやらグラウンドなどの試合会場があるエリアだけで食堂は駄目のようですわね」

 

 

姫島がそう言って遠くにある掲示板を見ながら答える。

・・・っつーかアレが見えるのか。どれだけ視力高いんだ、マサイ族かお前は。

 

 

「うーん、どうしよっか・・・あっ」

 

「どうした結城さん」

 

「あそこにいるのって小母様?」

 

「あん?」

 

 

何かに気づいた結城の方を見てみれば確かに俺のおふくろの姿がある。

他にもライザーさん、ラグナさん、ソルさんも一緒だ。

ってことはラグナさんのバイト先見つけたのか?

 

 

「・・・何故ソルがココに来るティセ」

 

「わ、私も分かりません~」

 

「あら、タクマさんとティセちゃんのお知り合いですか?」

 

「赤いヘッドギアをした男だけだがな・・・いや、あの男は」

 

 

ん?琢磨の奴、ソルさんと知り合いだったのか。

気にはなったが、おふくろ達が近づいてくるのを見てそちらに声をかける。

何でラグナさんはげんなりとした顔をしているんだ?

 

 

「おーっす。ラグナさん、どこでバイトする事になったんだ?」

 

「色々と探したけど駄目だった」

 

「リーアランドのお化け屋敷なんて結構いいお給料がもらえたのにラグナ君たらすぐに出て行っちゃうんだもの」

 

「あー、いや、まぁ・・・」

 

 

やけに歯切れが悪いな。

何があったんだ?

ライザーさんは苦笑いだしソルさんは・・・何故かこちらを睨みつけているし。

いや、正確には俺じゃないのか?無愛想な顔ぐらいしか見た事無いからよく分かんねぇや。

 

 

「ははは、まさかラグナがお化けがこわ・・・」

 

「べべべ別に怖くねーよ!何言ってやがんだテメーは!」

 

「はいはい、分かったよ」

 

 

何だ、てっきりお化けが怖いかと思ったが違うのか。

だとすると暗所恐怖症なのか。

 

 

「それで、虎徹。そっちは試合終わったの?」

 

「そこそこは。これから昼休みを挟んで、グレモリーの試合があって最後に俺と半蔵の試合だな」

 

「そう。それじゃあ何処かで食べて来ようかしら」

 

「あ、それならこいつらも一緒に連れて行ってくれよ」

 

 

俺は木場、搭城、ディズィーの3人をおふくろの前に連れてきた。

おふくろは笑顔で任せなさい、と頷く。

ディズィーは初対面だからかオドオドとしていたが、おふくろに任せておけば問題ないだろう。

 

 

「ふむ、皆。すまないが僕も一緒させてもらおう」

 

「ついでにこのロボットを撤去して欲しいデス。さっきからボクを狙っている気がしてならないんデスガ」

 

「デフォルトでデータベースに無い生物は確保するように組んでいるからな」

 

「明らかにボク狙いデス!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、何処に食べに行こうかしら」

 

「天玉うどん」

 

「ラグナ、今の時間は開いてないって」

 

「ふむ・・・ソル。あの銀髪は何者だ?」

 

「あ?見ての通り死神の偽者だ」

 

「確かにデータベースを確認しても顔以外は一致しています」

 

 

相変わらず八代先輩の交友関係は謎です。

ラグナと呼ばれた男性とソルと呼ばれた男性。

どちらも魔力とも妖気とも異なる力を感じます。

何でも、お二人ともライザーさんと同じく八代先輩の家に居候中だそうですが。

 

 

「とても敵いそうにないです」

 

「あはは、それが分かっただけでも成長したと思うよ」

 

 

祐斗先輩も苦笑を漏らすしかありませんか。

夜中にティナ先輩に鍛えられていると言っても私達は悪魔でも中級に届くか届かないかと言ったところ。

それでも敵わないと感じるということは上級悪魔レベルでしょうか?

 

 

「でもラグナさんはよく分からないね」

 

「・・・弱っているというか欠けている?感じがします」

 

「欠けている。確かにそんな印象を受けるよ」

 

 

ソルさんは、まるでドラゴンに相対したかのような感覚でした。

・・・いえ、実際にドラゴンに出会ったことは無いんですが。

一方でラグナさんは何か欠けていて一般人のように見えます。

悪魔の私達では感知できない隠し方をしているのかもしれないですね。

 

 

「うーん・・・」

 

「?どうしたんですかディズィーさん」

 

「いえ、あのソルさんと言う方なんですが」

 

「ソルさんがどうかしたんですか?」

 

「どこかで見たような・・・」

 

「カーッ!」

 

「きゃっ、どうしたの?」

 

 

後ろを歩いているディズィーさんがソルさんを見て何か思い出そうとしたときでした。

ディズィーさんの肩に止まっているカラスが突然騒ぎ出しました。

・・・そういえば何でカラスがいるんでしょうか。

それよりも先ほどまで感じ取る事ができなかった力を感じます。

 

 

「コイツは・・・スゲェな」

 

「ふむ、僕も譲り受けただけで原理は分からんがな」

 

 

力の発生源はラグナさんです。

先ほどまではしていなかった赤いブレスレットを右腕にしています。

会話の流れからして高藤先輩が渡したんでしょうか?

 

 

「とにかく、そのブレスレットがあれば大気中の魔力とか言う怪しげな気を擬似的な魔素として変換するらしい」

 

「擬似的な魔素?魔素とは違うのか」

 

「術式の変換効率が悪い。尤も、魔力がどういったものか僕は判断できないので何とも言えないがな」

 

 

さらっと、とんでもない事を言っていませんか高藤先輩。

既に科学の領域を超えているとしか思えません。

魔力を変換して別のエネルギーに変換するなんてマジックアイテムでしょうか。

 

 

「お前、その目と腕は魔素で動いてんのか」

 

「あぁ、まぁそんなもんだ」

 

 

ラグナさんから力を感じてからソルさんの目つきが更に鋭くなってきました。

まさか一戦始めるとか言いませんよね。

 

 

「術式って言ってたな。法力とは違って階層都市にある魔素じゃねぇと発動できない代物じゃなかったのか」

 

「だから魔力を擬似的に変換しているんだ。あくまで擬似的だから魔素による中毒は一切無いぞ」

 

「変換をそのブレスレットでか?だとすると魔力の吸収と魔素への変換の複合術式で・・・いや、それだと足りねぇな」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「祐斗先輩、説明をお願いします」

 

「ちょっと僕にも分からないな」

 

「ソルさん、脳筋かと思ったんですが違ったみたいですね」

 

「こらこら、そういう事は口に出しちゃ駄目だよ」

 

 

そういえばティナ先輩からは強くなる方法は聞きましたが知識のほうはさっぱりでした。

本当に私の知っている人間界かと思うくらいに変わりすぎていて分からない事だらけです。

今度ティナ先輩に人間界についても聞いた方が良さそうですね。

 

 

「このままでは八代先輩や服部先輩をバカにできませんし」

 

「何かいったかい?」

 

「いえ、何でもありません」

 

 

そういえば先ほどから後ろを歩いているディズィーさん。

お会いしたのは今日が初めてですがどこの学校の方なんでしょうか。

私達は今日は創立記念日なので休みなので問題ないですがディズィーさんは?

ま、まさか私達と同じ中学生?

いえ、そんなはずはありません。

部長や朱乃先輩といい勝負ができる戦闘力を持っているのですから。

き、きっと違う高校の方に違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な、何だか皆さん仲がいいですね。

私は皆さんとは初めてお会いしたので後ろから着いて行くことしかできません。

それに、あのソルさんと言う人・・・何故私のほうを睨みつけているんでしょうか!?

わ、私は何もしていませんよ。だからネクロとウンディーネも落ちついて!

 

 

「そういえば貴女とは初めてよね。虎徹の知り合い?」

 

「ふぇ!?あ、は、はい!ディズィーです!虎徹さんは私の初めてのお友達で、その・・・」

 

「ふふっ、全くうちの馬鹿息子は遠慮ってものを知らないから大変でしょ」

 

「そ、そんな事ないです。確かにちょっと強引だったかもしれないですけど・・・」

 

 

そのおかげで私にもお友達ができましたし。

虎徹さんだけじゃなくてナコルルさんや半蔵さん。

一気に3人もお友達ができたときは夢じゃないかと思ったくらいです。

 

 

「ん?もしかして森に住んでるって子か?」

 

「あらライザー君。知ってるの?」

 

 

確かライザーさん、でしたっけ?

ここにいる中では虎徹さんのお母さんと一番親しそうな方です。

 

 

「おふくろさんも聞いていたはずですよ。この間の夕飯に虎徹が言ってたじゃないですか」

 

「あー、そういえば言っていたわね。ドラマに夢中で半分聞き流していたけど」

 

 

ど、どんな事でしょう。

虎徹さんが私の事をどう言っていたのか・・・

もしかして悪い事でしょうか!?

いつもテスタメントさんにも苦労をかけてばかりですし。

 

 

「そう、虎徹の言っていた森さんってディズィーちゃんの事だったの」

 

「森が苗字って事はハーフなのか?」

 

「・・・え?」

 

 

えーっと確かに私は人とギアのハーフですけど。

恐らくお二人が仰っているのは違うハーフ、ですよね。

この場合なんと答えたらいいんでしょうか。

 

 

「親戚の方と二人で暮らしているとか」

 

「趣味が二人羽織、いや三人羽織だったか?」

 

「違うわよ骸骨と水の妖精の寸劇をしてくれるのよ」

 

「あれ、そうでしたっけ?」

 

 

虎徹さんが私の事をどう話したのか分かったような分からないような・・・

とにかく嫌われてはいないようなのでほっとしました。

 

 

「それで虎徹のことはどう思ったのかな?」

 

「はい?どうってとっても明るくて優しい方です」

 

「ほうほう、それじゃあ虎徹にもチャンスはあると・・・」

 

「何のチャンスですか?」

 

「・・・あぁ、うん。気にしないで」

 

 

ライザーさんの質問の意味が分からないので尋ねたのに諦め顔になってしまいました。

チャンスって何だったんでしょうか?

 

 

「確かに虎徹の言う通り純粋な子だ、と言うよりも色恋を知らないって感じだな」

 

「駄目よライザー君。ディズィーちゃんにも選ぶ権利はあるんだもの」

 

「おふくろさん、本当に虎徹に関しては厳しいですね」

 

「当たり前じゃない。可愛い一人息子ですもの。そうだ、ディズィーちゃんはお料理は得意な方かしら?」

 

「お料理、ですか・・・」

 

 

木の実や野菜を使ったサラダぐらいしか作った事は無いです。

他はテスタメントさんが用意してくれていましたし。

 

 

「いえ、得意ではないです」

 

「そう、興味があったら私が教えてあげるけど?こう見えてもおばさん、お料理は得意な方なのよ」

 

「おふくろさんのレベルで得意な方って・・・それじゃあ大多数が得意じゃないですよ」

 

 

お料理・・・そういえば以前に呼んだ本に友達を呼んでパーティーをするって話が・・・

はっ!私もお料理を習ったら虎徹さん達を招待してパーティーができると言う事では!?

凄いです、とても魅力的です。これはぜひとも教えて頂かなければ。

 

 

「は、はい。お願いします!」

 

「カーーッ!カーーッ!」

 

 

突然鳴き出したって事はテスタメントさんは反対って事?

そんな、どうして・・・

 

 

「・・・へぇ、立派なカラスを飼ってるじゃないか。おーい、ソルー」

 

「何だ?」

 

「大体捕捉したから捕まえに行かないか?」

 

「・・・いいだろう。悪ぃが後で合流する」

 

「熱心な事だな、ほどほどにしておけよソル」

 

 

え?一体どうしたんでしょうか。

ライザーさんがソルさんに声をかけて別の道へと歩きだしました。

 

 

「じゃあ、ちょっとストーカーを懲らしめますか」

 

「この感覚、アイツか。何でこんなところにいやがる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は~いトラちゃん達、そっちはどうだった?」

 

「お、先輩。今のところ順調っすよ」

 

 

昼飯を食っていると先輩が姿を現した。

そういえば先輩の方はどうだったんだ?

 

 

「ティナ先輩の方はどうでした?確かお昼前に試合だったんですよね」

 

「もっちろん快勝よ。ただ場所が遠かったわ」

 

「あら、どちらでしたの?」

 

「ルガール運送のグラウンドで試合だったわ」

 

「何でまたそんなところで」

 

「何でも社長が気前よく貸してくれたらしいわね」

 

 

さすがルガール社長、太っ腹だ。

アレで俺を勧誘しようとしてこなければなぁ。

会う度に、君達親子の力が欲しい、なんて言って来るんだもんな。

俺はそれほど力持ちじゃないから運送の手伝いは出来そうにないんだけど。

 

 

「そういえばリアスちゃん。リアスちゃんの対戦相手はソーナちゃんみたいね」

 

「え、ソーナが?」

 

「えぇ、ここに来るときに偶然会って聞いたんだけどね。張り切ってたわよ」

 

「そう・・・なら私も全力で相手しないとね」

 

 

ソーナ?

確か・・・グレモリーの幼馴染だったっけ?

こいつの幼馴染って事は同じく弄り甲斐のある奴か、逆にグレモリーを弄って楽しんでいたかどっちかだろうな。

 

 

「姫島、そのソーナってやつはどんな奴なんだ?」

 

「ソーナさんですか?とても真面目な方ですわ」

 

「なるほど。となると大自然みたいに弄ると楽しい感じか」

 

「既にソーナさんの行く末が見えた気がしましたわ」

 

「タクマに狙われないだけまだ安心デス」

 

 

よし、まずはグレモリーの幼馴染を見てどう弄るか決めよう。

色々と聞いてからよりも第一印象で決めた方がいい場合が経験上多い。

大自然と初めて会った時も何か人生楽しんでないような顔してたからな。

それが今じゃ立派なツッコミ役に成長してくれて俺は嬉しいぞ。

 

 

「あれ?リアスが対戦するクラスってD組だよね」

 

「えぇ、そうよ」

 

「と言う事はナコルルも同じクラスなんだ」

 

「そういえばナコルルちゃんもソーナちゃんの隣にいたわね」

 

「ナコルル・・・コテツの被害者ね。ソーナと一緒にいたなら同じチームの可能性が高いわ」

 

「被害者とは何だ被害者とは」

 

「トラちゃんのおかげで人生変わったって事よ」

 

「何だ褒め言葉か。照れるじゃねーか」

 

 

そういう事ならもっと褒めても構わないぜ。

俺は褒めて伸びる子だからな。

 

 

「ティナ先輩、そんな事言うから八代君が調子に乗ってるじゃないですか」

 

「ふふん、俺に任せておけば人生楽しく送れる事間違いなしだぜ」

 

「さすが殿でござる!」

 

「駄目だわ。コテツのストッパーであるタクマがいないからつけあがるだけね」

 

「タクマさんもそれほどストッパーとしての役割は果たしていないと思いますけど」

 

「ただ自分の知識欲に正直なだけデスヨ」

 

「うちの部員は皆正直に生きるのがモットーなのよ。アスナちゃんも正直になっていいのよ?」

 

「はい?正直なつもりですけど?」

 

「うーん、これは手強いわね。何かきっかけがあればいいんだけど」

 

 

むむ、先輩が何か楽しそうな事を考えていそうな気がするぜ。

話の流れからして結城関連か。

結城はおふくろと裏で繋がっていやがるからな。

ここは一つ先輩には頑張って欲しい。

 

 

「そういえば殿」

 

「ん?」

 

「拙者達の試合では何か作戦はあるのでござろうか」

 

「あー、ガーネットとウィンド達だったな」

 

 

そうだよな、今までの試合を見るとかなり危険な試合だもんな。

そこにあの凶暴なガーネットが相手となると・・・死ねるな。

しかもウィンドもいるんだよな。

後から思えばゲーニッツさんの教会って暴風教会で有名なトコじゃねーか。

となるとウィンドも風を使うって事だよな。

他にもメンバーはいるだろうし、この学園の事だ。

どうせ碌でもないメンバーだろう。

 

 

「よし、ソーナには負けないわよ!」

 

「へっ、例え相手が強敵でも勝つ!作戦は無くても勝つ!」

 

「あー・・・リアスちゃんにトラちゃん?意気込んでいるところ悪いんだけど」

 

 

折角俺達が試合に向けてテンションを高めていたと言うのに先輩に水を指される。

うーむ、こういう時は先輩も一緒に盛り上がるタイプなのにどうしたんだ?

 

 

「何よティナ」

 

「うん、二人とも対戦相手が変わるのよね」

 

「「・・・・・はい?」」

 

 

対戦相手が変わるって・・・どういうこった。

どこかで組み合わせに問題でもあったのか?

 

 

「ほら、私達って一応全勝してるじゃない?」

 

「え?・・・・あ、そういえば」

 

「確かに皆さんのチームは勝っていますわね」

 

「でね、タクマちゃんが対戦相手を秒殺しちゃったらしいじゃない」

 

「ぬ?既に知っておられたでござるか」

 

「うん、実は私のチームも秒殺しちゃったのよね。いやーグローリアちゃんが張り切っちゃって」

 

 

ん?って事は先輩と琢磨が秒殺したから対戦相手が変わったって事か?

でもどうして俺とグレモリーの試合なんだ?

 

 

「私もテンション上がっててね。つい、リアスちゃんとトラちゃんはもっと余裕ですよーって審判の先生に言っちゃって」

 

「「・・・・・・・・・・」」

 

「そうしたら二人のチームの対戦相手が教師チームになっちゃった♪」

 

「つまりはティナのせいデスカ」

 

「デス様、違うのよ。ついぽろっと言葉に出ちゃっただけで他意はないのよ」

 

「ますます信憑性が薄れるでござる」

 

 

え、じゃあ俺はこの学園の猛者達を上から抑える事のできる奴らが相手にするって事か?

ガーネットやウィンド達以上の相手を?

 

 

「・・・なんて事してくれたのよティナ!!」

 

「だってその方が面白、げふん、わざとじゃないのよ」

 

「今、本音が漏れましたわよ」

 

「・・・ふっ」

 

「コテツ?どうしたデス?」

 

「ふははははっ!えーいこうなったらやってやろうじゃねーか!」

 

「や、八代君?」

 

 

教師が相手?上等だ!

所詮はバレーだ!何とかなる!

 

 

「どんな相手でもかかってきやがれってんだ!」

 

「殿がそう言われるならば拙者は何処までもお供するでござるよ!」

 

「それでこそトラちゃんにハンゾーちゃんよ!」

 

 




ifシリーズ~MUGENキャラで本編が進んでいたら~
ランセレ神の抽選  P3HERO

「タナトス!」

ザシュッ

「殿!見るでござる!死神でござるよ!」

「本当だ、あの仮面といい剣といい漫画で見た事があるぞ!」

「ぜひとも卍解と叫んでくだされ!」

「・・・どうでもいい」



P3主人公はP4U2で参戦しないかなぁ


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