はいすくーるDxD 平穏(笑)な日常   作:鶏唐

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お待たせしました。
ココ最近、仕事が忙しく更新できませんでした。
ようやく落ち着いたので執筆を再開します。



第26話

さて、身の危険を感じるが何だか面白い事になって来たじゃないか。

ガーネットの宣戦布告から時間が経ち、いつものメンバーで話をしていた。

 

 

「この中で最初の試合って誰だ?」

 

「えっと・・・朱乃みたいだね」

 

「その後が結城嬢、琢磨、グレモリー嬢、殿と拙者でござるな」

 

「グレモリーと俺達は午後か」

 

「そうね、頑張りなさい朱乃」

 

「えぇ、もちろんですわ」

 

「ふむ、しかし場所が多彩だな」

 

 

街中や山の中や他の学校とかもあるぞ。

俺達の試合は・・・駒王第二中学って俺の母校じゃねーか。

 

 

「懐かしい面々と会えそうでござるな殿」

 

「まずいな、ガーネットの奴想像以上に張り切るんじゃないか?」

 

「あぁ、妹さんの前だからな」

 

 

あのガン黒教師にもう一度出会うのは嫌だが仕方ないか。

今回は俺は何も悪い事していないしな。

 

 

「それで朱乃の試合は何処でやるデス?」

 

「できればマスターに負担のかからない近場がいいのですけど・・・」

 

「ははは、琢磨。介護老人みてーだな」

 

「・・・誰のせいだと思っている」

 

「私の試合は・・・10時から第2体育館のようですわね」

 

「まだ後30分は時間があるね」

 

「先に行って場所を取っておくのも・・・あら、祐斗に小猫」

 

「ん?」

 

 

グレモリーの声に振り返れば木場と搭城の姿があった。

後はグラサンかけた中学生とサイボーグっぽいおっさんが一緒だ。

 

 

「応援に来ましたよ部長」

 

「頑張ってください」

 

「ありがとう二人とも。それでそちらの二人は?」

 

「私も先ほど祐斗先輩と合流したので分かりません」

 

「僕のクラスメイトでケイです。こちらはケイの友人のマキシマさんです」

 

「・・・ふん」

 

「賑やかそうな面々だな。よろしくな」

 

 

人が多くなってきたな。

って言うかこいつら学校はいいのか?

 

 

「あれ?木場君に小猫ちゃん。学校はいいの?」

 

「はい。今日は創立記念日でお休みですから」

 

「何だ、てっきりグレモリーの奴の命令で無理やり来たのかと思ったぜ」

 

「ちょっと、コテツ。私をどんな性格だと思っていたのよ」

 

「え、我がままで短気で弄ると面白い奴」

 

「あら、全て合ってますわね」

 

「合ってないわよ!」

 

「・・・・・」

 

 

ん?グラサンが何か別の方を見ているな。

木場にサイボーグっぽいおっさんも気づいたようだ。

 

 

「どうしたんだいケイ」

 

「何か気になることでもあったか?」

 

「いや、アレは何だ?」

 

 

視線をグラサンの方に向けるとそこにあるのは飼育小屋だった。

そういえばオリエンテーションで見て以来行った事なかったな。

 

 

「飼育小屋ね。あまりあそこには近寄りたく無いわ」

 

「よし、試合前に飼育小屋に寄って行こうぜ!」

 

「人の話を聞いていたの!?」

 

「いいじゃねーか。時間はまだあるんだし」

 

「あそこに行くと私の中の日常が崩れるわよ」

 

「面白い動物が一杯いますものね」

 

「動物って呼んでいいのかしらアレは」

 

 

そんなに変わった動物なんていたっけか?

ボクシンググローブをしたカンガルーにスフィンクス、後は紫色のイカ?タコ?ぐらいだろ。

 

 

「その前に聞きたい事があるんだが・・・ウィップと言う名前を知らんか?」

 

「ぬぅ、聞いたこと無いでござるな」

 

「私も知らないなぁ」

 

「それなら私と同じチームの先輩だわ」

 

 

聞いた事ねーな。

先輩って事は2年か3年か。

今度2,3年の教室に遊びに行ってみるか。

 

 

「あ、いたいた朱乃ちゃーん」

 

「あら、ほたるさん。どうされました?」

 

「ルールが変わっちゃったから作戦を変更するんだって先輩が言ってたよ」

 

「まぁ。では皆さん、私はお先に失礼しますわ」

 

「おう、頑張れよ姫島」

 

 

双葉も姫島と同じチームだったのか。

しかし姫島抜きで飼育小屋に言ってもいいんだが・・・また今度にするか。

 

 

「じゃあ俺達も向かうとしようぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くっ、相手のチームも手強いですわね。

第2体育館で行われている私達AクラスとBクラスの試合。

ルールが変わるとここまで苦戦しますのね。

 

 

「そーれっ!」

 

 

ビュオンッ!

 

 

「甘い!」

 

 

バシッ

 

 

「朱乃ちゃん!」

 

「行きますわっ!」

 

 

バシンッ!

 

 

「うおりゃーっ!」

 

 

先ほどから何度かスパイクをしているのですが簡単に止められてしまいます。

しかし先輩方も何故炎を纏ったボールを軽々と受け止められるのでしょう?

本当にこの学園には一般人が少なくて困りますわね。

 

 

「今だ烈風拳!」

 

「よっと、気が抜けませんわ」

 

 

地面を這うような衝撃波をかわして再び相手が打ってきたボールを弾く。

何度か取りこぼして点を取られてしまってはいますが、それは相手チームも同じ。

自然と拮抗した試合になっていますわね。

 

 

「こらーロック!飛び道具なんて卑怯だぞ!出し方教えろーっ!」

 

「うるさい気が散るだろ!」

 

 

コテツさん、応援なのか相手への野次なのかよく分かりませんわ。

とは言え、皆が応援してくれている手前、情けない姿は出せませんわね。

 

 

バシッ

 

 

「姫島、行け」

 

「はい刹那先輩!」

 

 

3年の刹那先輩のトスから雷の魔力を込めてスパイクをする。

受け止めようとしたようですが痺れて見当違いの方へボールが弾かれました。

さすがに今のを返されたらどうしようかと思いましたが安心しましたわ。

 

 

「よくやったな姫島」

 

「刹那先輩のおかげですわ」

 

 

どのようなボールが来ても軽々と受け止めてくれる刹那先輩がいたからこそ拮抗しているようなものです。

バレーボールは初めてとは言え、あのような強いボールを簡単に受け止めれるのか謎ですわね。

 

 

「アーマーを張っているからな」

 

「あーまー?」

 

 

直訳すれば鎧ですが特に鎧を着ている様子もありませんし別の意味でしょうか?

今度、オロチ様に聞いてみましょう。

 

 

「前を見ろ。次が来るぞ」

 

「はい」

 

 

今ので1点リードしたとは言え、まだまだ気は抜けませんわね。

今度はどのような手で邪魔をしてくるか分かったものではありませんもの。

 

 

「ほらよ、今だぜミリア先輩!」

 

「そこっ!」

 

 

相手の上級生の方でしょうか、放ったのは一見すると普通のスパイクに見えますが・・・

 

 

 

「これならっ!あれ!?」

 

 

ぎゅいんっ

 

 

「ボールが曲がった!?」

 

 

ほたるさんがボールを受け止めようとした時、突然ボールが直角に曲がりました。

そして再び地面に向けて落下してしまいます。

あら、このボールに付いているのは・・・髪の毛?

 

 

「やられたな」

 

「すみません」

 

「仕方ない、双葉。止めなかった刹那先輩が悪い」

 

「おい、位置的にフォローできたのはお前だろう、冴嶋」

 

「まぁまぁお二人とも。また点を取り返せばよろしいではありませんか」

 

 

何とか宥めてお二人もポジションについて頂きました。

先ほどのボールの軌道は髪の毛に秘密がありそうですわね。

金髪である事と、先ほどのスパイクからして恐らくはミリアと呼ばれた先輩の仕業だとは思うのですが・・・

とりあえず、刺さっている髪の毛は抜いておきましょう。

 

 

「今度こそっ!」

 

 

ほたるさんが相手のサーブを受け止め、相手に気弾を撃ちこみます。

そして2年の冴嶋閑先輩がトスをして刹那先輩が刀でスパイクと言う異常な連携を決めました。

ルール的には有りなのでしょうがやはり納得行きませんわね。

 

 

「ロック!」

 

「了解、レイジング・・・ストームッ!」

 

 

これは気の柱!?

刹那先輩のコーナーを突いたスパイクは気の柱によって高々と打ち上げられてしまいました。

 

 

「おまけにこれはいかが!」

 

「ミサイル!?」

 

「ちぃっ、小癪な」

 

 

やはりそう簡単には勝たせてもらえそうにはありませんわね。

しかしスカートの中からミサイルが出てくるのは予想外でしたわ。

服装が自由とは言えど誰も想像できませんもの。

 

 

「セリア先輩、それはさすがにやりすぎじゃないッスか?」

 

「ロック君。ルール上問題ないからおっけー」

 

 

ふふふ、そちらがそういう事ならもう少し激しくしても問題なさそうですわね。

楽しくなってきましたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だ、案外まともなバレーしてるじゃないか」

 

ところどころ相手の妨害で飛び道具が出る以外は普通だな。

もっと血みどろな試合を予想していたんだが、これなら何とかなりそうだな。

後は試合後半の姫島のはしゃぎっぷりが凄かったな。

雷が試合場に常に飛び交っていたからな。

 

 

「一度コテツのまとも、と言う定義を聞いてみたいわね」

 

「ん?聞きたいのか?」

 

「いえ、やっぱり止めておくわ。それを聞いたら引き返せなくなりそうだもの」

 

 

試合は僅差で姫島のチームが勝利を収めた。

しかしロックめ、これ見よがしに飛び道具を使うとは・・・何て羨ましい。

地面に這うような飛び道具のためネットにも当たらないから便利だな。

 

 

「でも刀でも斬れないボールって凄いよね」

 

「あぁ、どんな材質をしているのか気になるところだな」

 

 

待てよ、あの材質を使って鎧でも作れば完璧じゃないか。

ダメージを一切通す事の無い鎧、よし今度琢磨に作ってもらおう。

 

 

「私、バレーボールって初めて見たんですがこういうものなんですか?」

 

「小猫ちゃん。さすがにそれは違うよ」

 

「うむ、これはこの学園だけのルールでござるな」

 

 

幾ら能力者や闘える奴が多いとは言え、全国で行うには無茶だろ。

プロの試合とか見てみたい気もするけどな。

 

 

「次は結城だっけ?」

 

「うん、私は駒王中央小学校で試合するみたい」

 

「なら朱乃を待って向かうとしましょうか」

 

 

今度は小学校か。中央小ってどこにあったっけな。

・・・・あぁ、駅前のところか。

 

 

「いたいた、探しましたよ皆さん」

 

「あ、ナコルル。どうしたの?」

 

「虎徹さんにお客さんです」

 

「俺に?」

 

「呼んでおいて忘れるのはどうかと思いますよ?彼女、校門の前で困っていたんですから」

 

「はぁ?」

 

 

何故か冷たい視線を俺にくれる大自然。

はて、一体何を忘れているって言うんだ?

 

 

「あ、あの来ちゃいました!」

 

「おぉ、ディズィー。そういえば忘れてたな。あっはっは!」

 

「笑い事じゃありません!」

 

「い、いいんですナコルルさん。こうして無事に会えたんですから」

 

 

そういえばディズィーを招待していたのを忘れていたな。

とりあえず他の連中にディズィーと大自然を紹介しておくか。

 

 

「皆、こっちは大自然だ。で、隣にいるのが大自然のご近所さんのディズィーだ」

 

「貴女が大自然と呼ばれている子なのね・・・同情するわ」

 

「よく言われます・・・」

 

「あ、あのよろしくお願いします!」

 

「よろしくねディズィー。八代君には気をつけてね、すぐに変なあだ名をつけようとするから」

 

 

ひょいっ

 

 

「コテツ、あの子に何かしたデスカ?」

 

「はぁ?」

 

 

頭の上に乗ってきたデス様が突然そんな事をいう。

何かって言われても心当たりなんて無いぞ。

 

 

「僕を縛っているのと同じ魔力で隠蔽されているのダケは分かるデス」

 

「全く、相変わらずデス様は変な事を言うな。もう少し俺にも分かる言葉で話せよ」

 

「コテツが馬鹿だから仕方ないデス」

 

「なんだとこんにゃろ!」

 

 

ぐにゅっ

 

 

「離すデス!」

 

「いい弾力だ。デス様、このまま白く塗ってバレーボールに成り済ましたらどうだ?」

 

「断固お断りデス!」

 

「ちぇっ、いい案だと思ったのによ」

 

「殿、殿」

 

「ん?何だ。自己紹介は終わったか」

 

 

半蔵に呼ばれてデス様を解放して皆の方へと顔を向ける。

何人かいなくなっているな。

大自然とグレモリーとグラサンとサイボーグっぽいおっさんがいねぇな。

 

 

「大自然の巫女殿は次の試合があるため先に向かうそうでござる」

 

「リアスはケイ君とマキシマさんを知り合いのところに連れて行ったよ」

 

 

ふむ、じゃあ姫島とグレモリーが来てから小学校に向かうとするか。

 




ifシリーズ~MUGENキャラで本編が進んでいたら~

「さて、今日の営業先はここか」

コンコン

「どうぞ」

ガチャッ

「ルガール運送の八代さんですわね。私、ボーダー商事社長の八雲紫ですわ」

「初めまして。いやお若いのに社長とは驚きました」

「・・・・ですわ」

「はい?」

「取引成立ですわっ!」

「えぇっ!?いや、しかしまだプレゼンテーションもしていませんが」

「紫様、お願いですから仕事はきちんとしてください」



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