はいすくーるDxD 平穏(笑)な日常   作:鶏唐

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ifシリーズ~MUGENキャラで本編が進んでいたら~

「あれ?大自然、お前のペット変わったのか?」

「本当だ。ナコルルの飼っている鳥って鷹だったよね」

「これはママハハのお友達です」

「わっ、氷を出してきたでござる」

「何処かで飼育禁止になっていそうな鳥だな」

「・・・まず鳥が氷を出すところから突っ込んだらいいのかしら」


天使でも堕天使でも悪魔でもない。
人間グループの強化計画がどんどん進みますね。



第24話

昼休み、いつものメンツー1で食堂で昼飯を食べていた。

当然、-1は琢磨だ。

マジで身動きが取れない状態らしく、本番までは休むと連絡があった。

そういえば電話の最後に恨むぞ、とか言ってたけど何だったんだ?

 

 

「そういえばグレモリーの方は練習はどうなんだ?」

 

「えぇ、順調よ。先輩達もいい人ばかりね・・・変な人が多いけど」

 

「変な人?」

 

「外道って叫びながら相手に銃を撃っていたわ」

 

「ん?それは練習中にか?」

 

「そうよ。先輩達の間でちょっとした口論になってね。突然拳銃を取り出したんだもの」

 

「短気な先輩なんだな」

 

「もっと他に言うことがあるでしょ!?」

 

 

今日も変わらずグレモリーのテンションは高いな。

別に不思議じゃないだろ、世の中拳銃よりも危険なものなんて幾らでもあるぞ。

 

 

「デス様、この"ちょこころね"もお勧めでござる」

 

「あぐあぐ、甘くて美味しいデス」

 

「あら、アスナ。味付けを変えましたの?」

 

「うん。今日は甘口にしてみたの」

 

 

見てみろ。他の連中なんてグレモリーの戯言なんて全く気にしていないぞ。

グレモリーも皆の反応を見て状況を理解したのか納得行かないような顔をしている。

 

 

「あ、朱乃まで・・・ついにコテツ達に毒されてしまったのね」

 

「随分な言い様だな、おい」

 

「どうしてコテツ達は普通にしてるのよ、おかしいでしょ」

 

「うーん、何がおかしいのかさっぱりだ。グレモリーの日本の知識が変なだけじゃないか?」

 

「この国だけじゃないわよ。世界中おかしいわ」

 

 

何だ?ホームシックにでもなったのか?

俺は実家から通っているから一人暮らしの辛さは分からないからな。

知り合いで一人暮らしをしているのは・・・先輩と琢磨か。

いや、琢磨はティセやロボがいるから先輩だけだな。

 

 

「まぁ文化の違いとかもあるし困ったら先輩に相談したらどうだ?」

 

「・・・そうさせてもらうわ」

 

 

やっぱり海外で暮らすってのは大変みたいだな。

俺だったらまず外国の言葉を覚えるだけでも苦労しそうだ。

 

 

「ふふっ、どうぞデス様。私のおかずもお裾分けしますわね」

 

「あぐあぐ甘くて美味しいデス」

 

「あら?この金平ごぼうはピリ辛に仕上げたつもりなのですが・・・」

 

「うん、ちゃんとできてるよ?」

 

「どうしたの?」

 

「何かあったのか?」

 

「デス様の味覚が変でござる」

 

 

デス様の味覚が変?

クラスでもお菓子を貰っては食べてるから舌が馬鹿になったんじゃないのか?

 

 

「ウーン、何を食べても甘く感じるデス」

 

「な、何て羨ましい・・・デス様!どのような修行をすればよいでござるか!?」

 

「ボクが知るわけないデス」

 

「はっはっは、何か変なものでも口にしたんじゃないのか」

 

 

不思議そうにしているデス様。

悪戯好きな奴から変なものを食べさせられたに違い無い。

全く、ドジだなぁデス様は。

 

 

「・・・八代君。変なものに心当たりがあるんだけど」

 

「あん?結城が食わせたのか?」

 

 

結城の家も金持ちだからな。

一般人の俺には想像もつかないような高級食材とかがあるんだろう。

以前に結城の家で食ったキャビアとか塩辛いだけだったし。

 

 

「八代君、昨日の事もう忘れちゃったのかな?」

 

 

ビクッ

 

 

え、笑顔なのに恐ろしいだと?

昨日の事?な、何かあったか?

 

 

「コテツ、やっぱり貴方が何かしたのね」

 

「仕方ありませんわね、コテツさんは」

 

「待て待て!何で俺のせいと決め付けるんだよ!?」

 

「殿、もしや昨日の麦茶では?」

 

「麦茶?・・・・・いやいや、さすがに無いだろ」

 

 

だって麦茶だぜ。

確かに適当に身体に良さそうな粉は混ぜたけど幾ら何でも・・・なぁ?

とりあえず不思議そうにしているグレモリーと姫島に昨日の事を教える。

 

 

「麦茶でそこまで酷い事になるかしら・・・」

 

「そうですわね。俄かには信じがたいですわ」

 

「お二人とも殿を侮り過ぎでござる」

 

「そうだよ。何人もの人が八代君の餌食になっているんだから」

 

 

本当に失礼な連中だな。

少なくとも目の前で倒れた奴はいないぜ。

たまたま、俺の料理を食べてから体調が悪くなったに違いない。

 

 

「きっと味覚が破壊されたに違い無いでござるよ」

 

「と言う事は高藤君も今頃・・・」

 

 

いやいや、そんな事はないだろ。

あれ、でも恨むぞ、って言ってたな。

 

 

「それでその麦茶はどうしましたの?」

 

「あぁ、親父に飲ませたら何故かお袋に怒られて捨てられちまった」

 

「お母様も懸命な判断ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギアがこの近くにいるってのか?」

 

『あぁ、僕も昨日知ったばかりだがな。悪魔の棲む地、そこにギアがいる』

 

 

情報屋が呆れた様子で思いがけない情報を出してきた。

賞金首を追って日本に来たが、まさか活動しているギアがいるとはな。

 

 

『しかも、だ。情報によれば指揮官型のギアだそうだ』

 

「ちっ、メンドクセェ」

 

 

アイツの他にも指揮官型のギアが残っていたか。

 

 

『それと賞金首の情報についてだが駅前で見たと言う情報があるぞ』

 

「先にそっちを片付けてからにするか」

 

 

心情としてはギアを先に片付けたいが坊やもいる事だ。

先に賞金首を捕まえて渡した後に行けばいいだろう。

それにしても情報屋の奴、映像通信とは言え何でしかめっ面してんだ?

 

 

「どうかしたのか?」

 

『・・・朝起きたら甘みしか感じない舌になっていてな。それと無性に脛が痛い』

 

「何だそりゃ、何処か打ったりしたのか」

 

『いや、僕の親友からの嫌がらせだ』

 

 

そいつはまた随分と地味な嫌がらせだ。

快賊団の団長から紹介してもらったが若いのに腕は確かだ。

何とかしてやりてぇとは思うが無理だな。

 

 

『とにかく、情報は渡したぞ』

 

「あぁ、十分だ」

 

 

通信を切って一息吐く。

ギアがいる事には驚きだが好都合だ。

幸い、今は駅前にいるから賞金首を見つけて・・・

 

 

「おいラグナ、まだ開店時間じゃないぞ」

 

「うるせぇ、この辺で待ってりゃいいだろうが」

 

 

二人の男組みが俺のいる裏路地へと入ってくる。

一人は見覚えのある、もう一人は何処かで見たような気がする。

 

 

「お?ソル?ソルじゃないか!久しぶりだな」

 

「ライザー、やっぱお前か。何してんだ」

 

「今はこの町で居候してるんだよ」

 

 

以前に何度か出会い一緒に旅もした事のあるライザー。

炎を操る特殊体質のナニカって事は分かる。

そういえば以前にお世話になっている一家があるって言っていたが、その事か。

 

 

「・・・誰だ?」

 

「あぁ、ラグナ紹介するよ。こっちはソル・バッドガイ、こんな見かけだがいい奴だぜ」

 

「一言余計だ。あん?ラグナ?ラグナ・ザ・ブラッドエッジか?」

 

「あぁ、そうだが・・・何だよ」

 

 

ラグナ・ザ・ブラッドエッジだと?

持っていた賞金首の顔写真を取り出して確認するが、全然違ぇな。

着ている服は同じだが、どうなってやがる。

これだから階層都市の連中は、事務仕事ぐらいしっかりやりやがれ。

 

 

「いや、人違いだ。悪かったな」

 

「?まぁいいけどよ」

 

 

それにデカイ剣を腰にぶら下げてはいるが、そこまで危険な奴には見えねぇ。

右目に右手も動いていないようだし、法力や気といった力を感じるわけでもない。

警戒するだけ無駄か。

 

 

「で、何してんだ」

 

「それがさ。ラグナが天玉うどんが大好物でさ、昨日食べた店にまた行こうって言うんだよ」

 

「美味いもん食って何が悪いってんだ」

 

「開店時間もまだだろ、それにラグナ。お前金持ってないだろ」

 

「ぐっ、それぐらい奢れよ」

 

 

無一文か、見たところ日本の生まれでも無いが、よく日本に来れたもんだ。

 

 

「いや、働いて稼げよ」

 

「うざってぇな。稼ぎたくても稼げねぇんだよ」

 

「そうだ、ソルなら働き口とか知ってるんじゃないか?」

 

「マジか。なら教えてくれ」

 

 

何で俺が初対面の人間の働き口を探さないとならねぇんだ。

 

 

「へビィだぜ・・・」

 

 

情報屋にでも聞いてみるか。

仲介はしていないはずだが何か知っているかもしれねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ちょ、ちょっと待ちなさい!」

 

「へっ!勝負に待ったは無しだぜ石油王!くらえっ!」

 

 

バシンッ

 

 

「勝負有り!勝者、八代虎徹!」

 

「くぅ、もう一回ですわ!」

 

 

授業と授業を挟む休憩時間、俺とリリ何とかって石油王の娘は勝負をしていた。

まぁ、結果は見事に俺の勝ちだな。

こういう勝負なら負けないぜ。

 

 

「何で定規を弾いて落とすだけでここまで盛り上がれるのよ」

 

「あら、リアス。微笑ましくていいじゃありませんか」

 

「殿~、拙者は負けてしまったでござる」

 

 

何!?半蔵が負けただと!?

相手は一体誰なんだ。

 

 

「真剣勝負って素晴らしいですわ~」

 

「四条、まさかここでもパワープレイとはな。恐るべし」

 

「いいからもう一度私と勝負なさい!」

 

「明日な、明日」

 

 

って言うかこのクラス、お嬢様キャラが多すぎだろ。

確か四条もお嬢様だったよな。

 

 

「えっと決勝は雛ちゃんとコテっちゃんだね」

 

「よろしくお願いしますわ」

 

「おう、負けねぇぜ!」

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

「じゃあ決勝は明日って事で」

 

 

チャイムか、仕方ねぇな。

しかし四条相手に対策を練る必要があるな。

こっちは普通の定規を使うか?

それとも相手の上に乗せれるように三角定規がいいだろうか。

 

 

ガラガラッ

 

 

「席に着きなさい、今日最後の授業を始める」

 

 

国語か、体育の後じゃなくても眠くなるんだよな。

むむむ、今日こそは睡魔という強敵に勝てるだろうか。

 

 

「今日は読書感想文を書いてもらう。図書室で好きな本を選んで明日の授業までに書いてくるように」

 

「げっ、マジかよ」

 

 

って言うか図書室って何処だっけ。

俺とは全くの無縁の場所だから知らないな。

まぁ皆に着いて行けば分かるだろう。

 

 

「図書委員は・・・高藤君、は休みか。それでは八代君、頼んだよ」

 

「俺が?」

 

 

島津先生は俺に鍵を手渡すと教室を出て行った。

と言うか琢磨の奴、図書委員だったのか。

 

 

「では皆さん行きますわよ」

 

「うーん、どの本にしようかな」

 

「確かに明日までとなると悩むわね」

 

「短編の本があればよろしいのですが」

 

 

クラス委員の神月の言葉に皆が教室を出て行く。

俺も遅れないよう最後尾を歩いて着いて行く。

 

 

「殿、拙者達はどうするでござるか?」

 

「どうするって言ってもな・・・そうだ漫画はどうだ」

 

「駄目に決まってるでしょ」

 

「そんな事を言ってもなグレモリー。俺は文字を読むと眠くなる病なんだ」

 

「あ、拙者もそうでござる!・・・何とあの現象は病気だったのでござるか!?」

 

「ハンゾーさんも真に受ける必要はありませんわ」

 

「八代君は本を読みたくないだけでしょ?」

 

 

ちっ、バレちまったか。

本をまともに読むのも面倒なのに読書感想文なんてさらに面倒じゃねーか。

半蔵はともかく何でこいつらはやる気満々なんだ。

 

 

「はぁ、コテツ。そんなので中間テストは大丈夫なの?」

 

「・・・何だって?」

 

「何って中間テストよ、中間テスト」

 

 

はて、グレモリーは一体何を言っているんだ?

中間テスト・・・・?

 

 

「八代君、一応言っておくけど。球技大会の翌週から中間テストだからね」

 

「はぁ!?聞いてねぇぞ!?」

 

「以前からヨハン先生もHRで仰っていましたわ」

 

「あの影薄い先生の話なんてほとんど聞いてねぇよ」

 

 

おいおい、やべぇぞ。

授業なんて、まるで聞いていないって言うのに。

 

 

「せ、拙者は球技大会が終わったら修行に出かけるでござる」

 

「見え透いた嘘は駄目よハンゾー」

 

「うぅ、これは大変な事になってきたでござる」

 

 

半蔵め、一人だけ逃げ出そうなんて汚いぜ。

そうはさせるか、俺だって逃げる手段を・・・

 

 

「実は親父が危篤なんだ!」

 

「先週、家で元気にしていらっしゃたわよ」

 

 

ぐぬぬ、グレモリーめ。何故俺の家の事情を知っている。

って、結城と姫島と一緒にお袋に料理を習っていたんだったか。

遊びに出かけていたから気づかなかったぜ。

 

 

「大体図書室って何処だよ」

 

「オリエンテーションの時に教わったよ」

 

「・・・おかしい、記憶に無いぞ」

 

「そういえば殿の姿は見えなかったでござるな」

 

 

オリエンテーションをした記憶はあるんだが。

図書室なんて案内されたっけ?

 

 

「さすがに私もその時のコテツは知らないわね」

 

「私達がコテツさんを知ったのは後でしたから」

 

「うーん・・・あ、そうだ。校長室に・・・いや、なんでもない」

 

「何をしたの!?」

 

 

言えるのは分身できる軍人がいたって事ぐらいだな。

 

 




適当に思いついた事を書いているためか、
全く球技大会に行かないですね。

この調子だと次の次くらいになりそうです。

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