はいすくーるDxD 平穏(笑)な日常   作:鶏唐

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マ○オカート、いつのまにか7まで出てたんですね。
アイテムも増えてて驚きました。(SFC/64しか知りません)





第14話

『さぁ盛り上がっておりますリーアグランプリ!』

 

 

さすがに4連続の雷は無かったようで何とか進んでいる。

雷は無いが甲羅やバナナは何度も出ているがな!

 

 

「危ねっ!お返しだ!」

 

『おら!気合弾!』

 

「また飛び道具かよっ!」

 

 

さっきから飛び道具を持ってる奴が多すぎだろ。

大体、仮想現実としてヘルメット上のアイテムを現実で打ち落とせるってどうなんだ。

 

 

『本グランプリでは数十名のスタッフによりリアルタイムで現実と仮想現実をリンクさせております』

 

「無駄にすげぇなっ!」

 

『うおおぉぉっ!俺が優勝して女の子にモテるんだあぁぁっ!』

 

「うぉっ!あぶねっ!」

 

 

体当たり同然で突っ込んできた車を避ける。

あのキラキラ光ってるのは・・・無敵になれる星か!

 

 

『Cブロックの兵藤一誠選手、無敵状態でTOPに迫る!さらにムツキ選手が金キノコで加速で追いついていく!』

 

『お?このキノコ何回も使えるのか、これならいけそうだな』

 

 

ま、まずい。このままじゃ最下位になってしまう。

何とかいいアイテムを・・・・お?これは・・・7?

 

 

『Aブロックのリアス選手、Cブロックの八代虎徹選手、Dブロックのスーラ選手の3名が引いたのは7つのアイテムが使えるラッキー7です!これはチャンスだっ!』

 

 

おっしゃ、これならイケる!

星、赤甲羅x3、緑甲羅、キノコx3、バナナ、雷、イカ。

まずは星でかっ飛ばすぜ。

 

 

『どっかーんっ!雷祭りだぜっ!』

 

『Dブロックのスーラ選手!雷4連続だ!これは他の選手には痛手となるで・・・おーっとCブロックの八代虎徹選手、無敵で回避だー!』

 

 

あ、あぶねぇ。もうちょっと使うのが遅かったら俺も雷の餌食になっていた。

これで一気に順位を上げて・・・4位だな。

キリトとか言う中学生とムツキさんと何か叫んでた奴・・・兵藤だっけ?

そして俺のすぐ後ろを走っているのが琢磨と大道寺とか言う天才ちびっ子だ。

 

 

『ふっふっふ、高藤琢磨。覚悟はいいな?』

 

『さて、大道寺博士を怒らせるような事をした覚えは無いのだがな。そら、虎徹行くぞ』

 

「何の!こっちもお返しだ!」

 

 

併走している相手と会話しながらもこちらを狙ってくる琢磨。

幸い緑甲羅だったので避けてお返しとばかりに赤甲羅をお見舞いしてやる。

 

 

『おっと危ない』

 

『高藤琢磨っ!貴様また私を盾にしただろう!』

 

『さて、何のことやら』

 

 

琢磨は一旦下がったかと思うとちびっ子の反対側に並んだ。

あのちびっ子のゴーカート、何だあれ?スライム?

そのスライムから突然手が出てきて赤甲羅を弾きやがった。

 

 

『わ、わわっフェルちゃんお願い!』

 

『任せるデス。あーーん、モグモグ・・・変な味デス、この飛び道具』

 

『人でないならペットとみなしますので問題ありません!』

 

「それでいいのか!?」

 

『ウララララ!』

 

『おっとCブロックの最強の虎選手に再びアステカ選手が襲い掛かる!』

 

『龍斬しょ・・・あ、あかん!アクセルが・・・どわぁっ!』

 

『残念、撃退しようとしましたがアステカ選手の方が早かったようです!』

 

 

やべっ、あのアステカって人・・・人?人でいいのか?

まぁいいや、とにかく順位を上げないと追いつかれてしまう。

 

 

『では先に行かせてもらうぞ虎徹』

 

「あ、待ちやがれ琢磨!」

 

『高藤琢磨選手、キノコを使い八代虎徹選手を抜いていく!』

 

「こっちだってキノコがあるっ!」

 

『高藤選手の後を追う八代虎徹選手!しかし後ろからは魔の手が迫っている!』

 

 

魔の手?・・・・うぉっ!?

間一髪、実況の声にハンドルを切ると先ほどまでいた場所を長く伸びたスライムが通過した。

 

 

『ちっ、外したか』

 

「何しやがるスク水のチビッ子!」

 

『貴様、高藤琢磨の知り合いだろう』

 

「はぁ?そうだけどそれがどうしたって言うんだ」

 

『奴への鬱憤を貴様で返すと言っているんだっ!』

 

「どんな理屈!?」

 

 

再度襲ってくるスライムにキノコを使ってスピードを上げて避ける。

しかし向こうも加速してあっさりと追いついてきやがった。

くそっ、こうなったら・・・

 

 

『さぁ今度こそ逃げられんぞ?』

 

「まだ甘い!」

 

 

速度を一気に緩めてチビッ子を先に行かせる。

そしてここでイカを使えば!

 

 

『うわっ!な、なんだこれは視界が!』

 

『Cブロックの八代虎徹選手、イカスミを使い順位が上の選手達の視界を黒く染め上げたっ!なお、これは他ブロックにも有効となります』

 

 

ラッキー、他のブロックにも効果があるのか。

一先ず、油断している内にもう一回キノコで加速して差を広げてしまおう。

 

 

『ウララララ!』

 

『気合弾!何!?効いて無いだと!?』

 

『後方から着実に順位を上げていくアステカ選手も迫っているCブロック。おーっとここでAブロックではデッドヒートが繰り広げられています』

 

 

Aブロック?確かグレモリー、ライザーさん、先輩がいるブロックだったよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ようやく2周目に入ったわけだけど・・・

リアスちゃんにライザー君も色々と忘れてるみたいね。

 

 

『くっ、ライザー炎なんて卑怯よ!』

 

『そういうリアスだって滅びの魔力を使うのは反則だろ!?』

 

 

お互い併走して魔力合戦をしているものね。

幸いと言うべきかリアスちゃんよりライザー君の方が実力があるためか滅びの魔力も相殺程度で収まっているからいいけど。

でも、まぁゲームだし。そういうアイテムって事にしましょう!

 

 

「と、言うわけで・・・そーれっと!」

 

『うわっ!?ティ、ティナ!?』

 

『ちょっと!後ろからなんて卑怯よ!』

 

「そんな狙いやすいところにいるのが悪いのよ二人とも?」

 

 

隙だらけの二人に魔力弾と緑甲羅を同時に当てて抜き去る。

いやー二人とも弄り甲斐があって楽しいわね・・・あら、これは雷が来るかしら。

 

 

『雷遁の術でござる!』

 

「じゃあ星で回避しましょ」

 

『Bブロックの服部半蔵選手、雷で他選手を抜きにかかる!しかしAブロックのティナ選手、Dブロックの結城明日奈選手が星で回避!』

 

 

あら、明日奈ちゃんもやるわね。

でもこれで先頭ね、他ブロックからしてもトップ。

うーん、ここで気をつけるべきは青甲羅なのだけれど・・・よっと

 

 

『Aブロックのティナ選手、華麗に誘導つきの青甲羅をかわす!』

 

 

ま、この程度なら問題無いわね

 

 

『熱い、熱いでござる!』

 

『ふふふ、ほら逃げないと駄目ですよハンゾーさん?』

 

『これは酷い、Bブロックの姫島朱乃選手。服部半蔵選手がスピンしてもまだ火の玉を投げ続けています』

 

 

朱乃ちゃんも最初出会った頃と比べて随分と変わっちゃったわね。

全く、誰の影響かしら。

 

 

『逃がさないわよティナ!』

 

『くっ、例えティナでも勝負事は別だ!』

 

「えぇ、待ってたわよ?」

 

『『・・・え?』』

 

『おーっとAブロックのライザー選手、リアス選手。二人揃ってバナナの皮でスピンッ!』

 

『おまけにコレ、置いておくわね』

 

『さらには目の前に再度バナナを置いて行く!これは厳しい!』

 

 

うふふ、あの二人の顔ったら面白い。お姉さん楽しいったら無いわ。

えーっと何の話だったかしら?

そうそう、朱乃ちゃんの性格ね。本当に誰に似たのかしら。

 

 

『赤甲羅です』

 

『うわっ!テメェ!後で覚えてやがれ!』

 

『おっとこいつも、喰らいな!』

 

『Dブロックの搭城小猫選手、スーラ選手をスピンさせてトップに躍り出ます!さらにハヤト選手が緑甲羅で追撃!』

 

『ぜ、絶対後で泣かしてやる!』

 

 

小猫ちゃんも随分と力強い走りだけれど、悪魔の駒(イービルピース)の恩恵でも受けているのかしら?

サーゼクス様が関わってるって時点で否定できないのが怖いわ。

 

 

『はははははっ!まだだ!もっとスピードが出せるはずだ!』

 

『木場殿!何故スピンしながら走れるでござるか!?』

 

『祐斗君、トリップしすぎですわ』

 

 

何よりもあの祐斗ちゃんの様子もおかしいし。

いや、恩恵を受けたからってあんなにテンションが上がるのもおかしな話。

と、なるとアレは祐斗ちゃんが元々持っていた素質と言う事ね。

 

 

『ウララララ!』

 

『どうせ飛び込んでくるならおっぱい大きな人がよかったーーっ!』

 

『Cブロック、兵藤一誠選手。アステカ選手の体当たりに脱落っ!残る標的は5人となりましたっ!』

 

 

トラちゃんとタクマちゃんのブロックは既に別ゲームと化してるわね。

あのアステカとか言う人、人・・・でいいのかしら?

体当たりで突撃してはその後、ちゃっかり自分の車体に戻ってるんだから凄い運動神経だわ。

 

 

『追いついたわよティナ!』

 

「は~い、リアスちゃん。何でそんなに怒ってるの?」

 

『あ・な・た・のせいでしょ!』

 

 

もう、怒りっぽいんだからリアスちゃんは。

悪魔だからって健康管理に気を使わないと駄目よ?

今度カルシウムを取る事を勧めましょう。

でもリアスちゃんの事だから胸に栄養がいきそうね。

 

 

ひょいっ

 

 

『あーもうっ!どうして当たらないのよっ!ティナ、何か力を使っているんじゃないでしょうね!』

 

「さすがにそこまではしてないわよ?純粋に運転技術のおかげよ」

 

 

一時期、世界中を回ってたからね。海外だと運転免許は未成年でも取れたから役立ったわ。

転移を使っても、つまらないから乗っていたけど・・・人生何が役立つか分からないものね。

 

 

『さぁ、最終ラップ!現在1位はAブロック、ティナ選手。Bブロック、木場選手。Cブロック、ムツキ選手。Dブロック、ハヤト選手となっております!』

 

 

さて、残り1周。楽しく行きましょう。

もちろん優勝は狙っていくけどね。

・・・・そういえば優勝したら何がもらえるのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、追いついたぜっ!」

 

『そう簡単には勝たせてはくれないか』

 

『さすが虎徹。ここまで来るとは思っていたぞ』

 

 

琢磨、ムツキさん、キリトとか言う中学生。

トップを走るこの3人に俺はやっと追いついた。

あのチビッ子は今頃アステカと頑張っているだろう。

 

 

「全員アイテムは無し。となれば次のパネルで決まるな?」

 

『それは間違っているぞ虎徹』

 

 

カチリッ

 

 

琢磨がハンドルから手を離したまま懐から取り出した銃をこちらへと向ける。

あいつ、完全にゴーカートを掌握しやがったな。自動操縦じゃねぇか。

 

 

『自前のアイテムを持っていれば話は別ってことか』

 

 

ガチャリッ

 

 

「まてまて、ムツキさん。あんたその大剣、どっから出した!?」

 

『少年、階層都市にはな。守秘義務っつーのが多くあるんだ』

 

 

いや、背中から出したように見えたがサイズが明らかにおかしい。

あれか。琢磨みたいに転送したって考えていいのだろうか。

 

 

『ど、どうせ偽物に決まって・・・』

 

 

パンッ!キィンッ!

 

 

『ひぃっ!』

 

『防弾加工がしてあるとはな。命拾いをしたなキリトとやら』

 

 

琢磨の奴容赦なくヘルメットに向けて撃ちやがった。

キリトとかいう中学生も可哀相に。ビビッて後退しちゃったよ。

しかしこれはチャンス・・・

 

 

ジャキンッ

 

 

『そうは行かないんだ、これが』

 

「ムツキさん、あんた何処に目付いてんだ」

 

『気配だ気配』

 

 

これだから格闘できる奴は、気だの気配だの殺気だの。

そんなので分かってたまるか!

 

 

『ウララララ!』

 

『おのれ、こんな仮面なんかに、このきら様がーーっ!』

 

『Cブロック、残り4人。アステカ選手も追い上げていきます!』

 

 

くそっ、何で俺達のブロックだけサバイバルなんだ。

けれど今度こそチャンス、全員がアステカを警戒しているおかげでパネルを踏めるぞ。

 

 

『おっと高藤琢磨選手!最後の最後でラッキー7を引きました!』

 

『う、嘘だろ?パネルを踏んだ時は1位だったはず、なのに!?』

 

『ふっ、今日は運がいいようだな』

 

 

しれっと言いやがって。

システムに細工しやがったな。

琢磨の奴、本気を出すと本当に容赦が無いな。

けど俺だってアイテム次第じゃ・・・何だこれ?砲弾か?

 

 

『よしっ!これなら・・・それっ!』

 

『おっと、こんなもの・・・!?』

 

 

ドガーーンッ

 

 

『あーっとムツキ選手、キリト選手の投げた爆弾を切り払ってしまい爆発に巻き込まれスピン!これは痛い!』

 

『あー、実際の爆弾じゃなくて仮想現実だったな。咄嗟に身体が動いちまった』

 

『ウララララ!』

 

 

ギィンッ

 

 

『おっと、今度は俺が相手かい仮面選手?』

 

『何とアステカ選手の攻撃をムツキ選手防いだーっ!』

 

 

ま、まぁ何はともあれこれでムツキ選手は脱落だ。

後は3人、じゃあ早速このアイテムを使うとするか!

 

 

「って、速っ!何だこりゃ!?」

 

『八代虎徹選手、砲弾と化して進んでいく!ちなみにこれは別ブロックでもリンクしており触れた場合はスピンしますっ!』

 

『ちょ、ちょっと!だからって、いきなり背後に出現するのは頂けないわよトラちゃーん!』

 

『うおぉぉっ!冗談じゃねぇっ!?』

 

『ははは風だっ!僕は風・・・・あれ?飛んでる!?』

 

 

何だか知らないが他ブロックの先頭が全員当たってスピンしてるみたいだ。

木場の奴は空飛んでるぞ?あれは吹っ飛ばされてると言っていいんだろうか・・・あ、壁に激突した。

 

 

『やるな虎徹。しかし、それは時間制限付きだ。切れたと同時に無敵化して体当たりをすれば僕の勝ちだな』

 

『トップに立った八代虎徹選手の後ろで金キノコで追いつく高藤琢磨選手!どうやらこの二人が優勝を決めるようです!』

 

 

まずい、時間が切れたら後ろから琢磨に体当たりを喰らってしまう。

かと言って、もうアイテムもパネルも無い。

どうする、どうす・・・る?

 

 

『さぁっ、最後の直線。そろそろ砲弾化も解ける八代虎徹選手にその背後をぴったりと追う高藤琢磨選手!』

 

 

ポンッ

 

 

効果が切れたか、ココしかない!

琢磨、教えてやるぜ。

俺だって自前のアイテムぐらい持ってるってなっ!

 

 

ポンッ!バサバサッ!

 

 

『何!?しまった!』

 

『突如現れた大量の本が背後にいる高藤琢磨選手を襲うっ!』

 

「はっはっはーっ!琢磨、悪いがこれで俺の勝ちだなっ!」

 

『これは幾ら無敵化と言えど現実ですので防げません。八代虎徹選手、独走!そして優勝は・・・』

 

 

さぁ、後2mでゴールだっ!

優勝はもら・・・

 

 

『・・・・ラッ』

 

 

ヒュンッ

 

 

「・・・・え?」

 

『ウララララ!』

 

『優勝はアステカ選手ーっ!最後の最後で見事な追い上げ!』

 

「何でだーーっ!?」

 

 

 

 

 




ifシリーズ~MUGENキャラで本編が進んでいたら~
英雄派の日常2


「まぁまぁ曹操、気楽にやろーぜ」

「いいか美猴。俺達は英雄と英雄の末裔によって構成された誇りある英雄派だ。まとまりをもって行かないと英雄としてだな・・・」

「英雄英雄五月蝿いぞ」

ガシャーンッ

「ぶるああぁぁぁっ!英雄は何処だぁっ!?」(英雄殺し)

「英雄か、なら愛し合おうじゃないか!」(仲間殺し)

「ここにオラと同じ名前の奴がいるんだろ?オラわくわくすっぞ!」(食料庫殺し)

「吼えるな雑種が、我が宝具の錆となれ」(アイテム宝具を使用しました)

「ここはリーダーとして俺がグングニルで!」(アイテム神滅具を使用しました)

「アイテムなぞ・・・使ってんじゃねぇ!!」



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