はいすくーるDxD 平穏(笑)な日常   作:鶏唐

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ifシリーズ~服部半蔵が別の服部半蔵だったら~

「よし、半蔵!行くぞ!」

「委細承知。百舌落としっ 滅せよ 天誅!」

「やべぇ、忍者っぽい。マフラーが赤くて目立つけど」

「怒り頂点也!」

「何で!?」


こんなのでほのぼのとか無理です。




第9話

 

 

 

 

 

 

 

「・・・結城、何だその変な球は」

 

「し、知らないよ。いきなり光ったと思ったら突然出てきたんだもん」

 

 

結城の叫び声が聞こえたと思ったら尻餅をついた結城と黒い変な球がいた。

 

 

「変な召喚の魔法陣に縛られたデス。ここはどこデス?」

 

「えっとここは私の家だけど・・・魔法陣?」

 

「そうデス、カビの生えたような無駄に縛りが強い魔法陣デス」

 

 

魔法陣?はて、最近それを聞いたような気がするな。

そんな事を思っていると結城は鞄から一枚の紙切れを取り出す。

あれは・・・俺が上げた奴じゃないか。

 

 

「え、マジでこんなのから黒球が出てきたわけか?」

 

「黒球とは失礼デス!ボクにはフェルナンデスと言う素晴らしい名前があるデス!」

 

「ですです変な球だな」

 

「それにしても小さいでござるな、野球ボールぐらいの大きさでござるよ」

 

「新種の生物か?だとすると虫か動物かそれが問題だな」

 

 

黒球を囲んで俺達は興味深く見てみる。

耳のところに何だろう、蝙蝠の羽?みたいなのがある。

後は球に手足が生えてるだけだ。誰かの落書きみたいな存在だな。

 

 

「ふぇるなんです、長いでござる。もっと短くするでござるよ」

 

「そうだな、昼のテレビ番組みたいだぞ」

 

「フェルナンデス科フェルナンデス。後は解剖あるのみだな」

 

「何で初対面で駄目だしデス!?しかも最後のニンゲンはしれっと怖い事言ってるデス!」

 

「もう3人とも!かわいそうだしやめてあげてよ」

 

 

あ、結城の奴取り上げやがった。

正確には両手で抱えてだが、折角面白い生物?を見つけたってのに。

 

 

「あのね、私は結城明日奈って言うの。よろしくねフェルちゃん」

 

「フェ、フェルちゃん?ボクのことデス?」

 

「うん。服部君が言うように長くて呼びづらいのもあるけど可愛い名前の方がいいかなって」

 

 

まぁ確かにマスコット的な可愛さはあるな。

手のひらサイズで持ち運びも便利だし。

・・・あいつ投げて野球できねぇかな。

 

 

「俺は八代虎徹だ。よろしくな黒球」

 

「拙者は服部半蔵でござる。よろしく頼むでござるよ"なんです"殿」

 

「僕は高藤琢磨だ。同じくよろしく、じっけんた・・・被験体君」

 

「せめて統一感を出して欲しいデス!そしてやっぱり最後の奴が怖い事言ってるデス!」

 

 

あれ?そういえばグレモリー達はどうしたんだ?

後を追ってきていたから後ろを見てみる。

何故か顔を引きつらせているグレモリーと姫島がいた。

 

 

「どうした二人とも?」

 

「ど、どうしたも何も・・・・」

 

「魔界大帝フェルナンデス様・・・」

 

「ん?そこの二人の魔力・・・ボクと同じムガムガ!?」

 

 

黒球が何か言おうとしたところでグレモリーと姫島が結城から奪い別の部屋に行ってしまった。

はっ、今のうちに黒球で定着させておかねば!

 

 

「いいか。今日からあいつは黒球で決定だ」

 

「可愛くないから駄目、フェルちゃんでいいでしょ」

 

「なんです殿で問題ござらんよ」

 

「被験体No552でいいだろう」

 

 

琢磨、残りの551匹?の被験体は何処に行ったんだ。

 

 

「その前にアレをどうやって出したんだ虎徹」

 

「俺に言われてもな。この謎パワーじゃねぇの?」

 

 

琢磨に言われて変な本を出す。

確か・・・この本だったっけ?

ページをぱらぱらと捲れば一ページだけ破れた後があった。

なるほど、落書きは消えるけどページを破いた場合は戻らないのか。

 

 

「それであの珍生物は結城嬢が飼うでござるか?」

 

「え?あ、いいの八代君?」

 

「いいんじゃね?家はペット禁止だし。連れて帰ったらお袋が捨てて来いって言うに決まってる」

 

「ど、どうしよう。お父さんとお母さんに言わないと。あ、お兄ちゃんにも言わないと」

 

「そもそもアレは何を食べるんだ?どう生活しているのか非常に興味があるんだが」

 

 

ガチャッ

 

 

「ま、待たせたわね」

 

「アスナさん、デス様をお返ししますわ」

 

「ありがとう朱乃・・・デス様?」

 

「本来なら魔界大帝フェルナンデス様と呼んで欲しいデスが、仕方ないデスからデス様で許してやるデス」

 

 

急に強気になって帰ってきたぞ黒球。

ん?って言うかデカイ?

 

 

ひょい

 

 

「さっきまで野球ボールくらいじゃなかったかコイツ?」

 

「今ではバレーボールほどの大きさだな」

 

「こ、こら!もっと丁重に扱うデス!ボクは大きさなんて自在に変えることができるから当然デス!」

 

 

じたばたと短い手足を動かして主張しだす黒球。

手を離してやると見事に着地してこちらを見上げる。

 

 

「フェルちゃんがいいのに・・・」

 

 

キンッ

 

 

「うっ、契約の縛りが・・・わ、分かったデス。アスナだけはその呼び方を許すデス」

 

「本当に!?ありがとうフェルちゃん!」

 

 

ぎゅっと黒球を抱きしめる結城。

何!?そんな馬鹿な、黒球じゃない、だと!?

 

 

「いい、コテツ、ハンゾー、タクマ。あの方の事はデス様、それが嫌なら魔界大帝フェルナンデス様とお呼びするのよ」

 

 

やたらと怖い顔をして言い出すグレモリー。

その目が徐々に紅く光りだし・・・・

 

 

「まぁいいや、結局そのデス様はどうするんだ・・・あれ?」

 

「デス様を学校で飼うというのも選択肢の一つだな・・・む?」

 

「強気だったり弱気だったりとデス様は浮き沈みが激しいでござるな・・・むむむ?」

 

 

あれ、何か違和感を感じた気がする。

何だろうこのモヤモヤとした感覚は。

 

 

「そ、それで結局この後はどうするのですか?」

 

「そうだったな。結城さん、僕達はリビングとキッチンを探す。悪いが他は女性陣で回ってくれるか?」

 

「うん、分かった。それじゃあ行こうリアス、朱乃、フェルちゃんも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜、日課となりつつあるはぐれ悪魔を撃退し終わったところで私は息を吐いた。

結局あの後、アスナの部屋やリビングから隠しカメラを見つけた。

タクマが犯人を突き止めると言っていた事だし後は任せるとしましょう。

問題は・・・あの方よね。

 

 

「うわぁ、さすがトラちゃん。相変わらず予想だにしない事をしでかすわね」

 

「さすがに魔界大帝を怒らせると怖いからとっさに暗示にかけたけどよかったわよね?」

 

「まぁさすがに魔界大帝フェルナンデス様相手ならしょうがないか」

 

 

魔界大帝フェルナンデス様。

まだ冥界が魔界と呼ばれていた昔に猛威を振るった暴虐の化身。

その力は未だ衰えを見せず冥界の4割を領土としているほどの持ち主。

そんなお方が何故コテツの神器で召喚されたのか疑問は尽きないけれども。

 

 

「でもアスナさん、大丈夫でしょうか」

 

「暴虐の化身とも言われていた方なんですよね?」

 

「アスナ先輩、心配です」

 

「大丈夫じゃないかしら。召喚されたとは言え、契約に縛られていたんでしょう?」

 

「えぇ、あの方ならそれぐらい無効化するかと思ったけど、契約は成されていたわ」

 

 

唯一にして幸いなのは召喚した際による召喚者との間に結ばれる契約が正常に働いていた事ね。

もし契約が不履行となっていたら・・・考えたくも無いわ。

 

 

「それにしても何で先輩達は驚いたりしなかったんですか?」

 

「魔界大帝フェルナンデス様の姿は人間界では見ない生物のはず、です」

 

 

祐斗と小猫の疑問に私も言われて気づいた。

ちょっと・・・いえ、かなり変わった生徒や教師ばかりでも異常だと感じるはず。

朱乃も分からないのか考え込んだ様子でいた。

ただ一人、ティナだけを除いて。

 

 

「あぁ、まだ貴女達はここに来て間も無いんだったわね」

 

「どういうことティナ?」

 

「冥界の人間界についての資料も更新しないとね。いい?今から言う事は本当よ」

 

 

そう前置きをして話した内容は私達には大きな衝撃だった。

この10数年間は格闘ブームが起こっているらしく世界中で格闘家達の試合が中継されている。

その中にはカンガルーや熊といった動物からサイボーグ忍者や半世紀眠っていた軍人など眉唾な存在さえも参加していると。

な、何よそれ。何時の間に人間界はそんな恐ろしい場所になったのかしら・・・

 

 

「だから私達が悪魔だって正体がバレたとしても違和感なく溶け込めると思うわよ?」

 

「もしそうだとしても今度は世界中の格闘家達から勝負を挑まれそうで嫌だわ」

 

「あはは、それもそうね。最近では某財閥から悪魔の風貌をした格闘家が現れたからね」

 

 

楽しそうに笑いながら携帯でその格闘家を見せてくるティナに私は頭を抱えるしかなかった。

見れば私の眷属たちも苦笑いを浮かべている。

それはそうだ、悪魔よりも悪魔らしい姿の格闘家がティナの携帯には写っているのだから。

 

 

「まぁそれはそれとして、次にトラちゃんの事ね。分かってるとは思うけど・・・」

 

「分かっているわ。コテツに関しては誰にも話さない。皆もいいわね」

 

 

こんな事話したとしても信じてもらえるかどうか。

仮に信じたとしたのならば召喚者のアスナや魔法陣を持っていたコテツが危険だわ。

 

 

「えぇ、分かっていますわ」

 

「はい。誰にも話しません」

 

「私もです」

 

 

これで私達が黙っていればいいだけの話よね。

・・・いえ、もう一つあったわね。

私は近づいてくる足音を聞いてそちらに身体を向けた。

 

 

「おい、リアス。用事って一体何・・・・ティ、ティナ!?」

 

「?・・・・・・・・あぁ、ライザー君!久しぶりね」

 

 

ティナ、貴女今忘れていたわね。

ライザーにもコテツ達の事を話しておこうと思って呼んだのだけれど。

これは逆に呼ばない方がよかったのかしら。

 

 

「よ、よう。ひ、久しぶりだな」

 

「うん、そうね。最後に会ったのはレーティングゲームの時だったっけ?」

 

「そ、そうだな」

 

 

・・・彼は本当にライザーなの?

普段見せている飄々とした態度が欠片も無いじゃないの。

幾ら好きな相手だからってどもり過ぎじゃない?

 

 

「ライザー、貴方を呼んだのは聞いて欲しいことがあったからなの」

 

「聞いて欲しい事?今日は親父さんに晩酌するから早くして欲しいんだが」

 

 

ライザー・・・貴方すっかり人間界に染まったわね。

先ほどの話は聞かなかった事にして私は夕方にあった事を説明する。

さすがにタダ事ではないと思ったのか真面目な顔になるライザー。

 

 

「まさかアスナが魔界大帝フェルナンデス様を召喚するとはな。いや、この場合はコテツの神器か」

 

「えぇ、だからこの事は黙っていてくれないかしら。それと」

 

「当たり前だ。弟分を売るような真似なんてしたら誇り高いフェニックスの名に傷が付く。それにコテツについてはこちらでも探って見るさ」

 

 

普段からこうならティナもライザーの好意に気づきそうなのだけれど。

いえ、先ほどの様子を見るに無理ね。

 

 

「これで心配事は全部済んだかしら」

 

「部長、一人忘れてませんか?」

 

「え?」

 

「ソーナ・シトリー先輩を忘れています」

 

「・・・・・・あ」

 

 

す、すっかり忘れていたわ。

でもさすがにアスナも学園にはお連れしないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結城が変な生き物、デス様を飼い始めた翌日

 

 

「結城さん、それ何?」

 

「うん、フェルちゃん」

 

「わー可愛い!」

 

「お菓子食べる?」

 

「もらうデス」

 

 

学校にデス様を連れてきていた。

しかしあっという間に人気者だな。

 

 

「あ、あははは・・・」

 

「どうしたグレモリー?」

 

「今朝私の幼馴染がデス様を見て倒れてしまったのよ」

 

 

頭を抱えながら言うグレモリーに俺は首を傾げるしかなかった。

デス様を見てなんで倒れるんだろうか?

あの丸いフォルムが生理的に受け付けないとかあるのか?

 

 

「支取蒼那って言う子なんだけど・・・知ってるかしら?」

 

「いや、知らない。他のクラスで知ってる奴なんて限られてくるぞ」

 

 

ウィンドぐらいしか名前は覚えてないな。

後は特徴的な奴を何人か見かけたぐらいだ。

 

 

「まだ1ヶ月も経ってないし無理も無いか。とにかくソーナが倒れて保健室に運ばれてしまったの」

 

「保健室って大丈夫か?ファウスト先生だぞ」

 

 

紙袋を被ってるやたらと背が高い怪しい先生だ。

この間なんて紙袋を被ってるのにアフロにしてるのを見かけたことがある。

 

 

「腕はいいらしいですわよ」

 

「あんな姿だが正式な医師免許も持っているらしい」

 

 

姫島と琢磨を疑うわけじゃないが本当かよ。

そこへ結城と、結城の肩に乗っているデス様がやってきた。

 

 

「はぁ、やっと解放された・・・」

 

「もう疲れたデス」

 

「おっす、お疲れさん」

 

「しかし何故デス様まで学校に来られたでござるか?」

 

「家にいてもつまらないデス。それならまだアスナの傍が面白そうデス」

 

 

ぴょんっと結城の肩から机の上に飛び乗りながら言うデス様

 

 

「要するに解剖されに来た、という事でいいな?」

 

「よくないデス!」

 

「駄目だよ高藤君!フェルちゃんにそんな事させないんだから」

 

 

ぽよんぽよん

 

 

「おぉ、柔らかい。低反発まくらみたいだ」

 

「やめるデス!ボクをおもちゃにしないで欲しいデス」

 

「おもちゃになんてしてないぞ。デス様で遊んでるだけだ」

 

「それをおもちゃにしてるって言うデス!」

 

 

ぶんぶんと短い手足を振り回しながら怒るデス様

しかしその姿だからか全然怖くない、むしろ癒される。

 

 

「お、そうだ。デス様」

 

「何デス?」

 

「明日クラスの皆で花見やるんだが来るか?」

 

「花見・・・何をするデスか?」

 

「花見って言えば花を見て皆で騒ぐに決まってるじゃないか」

 

 

何を当たり前のことを言ってるんだ。

そのために場所取りと言われる過酷な所業に何人が脱落した事か。

親父の会社でもクリザリッドさんが毎年花見の場所取りをしていて開始時点で力尽きているってよく聞くぐらいだ。

 

 

「変な事をしているデスね、魔界・・・こちらでは冥界デスか。冥界ではそんな事は無かったデス」

 

 

め、めーかい?何用語だソレ

 

 

「何でござるか?そのめーかい、と言うのは?」

 

「何ってそんなの・・・」

 

「き、きっとデス様の故郷の事よ!」

 

「え、そうなのか?」

 

 

デス様の言葉を遮ってグレモリーが無理やり補足した。

聞いたことないな。どの辺だろうか、ジャングル?

 

 

「・・・あぁ、そうデスそうデス。ボクの故郷デス」

 

「今、思い出したように言ったのは僕の気のせいか?」

 

「おほほほ。デス様もこちらに来たばかりでちょっと忘れてしまっていただけですわ」

 

「そんな事はどうでもいいデスがボクはどうやったら元の場所に戻れるデス?」

 

「知らね」

 

「3文字で即答されたデス!?」

 

 

そんな事言われてもな。

デス様がどうやって来たのかは分かるけど、それが何故かって言われると謎パワーとしか言いようがない。

 

 

「アスナからあの魔法陣はコテツのと聞いたからもしや、と思ったデスがアテが外れたデス」

 

「そうだな・・・あ、ゲーニッツさんに聞いてみるか」

 

 

以前に困った事があったら相談してください、って言ってたもんな。

神のご加護とか言う謎パワーで何とかしてくれるに違いない。

 

 

「ゲーニッツ?誰なの?」

 

「あぁ、以前知り合った親切な牧師さんだ」

 

「牧師!?駄目デス、却下デス」

 

「コテツ。貴方、実は知っていてそんなことを言ってるんじゃないでしょうね・・・」

 

「何のことだよ?」

 

 

やけに疲れた様子のグレモリーに俺は首を傾げた。

それにしてもゲーニッツさんが駄目となるとお手上げだな。

 

 

「大丈夫大丈夫、いつか帰れる時が来るって」

 

「いや、ボクが知りたいのは召喚の契約を解除する方法デスから・・・」

 

「難しい話をしている暇があったらもっと楽しい話をしようぜ!」

 

「そうでござる!頭が痛くなる話は堪忍して欲しいでござる!」

 

 

こういう真面目な話をしていると俺や半蔵の思考が止まってしまう。

やっぱり話をするなら楽しい話をしないとな!

 

 

「半蔵、明日の花見のために何か一発芸は無いか?」

 

「むむ!拙者恥ずかしながらそんなに術は覚えてないでござるよ」

 

「忍者なら火遁の術とかあるだろ」

 

「殿。人間が口から火を吹けるわけないでござるよ。常識的に考えて欲しいでござる」

 

「・・・これは突っ込みどころなのでしょうか?」

 

分身できる奴に常識を語られてしまった。

って言うかこのクラスなら火を出せる奴もいるし一発芸にしては芸が無いな。

 

 

「いや、待て。半蔵、俺は素晴らしい案を思いついたぞ」

 

「何と、その案とはいかに?」

 

「何も俺達が一発芸をする必要は無いんだ。ここに存在が一発芸な奴がいるじゃないか!」

 

「おぉ、それはもしやっ!」

 

「な、何デスか?」

 

「フェルちゃんなら面白い事できるよね?」

 

「アスナまで純粋な期待の目で何を言ってるデスか!?」

 

 

よし、俺の睨んだところデス様は結城の頼みを断れないっぽい。

何故かは分からないが。

このまま行けば後は簡単だな。

 

 

「あれー?もしかしてデス様、一発芸も無いのか?自分で大層な名前まで言っておいて?」

 

「何だ、期待はずれでござった」

 

 

かちんっ

 

 

「そんな事は無いデス!ボクの凄さを思い知らせてやるデス!・・・はっ!」

 

 

きらきらっ

 

 

「楽しみにしてるからねフェルちゃん!」

 

「し、しまったデス!」

 

 

ふっふっふ、作戦通りだぜ。

 

 

「僕は最近完成したアレを持っていくとしようか」

 

「それ、以前言っていた悪魔対策の武器じゃないでしょうねタクマ」

 

「いや、以前から作っていたものだ。明日を楽しみにしているといい」

 

「タクマさんの発明品では何が来ても驚く自信がありますわ」

 

 

こりゃ明日の花見が楽しみだな!

 

 

 

 

 




と言うわけで第9話でした。
原作が格闘ゲームではないキャラは前書きか後書きで出す事にします。


ifシリーズ~MUGENキャラで原作が進んでいたら~

「僕は吸血鬼のハーフなんです・・・」

「あら奇遇ね、私も吸血鬼なの」(あーぱー)

「ふん、吸血鬼ならばロードローラーの一つも出してみよ」(WRYYYYYY!)

「貴方、私のようにカリスマが無いわね」(かりちゅま)

「ハーフだと?我が息子と同じと言う事か」(若本)

「もう嫌!冥界に帰らせてもらうわ!」

「部長!?」

何だこのカオス


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