超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して   作:ホタチ丸

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はい、皆さんこんばんわ!
今回はナナハちゃん視点でのこの章の振り返りです。
……と言っても、ほとんどが告白についてですがね。
それでは、 女神通信R(ナナハ編) はじまります


女神通信R(ナナハ編)

 ……ねえ、今回私がメインの章だったはずだよね?

 

 でもさ、私本編で目立った活躍してないんだけど。

 

 前半が夢人とネプギアが主役っぽくなってて、私なんて最後におまけ程度に出たぐらいじゃない?

 

 ブレイブ編のユニみたいにとはいかなくても、せめてもっと出番が欲しかったな。

 

 まあ、しょうがないのかな?

 

 私はレイヴィスに洗脳されてたわけなんだし、リーンボックス中の皆に迷惑をかけてたんだから。

 

 ……でも、そのおかげで私は本当の意味でナナハになれたんだよね。

 

 今思い出すと、顔から火が出るくらいに恥ずかしいこと言っちゃってるんだよね。

 

 ん? そろそろ始めた方がいいの?

 

 わかったよ、フェル。

 

 それでは、 女神通信R ナナハ編 始めます。

 

 

*     *     *

 

 

 夢人がレイヴィスに洗脳された私を助けてくれた時、最初に感じた気持ちは罪悪感だった。

 

 夢人の左肩を貫いている撫子の刃。

 

 紛れもなく私が夢人を殺そうとした証拠だった。

 

 私は急いで夢人の左肩から撫子を引き抜いた。

 

 ……後でコンパに聞いてみたら本当は抜かない方がよかったらしい。

 

 でも、私にはそんなことを考えている余裕なんてなかった。

 

 また私のせいで不幸になる人が生まれる。

 

 レイヴィスが私を洗脳した時に言った言葉が頭から離れなかった。

 

 私は皆を不幸にする悪魔なんだ。

 

 この世界にいてはいけない存在なんだ。

 

 私はその意味を知っている。

 

 だって、私の才能は偽物だから……

 

 死んだ北条沙織が二度目の生を受ける時に貰ったもの。

 

 ……私の偽物の『特別』。

 

 本当は天才なんかじゃない私が『特別』でいるために欲した力なんだ。

 

 散々偉そうなことを言っていたくせに、本当は弱い自分をさらけ出すことができず、天才の振りをしていた存在。

 

 ……それがナナハだったんだ。

 

 誰にも知られたくない本当の私を隠すためにウソで固めた存在だったんだ。

 

 そのことを知れば、皆私から離れて行ってしまう。

 

 私を妹にしたベールだってきっと離れて行ってしまう。

 

 嫌だ!

 

 私を1人にしないで!

 

 もう1人は嫌なの!

 

 北条沙織の時のように、孤独に戻りたくない私は必死にそれを隠してナナハを、天才を演じていた。

 

 そうすれば、きっと皆が私を求めてくれるから……

 

 1人には絶対ならないから……

 

 運命が変えられるって教えてくれた夢人だって同じだ。

 

 ナナハって言うウソの存在しか知らない夢人だって、本当の私を知れば離れて行ってしまう。

 

 だって、本当の私は何もできないんだから。

 

 夢人に偉そうに凡人以下って言った私は、本当はそれ以下の存在なんだから……

 

 ……でも、レイヴィスが真実を言ってしまった。

 

 私が『転生者』ってことを……

 

 夢人は何故だか知らないが『転生者』について知っていた。

 

 つまり、私は夢人に知られてしまったんだ。

 

 ……私が皆を騙していたウソの様な存在だってことを。

 

 本当ならここにいるはずのない存在だってことを……

 

「いずれ周りだけじゃない、このゲイムギョウ界を破滅に導く悪魔なんだよ!」

 

 言わないで!

 

 私を悪魔って呼ばないで!

 

 私はそんなことを望んでなんかいない!

 

 私はただキラキラと輝きたかっただけなの!

 

 憧れの人達のように何でもできる、キラキラと輝く存在になりたかっただけなの!!

 

 私の願いを否定しないで!

 

 ……でも、私はレイヴィスの言葉を止められなかった。

 

 私は夢人達に聞かせるように話すレイヴィスを見て、涙を流しながら震えることしかできなかった。

 

「口を閉じろよ……この魔王気取りが!」

 

 …そんな私を救ってくれたのは夢人だった。

 

 夢人は話し続けるレイヴィスを殴り飛ばして言ってくれた。

 

「ナナハが周りを不幸にする悪魔だと? ふざけたこと言ってんじゃねえ!! 俺はナナハに出会って不幸になんかなってない! ……むしろ、ナナハと出会えたことは俺の幸せだ!」

 

 ……幸せ?

 

 私と出会えたことが?

 

「私もです! 私もナナハちゃんに出会えて幸せです!」

 

 ネプギアも夢人と同じように言ってくれた。

 

 ……信じていいの?

 

 私は皆を騙していたんだよ?

 

 本当はナナハなんて言う天才なんかじゃないんだよ?

 

 レイヴィスの言っている通り、周りを不幸にする悪魔なのかもしれないんだよ?

 

 私は夢人とネプギアの言葉が信じられなかった。

 

 ……でも、それ以上に信じたかった!

 

 こんな私と出会ったことが幸せだって言ってくれた2人を信じたかった!

 

 2人の優しい気持ちで胸が熱くなった。

 

 ……そんな私の背中を押してくれたのはリンダだった。

 

 自分は女神の敵だって言ってるくせに、私を助けてくれたんだ。

 

「テメェが気にしているような悩みなんてちっぽけなもんなんだよ……要は、テメェが周りの奴らを不幸にしなければいいんだろ? なら、周りの奴らが幸せになるようにテメェが運命って奴を変えてやれ」

 

 ……本当に私は皆に助けられてばっかりだ。

 

 自分だけで輝こうとしていた私が本当に愚かに思えてしまう。

 

 私は憧れたキラキラの意味を間違えていたんだ。

 

 才能があるからキラキラしているんじゃない。

 

 誰かと一緒に輝けるからキラキラしているんだ!

 

 ジャッジ・ザ・ハードと戦っている夢人とネプギアが互いに輝かせ合っているように……

 

 だからこそ、夢人は私の『特別』の壁を壊せたんだ。

 

 皆と手をつないで輝ける存在だったんだから……

 

 私の『特別』の壁に開けた穴から手を差し伸べていてくれたんだから……

 

 ねえ、遅くなったけど、その手を握ってもいいのかな?

 

 本当の私を『特別』の壁の中から連れ出して欲しいんだ。

 

 ……勇気をください。

 

 本当の私を始めるために……

 

 皆を不幸にする悪魔から、皆を幸せにする女神になるために。

 

 夢人から貰ったグリーンディスクが体の中に入った時、本当の意味で私がキラキラと輝くように生きられると思った。

 

 だって、目には見えなくても心でつながっているように思える大切な人の温もりを感じることができたんだから。

 

 

*     *     *

 

 

 ジャッジ・ザ・ハードを退けて、リーンボックスの人達を元に戻すことができた私達。

 

 リーンボックスの街に帰ろうとした私達の前からいつの間にかリンダの姿が消えていた。

 

 ……さびしく思えた。

 

 私が立ち上がるためのきっかけをくれたリンダともっといろいろと話したかった。

 

 リンダがマジェコンヌの一員だってことはわかってるよ?

 

 それでも、私にとってリンダも大切な人の1人だ。

 

 だからこそ、聞いて欲しいことがあった。

 

 ……本当の私がどんな存在であるかを。

 

 北条沙織がどんな存在であったのかを。

 

 でも、一番最初はリンダじゃない。

 

 私が一番最初に話さなきゃいけないのは夢人だ。

 

 ずっと手を差し伸べていてくれた夢人に全部話さなきゃいけない。

 

 ……正直、怖い。

 

 ナナハって言う存在しか知らない夢人が本当の私を知って離れて行ってしまうのではないか?

 

 握った手を振り払われてしまうのではないか?

 

 いくら『転生者』について知っていても、ナナハって言う存在は皆を騙していたんだ。

 

 そんな私を受け入れてくれるのかと、不安で胸がいっぱいだった。

 

 そんな不安を隠せずにいた私にユニが言ってくれた。

 

「ならいいわ。でも、1つだけ言っとくわ……何の話か知らないけど、悩みって人に話すと意外と何でもないってことがわかるのよ。だから、頑張んなさいよ? 怖いかもしれないけど、アンタが前に進むことを決めたのなら、皆受け止めてくれるから」

 

 ……やっぱり、私の周りには優しい人ばかりがいる。

 

 皆から差し伸べられた手に気付かなかっただけで、私はいつでもキラキラと輝けたはずだったんだ。

 

 ありがとう、ユニ。

 

 私、怖いけど、勇気を出して前に進むよ。

 

 もうこれ以上、皆にウソをつきたくないから。

 

 もう受け入れて欲しいとは言わない。

 

 ただ聞いて欲しいんだ。

 

 本当の私を見てもらうために。

 

 ……結論だけ言うと、夢人は私を受け入れてくれた。

 

 北条沙織だった時の気持ち、今のナナハの気持ちの両方とも本当の私だって言ってくれたんだ。

 

 思わず夢人に抱きついてしまった。

 

 憧れであったキラキラ輝く存在に私の輝きが認められたと思った。

 

 ……ううん、違う。

 

 認められたから嬉しかったんじゃない。

 

 受け入れてくれたから嬉しかったんじゃない。

 

 私の手を強く握ってくれたことが嬉しかったんだ。

 

 本当の私を輝く世界に連れ出してくれたことが嬉しかったんだ。

 

 ……まるで自分が少女漫画のヒロインになった気分だ。

 

 ヒロインのピンチをいつも助けてくれる強くて優しい王子様。

 

 私は憧れから変化したこの気持ちの名前を知っている。

 

 ……恋。

 

 胸が苦しいくらいに鼓動が激しく高鳴っているのに、それが嬉しく思えるほど温かい気持ちで溢れている。

 

 気持ちの昂ぶりが止まらない。

 

 涙が溢れてしまう。

 

 自分で自分を制御できない気持ち。

 

 この気持ちがきっと恋なんだ。

 

 ……夢人が大好き。

 

 でも、今の夢人には私の気持ちは届かない。

 

 だって、夢人はネプギアが好き。

 

 少し見ていればすぐにわかるほど、夢人がネプギアに向ける気持ちは特別なものだって気づける。

 

 このまま私の恋は始まってすぐに終わってしまうの?

 

 ……だからどうした?

 

 私の運命は私が決める。

 

 私は夢人が大好きなこの気持ちを諦めたくない!

 

 運命はいつだって自分の手で切り開ける。

 

 そう言ったよね?

 

 だからこれは、私なりの運命の切り開き方。

 

「私はあなたのことが、御波夢人という男性が好きです」

 

 この気持ちを隠さずにあなたに伝えます。

 

 怖いけど、あなたとつないだ手から私は勇気を貰っている。

 

 本当の自分が初めて輝くこのキラキラ……

 

「私の輝きに夢中にさせてあげるからね」

 

 ネプギアにも負けない輝きになってみせるよ。

 

 だから、私を見ててね。

 

 例え、あなたの強い輝きの近くで小さく輝く星だったとしても。

 

 本物の輝きで皆を幸せにする女神の姿を……

 

 あなたに恋焦がれる私って言う星を……

 

 

*     *     *

 

 

 私はネプギア達にも夢人と同じように、自分が『転生者』ってことを話した。

 

 本当の私を隠して、皆を騙していたことを謝った。

 

 ……そんな私を一番に抱きしめてくれたのはチカだった。

 

「……本当、本当にバカだったのね、アタクシ。ごめんなさい、ナナハ」

 

 どうしてチカが謝るの?

 

「アタクシはあなたの家族なのに、本当のあなたを見つけられなくてごめんなさい……最初はね、アタクシはあなたのことが嫌いだったの」

 

 ……うん、わかってた。

 

 チカはベールを姉の様に慕っている。

 

 そこに私って言う妹が来て、私のことがずっと疎ましく感じていたんだよね。

 

「ベールお姉さまが自分からあなたを妹にすると言った時、アタクシは幼いあなたに対して醜い嫉妬心を抱いたわ……ベールお姉さまの妹はアタクシ1人で充分だって」

 

 でもね、ってチカが私の髪をなでながら優しく言葉を続ける。

 

「この前の事件が終わった後に、あなたがアタクシに話しかけてくれたこと、本当に嬉しかったの」

 

 ……ウソ。

 

「本当よ。ずっと嫌われていると思っていたんだから。一方的とはいえ、ずっと目の敵にしていたんだから……」

 

 きょとんとしている私の顔を見て、チカはほほ笑みながら言う。

 

「アタクシに話しかけてくれた時のあなたの顔、いつもの無表情じゃなくて不安そうに揺れる瞳を見て気付いたの……あなたが初めてアタクシに近づこうとしているって」

 

「……チカ」

 

「その姿を見て、アタクシは自分が恥ずかしくなったわ。ずっと一緒にいたのに、アタクシはあなたのあんな顔を知らなかったんだから」

 

 チカは瞳に涙を浮かべていた。

 

「アタクシとあなたは同じベールお姉さまの妹、家族なんですわ。それなのに、大切な家族であるあなたのことを何にも知らずにいたなんて」

 

「チカは悪くない! 私……私は怖かったの。また捨てられるんじゃないかって……大切に思える人が離れて行くのが嫌だったの」

 

 私はそう言って俯いて涙を流しながらチカの手を強く握った。

 

「……本当の家族なるのが怖かった。大切に思うほど、私から離れて行くんじゃないかって不安だったの」

 

「そんなこと!」

 

「だから!」

 

 この言葉は私から言わなきゃいけない。

 

 私が言いたいんだ!

 

「私は、あなた達の本当の家族になれますか?」

 

「っ、当たり前じゃない!! あなたは、ナナハはアタクシとベールお姉さまの大切な妹!! 大切な家族よ!!」

 

 チカが泣きながら私に強く抱きついた。

 

 私も涙を止められない。

 

「……チカ姉さん」

 

 ……この時、私は本当にベール姉さんとチカ姉さんの妹、女神候補生のナナハになれた気がした。

 

 私を閉じ込めて壁になっていた『特別』じゃない、家族って言う温かい『特別』に包まれたんだ。

 

 

*     *     *

 

 

 ライブが終わった後、私は夢人に呼び出された。

 

「告白の返事、聞いて欲しい」

 

 私はそう言われた瞬間、大きく体を震わせて頬が熱くなった。

 

 でも、同時に背中に冷たい感覚を覚えた。

 

 ……夢人の答えなんて最初から知ってる。

 

 だからこそ、私は告白して逃げちゃったんだ。

 

 夢人は私を振る。

 

 もう少しだけでも、この温かい気持ちを感じていたかった。

 

 夢人に恋する私を捨てたくなかった。

 

「そのさ、悪いとは思うんだけど……」

 

 うん、わかってる。

 

「保留にさせて欲しい」

 

 ……えっ?

 

 私は目を見開いてしまった。

 

 ……保留?

 

「フェルから聞いたんだけどさ、俺の気持ちはほとんどの奴が知ってんだろ?」

 

「……うん。ネプギアが好きなんだよね?」

 

 私がそう言うと、夢人は苦笑しながら言う。

 

「ああ、俺はネプギアが好きだ。この気持ちにウソはない」

 

 私は右手で左腕を強く握った。

 

 ……聞きたくなかった。

 

 夢人の口からネプギアが好きだってことを……

 

 私以外を好きだってことを……

 

「……でも、ナナハの告白、すごく嬉しく思えたんだ」

 

「……本当に?」

 

 ……泣いてしまいそうになった。

 

 夢人が私の告白を聞いて嬉しいと思ってくれた。

 

 私の気持ちがちゃんと届いていたんだとわかったから。

 

「最初は断ろうと思った……でも、ただ断るのは違うって思ったんだ」

 

 夢人は申し訳なさそうにしながら言う。

 

「ナナハが真剣に俺に向き合ってくれるなら、俺も真剣に向き合わなきゃいけないって。……だから、俺に時間をくれないか?」

 

「そ、それって……」

 

「お前とちゃんと向き合ってから答えを出したい。ネプギアを好きな気持ちを理由にしてお前の気持ちを否定したくない。お前のことをちゃんと知ってから、お前の勇気に応えたいんだ」

 

 ……もうダメだ。

 

「優柔不断ってことはわかってるんだけどさ、これが俺の……」

 

「夢人!!」

 

「気持……って、うおっ!?」

 

 私は夢人の胸に飛び込んだ。

 

 ……嬉しい。

 

 本当に運命を切り開けたんだって思えた。

 

 やっと本当の自分を隠していた『特別』の壁から外に出られたんだ!

 

「今はそれでいいよ……でも、忘れないでね」

 

 私は抱きついたまま夢人の顔を見上げて笑顔で言う。

 

 涙が流れているのだって気にしない。

 

「私は夢人が好き!!」

 

 だって、こんなに嬉しいんだもん!

 

 

*     *     *

 

 

 ……ん? 何、フェル?

 

 へっ? にやけてる?

 

 そ、そんなことないよ!?

 

 た、確かにチカ姉さん達と本当の家族になれたことや夢人の告白の返事は嬉しかったけどさ!?

 

 ……うん、ちょっと舞い上がってるかもしれない。

 

 嬉しいことが連続して起こって信じられないくらいなんだ。

 

 今を疑うわけじゃないけど、本当に夢みたいでさ。

 

 ……そう言えば、話は変わるけど、フェルも『転生者』なんだよね?

 

 しかも、多分私と同じ女の人が現れたんだよね?

 

 じゃあ、レイヴィスも同じなのかな?

 

 この世界に生まれた私達『転生者』。

 

 それをバグって呼ぶレイヴィス。

 

 ……彼は一体何を知ってるんだろう?

 

 『転生者』がゲイムギョウ界を滅ぼすってどういう意味なんだかわからない。

 

 でも、そんな運命は変えてみせる。

 

 私はこれからも大好きで大切な人達とこの世界で生きていく。

 

 そのために、まずはベール姉さん達、女神達を助ける。

 

 待っててね、ベール姉さん。

 

 いっぱい話したいことがあるんだ。

 

 本当の妹になるために……

 

 本当の私のこと、知ってもらいたいんだ。

 

 そして、紹介するね。

 

 ……私の好きな人のことを。

 

 

……

 

 

 ……撮影はこれで終わり?

 

 最後に夢人への愛の言葉?

 

 ……今までの皆も言ってるんだよね?

 

 告白した私が言うのもおかしいと思うんだけど……

 

 皆、勇気あるなぁ。

 

 本人がいないところで言うのも結構勇気がいるんだよね。

 

 ……うん、大丈夫。

 

 いつでもいいよ?

 

 ……夢人。

 

 本当の私を『特別』の壁から連れ出してくれたあなたの温かい手は今でもつながってるよ。

 

 だから、この手を離さないで。

 

 ずっとつながっていたいんだ。

 

 目には見えないこの確かなつながりを……

 

 そして、もっと輝く世界に連れて行って欲しい。

 

 あなたと一緒ならどんな景色も輝いて見えるはずだから。

 

 あなたを愛して変わった私の世界が輝きだしたように……




という訳で、今回はここまで!
いやぁ、本編ではそんなに活躍させられなかったナナハちゃんでしたが、最後には見事にヒロインしてたと思います。
……というより、これこのままじゃナナハちゃん大勝利! って展開しか想像できないでしょうね。
だ、大丈夫です!
ネプギア達の巻き返しもちゃんと考えております!
と、とにかく、次回はファルコム視点のこの章ですね。
ファルコム、名前しか出ていないのに次の話でメインなんですよね……
それでは、 次回 「クリスティン漂流記(リーンボックス編)」 をお楽しみに!

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