超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して   作:ホタチ丸

66 / 184
はい、皆さんこんばんわ!
今回は以前から言っておりましたように女神候補生達によるライブです!
歌詞の転載はダメですので、曲名だけ書きました。
……多分、曲名だけなら大丈夫だと思うので。
イメージに合うかどうかわかりませんが、楽しんでもらえたら嬉しいです!
それでは、 女神の歌声 はじまります


女神の歌声

 ……どうしよう。

 

 ナナハから告白されてしまった。

 

 最初はリンダの時と同じ意味での好きだと思った。

 

 ……でも、はっきりと俺と言う男が好きだと言われてしまった。

 

 正直、告白なんてされたことないからどうしたらいいんだかわからない。

 

 ナナハのことは嫌いじゃない。

 

 むしろ、好きだ。

 

 ……でも、ナナハが求めている好きは違う。

 

 ナナハの愛情としての好きに俺は応えられない。

 

 俺はネプギアが好きなんだ!

 

 ……まあ、一向に進展はしていないんだけど。

 

 と、とにかく! 俺はナナハの思いに応えられない。

 

 ナナハが真剣であるからこそ、答えを先延ばしにしたり、中途半端に希望を持たせるのはいけない。

 

 よし! そうと決まれば!

 

「頼もーっ! ナナハいますか?」

 

 俺は退院してからすぐにリーンボックスの教会に向かった。

 

「……御波夢人」

 

 そこには椅子に座り、顔を俯かせて暗い雰囲気のチカさんだけがいた。

 

 あ、あれ? おかしいな?

 

 ネプギア達は全員教会にいるって聞いてたんだけど……

 

 俺が首をかしげながら考えていると、チカさんが顔を俯かせたまま椅子から立ち上がり、俺に近づいてきた。

 

「……アナタ、ナナハから告白されたんですって?」

 

「ぶっ!?」

 

 何で知ってるの!?

 

 思わず噴き出した俺に構わず、ゆっくりと俺に近づきながらチカさんは言葉を続ける。

 

「ナナハはね、ベールお姉さまとアタクシの可愛い、かわいい、カワイイ妹なのよ」

 

 ひ、ひいぃ!?

 

 俯いているから前髪で顔が見えないけど、なんか目が光ってるように見える!?

 

「もし……もしもよ? そんなナナハを泣かせたりしたら……」

 

 俺はチカさんから逃げようと後ずさったが、教会の入り口のドアがいつの間にか閉じられていて逃げられなかった。

 

 チカさんはそんな逃げられない俺を追い詰め、さらに両手で握りつぶされるんじゃないかって思うくらいに強く肩を掴まれた。

 

「例え、アナタが勇者だろうが絶対に許しはしない! アナタのその汚らしい物体を去勢して女装させた姿をゲイムギョウ界中にばら撒いてやるわ! さらに、失敗魔法の講座って言う番組を開いてアナタが無様に魔法を失敗する様を全国のお茶の間にお届けしてやるわ! 最後は、アンダーインヴァースのマグマの中にアナタを落としてリーンボックスの電力の一部にしてやるわ! わかった!!」

 

「い、イエスサー!?」

 

「アタクシはマムよ!」

 

「イエスマム!?」

 

 ほ、本当にどうしよう!?

 

 

*     *     *

 

 

「……もうナナお姉さんと付き合うしかないんじゃないですか?」

 

「……そんな呆れた目で言わないでくれ」

 

 夢人は自分を呆れた目で見つめるフェルの視線から逃れるため、手の平で顔を隠して俯いてしまう。

 

「大体、ギアお姉さんが好きなくせに他の女の人に優しくするからいけないんですよ」

 

「いや、でも……って、なんで知ってんの!?」

 

 夢人は自分がネプギアのことが好きだと言っていないのにフェルが知っていたことに驚いてしまう。

 

 フェルはため息をついて応える。

 

「そんなのお兄さんの普段の態度を見ていれば誰だってわかりますよ。わかっていないのは、ギアお姉さんといち姉さん、あとコンお姉さんぐらいじゃないですか?」

 

「ほとんど全員知ってんじゃねえか!?」

 

 自分の気持ちが周りに知られていたことを知り、夢人は顔を真っ赤にさせて叫んだ。

 

「……多分、ナナお姉さんは宣戦布告のつもりで告白したんじゃないんですか?」

 

「……宣戦布告?」

 

「そうです。現状、お兄さんの気持ちはギアお姉さんにしか向いていません。ですから、ナナお姉さんは自分を見て欲しいと思っているんじゃないですか?」

 

 夢人はフェルの言葉を聞いて、黙って目をつぶって考えた。

 

 自分はナナハを見ていなかったわけではない。

 

 しかし、恋愛相手としては見ていなかったことは確かである。

 

 ナナハは夢人の認識を変えるために告白したのではないかと考えた。

 

「自分の運命は自分で決めるか……」

 

 夢人はアンダーインヴァースでナナハが言った言葉を思い出した。

 

 そして、両手で思いっきり頬を叩いた。

 

「やっぱり、ナナハとちゃんと話そう」

 

 フェルは夢人の言葉を聞いて嬉しそうに頷いた。

 

「……じゃあ、今はお姉さん達のライブを楽しみましょう」

 

「そうだな」

 

 2人は互いに笑ってライブの会場へと歩いて行った。

 

 

*     *     *

 

 

 女神候補生達のライブ。

 

 それは来るべき女神救出作戦を実行するために開催されようとしていた。

 

 女神達が囚われているギョウカイ墓場は簡単に行ける場所ではない。

 

 プラネテューヌにある専用の転送装置によって行くことができるのである。

 

 しかし、その転送装置を使うにはシェアエナジーを使わなければならない。

 

 3年前は5人。

 

 ネプギアを救出した時は2人だったため、少ないシェアでもギョウカイ墓場へ行くことができた。

 

 しかし、今回は違う。

 

 今回は協力を申し出てくれたファルコムやケイブも合わせて14人もの大人数である。

 

 さらに、帰る時には4人が追加される予定なのでシェアエナジーが足りなくなってしまう可能性がある。

 

 そこで開発されたのがシェアエナジー増幅装置である。

 

 ラステイションの教祖である神宮司ケイが設計し、リーンボックスの教祖である箱崎チカが主導となって開発された装置である。

 

 装置には大量のシェアエナジーに耐えられるように特殊な金属をルウィーの教祖である西沢ミナが提供した。

 

 最後に、ライブで集められた大量のシェアをシェアクリスタルに変えるためにプラネテューヌの教祖であるイストワ―ルが呼ばれたわけである。

 

「……と言うわけだから、あまりはしゃぎすぎるんじゃないわよ?」

 

「……言われているぞ、日本一」

 

「……夢人のことでしょ?」

 

 アイエフから今日行われるライブの事情を聞いて、夢人と日本一は互いに横目で見合う。

 

 アイエフはそんな2人の様子に額に手を当ててため息をついた。

 

「2人ともよ。アンタ等2人は騒ぎ過ぎて問題起こしそうだから言っといたのよ……特に、夢人! アンタは前のライブの時のように勝手に行動するんじゃないわよ!」

 

「……わかりました」

 

 アイエフの言葉を聞いて、夢人は冷や汗を流しながら応えた。

 

「あいちゃんもそれぐらいにして置くですよ? もうそろそろ始まるですから」

 

「そうですの。せっかく、また特別席を用意してもらったんですの。ゆっくり楽しませてもらうですの」

 

 夢人を睨んでいるアイエフをコンパとがすとはなだめるように言った。

 

「……そうね。とりあえず、問題は起こさないでよ?」

 

「わかったよ。そうしなきゃ、警備を買って出てくれたファルコムやケイブに悪いからな」

 

 ケイブは特命課の仕事としてライブの警備をしていた。

 

 ファルコムもケイの護衛として来たのに、あまり役に立てなかったことを気にして警備を手伝っていた。

 

「それじゃ、席に行きましょうか」

 

 アイエフの言葉をきっかけに夢人達は席に向かった。

 

 

*     *     *

 

 

「皆ーっ!今日は集まってくれてありがとうーっ!」

 

『きゃああああああっ!!』

 

 ステージの上でユピテルのメンバーの1人、シュンヤが客席にいる人達に向かって笑顔で言った。

 

「今日はただのライブじゃない。女神様達が集まってくれた皆のためにその歌声を披露してくれるんだ! 女神様達はこの日のために練習していたので楽しみにしておいてくれよ!」

 

 シュンヤはそう言うと、ステージの端を見て頷いてから言う。

 

「でも、オープニングはこの人に歌ってもらおう! 5pb.ちゃんだ!!」

 

 シュンヤがそう言うと、スモークがステージの端から噴射される。

 

 ステージの中央の床が開き、リフトが上がるとそこには5pb.がマイクを持って立っていた。

 

「それでは、オープニング『きりひらけ!グレイシー☆スター』だ!」

 

 シュンヤがそう言うと、会場に設置されていた音響装置から音楽が流れ出した。

 

 5pb.も音楽に合わせて歌い始める。

 

『うおおおおおおおっ!!』

 

 会場も5pb.が歌い始めると、会場にいる人達もあちこちでサイリュームを振り始めた。

 

 

*     *     *

 

 

 会場は盛り上がってるみたいね。

 

 まったく、何でアタシが一番に歌い始めるのよ?

 

 ……まあ、アタシがナナハの挑発に乗ったのが原因なんだけど。

 

 あの5pb.の後ってのがすごいプレッシャーになってるのよ。

 

 それにしても告白か……

 

 ナナハが夢人に告白したことは皆知ってる。

 

 ナナハとフェルが『転生者』って存在だって告白した時についでのように言われて驚いたわ。

 

 ……本当にアタシの恋は難敵だらけね。

 

 でも、アタシだって負けないわよ!

 

 絶対に夢人を振り向かせて見せる!

 

『ありがとうございました! さて、次はラステイションの女神候補生のユニ様に歌ってもらいます!』

 

 ……っと、余計なことを考えていたら5pb.の歌が終わったみたいだ。

 

 アタシはステージに上がるために、ステージの下にあるリフトに乗った。

 

 この歌は夢人と出会ったことで変われたアタシの気持ちだ。

 

 ライブなんだから集まってくれた皆に向けて歌わなきゃいけないとも思うけど、アタシ達はアタシ達を支えてくれた夢人への感謝の気持ちも込めて歌う。

 

 だから、アイエフ達に頼んで夢人にしっかりと聴いてもらうようにしてもらった。

 

 後は、全力で歌うだけだ!

 

 アタシを乗せたリフトが上がっていき、アタシはステージの中央に立っていた。

 

「曲は『Resolution』! それではどうぞ!!」

 

 しっかりと聴いてなさいよ!

 

 

*     *     *

 

 

 今、ユニちゃんが歌っている。

 

 次はわたしの番だ。

 

 普段のわたしのイメージとは違う曲だけど、わたしはこの歌を選んだ。

 

 ……夢人と初めて出会った時のことをこの曲を聴いていて思い出したからだ。

 

 ロムちゃんとケンカした時にわたしに大切なことを気付かせてくれた夢人。

 

 ナナハちゃんが夢人に告白したって聞いた時は驚いた。

 

 ネプギアだけでも強敵なのに、ナナハちゃんは夢人に自分の気持ちを伝えてしまっていた。

 

 わたしは素直に自分の気持ちを伝えられない。

 

 ……正直、わたしは自分の初恋が叶わないって思っちゃった。

 

 でも、この曲を聴いて思い出したんだ。

 

 いつも強気だけど、本当は臆病なわたしのことを……

 

 夢人の温かい心臓の音を……

 

 だから、わたしは諦めない!

 

 相手が誰であろうと、この気持ちだけは負けたくない!

 

『素晴らしい曲でした! 続いてはルウィーの女神候補生の1人、ラム様です!』

 

 ……夢人、驚くかな?

 

 わたしがこんな曲を歌うだなんて思わないだろうな。

 

 わたしは夢人が驚く顔を想像して少しだけ笑った。

 

 よし! しっかり聴いててよ! 夢人!

 

 わたしはステージに立つと、会場にいる皆に優しく微笑んでマイクを両手で握った。

 

「『open』! 歌ってもらいましょう!」

 

 わたしの気持ち、受け取ってね?

 

 

*     *     *

 

 

 今はラムちゃんが歌っている。

 

 わたしはラムちゃんの次だから、ステージの下で準備をしている。

 

 ……1人で歌うのはすごく緊張するなぁ。

 

 でも、がんばる。

 

 わたしも夢人お兄ちゃんにしっかりと聴いてもらいたいから。

 

 ナナハちゃんが夢人お兄ちゃんに告白したのを聞いて、わたしは嬉しくなった。

 

 前に会った時のナナハちゃんは無理しているように見えたから。

 

 今のナナハちゃんはすごくきれいに笑えている。

 

 やっぱり、夢人お兄ちゃんのおかげなのかな?

 

 わたしは夢人お兄ちゃんのことが好きになる人が増えて嬉しくなった。

 

 ……でも、何で皆は驚いていたんだろう?

 

 特に、ユニちゃんとラムちゃんはすごく驚いていた。

 

 皆で夢人お兄ちゃんのことが好きでいいんじゃないのかな?

 

 確かにわたしも胸が少しだけ苦しくなった。

 

 でも、それ以上にうれしく思えたんだ。

 

 ……でも、教祖のチカさんが怖かった。

 

 なんかブツブツとつぶやいていて思わず泣き出しそうになった。

 

『ありがとうございました! 続いては同じくルウィーの女神候補生ロム様の登場です!』

 

 ……わたしの出番だ。

 

 わたしが成長して大人になっても変わらない夢人お兄ちゃんへの思いを歌に込めて歌おう。

 

「歌う曲は『SpiritualGarden』! お願いします!」

 

 夢人お兄ちゃん、ちゃんと聴いててね?

 

 

*     *     *

 

 

 ロムの歌声が聞こえてくる。

 

 私が『転生者』って話をしても皆は受け入れてくれた。

 

 ……嬉しかった。

 

 皆が私のことをナナハって認めてくれたように感じた。

 

 これでベールとチカと本当の家族になれた。

 

 チカのこともチカ姉さんって呼ぶようになった。

 

 チカ、嬉しそうだったな……

 

 でも、夢人を脅すのはダメだよ?

 

 私が夢人に告白したことは皆に言ってある。

 

 皆の反応が見たかったし、何よりウソをつきたくないから。

 

 正直な自分でいたいからこそ、隠しごとなんてしたくなかった。

 

 ……でも、やっぱり夢人ってモテてるんだね。

 

 私が告白したってことを言った時、ユニとラムが大げさに反応にしていた。

 

 ……チカはカウントしないよ?

 

 ロムはちょっと微妙かな? むしろ喜んでた?

 

 ……一番の強敵であるネプギアも反応がイマイチだったし、充分可能性はあると思うんだ。

 

『ありがとうございました! 続きましては、我がリーンボックスの女神候補生ナナハ様です!』

 

 ……おっと、私の出番だね。

 

 夢人はまるで太陽。

 

 ずっと凍っていた本当の私の時間を溶かして進めてくれた私にとって温かく輝く存在。

 

 今の私は夢人の輝きで輝いている小さな星。

 

 でも、夜になったら夢人の代わりに夜空に輝く綺麗な星になってみせるよ。

 

「それでは『太陽が似合うよ』! よろしくお願いします!」

 

 私の輝き、しっかりと見ててね。

 

 

*     *     *

 

 

 ……うぅ、緊張するなぁ

 

 でも、皆も歌っているし、私も頑張らなきゃ!

 

 ナナハちゃんが終わったらすぐに私の番だからね。

 

 でも、驚いたなぁ……

 

 ナナハちゃんが夢人さんに告白した。

 

 2人とも私にとって大切な人だから祝福してあげたい。

 

 ……でも、胸のあたりが少し苦しいなぁ。

 

 夢人さんがナナハちゃんと恋人になるのが少し嫌だと感じた。

 

 ……どうしたんだろう?

 

 こんな気持ち、今まで感じたことがない。

 

『ありがとうございます! いよいよ最後の女神候補生、プラネテューヌのネプギア様に登場してもらいましょう!』

 

 ……い、いけない!?

 

 ナナハちゃんが歌い終わってる!?

 

 い、急いで準備しないと!?

 

 慌ててリフトに乗った私は右手の小指を見て少しだけほほ笑んだ。

 

 ……夢人さん。

 

 私はあなたとの約束をもう間違えたりしません。

 

 一緒にゲイムギョウ界を救うために戦ってくださいね。

 

 この歌はあなたに出会えて強くなれた私の気持ちです。

 

「『TRUE』! それではお願いします!」

 

 一緒に頑張りましょうね、夢人さん。

 

 

*     *     *

 

 

『うおおおおおおおおおっ!! 女神!! 女神!! 女神!!』

 

 ネプギアが歌い終わった瞬間、会場からは激しい女神コールが沸き起こった。

 

 歌い終わってステージの中央にいたネプギアはそんな人達を見て笑って手を大きく振った。

 

『わああああああああああっ!!』

 

 ネプギアが手を振ったことで、さらに会場の熱気が上がった。

 

「それでは、今回のラスト! 女神様達に全員による特別な歌を歌ってもらいましょう!!」

 

 シュンヤがそう言った瞬間、中央にネプギア、ステージの端からやってきたユニ達にもスポットライトが当たった。

 

 ネプギア達は横一列に並んで集まった人達に笑顔で一度頭を下げた。

 

「皆さん! 聴いてください! 『自分REST@RT』!!」

 

 ネプギアがそう言った瞬間、音楽が会場中に鳴り響いた。

 

 ネプギアがマイクを両手で持って首を少しだけかしげて歌う。

 

 ユニとナナハが互いの背中を合わせて、会場の人達に向かって腕を伸ばして歌う。

 

 ロムとラムがステージ中央でハイタッチして歌う。

 

『女神!! 女神!! 女神!!』

 

 そんな動きを見てさらに会場は盛り上がりを増した。

 

 やがて、最後のサビに入る前に5人はネプギアを中心にステージ中央に集まる。

 

 ネプギアの前にロムとラム、後ろにユニとナナハが立つ。

 

 瞬間、5人からまばゆい光の柱が立ち上がった。

 

 光が収まると、『変身』をした5人の女神候補生達が立っていた。

 

『うおおおおおおおおおおおっ!!』

 

 5人は会場がさらに盛り上がったことを感じてほほ笑んだ。

 

 ステージの上だけではなく、5人は飛びながら会場に集まってくれた人達に向けて歌い続けた。

 

 やがて、曲が終わると、空に向かって花火が打ち上がった。

 

『アンコール!! アンコール!! アンコール!!』

 

 会場からはアンコールと言う掛け声が鳴り響いた。

 

 5人は互いに笑いながら頷いた。

 

「わかりました! 今度は私達の『きりひらけ! グレイシー☆スター』!! 聴いてください!!」

 

『わあああああああああああっ!!』

 

 

*     *     *

 

 

「ライブ、最高だったなぁ」

 

 俺はリーンボックスの教会で借りている部屋でベットの上に横になりながら今日のライブのことを考えた。

 

 皆、すごくいい笑顔で歌っていた。

 

「……当たり前だよな」

 

 もうすぐ大好きなお姉さんを助けに行くんだ。

 

 そのために頑張ってきたんだもんな。

 

「家族か……」

 

 家族って言えば、父さんと母さん、今頃どうしてるんだろうな?

 

 結構、長い間ゲイムギョウ界にいるからな、心配しているだろうなあ……

 

「……がっ!?」

 

 突然、頭が割れるんじゃないかって思うくらいの頭痛がした。

 

『……もうすぐだよ』

 

 頭の中からまたあの声が聞こえてきた。

 

 ……でも、何か今までとは違う感じがした。

 

『もうすぐあなたの役目は終わる』

 

 どういう意味だよ?

 

『……だからね』

 

 声はまるで笑っているように言う。

 

『もっとちょうだい?』




という訳で、今回はここで終了!
一応、補足としてそれぞれが歌った曲は以下の通りです。
ネプギア→竜運転
ユニ→機動戦士X
ロム→魔砲少女エース
ラム→攻略対象が全員強気な女の子のアニメ版
ナナハ→卵な守護霊
全員→偶像使い
という風になっております。
一応、私が知ってる曲でイメージに合うアニメの曲を選ばせていただきました。
それでは、 次回 「女神通信R(ナナハ編)」 をお楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。