超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して   作:ホタチ丸

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はい、またまたこんばんわ!
何とかラム編が書きあがったので早速あげていきますよ!
ロム編に比べると短いですけど、ラムは本編でも登場多かったしこれくらいかなって思いました
それでは、 女神通信(ラム編) はじまります


女神通信(ラム編)

 やっほー! みんなー!

 

 ルウィーの女神候補生、ラムちゃんだよ!

 

 今日はわたしとロムちゃんが活躍したルウィー編のわたし視点のお話だよ。

 

 だからみんな、楽しんで……

 

 ……って何よ。

 

 今は本番中なんでしょ?

 

 え? 声が大きい? マイクに音が収まりきっていない?

 

 もーっ! ちゃんとしなさいよ!

 

 せっかく、わたしの出番だって言うから気合を入れてきたのに!

 

 それじゃ、ハプニングがあったけど。

 

 女神通信 ラム編 始めるわよ!

 

 

*     *     *

 

 

 わたしがお姉ちゃんが帰ってこれない本当の理由を知ってからお仕事をしていた時だった。

 

「アイシクルトルネード!」

 

 ロムちゃんのホワイトから氷の渦が飛び出してモンスターをやっつけた。

 

「やったね! ロムちゃん!」

 

 わたしがそう言うと、ロムちゃんは笑顔でブイサインを造った。

 

 ……ロムちゃんは知らないから笑えてるんだ。

 

 わたしはロムちゃんのことを羨ましいと思った。

 

 わたしが聞いてしまった秘密を知らないロムちゃんを……

 

 それでも

 

 わたしは秘密をロムちゃんに話すことはできなかった。

 

 だって

 

 ロムちゃんはお姉ちゃんが大好きだから。

 

 大好きなお姉ちゃんが帰ってこない理由を話せばきっとショックを受ける。

 

 そしたら、ロムちゃんは……

 

 きっと笑えなくなる。

 

 ……いやだ。

 

 わたしはロムちゃんに笑っていてほしい。

 

 ずっと私の側で笑っていてほしいんだ!

 

 だからわたしは不安そうな顔をしたロムちゃんを抱きしめた。

 

「……ラムちゃん?」

 

 ロムちゃんはわたしが守るんだ!

 

「……大丈夫だよ、お姉ちゃんはすぐに帰ってくるよ」

 

 そして、わたしは今日もウソをつく。

 

 ロムちゃんが傷ついてしまわないように……

 

 ロムちゃんがわたしを抱きしめ返した。

 

 ドクン!

 

 心臓が大きく跳ね上がった。

 

 ……ああ、辛いな。

 

 ロムちゃんにウソをつくことが……

 

 でも、それでも……

 

 わたしはロムちゃんを守りたいよぉ……

 

 

*     *     *

 

 

 ロムちゃんに秘密を知られた……

 

 ロムちゃんがあんなに怒るなんて……

 

 これも全部アイツらが悪いんだ!

 

 あの夢人とか言う男とプラネテューヌの女神候補生のネプギア。

 

 アイツらがロムちゃんから笑顔を奪ったんだ!

 

 ロムちゃんはわたしが守ってきたのに!

 

 いきなり出てきてロムちゃんを!

 

 ……違う。

 

 本当はわかってる。

 

 わたしだ。

 

 わたしが悪いんだ。

 

 わたしがロムちゃんにウソをついていたからだ。

 

 ……でも

 

 それならどうすればよかったの?

 

 どうすればロムちゃんは笑っていられたの?

 

 誰か教えてよ……

 

 わたしは涙を流しながら教会に帰って来た。

 

「……ラム、ロムの様子が……!」

 

 ミナちゃんが慌ててる。

 

 ……そっか。

 

 ロムちゃんはもう帰って来てたんだ。

 

 本当は期待していたんだ。

 

 ロムちゃんが待っててくれるのを……

 

 一緒にミナちゃんに「ただいま」って言えることを。

 

 ……ああ、もうダメだ。

 

 涙が抑えられないよぉ……

 

「ぐすっ……ぐすっ……うわああああああああああん!!」

 

「ラム!」

 

 泣き出したわたしをミナちゃんが強く抱きしめた。

 

 ……温かいよ。

 

 でもね……

 

 わたしが欲しい温かさじゃない。

 

 どうして……

 

 どうしてわたしだけが知ってしまったんだろう……

 

 わたしはどうすればいいの?

 

 助けてよぉ……

 

 お姉ちゃん……

 

 ミナちゃん……

 

 ロムちゃん……

 

 

*     *     *

 

 

 翌日

 

 わたしは自分のベットではなく、違う部屋のベットで寝ていた。

 

 わたしはロムちゃんといつも一緒の部屋で寝ていた。

 

 なのに、どうして?

 

 寝ぼけた頭でそんなことを考えていた。

 

 ……でも、すぐに思い出せた。

 

 ロムちゃんに嫌われた。

 

 ロムちゃんをわたしが裏切った。

 

 一番大切な人をわたしは裏切ったんだ。

 

 ……どうしよう。

 

 涙が止まらないよ……

 

 どうすれば止まるの……

 

 教えてよぉ……

 

 まるでいつものロムちゃんだ。

 

 ……なら、わたしはどこいったんだろう。

 

 わたしは誰なんだろう……

 

 

*     *     *

 

 

 わたしは教会に居たくなかった。

 

 ……ロムちゃんと会うのが怖かった。

 

 ロムちゃんに睨まれるのがいやだった。

 

「……出かけてくる」

 

 わたしはお仕事をしていたミナちゃんにそう言って教会から出て出て行った。

 

 ……でも

 

 わたしは教会の入り口で夢人達と出会ってしまった。

 

「あ」

 

 わたしは驚いて動きを止めてしまった。

 

 どうしてここにいるの?

 

 わたしは夢人達の前にいるのが怖くなった。

 

 夢人達もロムちゃんのようにわたしを……

 

 わたしは涙をこぼさないように睨むことしかできなかった。

 

 ……そうしなきゃ、絶対泣いてた。

 

 昨日のように声をあげて……

 

 わたしは夢人達の前から逃げ出した。

 

 ……いやだ。

 

 いやだよぉ……

 

 これ以上、わたしの日常を……

 

 わたしを壊さないで……

 

 

*     *     *

 

 

 わたしは走った。

 

 気がつけば噴水の近くにいた。

 

 ……昨日までは一緒にいたんだよね。

 

 わたしは昨日ロムちゃんと一緒に噴水に来たことを思い出した。

 

 わたしがあの時

 

 ロムちゃんを置いていかなかったら……

 

 きっと

 

 ロムちゃんは夢人と出会わなかった。

 

 そうすれば

 

 わたしはロムちゃんと一緒にいられたのかな……

 

 わたしが噴水の縁で座ってそんなことを考えていた。

 

「ラム!」

 

 そんな時だった。

 

 夢人が目の前にいたのは。

 

 ……怖い。

 

 逃げたい。

 

 わたしは夢人を見てすぐに思った。

 

 わたしをまるでロムちゃんのようにしていく夢人に恐怖した。

 

「待ってくれ!? ラム!」

 

 夢人がわたしの腕をつかんだ。

 

「やだ!? 離してよ!」

 

 わたしにこれ以上構わないで!

 

 これ以上、わたしを……

 

 わたしをロムちゃんにしないで!

 

「頼む! 話を聞いてくれ!」

 

 そう言ってきた夢人の顔が正面にあった。

 

 ……あっ、この顔は知ってる。

 

 この顔は……

 

 お姉ちゃんと一緒だ。

 

 わたしとロムちゃんが大好きなお姉ちゃんと同じ。

 

 ……わたしのことを見てくれる顔だ。

 

 ロムちゃんじゃない。

 

 わたし、ラムを見てくれている顔だ。

 

「あ……」

 

 涙を止められない。

 

 思いだしてしまった。

 

 大好きなお姉ちゃんを。

 

 ……顔に当たる指が温かい。

 

 なんだか落ち着く。

 

 わたしってこんなに弱かったのかな……

 

 温かい指が離れてほしくないと思ってしまうなんて……

 

 

*     *     *

 

 

 その後、わたしは夢人と一緒に喫茶店に入った。

 

 わたしはケーキを食べている途中で夢人に尋ねた。

 

「……本当にお姉ちゃんは……負けちゃったの?」

 

 わたしが尋ねると、夢人は真剣な顔で応えた。

 

「……そうだ」

 

 ……そうなんだ。

 

 わたしは夢人がウソをついていないことがすぐにわかった。

 

 だって、わたしはウソをつき続けていたから……

 

 わたしがいつもウソをつく時は表情が変化しない。

 

 自分の言葉なのに言葉に感情がこもっていないように感じる。

 

 でも、夢人は違う。

 

 わたしに応える顔にも声にも感情が込められている。

 

 それがわたしに伝わる。

 

 ……すごいなぁ。

 

 わたしはウソをつくことしかできなかったのに。

 

 夢人は正直に応えることができるなんて……

 

 ……わたしはもう止められなかった。

 

 涙があふれて。

 

 声がこぼれて。

 

 わたしの不安がどんどん出てきた。

 

 1人で居たくないよぉ……

 

 大好きなロムちゃんに嫌われたくないよぉ……

 

 泣きながら夢人に言った。

 

 どうすればよかったの……

 

 わたしは一体……

 

 ……頭に優しい手が乗せられた。

 

 わたしの頭を夢人が優しくなでる。

 

 教えてよ、夢人……

 

 わたしはわからないよぉ……

 

 わたしは姉と同じ表情をした夢人に尋ねた。

 

「……ラムはもうわかっているだろ?」

 

 夢人はそう応えた。

 

 ……あ、まただ。

 

 顔に当たる指が温かい……

 

「ラムはもう答えを持っているんだ……とっても大事な答えを」

 

「……大事な……答え……?」

 

 わたしは夢人の言葉を繰り返すことしかできなかった。

 

「そう……今のラムに必要なのは、ほんのちょっとの勇気だけだよ」

 

「勇……気?」

 

 ……いつも逃げていた臆病者のわたしが勇気を出すなんて。

 

 無理だよぉ……

 

 そう言おうとしたわたしを夢人は抱き寄せた。

 

「誰だって怖いことから逃げたくなるし、卑怯になることもある……それでも立ち向かわなきゃいけない時もあるんだ」

 

 ドクン……ドクン……

 

 夢人の心臓の音が聞こえてくる。

 

 静かだけど、力強い音が聞こえてくる。

 

「苦しい時はここがすっごく辛く感じるけどな……」

 

 ……そうだ。

 

 いつもウソをつく時は苦しくなる。

 

「……嬉しい時はすっごく温かいんだ」

 

 ……温かくなるの?

 

 いつも苦しいのに。

 

 何で温かくなるんだろう……

 

「……だから、ラムは怖いかもしれないけど、ロムにラムの持っている大事な答えを言えばいいんだよ」

 

 大事な答えを……

 

 勇気を出して……

 

 わたしはそれだけ考えると眠ってしまった。

 

 安心してしまった。

 

 夢人に抱かれていると思いだす。

 

 ……大好きなお姉ちゃんに抱きしめられた時を。

 

 

*     *     *

 

 

 それから時間だけが過ぎた。

 

 わたしはあの後、いつの間にか教会のベットに寝ていた。

 

 ……きっと夢人が運んでくれたんだろう。

 

 夢人の言葉を思い出す。

 

 わたしの持っている大事な答え。

 

 わたしが勇気を出すこと。

 

 ……できない。

 

 できないよぉ……

 

 わたしはこれ以上、ロムちゃんに嫌われたくない。

 

 ロムちゃんに睨まれたくないよぉ……

 

 ……ごめんなさい。

 

 せっかく教えてくれたのに。

 

 大事な答えを教えてくれたのに。

 

 それを言えない臆病な子で。

 

 ごめんなさい、夢人……

 

 ……でも、無理なの。

 

 ロムちゃんがいる部屋の前に立つと足が震える。

 

 声を出せないくらい心臓が苦しい。

 

 ドクン、ドクン、ドクン

 

 痛い、いたいよぉ……

 

 こんなに痛いなんて。

 

 わたしには耐えられないよ……

 

 ……そして、今日もまたわたしは逃げ出した。

 

 ロムちゃんからわたしは逃げ続ける。

 

 理由なんてわかってる。

 

 わたしが臆病で卑怯だからなんだ……

 

 

*     *     *

 

 

 わたしが街に逃げてしばらくしてネプギア達の姿が見えた。

 

 何やら急いで教会に向かっている。

 

 あれ?

 

 でも、夢人がいない?

 

 わたしは夢人がいないのが気になって後をつけた。

 

 そして、わたしはいつかのように聞いてしまった。

 

 ……ルウィーが危ないことを。

 

 そんな……

 

 わたしはまだ言えていないのに……

 

 わたしはロムちゃんに言えていないのに!

 

 ……わたしは駆けだした。

 

 必要なものはわかった。

 

 ブロックダンジョンの『データニウム』。

 

 どんなモンスターが持っているかは知らないが、実際に見たことはある。

 

 なら、わたしでも手に入れることができる。

 

 ……ルウィーを守る。

 

 そのために足を絶対に止めない!

 

 だって、わたしはルウィーが……

 

 ロムちゃんと一緒に過ごしたルウィーが好きなんだ!

 

 ……だから

 

 わたしは絶対にルウィーを守るんだ!

 

 

*     *     *

 

 

 ダンジョンではモンスターにやられそうになった。

 

 でも、ロムちゃんが助けてくれた。

 

 そして、夢人がわたしに勇気をくれた。

 

 わたしに勇気をくれた夢人の手は温かかった。

 

 ドクン、ドクン、ドクン

 

 心まで温かいよ……

 

 ……このまま止まらないでほしい。

 

 わたしは自分の心臓の音が愛しく思えた。

 

 ロムちゃんと夢人に心臓の音が聞こえてしまうのではないかと思った。

 

 ……それは恥ずかしいなぁ。

 

 

*     *     *

 

 

 マジェコンヌの奴が出した機械のモンスターはわたしとロムちゃんで倒すことができた。

 

 でも、わたし達はキラーマシンに勝てなかった。

 

 そんな時に夢人が助けてくれた。

 

 変な黒い粒を飲み込んだ夢人はでたらめだった。

 

 ……何なんだあの魔法は。

 

 わたしは魔法が得意だし、いろいろと知っていると思っていた。

 

 でも、夢人の魔法は違った。

 

 夢人の魔法とわたし達の魔法は違うものに思えた。

 

 だって、わたしはできない。

 

 わたしができない魔法を夢人が操れる?

 

 ……違う。

 

 さっきのモンスターをやっつけた魔法はわたしでもできる魔法だった。

 

 夢人はそんな魔法を失敗させていた。

 

 だったら、どうしてそんな不思議な魔法を使えるの?

 

 ……それに

 

 どうしてそんなおかしな言葉を使ってるのよ……

 

 わたしは夢人との付き合いは長くなかったが、今の彼が異常なのはよくわかった。

 

 ……正直、気持ち悪かった。

 

 今までお姉ちゃんと同じように思えていた夢人が別の人物に思えた。

 

 ……え?

 

 どうしてそんなに目を輝かせて夢人を見てるの、ロムちゃん?

 

 かっこいい……?

 

 はーっ!?

 

 そんなわけないじゃない!

 

 あんなの夢人じゃないもん!

 

 わたしは一瞬、今の夢人の真似をするロムちゃんを想像してしまった。

 

 ……ロムちゃんに変な影響を与えるなんて!

 

 絶対に後で文句を言ってやる!

 

 

*     *     *

 

 

 あの後、マジックとか言うマジェコンヌの幹部が来たけど夢人とネプギアがやっつけてくれた。

 

 ……正直言えば悔しい。

 

 わたしは手も足も出なかった。

 

 お姉ちゃんを捕まえている相手に負けたのが悔しかった。

 

 ……それだけじゃない。

 

 ネプギアも羨ましいと思えた。

 

 お姉ちゃんと同じ温かさを感じた夢人に支えられていたことが……

 

 ……ダメだな。

 

 わたしにはロムちゃんがいるのに。

 

 ……よし! 決めた!

 

 わたしはロムちゃんと一緒に強くなる!

 

 そして、夢人とネプギアには絶対に負けない!

 

 だって

 

 わたしは1番ロムちゃんが好きなんだもん!

 

 

*     *     *

 

 

 わたし達は教会に急いで帰ってゲイムキャラを直した。

 

 その時、がすとがゲイムキャラの力を2つにわけることに成功した。

 

 錬金術ってすごい!

 

 わたしは初めてみる錬金術に興奮した。

 

 今まで絵本でしか知ることができなかったことが見れるなんて!

 

 ロムちゃんもきっとそう!

 

 だって、つないだ手の力が強くなったから。

 

 それだけでわかるんだ。

 

 わたしはもう離さない。

 

 この握った手を離さないように強く握り返した。

 

 ロムちゃんがこっちを見てほほ笑んだ。

 

 わたしも微笑み返す。

 

 ……こんな些細なやり取りが嬉しい。

 

 また夢人に言いたくなってきた。

 

 ありがとうって……

 

 

*     *     *

 

 

 その後、わたし達はパーティーをした。

 

 夢人がまた黒い粒を飲むと言うハプニングがあったけど、わたしはずっと笑っていた。

 

 久しぶりに気持ち良く笑えた一日だった。

 

 その夜、ロムちゃんと一緒に寝ながらわたし達は決めたんだ。

 

「ねえ、ロムちゃん」

 

「なに?」

 

 ……ロムちゃんが近くにいるだけで嬉しい。

 

「……わたし達、強くなろう?」

 

 今まで言えなかったことも素直に言えた。

 

 ドクン、ドクン、ドクン

 

 ウソばかりついていて苦しかったはずの心臓は温かいままだった。

 

「うん(にこっ)」

 

 ロムちゃんも同じ気持ちなんだ。

 

「……そうしたら、わたし達でお姉ちゃんを助けに行こう」

 

「うん!」

 

 ロムちゃんがわたしの手を握った。

 

「2人で強くなろう」

 

 ロムちゃんの言葉にわたしは笑顔で応えた。

 

「当たり前よ……だって」

 

 わたしが言いたいことがわかったのかロムちゃんも口をそろえて言った。

 

「「わたし達はずっと一緒なんだから」」

 

 そう、わたし達はこれからも一緒なんだから。

 

 絶対に強くなる。

 

 強くならないはずがないもん!

 

 

*     *     *

 

 

 翌日

 

 夢人達はリーンボックスに向かうため、ルウィーを出て行ったわ。

 

 ……会えなくなるのは少しさびしいと思った。

 

 またお姉ちゃんと一緒でいなくなってしまうかもしれないとも思った。

 

 ……でも、わたしは信じてる

 

 また夢人達と笑顔で会えるのを。

 

 だって、約束したもん。

 

 指きりで約束したもん。

 

 ……破ったら絶対に許さないんだからね!

 

 

 ……

 

 

 終わったの?

 

 わたし疲れちゃった。

 

 ケーキが食べたいな

 

 ……え? ダメなの?

 

 どうしてよ?

 

 ……お姉ちゃんに止められてる?

 

 もーっ! お姉ちゃんのケチ!

 

 いいもん! それなら……

 

 ……なんで逃げようとしてるのよ。

 

 わたしとロムちゃんにケーキをごちそうしてよ!

 

 わたし達がんばったんだからいいでしょ?

 

 ……しょうがないわね。

 

 よく聞いておきなさいよ、夢人。

 

 お願い、お・に・い・ち・ゃ・ん。

 

 ……なによ! その顔!

 

 不満なの! このラムちゃんのスマイルとお兄ちゃん発言なのに!

 

 夢人なんかもう知らない!

 

 べーっ! だ。




はい、今回は以上です!
なんか久しぶりに連続投稿して気持ちいいな
これなら明日は予定通り、日本一視点のルウィー編とリーンボックス編の導入話をあげられそうですよ!
…というより、そろそろ妄想以外で夢人君にも大活躍してもらわないとやばいんとちゃうかな?
ま、まあ、気にせずに続けていきましょう
それでは、 次回 「ヒーロー宣言(ルウィー編)」 をお楽しみに!

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