超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して   作:ホタチ丸

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0時頃と言っておきながら書き終えたので投稿します
今回は、独自解釈とこの作品オリジナルの展開を作ってあります
ですから、そういう仕様だと思ってください
そして、ついに主人公が登場します
それでは 勇者召喚 はじまります


ニートの就職先は勇者さま!?
勇者召喚


 ギョウカイ墓場において、黒い人型により女神達の救出を断念することになったネプギア達は現在プラネテューヌの教会に居る『イストワ―ル』に報告をしていたのである。

 

「そうですか……ネプギアさんしか救出できなかったのですか」

 

「はい、申し訳ございません……イストワ―ル様」

 

 アイエフは、目の前の自身よりもはるかに小さく背中のあるまるで妖精のような少女に話しかけた。

 

 少女こそ、プラネテューヌの教祖である『イストワ―ル』である。

 

「それでネプギアさんの様子はどうでしょうか?」

 

「……今はコンパがそばに居ますが、先ほどまで暴れていたので……精神的にかなり追いつめられています」

 

「そうですか……」

 

 救出されたネプギアは、アイエフとコンパによってプラネテューヌに帰って来たのだが、自身の姉を含め、女神達を救うことができなかったことを自分のせいであると自分のことを責めていたのである。

 

 イストワ―ルとアイエフが話していると、コンパがネプギアの部屋から出てきた。

 

「コンパ……ネプギアの様子はどう?」

 

「今は泣き疲れて眠ったです……でも、寝言でねぷねぷのことを呼んでいたですぅ……」

 

 コンパ自身も瞳に涙を浮かべていた。

 

「ほら、アンタまで泣かないの……これで拭きなさい」

 

 アイエフはコンパに自身のハンカチを渡してそう言った。

 

「ありがとうですぅ……」

 

 コンパは素直にそれを受け取り、涙を拭き始めた。

 

「……今はネプギアさんだけでも助けられたのを喜ぶべきでしたが、そうは言ってられないようですね」

 

 イストワ―ルはコンパの様子を見てそう言った。

 

「そうですね……私達がここまで逃げられたのもあの『シェアクリスタル』のおかげですし……正直あの黒い人型の奴だけでも相当強かったです」

 

 アイエフは、ギョウカイ墓場で戦った黒い人型の強さを思い出し、手を強く握りしめた。

 

「……そうですぅ……ギアちゃんの攻撃がまったく通用していなかったですぅ……これも、シェアが低下したせいでしょうか……」

 

 コンパも涙を拭きながらイストワ―ルに尋ねた。

 

「そうですね。正直、ここまでシェアが低下をしていたなんて思いませんでした……」

 

 イストワ―ルは教会の一室を悲しげに見つめる。

 

「……『シェアエナジー』がほとんど光っていない状態だと気づいていれば……まだ対処をすることができたのですが……」

 

 イストワ―ルが目を向けた一室には、その大陸におけるシェアの強さを表す『シェアクリスタル』がある。

 

 シェアクリスタルが放つ光によってその大陸の『シェアエナジー』がわかり、それが女神の力となるのである。

 

「……そう言えば、あの『シェアクリスタル』は一体何なのですか? 急に光だしたと思えば浮かび上がってわたし達を助けてくれたです」

 

 コンパは思い出したようにイストワ―ルに尋ねた。

 

「……あの『シェアクリスタル』は、ずっと昔から……それこそ古の女神の時代から、ここプラネテューヌで保管されていたものなのです」

 

「そんなすごいものだったんですか!?」

 

「すごいです!?」

 

 アイエフとコンパは驚きを隠せないでいた。

 

「そうです……そして、あの『シェアクリスタル』には伝説があります」

 

「伝説ですか?」

 

 すると、イストワ―ルは語りだした。

 

「世界に危機が訪れるとき

 

女神達を助けるために光の使者が現れる

 

その者、先のことを知り英知を授ける

 

その者、あらゆる魔法で天候を操る

 

その者、光り輝く武器を扱い弱きものを救う

 

されどその者、女神にあらず

 

その者、女神と並び立つ勇者なり」

 

 イストワ―ルはあの『シェアクリスタル』と共に残されていた伝説を2人に伝えた。

 

「……その伝説の通りなら、あの『シェアクリスタル』には他にも力があるのかもしれませんね」

 

 アイエフは、『シェアクリスタル』が見せた奇跡ともいえる現象に納得した。

 

「でもでも、その『シェアクリスタル』もどこかに消えちゃったですよ?」

 

「……そうですね……それに『シェアクリスタル』自身の力もなくなっていたのかもしれませんね」

 

 イストワ―ルは報告で聞いていた女神達を助けるときに『シェアクリスタル』の光が弱まったことをそう判断していた。

 

「……現状は、ネプギアさんが立ち直るまで待つしかありませんね」

 

「……そうですね」

 

「……ギアちゃん」

 

 3人はネプギアが眠っている教会の一室を悲しげに見つめた。

 

「きゃぁぁぁ!!」

 

 その時、ネプギアが休んでいる部屋から悲鳴が聞こえてきた。

 

「ネプギア!!」

 

「ギアちゃん!!」

 

「ネプギアさん!!」

 

 3人は急いでネプギアがいる部屋に向かって走った。

 

 

*     *     *

 

 

 時は少し遡り

 

 ここはネプギアが休んでいる部屋。

 

「……お姉ちゃん……ごめんなさい……」

 

 ネプギアはコンパが出ていってから少ししか眠ることができずに再び起きだして泣いていた。

 

「……私が……私にもっと……みんなを助けることができる力があれば……」

 

 そう言いながら、ネプギアは涙を止めることができず枕を濡らしていた。

 

「……もう駄目なのかなぁ……お姉ちゃんに……もう会えないのかなぁ……」

 

 ネプギアは姉との楽しい思い出を思い出して涙を止めることができない。

 

「会いたい……会いたいよぉ……いやだよぉ……」

 

 ネプギアは枕に顔を埋めて強く枕を握りしめた。

 

 突然、ネプギアの近くで強烈な光が発生した。

 

 光の発生源、『シェアクリスタル』が現れたのである。

 

「何!? 何が起こったの!?」

 

 ネプギアは『シェアクリスタル』が自分の近くに現れたことに驚いてしまった。

 

 そして、『シェアクリスタル』に指先が触れた。

 

 すると、『シェアクリスタル』さらに強く光だした。

 

「きゃぁぁぁ!!」

 

 ネプギアは突然のことに驚き悲鳴をあげてしまう。

 

「ネプギア!! 無事なの……って、どうなっているのよ!?」

 

「あれは『シェアクリスタル』!?」

 

「どうなちゃってるんですか!?」

 

 アイエフ、イストワ―ル、コンパの順に部屋に押し入り、その状況に驚愕する。

 

「ええっと……私にも何が何だかわからなくて……その……あの……えっと……とにかく大変なんです!?」

 

 ネプギアも目を白黒させて混乱していた。

 

「見てください! 『シェアクリスタルの様子が!」

 

 光だした『シェアクリスタル』を中心に人型へと光が収まっていく。

 

「人……なの……」

 

 アイエフは目の前のことが現実であると認識できずにつぶやいた。

 

「まさか……伝説の勇者が!?」

 

 イストワ―ルはその人型こそ勇者であると思い、やはりあの『シェアクリスタル』の伝説は本物であったと確信した。

 

「……勇者……それなら!!」

 

 驚いていたネプギアは再び『シェアクリスタル』に近づいた。

 

「お願いします! お姉ちゃんを! この世界を救ってください! 勇者さま!!」

 

 ネプギアは『シェアクリスタル』の前に立って叫んだ。

 

 ネプギアの叫びが届いたのか、光は収まり1人の男性がそこに居た。

 

 しかし、彼には問題があった。

 

 それは……

 

「……ん? やけに涼しいような……」

 

 彼は 【全裸】 であった。

 

「きゃぁぁぁ!!」

 

 その姿を目の前で、しかも至近距離で見てしまったネプギアは彼に強烈なビンタをくらわした。

 

「ぎゃふぅぅぅ!!」

 

 彼はその衝撃で吹き飛ばされ、さらに壁に当たり気絶してしまった。

 

「……本当に勇者なんですか……イストワ―ル様……」

 

「……」

 

「「わわわわわ!?!?!?」」

 

 アイエフは彼をあきれた目で見つめながらイストワ―ルに訪ねた。

 

 しかし、イストワ―ルは彼を見て放心してしまい、何も応えることができなかった。

 

 ネプギアとコンパは彼の裸を見てしまって顔を赤くして動かなくなってしまった。

 

 …そこには何とも言えない空気が流れだしていた。




というわけで、今回はここまで
【全裸】の青年…いったい何者なのか…
って言っても彼が主人公なんですがね
というわけで、次の話は彼視点での話とカオスな状況だけで話が終っちゃいそうなんで
今日中にあげられるように頑張ります
では、次回 「勇者?いえ、ニートです」 をお楽しみにしてください
作ってる途中、前までの作り方忘れちった

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