超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して 作:ホタチ丸
お楽しみ詐欺だなんて言われたら困るけど
作者のストックはこれで終わりだからね
本当だよ 本当だからね!!!
と、意味のない前書きを終わらせて
救出失敗 はじまります
アイエフとコンパは、黒い紐のようなもので拘束された女神達を見つけた。
「ねぷ子!!」
「ねぷねぷ!!」
2人はそう言って、紫色の髪の女性『ネプテューヌ』へと駆け寄った。
「あいちゃん……コンパ……なん……で……」
途切れながらであるが、アイエフとコンパの登場に驚きながらネプテューヌは2人に視線を向ける。
「何やってんのはアンタの方よ!!」
アイエフはそう言いながら、ネプテューヌを拘束から解放しようとする。
「何なのよ!! いったいこれは!!」
アイエフは自身の武器である《カタール》によって拘束を斬ろうとするがびくともしないことにいらだちを感じた。
「あいちゃん!! あっちには他の女神さん達もいるです!!」
コンパはネプテューヌの奥に居る他の女神たちを見つけた。
白い髪をした女性『ブラックハート』。
青い髪をした女性『ホワイトハート』。
緑色の髪をした女性『グリーンハート』。
彼女たちこそ3年前にギョウカイ墓場で敗れ、捕まってしまっていた女神たちである。
「……一体どうなってんのよ、この紐は……」
アイエフはその4人女神たちがそろって気絶している姿を異様に感じた。
「……っ!! ギアちゃんがいません!!」
コンパのその言葉を聞き、アイエフは辺りを見回した。
「居た!!」
アイエフは女神達から離れた位置で拘束されていた淡い紫色の髪の少女を見つけた。
「『ネプギア』!!」
「ギアちゃん!!」
そこには、淡い紫色の髪をした少女『ネプギア』が女神達と同じく黒い紐のようなもので拘束されていた。
「コンパ!! 急いで『シェアクリスタル』を使うのよ!!」
「わかったです! えっと、確かカバンの一番奥に大事にしまっておいたです」
アイエフの言葉を聞き、コンパは自身が持ってきていたカバンから『シェアクリスタル』を取り出そうとした。
「ようやく……来たか!!」
アイエフ達の頭上から大声と共に黒い大きな物体が下りてきた。
「3年間……長かった……長かったぞ!!」
黒い大きな物体は、人型をしており手に持っている斧の先端に両刃のついた、ポールアックスをアイエフ達に向けて構えて叫んだ。
「こんな場所では思うように暴れられなくて退屈していたんだ……思いっきり楽しませてもらうぜぇぇぇ!!」
その姿を見たアイエフはコンパに向かって叫んだ。
「コンパ! 急いでねぷ子達に『シェアクリスタル』を!」
「わかったです!」
アイエフはコンパを庇うように黒い人型に向かって突撃した。
「いいぜ! そうこなくちゃなあああ!!」
黒い人型も喜びを表しながらアイエフへと突撃し、2人は激突した。
「早く……早く助けなきゃです!!」
『シェアクリスタル』をコンパは自身の一番近くに居たネプギアに使った。
「……うぅぅぅ……」
『シェアクリスタル』の力によって黒い紐のようなものは粉のように消えていき、ネプギアは解放されていった。
「ギアちゃん!! 大丈夫ですか!?」
「コンパさん……どうして……私は一体……」
意識を取り戻したネプギアは目の前に居るコンパの姿を疑問に思いながら立ちあがった。
「よかったです! この調子で他の女神さん達も……」
コンパがネプギアの様子を見て、安心したようにほほ笑んで同じように拘束されている女神達のところに向かおうとした。
「キャァァァ!!」
瞬間、コンパたちの所までアイエフが飛ばされてきたのである。
その姿はぼろぼろであり、体中に傷を負っていた。
「アイエフさん!!」
ネプギアは目の前に飛んできたアイエフを受け止めながら叫んだ。
「くぅぅぅ……久しぶりの再会なのに、無様な姿見せちゃったわね……」
ネプギアを安心させるように笑みを浮かべようとするが、その姿がネプギアには痛みを我慢しているように見えてしまった。
「弱い……弱すぎるぞ!! もっと……もっとオレを楽しませろ!!」
黒い人型はポールアックスを両手で持って自分の上で振り回しながらネプギア達に向かって叫んだ。
「……くぅぅぅ……アイツかなり強いわよ」
痛みをこらえながら敵の情報をネプギア達に伝える。
「あわわわ、まだねぷねぷ達を助けられていないのに」
コンパは女神達にもネプギアと同じように『シェアクリスタル』の力を使って解放しようとしているが上手くいかない。
「どうしてですか!? なんで……なんで消えないですか!!」
コンパは瞳に涙を浮かべながら『シェアクリスタル』の力を使う。
しかし、女神達の拘束は消えることなく、反対に『シェアクリスタル』の放つ光が段々と弱くなっていった。
「『シェアクリスタル』の力が足りなかったのか……やばいわね……くっ!」
アイエフは痛みを抑えながら立ち上がろうとするが痛みのあまりよろけてしまう。
「アイエフさん……」
ネプギアはその姿を見て抱えているアイエフをコンパに預けた。
「コンパさん、アイエフさんを宜しくお願いします。私が戦います!」
ネプギアは軽く飛翔しながら黒い人型に向かって突撃していく。
「面白い!! 女神の力をオレに見せてみろ!!」
黒い人型は獰猛な笑みを浮かべながらネプギアを待ち構えた。
「はぁぁぁ!!」
ネプギアは手に持っている武器《マルチプルビームランチャー》をソードモードにしながら何度も黒い人型へと攻撃を繰り返していく。
「この! この! この!!」
ネプギアは黒い人型に対して上段から振り下ろし、下段から左へと払い、右から勢いをつけて左へとM.P.B.L.の刃を振りぬいた。
しかし、黒い人型はネプギアの攻撃でも傷一つ付かずに、ただ立っているだけであった。
「何だ……それは、攻撃のつもりなのか?」
黒い人型は先ほどまで浮かべていた笑みを消し、ネプギアに尋ねた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
自分の攻撃がまったく効いていないことに焦り、ついには肩で息をしてしまうネプギア。
「攻撃とは……こうするんだ!!」
黒い人型は持っているポールアックスを横に振るった。
「っ! きゃぁぁぁ!!」
ポールアックスが振られたことにより発生した衝撃波の影響で、ネプギアはアイエフ達の所まで吹き飛ばされてしまった。
「ギアちゃん!!」
「ネプギア!!」
吹き飛ばされたネプギアの近くまで2人は近寄る。
「……っ!勝てないの……また……勝てないの……」
ネプギアは涙を流しながら自分の無力さを嘆いた。
「どうにかして逃げなくちゃ……」
「でもどうするですか……あの黒い人型から逃げられる雰囲気が全然しないです」
2人はネプギアを庇うように黒い人型と相対する。
「逃がすと思うか……弱い貴様らはここで死ね!!」
黒い人型が手に持つポールアックスを振り上げて3人に振り降ろそうとした時、ネプギア達の持っていた『シェアクリスタル』が再び光を放ち、黒い人型の前に浮かび上がった。
「な、何だと!! ぐわぁぁぁ! 目が! 目が!!」
その強烈な光により、一時的に視力を奪われてしまう黒い人型。
「い、いったい何が起こったっていうの!?」
アイエフは目の前で起こったことが信じられずに叫んでしまった。
「そんなことはあとで考えるです! 今はギアちゃんを連れて早く逃げるですよ!」
コンパはネプギアを立ち上がらせ、黒い人型から逃げようとする。
「待って……待ってください! まだお姉ちゃんたちが……!!」
ネプギアはコンパの腕を振り払おうと力を入れようとするが、反対の腕をアイエフに強く掴まれてしまった。
「今は逃げるしかないでしょ!! 今ここで私たちが倒れるわけにはいかないのよ!!」
アイエフはネプギアにそう強く言い放った。
「お姉ちゃん……お姉ちゃん……お姉ちゃん!!」
ネプギアはアイエフ達に引かれながら姉であるネプテューヌに声を掛け続けた。
「待て!! 許さん!! 許さんぞ!!」
黒い人型は視力が回復しないことにいらだちながらネプギア達に向かって叫んでいた。
そして、無事に3人が逃げられたことを確認した瞬間、『シェアクリスタル』は突如消えてしまった。
以上で、原作でいうところのプロローグを消化したところです
オリジナル要素を入れる上で外せなかったのは
「目が!!!目が!!!」
せっかく最近ギネスにもなったんだし、これだけは入れたかった
そして、ようやく次の話で主人公が登場します
本当に今日はもう投稿しないからね
予定としては明日の0時頃に投稿しますので、よろしければ気にかけてくれるとうれしいな
それでは、次回「勇者召喚」
バルス!