超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して   作:ホタチ丸

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皆様はじめまして、私ホタチ丸と申します
今回「超次元ゲイムネプテューヌmk2」というゲームの小説を作成させていただきます
作品については、皆様各人に思い入れがあるでしょうが、この小説も皆様に気に入ってもらえるとうれしいなって思います
では、さっそく プロローグ はじまります


敗北の女神
プロローグ


 黒い雲が漂う赤い空。

 

 壊された物体で造られた壁。

 

 火の玉のような物体が漂っている。

 

 中央にはあやしくそびえる塔。

 

 ここはギョウカイ墓場。

 

 今、ここでは5人の女性が1人の女性を相手に戦闘を行っていた。

 

「てやぁぁぁぁ!」

 

 紫の髪の女性が赤い髪の女性に刀を上段に構えて斬りかかる。

 

「フン」

 

 赤い髪の女性はそれを気にした様子もなく、持っている黒い大きな鎌の刃の部分で受け止める。

 

「なっ!?」

 

 紫の髪の女性は驚き動きを止めてしまう。

 

 その隙を逃さず、赤い髪の女性は紫の髪の女性を地面に叩きつけるように鎌を振るう。

 

「キャァァァ!」

 

 紫の髪の女性はその衝撃により気絶してしまう。

 

「『女神』の力とはこの程度か……」

 

 赤い髪の女性はすでに地面に倒れ伏している四人の女性をつまらなそうに目を向けた。

 

 地面には先ほど気絶した紫の髪の女性の他に、同じような姿をした白い髪の女性、青い髪の女性、緑色の髪の女性が倒れ伏していた。

 

「そんな……『女神』が……お姉ちゃん達が……」

 

 淡い紫色の髪をした少女がその4人の姿を目にして絶望したかのようにつぶやき膝をついてしまった。

 

 赤い髪の女性はゆっくりと少女に向かって移動していく。

 

「やめて……もう、やめてよ……」

 

 少女は瞳に涙をあふれさせながら赤い髪の女性に向かって叫んだ。

 

「このままじゃ……ゲイムギョウ界が……壊れちゃうよ!!」

 

 その叫びを聞きながら赤い髪の女性は無慈悲にも手に持つ鎌を少女に振るった。

 

 

*     *     *

 

 

 時は流れて3年後。

 

 再びギョウカイ墓場から物語は始まる。

 

 ギョウカイ墓場にやって来た2人の女性がいた。

 

 女性にしては背の高いピンク色のショートカットの女性。

 

 緑色のリボンを若葉のようにして結んでいる茶髪の女性。

 

「ふぅえぇ、あいちゃん、絶対においていったら嫌ですよ」

 

「まったく、置いていったりしないからそんな情けない声出すんじゃないわよ」

 

 ピンクの髪の女性はビクビクとしており、それを『アイちゃん』と呼ばれた女性が苦笑しながら応える。

 

 彼女たちの名前はピンク色の髪の女性が『コンパ』、茶髪の女性が『アイエフ』である。

 

 この2人はある目的のためにギョウカイ墓場に訪れていた。

 

「そんなに怖いのならわざわざついてこなくてもよかったのに」

 

 アイエフはコンパにそう言う。

 

「そんなことできないです! わたしだって、『ねぷねぷ』や『ギアちゃん』、他の女神さんたちを助けるためにやって来たんです!」

 

 コンパはアイエフにそう強く言う。

 

「ハイハイ、わかったから大声出すんじゃないの」

 

 アイエフはコンパがそう言うとわかっていながら、改めて友達思いの優しい女性だと思った。

 

 3年前

 

 この世界『ゲイムギョウ界』に深刻な問題が発生した。

 

 『ゲイムギョウ界』は4つの大陸と4人の女神によって平和を維持していた。

 

 人々は女神たちを信仰し、その信仰を力に変える女神たちが『ゲイムギョウ界』の平和を守るという関係が続いていた。

 

 しかし、犯罪組織『マジェコンヌ』の登場により事態は急変してしまう。

 

 人々の信仰、『シェア』が『マジェコンヌ』に奪われてしまう事態に陥ってしまったのである。

 

 『マジェコンヌ』は、モンスターを使役し、人々を襲うと同時に、女神の『シェア』を奪っていったのである。

 

 この事態に対して、4つの大陸の1つ『プラネテューヌ』の教祖である『イストワ―ル』は4人の女神と1人の女神候補生に『マジェコンヌ』の打倒を依頼したのである。

 

 しかし、ほとんどの『シェア』を奪われた状態であった女神たちは本来の力を発揮することができない状態にあった。

 

 それに反して、『シェア』の力により強大な力を持った『マジェコンヌ』によって女神たちは倒され捕まってしまったのである。

 

 女神が倒されたことが大陸中に広まってしまい、『マジェコンヌ』はさらに力をつけていったのである。

 

「ゲイムギョウ界を救うためには女神さんたちを救わなきゃいけない」

 

「そのための『シェアクリスタル』であり、わたしたちです! だから早くねぷねぷ達を見つけなきゃいけないです!」

 

「だから興奮しないの」

 

 コンパは興奮して大きな声でアイエフに対して自分の考えを言った。

 

 その時

 

「ひゃぁぁぁ!!」

 

 目の前を光る球が横切ったことにより、コンパは驚き尻もちをついてしまう。

 

「ううぅぅぅ、いたいですぅ」

 

「だから、あんま興奮するんじゃないの」

 

 アイエフはやれやれと苦笑しながら手を差し伸べてコンパを立ち上がらせる。

 

「相変わらず怖いところですぅ……」

 

 さっきまでの勢いが消えてしまい、怯えたようにつぶやくコンパ。

 

〔ギョウカイ墓場はゲイムギョウ界で壊れてしまったものたちが集まる場所ですからね〕

 

 アイエフ達が持っていた通信機から声が聞こえてきた。

 

「イストワ―ル様」

 

 通信機から聞こえてきた声の主はプラネテューヌの教祖である『イストワ―ル』のものである。

 

〔アイエフさん、コンパさん、『ネプテューヌ』さんや他の女神のみなさんはまだ見つかりませんか?〕

 

 通信機越しからでも心配のようで不安そうに尋ねてくる。

 

「はい、まだ見つかっていません」

 

 アイエフも残念そうにそう伝えた。

 

〔そうですか……私があのような状態で依頼をしなければこんなことにはならなかったはずなんですが……〕

 

 イストワ―ルは落ち込みながらそうつぶやいた。

 

「……私たちはもっと奥までいって探してみます」

 

 アイエフはイストワ―ルのつぶやきを聞き、自身も強く手を握りながら通信を終えた。

 

「まったく……この3年間どこで何やってんのよ……」

 

 アイエフは、今は捕まっている友達に向けてつぶやいた。

 

 そのまま2人は無言のまま進んでいったが、突然コンパが立ち止まった。

 

「あいちゃん! 待ってくださいです! 何か音が聞こえたです!」

 

 コンパの声にアイエフも急いで耳をすませる。

 

「コンパ! 音はどっちから聞こえたの!」

 

 アイエフは怒鳴るようにコンパに尋ねた。

 

「こっちです!」

 

 それを気にせず、コンパは音のした方向へと走っていき、アイエフもそれに続いた。

 

 音が聞こえた場所に辿り着いた2人は、ついに女神たちを見つけた

 

「ねぷ子!!」

 

「ねぷねぷ!!」

 

 2人が見つけたのは、黒い紐のようなもので拘束された女神達の姿であった。




以上で、プロローグとなります
原作のゲームをプレイしている方たちにはわかると思いますが、原作とは微妙にキャラクターの動きやセリフを変更しております
作者はどうしてもここから物語を作りたかったから
私は後悔してねぇ
でも、原作コピーとか言われたら怖いからこのような改編としました
それでも オケOK という方が多いことを祈りながら頑張っていきますのでこれからよろしくお願いします
あと、主人公の登場は原作の第1章からなので次の話でも出ません
次回は原作のプロローグを終わらせる予定なのでよろしくお願いします
ではでは、次回「救出失敗」をお楽しみしてください

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