時の女神が見た夢・ゼロ   作:染色体

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年表形式の前作のまとめになります。
前作のネタバレを大量に含みますので読まれる際はご注意ください。
(前作を読まれてから読むことを推奨します)


前作はこちら↓
https://syosetu.org/novel/158152/


ここに至るまでの歴史の流れ(前作のネタバレ注意)

【前作第一部開始前】

「アッシュビーの時代、アッシュビー以後」(歴史の転換点)

 

宇宙暦745年/帝国暦436年

・12月5日(~12月11日) 第二次ティアマト星域会戦 ブルース・アッシュビーの完勝。アッシュビー生存。

・12月 アッシュビー、史上最年少で元帥に昇進、直後に退役。宇宙艦隊司令長官の後任はウォリス・ウォーリック。

 

宇宙暦746年/帝国暦437年

・4月 アッシュビー、史上最年少の最高評議会議長に選出。帝国領侵攻の準備を進める。

 

宇宙暦747年/帝国暦438年

・12月 アッシュビー議長、帝国領侵攻開始(大解放戦争)

・12月 イゼルローン回廊出口の会戦 アッシュビー議長の指揮のもと、同盟軍勝利

 

宇宙暦748年/帝国暦439年

・1月~2月 帝国各地で反乱勃発

・2月 帝国辺境の諸侯を中心として独立諸侯連合成立

・2月~3月 同盟軍、帝国領の半ばまで進出

・4月 シャンタウ星域会戦 アッシュビー、艦橋にて味方兵士の銃撃を受け死亡。同盟軍撤退。

 

・アルフレッド・ローザス、新議長に就任

・ウォリス・ウォーリック、独立諸侯連合領駐留艦隊司令官兼独立諸侯連合軍顧問に就任

・カール・フォン・ラウエ(ローザ・フォン・ラウエの祖父)、独立諸侯連合軍宇宙艦隊司令長官に就任

・ジークマイスター提督、連合に移籍。連合軍情報局を設立。

 その他、独立諸侯連合に相当数の同盟軍将兵が帰属(タン・ヤオやコステア含む)

 

同盟はイゼルローン回廊及び回廊帝国側出口付近の有人惑星モールゲンを領有し、独立諸侯連合の支援と対帝国の防衛協力を続ける。

 

以後、自由惑星同盟・独立諸侯連合 対 銀河帝国 の構図で戦争が続く。

フェザーン、フェザーン回廊同盟側出口に要塞建設(ファルケンルスト要塞)。銀河の均衡維持のため、独自の正規軍及び傭兵軍を整備。

宇宙暦750年/帝国暦441年

・同盟にて惑星資源開発新法成立 独立諸侯連合への投資が盛んとなる

 

宇宙暦752年/帝国暦443年

・同盟にてエンダースクール計画開始 当初は次代の英雄を見出し、英才教育を施すための組織として発足。

 

宇宙暦753年/帝国暦444年

クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー男爵、同盟軍の捕虜から帰還が認められる。本人の希望により連合に帰属。

 

宇宙暦754年/帝国暦445年

・ウォリス・ウォーリック、独立諸侯連合への帰属を決める。独立諸侯連合軍元帥に。

 同年、独立諸侯連合で貴族令嬢と結婚し、息子アリスター・ウォーリック誕生。

 

 

 

 

宇宙暦760年/帝国暦451年

・ウォリス・ウォーリック、独立諸侯連合への長年の貢献により男爵に叙爵される。

 

宇宙歴765年/帝国暦456年

・オトフリート5世崩御、フリードリヒ4世即位

・ウィルヘルム・フォン・クロプシュトック、息子のヨハン・フォン・クロプシュトックと共に独立諸侯連合に亡命。息子と共に対帝国戦争に積極的に貢献。

※このため後々クロプシュトック事件は起きず、ミッターマイヤーの一件も起きない(別の切っ掛けでラインハルトの部下に)。

 

宇宙歴766年/帝国暦457年

・ウォリス・フォン・ウォーリック、心臓発作により死去。連合建国の父の一人として称えられる。

 

宇宙暦767年/帝国暦458年

・4月4日 ヤン・ウェンリー誕生

 

宇宙暦776年/帝国暦467年

・1月14日 ジークフリード・キルヒアイス誕生

・3月14日 ラインハルト・フォン・ミューゼル誕生

 

宇宙暦782年/帝国暦473年

・3月25日 ユリアン・ミンツ誕生

 

宇宙暦787年/帝国暦478年

・ヤン・ウェンリー、同盟軍士官学校卒業、少尉任官(任地:独立諸侯連合)

 

宇宙暦788年/帝国暦479年

・クラインゲルト伯、諸侯会議で独立諸侯連合の盟主に選出。

・エルランゲンの奇跡 ヤン・ウェンリー、連合領(ラウエ伯領)エルランゲンにて400万人の民間人と脱出に成功、連合内で一躍英雄に。ローザ・フォン・ラウエも救われた一人となる。アーサー・リンチ少将、民間人を見捨てた上、捕虜に。

・エルランゲンの英雄となったヤン、連合貴族クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー男爵の知遇を得る。

※ヤンはフレデリカ、ムライ、パトリチェフと出会っていない。

 

宇宙暦790年/帝国暦481年

・第五次アルメントフーベル星域会戦

帝国軍のある分艦隊が突如暴走し、同盟駐留艦隊の艦列に無謀な突撃をかけ、同数の敵を道連れにほぼ全滅。分艦隊参謀長クリストフ・フォン・バーゼル大佐は生き残る。暴走はサイオキシン麻薬の気化によるもの(地球教団による意図的な実験)。

会戦自体は同盟/連合の辛勝。

 

宇宙暦791年/帝国暦482年

 

宇宙暦792年/帝国暦483年

・ブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム侯に不都合な事実を知ってしまったヘルクスハイマ―伯、娘のマルガレータ・フォン・ヘルクスハイマ―と共に連合に亡命。指向性ゼッフル粒子の開発情報が連合と同盟に渡る。

※ラインハルト、キルヒアイス、ベンドリングはマルガレータと出会っていない。

 

宇宙暦794年/帝国暦485年

・10月~11月 第三次ガイエスブルク要塞攻防戦 帝国の勝利

 

宇宙暦795年/帝国暦486年

・2月 第三次アルタイル星域会戦 帝国の勝利 同盟第4艦隊壊滅

・5月18日 シュザンナ・フォン・ベーネミュンデ、皇帝より死を賜る。

 

宇宙暦795年/帝国暦486年

・9月 第四次アルタイル星域会戦 痛み分け 双方に損害多数

 

宇宙暦796年/帝国暦487年(激動の1年)

・2月 第五次アルタイル星域会戦  ラインハルト・フォン・ローエングラム上級大将率いる2万隻が同盟/連合の3個艦隊4万隻に大勝。

独立諸侯連合軍に大打撃。連合軍の2提督死亡。同盟軍連合駐留艦隊パエッタ提督負傷。ヤン・ウェンリー准将、再び英雄に。

 

銀河全域図

 

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【前作第一部開始】

「銀河帝国による独立諸侯連合への大侵攻」

 

 

 

・銀河帝国で、連合領併呑を企図した大規模出兵の動き。

・自由惑星同盟評議会、連合への援軍の即時派遣を否決

・ヤン・ウェンリー、少将昇進、同盟軍連合領駐留艦隊司令官に就任。独立諸侯連合軍に協力。

 

 

・4月10日 連合軍による帝国領逆侵攻

・5月5日 帝国軍、領土奪還及び連合領侵攻開始

・5月15日 ヤン・ウェンリーにより帝国領ガイエスブルク要塞陥落(シェーンコップ活躍)。ヤンに協力した連合軍情報局オーベルシュタイン准将、捕虜となったフェザーン傭兵軍ケッセルリンク特任大佐(フェザーン正規軍情報部大佐)と接触。

 

・5月18日 独立諸侯連合、北部領土放棄宣言

 

・5月25日(~26日) アイゾール星域会戦 帝国軍の大敗

 

銀河帝国による連合併呑は阻止された。

北部連合領は帝国領となる一方、フェザーン回廊付近の帝国領が連合勢力圏となった。帝国は「痛み分け」を主張。

北部連合領が帝国領となったことで同盟は帝国と直接国境を接する状態となり、市民に動揺が走る。

 

 

・6月 連合、北部領土放棄に伴い、リューゲン星域からキッシンゲン星域に連合行政府(首都機能)移転

 

・6月 ミュッケンベルガー元帥、南部における敗戦の責を取り、司令長官辞任。後任にラインハルト。副司令長官にはグライフス上級大将。

グライフス、北部旧連合領において3個艦隊で同盟と対峙を続ける。

ラインハルト、遅れていた元帥府設立と陣容整備を進める。

 

・6月 同盟、サンフォード議長退陣、トリューニヒトが暫定議長に選任

・6月 シトレ、ロボス、戦略指導の責任により退任。後任はそれぞれ、グリーンヒル、ドーソン。

 

・7月 同盟国防委員会より、「査問」を目的としたヤン・ウェンリー召還指令。

 

・7月 ヤン・ウェンリー暗殺未遂事件発生。連合軍情報局長オーベルシュタインの示唆により、ローザ・フォン・ラウエ、ヤン救出に成功。

・8月2日 連合盟主クラインゲルト伯、ヤン・ウェンリー暗殺未遂事件に対する同盟の対応に抗議。ヤン・ウェンリーは連合内で療養に入る。

 

・8月 カストロプの内乱をキルヒアイスが鎮圧。中将に昇進。マリーンドルフ伯救出。

 

・9月 旧北部連合領(現帝国領)に同盟軍侵攻。帝国の北部駐留艦隊二個艦隊がライアル・アトキンソン(アッシュビー)少将率いる僅か半個の同盟艦隊に敗退

 

・9月31日 トリューニヒト議長の対独立諸侯連合開戦演説。ライアル・アッシュビー中将、ブルース・アッシュビーの血を引く新たなる英雄として、同盟市民の熱狂を呼び起こす。

 

銀河全域図

 

【挿絵表示】

 

 

【前作第二部開始】

「同盟連合戦争開始、銀河帝国における第一次内乱(帝国暦487年の乱)」

 

同盟対連合

・10月 独立諸侯連合と自由惑星同盟、正式に開戦

・10月19日、連合軍4個艦隊4万1千隻が先制攻撃を企図して同盟領モールゲンに向け出発

・10月25日、連合軍4個艦隊、ドヴェルグ星域でライアル・アッシュビー率いる1個艦隊の奇襲を受ける。総司令官メルカッツ元帥負傷、連合軍撤退。

アリスター・フォン・ウォーリック、宇宙艦隊司令長官代理を務める。

 

・11月3日 同盟軍、同盟領モールゲン出発、連合領侵攻作戦開始

 

・11月10日 帝国軍と連合軍の間で休戦条約締結(1年期限)。オーディンで締結に参加したオーベルシュタイン、連合に犬を連れて帰る。

 

・11月11日 同盟軍により連合領ドヴェルグ星域占領 その後も占領域を広げ、連合窮地に陥る。

 

・ヤン、療養先でオーベルシュタインの訪問を受ける。ヤン、連合軍の客員提督となり、ヤン不正規艦隊(元同盟軍連合領駐留艦隊)を率いることになる。

・11月14日 連合で対アッシュビー作戦会議。会議終了後、ヤン主導でオーベルシュタインを問い詰める会開催。地球教団の情報が連合上層部に伝わる(フェザーン派地球教徒と連合派地球教徒の存在)。

 

・11月20日 ウォーリックを総司令官とする連合軍4個艦隊4万5千隻がヤヴァンハール星域に向けて出発。

・11月25日 ヤヴァンハール星域会戦 ライアル・アッシュビー、連合軍に大損害を与えるも、ヤンの機略、ホーランドの暴走、ウォーリックの意地の前に敗北。副官フレデリカと共に捕虜となる。同盟軍ムーア提督戦死、ホーランド提督負傷。

      この戦いでユリアン・ミンツの父親死亡。

 

・11月25日 同盟からの依頼と称してフェザーン傭兵艦隊、連合領内に侵攻。ヤン艦隊迎撃に向かう。

・傭兵艦隊を陽動として、フェザーン正規艦隊が連合領内に侵攻。目的はガイエスブルク要塞の奪取。ガイエスブルク要塞攻防戦発生。ケンプ要塞司令官及びヤンにより連合は防衛成功。フェザーン正規艦隊の大半を降伏させる。傭兵艦隊はフェザーンに帰還。

 

・12月10日 ヤンを含む連合首脳部の一部が、ライアル・アッシュビーの真実(エンダースクールによって試行錯誤の末に生み出されたブルース・アッシュビーのクローン)と、同盟軍内組織エンダースクール及びフレデリカ等エンダースクール出身者の存在も知る。

 

帝国の内乱

・10月 銀河帝国皇帝フリードリヒ四世崩御

・11月15日 エルウィン・ヨーゼフ2世即位。リッテンハイム侯は大公に、リヒテンラーデ侯は公爵に上がった上で宰相に、ローエングラム伯は侯爵となりリッテンハイム大公と共に幼帝を支える

ブラウンシュヴァイク公は決起を決意し、帝都脱出。

ラインハルト、統帥本部総長と軍務尚書の2人を拘禁、その二つの役職を兼ね、帝国軍最高司令官となる。宇宙艦隊副司令長官にキルヒアイス任命。

 

・12月1日 エルウィン・ヨーゼフ2世からラインハルトにブラウンシュヴァイク公討伐の勅令が下る。

 

ブラウンシュヴァイク公、ガルミッシュ要塞で貴族を糾合。ガルミッシュ盟約軍を名乗る。

正規軍からもグライフス宇宙艦隊副司令長官、シュターデン大将、ファーレンハイト中将、ノルデン中将らが参加。

ファーレンハイト、ブラウンシュヴァイク公に策を提案。ブラウンシュヴァイク公、自らの案として発表。

 

・12月7日 フレーゲル男爵、ヒルデスハイム伯爵らが各地でのゲリラ戦に向けて出発。

・12月8日 リッテンハイム大公派貴族軍三万隻が国内ブラウンシュヴァイク派領邦の制圧に出撃(盟約軍のゲリラ戦部隊と激戦を繰り広げる)

・12月8日 ローエングラム侯ラインハルト率いる四万隻がガルミッシュ要塞攻略に向けて出撃。

 

・12月9日 グライフス上級大将率いる二万隻が北部よりオーディンに向けて出発。同日キルヒアイス率いる二万隻がその迎撃のためオーディンを出発。

 

・12月10日 ブラウンシュヴァイク公爵、シュターデン大将率いる二万隻が密かにガルミッシュ要塞からオーディンに向けて出発。ガルミッシュ要塞に敵を引き付けている間にオーディン占拠を狙う。

 

・12月15日 ラインハルト率いるローエングラム軍、レンテンベルク要塞攻略し、ガルミッシュ要塞(キフォイザー星域)に向かう。

 

・12月21日 キフォイザー星域会戦。ファーレンハイト率いる盟約軍五万隻がローエングラム軍四万隻と激突。奮戦むなしく、盟約軍敗北。ファーレンハイト中将、プフェンダー中将、ホフマイスター少将戦死。

・12月21日 ブラウンシュヴァイク公率いる盟約軍別働隊、進路を変更したキルヒアイスの攻撃を受け、降伏。ブラウンシュヴァイク公自裁。アンスバッハ失踪。

 

・12月 ガルミッシュ要塞攻防戦。オフレッサー上級大将、捕縛後自殺。要塞はオフレッサーの部下の手により自爆。多数の要人の生死が不明に。

 

内乱終息に向かう(各地で盟約軍のゲリラ部隊は活動中)

 

 

・12月24日 アンドリュー・フォーク少将率いる同盟軍の臨時編成艦隊(第十二艦隊)が軍事的空白となっていた北部旧連合領を占拠。アッシュビーの敗北を補う戦果としてトリューニヒト政権の延命につながる。エンダースクール所属者ユリアン・ミンツがトリューニヒトに行なった進言によるもの。フォークは中将昇進。

 

宇宙暦797年/帝国暦488年

トリューニヒトの扇動により、ヤン・ウェンリーは同盟を裏切った卑劣漢という扱いになる。

 

リッテンハイム大公軍、ゲリラ部隊鎮圧に遅れ。各所で乱暴狼藉を働く。ローエングラム軍が代わりにゲリラ部隊鎮圧を実施。同時にラインハルトは最高司令官としてリッテンハイム大公軍の軍規違反者を大量処分。リッテンハイム大公の勢力弱体化。

 

銀河帝国、対同盟戦の準備に入る。

 

銀河帝国、自由惑星同盟、フェザーン、独立諸侯連合の銀河全勢力が戦う「銀河大戦」の開始。

 

・1月 トリューニヒト、エンダースクール開校以来の逸材ユリアン・ミンツと面会し、正式に保護者となる(以前より交流あり)。ユリアン、ヤンを倒す決意を語る。

 

銀河全域図

 

【挿絵表示】

 

 

【前作第三部開始】

「銀河大戦」

・1月20日 トリューニヒト、評議会の秘密会合で同盟の有利な立場と二正面作戦に対する勝算を語る。

・1月25日 ラインハルト、諸将に大規模出征の説明。

・1月25日 ユリアン・ミンツ(14歳)が少尉としてフェザーン駐在武官に着任。異例の人事で同盟内で話題となるもトリューニヒトの人気取りの一環と見なされる。

 

・2月1日 フェザーンでケッセルリンク准将主導の反ルビンスキー、反同盟のクーデター。ボルテックが首謀者ということにされ、暫定領主に就任。フェザーンは連合軍の駐留を要請。待機していたヤン艦隊フェザーンに急行。

     ルビンスキーはユリアンの手引きで事前にフェザーンを脱出し、巨大要塞ファルケンルストに到着。長老衆、正規軍上層部及び地球教団主教も同じくユリアンの手引きで要塞到着。

・2月6日 ヤン艦隊、フェザーン本星到着。グエン分艦隊、逃走を図るフェザーン正規軍部隊を勝手に追撃。ウランフ、ボロディンの罠に嵌まって戦死(ユリアンの指示)。

 

フェザーンのファルケンルスト要塞に同盟軍進駐。対連合作戦の拠点に。

 

パエッタ中将、フェザーン回廊側の対連合戦線の総司令官に。(ユリアン・ミンツの作戦指導に従うよう国防委員会より指示あり)

フォーク中将、イゼルローン回廊側の予想される対帝国戦線の総司令官に(名目だけ。実質はビュコック中将が指揮を執る)。

 

 

・2月8日 トリューニヒト、演説でユリアンの功績を称賛(ワンダー・ユリアン)。同盟とルビンスキー派フェザーン勢力が共同で連合及びクーデター勢力と戦うことを表明。

 

・2月10日 トリューニヒト率いる主戦派の勝利。ジョアン・レベロ、ホワン・ルイは委員を辞め、野に下る。

 

同盟、連合間の戦争継続が決定的に。

 

 

同盟対連合

・2月14日 ユリアン、大尉に昇進。特殊な実験艦隊として、5千隻規模の同盟軍第十三艦隊設立。司令官に特例でユリアンが就任。副官にシンシア・クリスティーン中尉。参謀長にバグダッシュ少佐。護衛役にマシュンゴ准尉。

 

・ユリアン、シンシアをはじめとした艦隊メンバーと親しくなる。

 

・2月20日 ユリアン、シンシアとデグスビイ主教が会話しているところに遭遇。

 

・2月26日 ファルケンルスト要塞で艦隊対抗のフライングボール大会。ユリアン、個人得点王に。シンシアも女子の部の個人得点王に。

 

 

・2月28日 ファルケンルスト要塞、ワープ実験成功。「機動要塞ファルケンルスト」

・3月3日 同盟軍はファルケンルスト要塞とともにフェザーン本星に対して進軍を開始

 

ヤンが散布した機雷の処理に手間取り、移動はゆっくりとしたものになる。

 

・3月13日 ファルケンルスト要塞及び同盟軍、フェザーン本星のある宙域に到達。ヤンの「アリアドネ作戦」によりファルケンルスト要塞破壊。同盟軍に大きな損害。ユリアン、隙をついてヤンの旗艦パトロクロスに突入。ヤン、ユリアン重傷。激戦となるも同盟軍、最終的に撤退。

 

 

同盟対帝国

 

・2月15日 モールゲンで行われた対帝国作戦会議でフォーク昏倒。モールゲンの同盟軍基地で病気療養に入る(その事実は隠される)

・2月15日 ラインハルト率いる対同盟遠征艦隊がオーディンを出発

ビューフォート准将率いる同盟軍のゲリラ部隊に一部艦隊の補給線を絶たれるも一時的なものに留まる。

・3月4日 ファルスター星域会戦開始。同盟軍七万五千隻と帝国七万二千隻が激突、史上最大規模の会戦。総司令官は同盟はフォーク(表向き、実際はビュコック)、帝国はラインハルト。帝国側は苦戦。

・3月4日 ラインハルトと事前に連携していた連合軍アリスター・フォン・ウォーリック司令長官、モールゲン占領。セレブレッゼ中将降伏、キャボット少将戦死、フォーク中将は逃走。

 

・3月5日 同盟、モールゲンの状況を知り撤退決定。殿はホーランド。アップルトン提督戦死、アル・サレム提督重傷。ホーランド提督は捕虜に。

     ラインハルト、敵側の総司令官と信じるフォークに電文を送る。「貴官の勇戦に敬意を表す。再戦の日まで壮健なれ」

 

・3月5日 オーディンでリッテンハイム大公による反乱発生。リヒテンラーデ公及びその一族は処刑。エルフリーデ・フォン・コールラウシュ等一部の者が連合に亡命。

     皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世はリッテンハイム大公の手の内に。アンネローゼ・フォン・グリューネワルト、キルヒアイス副司令官らの安否不明。

     リッテンハイム大公派、銀河帝国正統政府及び正統政府軍を名乗る。総司令官はオスカー・フォン・ロイエンタール(アンスバッハ准将の暗躍)。

 

「帝国における第二次内乱(帝国暦488年の乱)の開始」

・リッテンハイム大公、拠点をガルミッシュ要塞(自爆後放置状態)に移すことに同意。

 

・3月15日 銀河帝国正統政府軍のキフォイザー星域への集結完了

・3月17日 銀河帝国正統政府軍、キフォイザー星域隣接のアルメントフーベル星域(連合との国境近傍星域)に移動。

 

・3月18日 アルメントフーベル星域会戦 ローエングラム軍、ロイエンタール軍と激突。ロイエンタールの策略により、連合の国境警備部隊とローエングラム軍が交戦状態に。最終的にはローエングラム軍の勝利。ロイエンタール死亡。死ぬ前にミッターマイヤーと通信で会話、伝言を残す。

 

帝国対連合

・3月20日 ラインハルト、ロイエンタールの意を汲み、連合に電撃的に侵攻。目標は戦力の空白が生まれていた連合中枢、キッシンゲン星域連合行政府。

 

ライアル・アッシュビー、連合の協力依頼を承諾。

キッシンゲン星域会戦(「ブルース・アッシュビー最後の戦い」あるいは「連合建国五十周年祭」) ライアル・アッシュビー対ラインハルト・フォン・ローエングラム 善戦も、戦力差からアッシュビーが窮地に。「増援」により、最終的にラインハルトは撤退。

 

ライアル・アッシュビー、副官のフレデリカにプロポーズするも断られる。

 

・3月 ヤン・ウェンリー意識回復。ローザ・フォン・ラウエにプロポーズ。

 

・3月 捕虜となったユリアン・ミンツ、連合に帰属したバグダッシュと再会。シンシアからの手紙(遺書)を読み、彼女の遺志を継ぐことを決意。

 

・4月 ヤン、ユリアンと面会。戦略論や紅茶で意気投合するも、トリューニヒトのことで口論に。

 

・4月 フォーク中将によるトリューニヒト銃撃事件。トリューニヒト退陣、長期療養に入る。後任はレベロ。

 

 

グリーンヒル、ドーソン退任。後任はクブルスリー、ビュコック。

同盟と連合の講和交渉始まる。

 

・4月 ラインハルト帝国に帰還 キルヒアイス、アンネローゼと再会。

ラムズドルフ元帥によるリッテンハイム大公派の拘禁(オーディン。マリーンドルフ家(ヒルダ)の働きかけによるもの)

マリーンドルフ家は事実上の帝国貴族筆頭に。

 

連合、帝国間でも再度の休戦交渉開始

 

 

・5月 同盟・連合間の講和成立

モールゲン、同盟に返還

同盟は以後のフェザーンと連合の関係(攻守同盟、連合に対するフェザーンの従属状態)を黙認。同盟側フェザーン回廊出口を非武装地帯とする。

ヤン不正規艦隊の乗員には、自由意志での帰還が認められる。

 

レベロによる緊縮財政開始。軍備削減も進められる(軍部内の不満が高まる)。

 

・5月 ラインハルト皇帝に即位。ローエングラム朝銀河帝国成立(新銀河帝国)

未だ行方不明のエルウィン・ヨーゼフ2世が廃帝とされ、先々帝オトフリート5世の第3皇女が擁立された後、ラインハルトに帝位禅譲。(新帝国暦1年 ※新帝国暦の開始が原作より早まっています)

ゴールデンバウム王朝の滅亡。

社会改革が急速に進む。

外交部門として外務省及び外務尚書職を新設。

 

 

・6月 連合、帝国間の休戦条約成立(今回は国家間)

講和条約の締結や通商条約の検討も進められる。

 

同盟、帝国間でも休戦条約交渉が水面下で進む(事実上の休戦状態に)

 

・6月 フェザーンのエフライム街40番地にあった地球教徒(フェザーン派)の拠点を制圧(フェザーン・連合)

 

ライアル・アッシュビー、正式に連合の客将となる(フレデリカ・グリーンヒルも副官を継続)

ヤン・ウェンリー、独立諸侯連合に帰属、連合軍元帥となる

アリスター・フォン・ウォーリック、クラインゲルト伯に次期連合盟主を目指すことを表明。未来への展望を語る。

 

地球教団内の抗争激化。連合派地球教徒に対する粛清が進む。

 

オーベルシュタイン及び連合、行方不明の幼帝エルウィン・ヨーゼフ2世がルドルフのクローンであることを知る。

 

 

【幕間劇開始】

「永遠ならざる平和の時代」

 

 

・7月 ライアル・アッシュビー及びフレデリカ、連合建国五十周年記念事業のため、ハードラックを駆って地方巡回(巡業、ドサ回り)に出る。ライアル・アッシュビーによるブルース・アッシュビー・ショーが特に年配に好評。

 

・10月 ユリアン・ミンツ、フェザーンの捕虜収容所を脱走、地球に向かう(ボリス・コーネフの船に女装して乗り込む。ユリヤ・トリュシナと名乗る)

 

・12月 アリスター・フォン・ウォーリック、諸侯会議で伯爵に陞爵(ひとまず一代のみ)。バルトバッフェル伯と争った末、連合盟主に選出される。

 

宇宙暦798年/新帝国暦2年

 

・1月13日 同盟軍ビュコック司令長官、連合のヤン・ウェンリーより親書を受け取る(地球教徒及び、地球教徒によるクーデターへの注意喚起)

      ビュコック、ドワイト・グリーンヒルにクーデター対策を依頼。

 

・2月4日 同盟軍アレックス・キャゼルヌ中将、ムライ少将、フョードル・パトリチェフ大佐、アウロラ・クリスチアン中尉、ビュコック及びグリーンヒルよりクーデター対策部隊(表向きは対海賊部隊)編成の指令を受ける。

 

・2月 長期療養中の連合軍メルカッツ予備役元帥が、その家族とともに失踪(シェーンコップの娘、カーテローゼ・フォン・クロイツェルも巻き込まれる)

 

・2月 ライアル・アッシュビー、本年も地方巡業継続決定(国内治安対策、連合)

 

・8月 同盟軍海賊対策部隊(クーデター対策部隊)成立。司令官にホーランド中将。

 

宇宙暦799年/新帝国暦3年

・1月 キュンメル事件 ラインハルト、キュンメル男爵邸に行幸。キュンメル男爵、ラインハルトを巻き添えに自殺を図ろうとするも、ラインハルトは発熱により意識を失う。動揺したキュンメル男爵をキスリングが取り押さえたことで未遂に終わる。事件の黒幕は地球教団と判明。

 

・1月 ラインハルト、ルッツに地球侵攻を命じる。ルッツ、旗艦で地球教徒に襲撃され重傷。副司令官ホルツバウアー、地球制圧に成功。その過程で地球の民や巡礼者は大量に生き埋めとなったと考えられた。総大主教死亡。

 この事件は「地球の大虐殺」と呼ばれ、民衆に恐怖を覚えさせる。内国安全保障局設置。ハイドリッヒ・ラング、局長として活動開始。恐怖政治復活の萌芽として民心の離反を招く。

 ユリアン・ミンツ、マシュンゴ准尉から地球侵攻の情報を得る。新帝国による地球侵攻の前に多数の地球教徒達と密かに地球脱出、地球教の真の根拠地へ。脱出前に総大主教に認められ、司祭に任じられる。ユリアンはこの脱出行で地球教の英雄となった。

 

 帝国でテロや宇宙海賊の活動が活発化。

 ラインハルト、体調を崩すことが多くなる。総大主教の呪いと噂する者も出現。

 

・1月 ユリアン、地球教根拠地に辿り着き、ド・ヴィリエ、メルカッツ、エルウィン・ヨーゼフ2世、レムシャイド伯他と会う。ユリアン、エルウィン・ヨーゼフ2世(ルドルフクローン)に戦術シミュレータで敗北。

・1月 ユリアン、エルウィン・ヨーゼフ2世の命により大将に昇進。

・1月 ユリアン、メルカッツ及びその家族と交流を深める。カーテローゼ・フォン・クロイツェルとも出会う。

・1月 ユリアン、地球教団内反ド・ヴィリエ派のまとめ役となる。ゴールデンバウムの皇女達にも頼られるように。

・2月 ユリアン、ルビンスキーと会う。経済についてルビンスキーより学ぶ。

 

・3月 オーベルシュタインの家にカエルが棲みつく。

 

・7月 ド・ヴィリエ、総大主教を空位とした上で総書記となる(現体制におけるNo.1)。ユリアン、地球教団主教となり、総書記補佐に任じられる(現体制におけるNo.2)

 

宇宙暦801年/新帝国暦5年

・5月 ジークフリード・キルヒアイス、アンネローゼと結婚(ローエングラム家の入り婿となり、ジークフリード・フォン・ローエングラムとなる)。同時に副帝となる。マリーンドルフ家、いち早くこれを支持。

・5月 シェーンコップ、自分の娘が地球教団に攫われたことを知り、ヤン艦隊を離れる(地球教団の根拠地を探るため潜入任務に)

 

 

・6月 ケッセルリンク、母親の墓の前でドミニクと遭遇。ルビンスキーからのメッセージを受け取る。

・6月 ルビンスキー死亡。それをトリガーに自治領主の執務室が爆発。ボルテック死亡。補佐官となっていたケッセルリンクが暫定領主となり、混乱収拾。

 

【前作第四部開始】

「永遠ならざる平和の終わり、神聖銀河帝国戦争」

 

・7月 ラインハルト・フォン・ローエングラム崩御

・8月1日 ジークフリード・フォン・ローエングラムが新銀河帝国第二代皇帝として即位 

・8月 ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ、アンネローゼの強い勧めで首席補佐官留任。

・9月 ハルテンベルク伯カール・マチアスの反乱。名目はゴールデンバウム王朝の復権。反乱鎮圧に派遣されたヴァーゲンザイル中将、敗北。

・9月 マリーンドルフ伯爵家に謀反の疑い。ハイドリッヒ・ラング、マリーンドルフ家がラインハルトを謀殺した証拠なるものをジークフリード帝に示す。

・10月1日 反乱鎮圧に派遣されたトゥルナイゼン中将敗北、戦死。

・10月7日 エルウィン・ヨーゼフ2世(ルドルフクローン)の演説。ルドルフ大帝の凍結精子から生まれた直系の息子を名乗る。ルドルフ大帝の理想の実現、その一つとして地球秩序への回帰を主張。神聖銀河帝国の成立を宣言。

・10月14日 レムシャイド侯より神聖銀河帝国の主要閣僚発表。新帝国の閣僚であるはずのゲルラッハ伯とマリーンドルフ伯の名前あり。

      マリーンドルフ伯の名前があったのは神聖銀河帝国によるブラフであったが、効果は絶大。新帝国からの離反者がさらに発生。

      ユリアン・ミンツ、総参謀長として神聖銀河帝国軍に属する。

 

銀河全域図

 

【挿絵表示】

 

 

・10月 協力関係にあったトリューニヒトの行方を地球教団が把握できない状態となる。

 

・10月 独立諸侯連合においてバルトバッフェル伯の息子による反乱計画(背後に地球教団)、未然に阻止される。

 

・10月21日 新帝国ミッターマイヤー宇宙艦隊司令長官による神聖銀河帝国討伐、グリルパルツァー、クナップシュタインの裏切りによりとん挫。ミッターマイヤー負傷、ミュラー捕虜に。

・10月 帝国全土で大小の反乱や離反が続発。

・10月30日 ジークフリード帝、独立諸侯連合に支援要請。

 

・10月末 惑星ネプティス等複数の惑星が起こる。複数の正規艦隊、反乱鎮圧に向かう。

・11月4日 ウド・デイタ―・フンメル、神聖銀河帝国特使として連合に派遣される(新帝国の支援要請への対抗。手厚くもてなされる)

・11月15日 自由惑星同盟においてクーデター(クーデター勢力はハイネセン占拠に失敗するも、反乱鎮圧に派遣された同盟軍の艦隊戦力の大部分の無力化に成功。首班はロボス退役元帥(背後に地球教)。レベロら主要閣僚はビュコック司令長官の保護を受ける)

      ハイネセン孤立。生活物資、医療品などが短期間で不足することが予想される(ハイネセン救援までのタイムリミットが発生。一か月程度)

      グリーンヒル大将行方不明に。

・11月16日 独立諸侯連合において方針決定。新帝国を支援。ヤン・ウェンリーを司令官として艦隊派遣の準備に入る。

・11月17日 自由惑星同盟レベロ議長、連合に対してライアル・アッシュビーの同盟帰還を要請(支援要請)。連合はこれを受諾し、一個艦隊と共にアッシュビーをフェザーン経由で帰還させる。

・11月18日 クーデター勢力より声明。「挙国一致救国会議」を名乗る。

・11月 ローザ・フォン・ラウエの後任として、マルガレータ・フォン・ヘルクスハイマー大尉、ヤンの副官となる。

 

 

 

対神聖銀河帝国戦(第三次ヴェガ星域会戦まで)

・12月6日 ヤン・ウェンリー元帥率いる連合軍派遣艦隊四万隻が帝国領に向けて出発

・12月7日 フォーク率いる神聖銀河帝国軍1個艦隊がオーディンに向かっているとの報が新帝国に入る。ジークフリード帝、連合軍派遣艦隊との合流の前にこれを撃破することを決める。

・12月10日 ジークフリード帝、アンネローゼに対しヒルダを側妃に迎える話を否定(新帝国内で国内融和のためヒルダをジークフリード帝の側妃に迎える案が出ていた)

・12月10日 ジークフリード帝、三万五千隻を率いて親征に出発。ヒルダ、中佐待遇で同行。

・12月15日 ジークフリード帝、ヴァルハラ星域に隣接するヴィーンゴールヴ星域でフォーク艦隊と接触。1個艦隊というのは欺瞞で実数千五百隻。フォーク及び副司令官アーサー・リンチは逃走に成功。

 

・12月18日(~12月20日) アルジャナフ星域会戦 ヤン・ウェンリー率いる連合軍四万隻に対し、ルドルフ2世率いる神聖銀河帝国軍五万隻がぶつかる。ジークフリード帝接近の報に最終的には神聖銀河帝国軍が撤退するも、戦術的には連合の敗北となる。

・12月21日(~12月23日) 連合軍、新帝国軍と合流。

 

・12月31日(~1月1日) 第三次ヴェガ星域会戦 連合/新帝国対神聖銀河帝国の決戦。神聖銀河帝国メッゲンドルファー技術中将のブラックホール兵器に苦しめられるもヤンの奇策により撃破。ルドルフ2世をジークフリード帝が、ユリアン/メルカッツをヤンが相手取り、連合/新帝国が最終的に勝利。クナップシュタイン、メルカッツ戦死。

            連合/新帝国はルドルフ2世の捕縛を狙うも、メッゲンドルファーの奥の手、フォーク、リンチの特攻によって阻まれる。神聖銀河帝国の残軍は撤退。

 

対挙国一致救国会議戦

・11月27日 回廊の戦い前哨戦(イゼルローン回廊) ホーランド艦隊(同盟政府側)対ワイドボーン艦隊(救国会議側) ホーランド艦隊、艦隊戦に勝利するもワイドボーンにより回廊内に機雷を敷設され、処理に時間をとられる。

・11月27日 回廊の戦い本戦(フェザーン回廊) アッシュビー艦隊(同盟政府側)対ルグランジュ艦隊(救国会議側) 伝説の戦いとなる ルグランジュ艦隊降伏、以降アッシュビー艦隊に協力。

上記の戦いで、同盟政府側は救国会議の実働戦力を壊滅させたと判断。

・12月2日 アッシュビー、後方をルグランジュに任せ、バーラト星系に向かう。

・12月 グリーンヒル大将、アッシュビーと合流。フレデリカと和解。

・12月 シトレ退役元帥など、幾人かの著名人が同盟政府とアッシュビーへの支持を表明。しかし救国会議を支持する星系政府や著名人も依然存在。

・12月10日 ハイネセンを守る第一艦隊による物資輸送作戦。第一回は成功し、タイムリミットが延びる。

・12月 2度目の物資輸送作戦において第一艦隊が正体不明の艦隊の強襲を受ける。

 

・12月29日 バーミリオン星域会戦開始。ライアル・アッシュビー(同盟政府側、一万四千隻)対15体のアッシュビークローン(救国会議側、四万五千隻の自動化艦隊)。ライアル・アッシュビー、苦しい戦いとなる。

ハイネセンの物資不足が深刻に。

 

宇宙暦802年

・1月1日 トリューニヒト、ビュコックやレベロの前に姿を見せる。

・1月1日 トリューニヒト、ハイネセン・スタジアムにおいて演説。主戦論からの転換と恒久平和に向けた国際協調組織設立を訴える。

・1月1日(~1月2日)救国会議内のトリューニヒト派、救国会議を裏切る。これにより、救国会議の勢力は大きく衰える

・1月2日 バーミリオン星域会戦続く。ライアル・アッシュビー、乾坤一擲、幻の超必勝戦術「アッシュビー・スパーク」を使おうとした矢先、ビュコック司令長官より戦闘停止命令が届く。救国会議側自動化艦隊はトリューニヒト派ベイ准将による停止コマンドで停止。

 

・1月3日 ライアル・アッシュビー、アッシュビークローンの死体と対面。

・1月3日 挙国一致救国会議上層部が籠る基地において、悪あがきを続けるメンバーに対してエベンス准将が自爆を決意。ライアル・アッシュビー、銀河最速の船となったハードラックに乗ってこれを阻止。

・1月3日 フレデリカ、ライアル・アッシュビーの求婚を受け入れる。

自由惑星同盟におけるクーデターはほぼ終息(シャンプールなど一部基地では頑強な抵抗あり)。クーデターの影響により、同盟の艦隊戦力は半壊。軍内に深刻な精神疾患が蔓延(キャプテン・アッシュビー症候群)。

 

・1月 オーベルシュタインの犬が死ぬ。

 

対神聖銀河帝国戦

神聖銀河帝国の根拠地が依然として不明のままであり、ルドルフ2世を逃がした今、終戦の目途が立たない状況。

 

ユリアン、神聖銀河帝国元帥に昇進。メルカッツの後任として軍務尚書に。

 

シリウス星系の戦い 神聖銀河帝国軍の艦隊戦力壊滅。神聖銀河帝国の根拠地と目されたシリウス星系内の基地壊滅。

太陽系の戦い 神聖銀河帝国の真の根拠地判明。天体要塞ルナ起動。ヤン・ウェンリー、神聖銀河帝国との最後の戦いに挑む。

ヤン・ウェンリー「ジャン・ピエールの帰還」作戦発動。

ルドルフ2世、ド・ヴィリエ、レムシャイド他神聖銀河帝国の主要メンバー太陽系脱出

ユリアン・ミンツ、伯爵に叙され、事後処理のために残留。脱出組から頼み事多数。神聖銀河帝国宰相代理にして全権、神聖銀河帝国軍元帥にして最高司令官、並びに地球教団大主教にして総書記代理となる。

ユリアン、ヤン・ウェンリーに対して降伏条件の交渉を行う。

月要塞内で、兵士の反乱。略奪、暴行に走る。ユリアン自体の鎮静化のため捕虜となっていたミュラー、バグダッシュらに協力を要請。シェーンコップ、カーテローゼ救出のため行動開始。

 

・1月17日 神聖銀河帝国、降伏に同意(神聖銀河帝国の国家承認、神聖銀河帝国責任者への死刑不適用、地球自治区の設置などが降伏の条件)

 

・1月17日 シェーンコップ、月要塞内でカーテローゼの危機を救うも、大失敗をやらかす。

 

・1月19日 挙国一致救国会議の最後の抵抗拠点シャンプール、オーブリー・コクラン准将によって陥落(クーデター完全に終息)。

 

・1月28日 ホーランド、ルドルフ2世他神聖銀河帝国主要メンバーの捕縛に成功。「帝国を滅ぼした者」を自称。グリルパルツァーのこのタイミングでの再度の裏切りがきっかけ。

 

・1月30日 ジークフリード帝、アンネローゼ、ヒルダと話し合い。ヒルダを側妃に迎える話を改めて否定。銀河帝国の今後の構想を語る。ヒルダ、外務尚書に就任。ジークフリード帝、話し合いの後ミッターマイヤーと酒を酌み交わす。、

 

・2月1日 オーベルシュタイン、ウォーリック伯の下を訪れ、ルドルフ2世の処刑を主張。ウォーリック伯は死刑不適用が銀河四国の共有事項としてこれを拒否。

 

・2月2日 ルドルフ2世他神聖銀河帝国の主要メンバーはモールゲンの同盟軍基地に一時的に収容されることに決定

 

・2月18日 シルヴァーベルヒ、木星において終戦会議場の設営開始。ジオデシック構造のドームの利用により1週間で会議場建設を完了。(不可抗力ながらヤンのせいで会議場の設置場所に変更発生。シルヴァーベルヒ達に恨まれる)

 

・2月24日 ケッセルリンク、月に保管されていたルビンスキーの死体と対面。ユリアンと握手を交わす。

 

・2月25日 ジークフリード、太陽系に向かう途上で勅令を出す。「ブリュンヒルトの勅令」

     地方分権の推進と、選挙君主制(将来的に皇帝を空位とし、オリオン王を設置)への移行、国号を銀河帝国からオリオン連邦帝国に変更することを表明。銀河各国はこれを歓迎。

・2月25日 ラムズドルフ元帥、軍務尚書辞任を表明。後任にミッターマイヤー。

 

・2月28日 木星の衛星ガニメデにて終戦会議開催 神聖銀河帝国と銀河四国(同盟、連合、フェザーン、新帝国)の間で終戦条約締結。神聖銀河帝国滅亡。2月28日以前に国家として存在していたことが承認される。

・2月28日 オーベルシュタイン、同盟軍モールゲン基地訪問、ルドルフ2世と面会。自らの命と引き換えに殺害するつもりであったが、想定と違う人物であったため取りやめる。

・2月28日(~3月1日) フレーゲル男爵率いる神聖銀河帝国残党による同盟軍モールゲン基地襲撃、神聖銀河帝国主要メンバーの奪還を図る。オーベルシュタインの誘導によるもの。ライアル・アッシュビー、オーブリー・コクランの介入により解決。アッシュビーとフレーゲルによる戦艦同士の一騎討ち発生。

・2月28日 神聖銀河帝国残党によるモールゲン基地襲撃事件発生に伴い、銀河四国首脳とユリアンの秘密会合。降伏時の密約の破棄の了解を迫られ、怒りで暴走しかけるも、トリューニヒトとヤンの介入により、事なきを得る。ユリアンは自らの危うさを自覚。

・3月1日深夜 オーブリー・コクラン、ルドルフ2世暗殺に動くもライアル・アッシュビーによって阻止される。ライアル・アッシュビーとルドルフ2世、言葉を交わす。

・3月1日深夜 クリストフ・フォン・バーゼル及びヨハンナ、モールゲン基地より姿を消す。

・3月2日 終戦会議再開。今後の銀河の体制についての話し合い。3月5日にまとまる。

・3月5日 「新銀河体制に関する四カ国条約」成立。先の終戦条約と合わせて「太陽系条約」と呼ばれる。

・3月5日 銀河四国による声明。内容は下記。

モールゲン襲撃事件の首謀者はサイオキシンマフィア及びそれに協力する宇宙海賊の首魁、クリストフ・フォン・バーゼル。神聖銀河帝国の成立と開戦にはサイオキシンマフィアが絡んでおり、地球教団と神聖銀河帝国を半ば乗っ取り、サイオキシン浸透のために利用していた。

ルドルフ2世もクリストフ・フォン・バーゼルの傀儡であった。銀河四国はサイオキシンマフィアを許さず、取り締まりを強化するとともに、サイオキシンマフィアに利用された地球教団の正常化を地球教団内の良心派の協力を得て行うこと。

(いずれも虚偽の内容。密約維持と今後の地球教団穏健化をスムーズに行うためにとられた苦肉の策)

 

旧神聖銀河帝国構成員及び構成物の取り扱い

・北部旧連合領を含む地球統一政府時代の開拓領域より北西の地域一帯とその構成物を後述の国際協調組織の所属とする。

・それ以外の地域及び構成物をオリオン連邦帝国の所属とする。

・神聖銀河帝国の構成員は、国際協調組織の管理下となる。

・開戦時の神聖銀河帝国の国家元首及び内閣閣僚の生存者は開戦の決定に関与したものとして、銀河諸国民と自国民の利益を毀損した「平和に対する罪」を問われる。

 ルドルフ2世(エルウィン・ヨーゼフ2世)、ド・ヴィリエ、レムシャイドは終身刑、それ以外の閣僚も実刑判決(二十年以下の懲役)

 

新銀河体制

・銀河四国は対等

・四国間の個別の軍事同盟及び戦争の禁止

・国家間の利害調整の場として国際協調組織を設ける。

・国際協調組織に国際保安機構を設置する。

・国際協調組織の事業として地球再建事業と、銀河未踏領域開拓事業を行う。

・地球自治区を設置(国際協調組織管理下)

 

国際協調組織の名は新銀河連邦、初代主席にヨブ・トリューニヒト就任

本部はアルタイル、モールゲンと地球(月)に副本部

 

・3月5日夜 条約成立祝賀会

銀河四国及び旧神聖銀河帝国所属者が参加。様々な交流が生まれる。

ユリアン、マルガレータと口論となる。ユリアンは自分が暴走したときには殺してでも止めるよう、マルガレータに頼む。

 

 

銀河に新たな時代が訪れる。

「新銀河連邦時代」

 

銀河全域図

 

【挿絵表示】

 

 

【本作開始】

 

前作エピローグへ????

 

 


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