君がいた物語   作:エヴリーヌ

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フフフ……数日中とは言ったが、本当に次の日に投下するとは誰も思うまい! 
そんなわけで前回の続きです。ようやくヒロイン登場。

※一度投下したのをこちらの都合により一旦削除してしまいました。誠に申し訳ございません。


歩くような速さで Vol.2

 そして訪れたインハイ予選の県大会。

 結果――女子は団体戦で優勝、個人でも咲と和の二人が全国へと行けることとなった。一方、男子個人戦に出ていた俺はあっけなく午前で敗退となった。

 

 咲達には慰められたが、そもそも初めてまだ数か月でルールもようやく覚えたての俺が勝てるほど甘い世界ではないし、そこまで悔しくはなかった。ただ、せっかく初出場で優勝という快挙を成し遂げた女子の顔に泥を塗ってしまったのは悔しかったが……。

 そんな県大会から一か月ほど経ったある日の夜。俺は自室にある椅子に座りながらデスクの上のパソコンと睨めっこをしていた。

 

 

「…………あー勝てねぇー」

 

 

 目の前に映し出される三位という文字を目にして悔しさから頭を掻きむしり、面倒になったのでブラウザを閉じる前にさっさとパソコンの電源を切ってベッドへと転がる。

 先ほどまでいつものネトマをやってそれなりにうまく進み、もう少しで捲れる所だったのだが、オーラスで他家にツモられてしまい結局二位から三位へ転落してしまったのだ。

 

 

「あー……くっそ、あいつらが帰ってくるまでに少しでも強くなって驚かせたかったんだけどな……」

 

 

 ゴロリと寝っころがりながら顔を横に向け、部屋の窓の外に広がる夜空を見ながらぼやく。

 今、咲達は県大会の決勝で戦った三校と合同合宿をしに行っているので、男子である俺は留守番中だ。それについては寂しいと思うが仕方がないし、染谷先輩から部長が色々手を回してくれていた話も内緒だが聞いているので文句を言うつもりはなかった。

 なんでも他校との話し合いの時に俺も一緒に連れて行けないかと打診したらしいのだ。

 

 「自分達と一緒に合宿した時も問題は起こさなかったし、初心者だから少しでも勉強させてあげたい」と言ってくれていたらしい。

 

 俺としては余計な事を考えさせてしまった事に申し訳なく思っているが、染谷先輩は「この前の県予選で無理に誘ったのを気にしとるのと、一年の時は部長も一人ぼっちじゃったから同じ思いはさせたくないんじゃろうて。なぁに言うだけならタダなんじゃからおんしが気にすることはないぞ」とも言っていた。

 

 とはいえ結局は風越のコーチから遊びじゃないんだってことで却下されたらしいが当たり前だし仕方ないだろう。いくら安全と言われても向こうからすれば全国個人戦の為に厄介ごとは少しでも避けたいだろうからな。

 ちなみにそのコーチが口を出す前は龍門渕、鶴賀、風越の部長さん達は意外なことにその案を受け入れていたらしい。染谷先輩は何も言っていなかったが、実は部長悪いことしてないよな?少し心配であった。

 

 とまあ、そんなわけで表には出していないが、俺に引け目を感じている部長を安心させるためにも目に見える成長をしておきたいのだが、前途多難なのであった。

 

 ちなみに咲達から残してきた俺を心配する連絡も入っていたが、俺のことを気にせずにたくさん練習して、夜には他校の人たちと思いっきり遊んで来いと釘を刺しておいた。

 

 せっかくのこういった機会だしな、是非交友を深めてほしい。気は早いが他の学校の面子とは来年の大会でも顔を合わせる長い付き合いになるだろうし、友達でも作ってほしかった。

 

 

「そういえば……大会といえばあの人ってなんだったんだろうな?」

 

 

 大会の事を考えていると、個人戦のある一戦を思いだした。ほんとあの時戦ったどう見ても高校生に見えない白髪の男性はいったい誰だったのだろうか……?

 

 あの時、個人戦の最初の試合で俺を含め他の二人も手玉に取られ遊ばれて、全く歯が立たなかった人がいたんだよな。ただ、最後の方は何故かその人のペースが落ちて、今までうまく食らいついていた二番手の人が繰り上がったのだが……。

 その事を思い出していると、ふと、先ほどまでついていたパソコンが目につき、以前ネットで耳にしたとある噂を思い出した。

 

 なんでも今の男子の麻雀は女子に比べて一歩劣っているのだが、数十年前までは女子より強かったらしい。

 しかし当時の男子は人数も多いことから女子よりもさらに選手同士の力の差が大きく、特に上位陣は人外の強さの為、それを目の当たりにした若い雀士が打つのを止め、一般の人もそれについて行けないと麻雀離れが深刻化した時期があったらしい。

 

 そこで麻雀協会は苦肉の策として上位陣を隔離して、表の大会とは別の裏の大会を始めることにしたという噂があるということだ。

 実際にそれを裏付けるものとして、昔、名を馳せた人たちは解説に出ることはあっても見知った大会で見ることはなくなり、失礼な言い方だが、昔パッとしなかった人達が今のトッププロになっているらしいのだ。

 

 それで今までの話は前提で、県大会に関係するのは、なんでも良い人材を見極め発掘する為にその裏の世界から時折表の大会に出てくる人がいるということだが眉唾物であった。

 最近じゃ逆に男子が弱くなりすぎたから元に戻そうという話もあるらしいけど、本当だとしたら実にアホな話だし、やはりただの都市伝説だろう。

 

 とまあ、そんな感じで現実逃避はここまでにしてと――いつまでも腐っていてもしょうがないのでベッドから起き上がり、机の上に綺麗に並べてある参考書の中から一冊の本を取り出す。

 

 

「実践の前に知識も固めるか……」

 

 

 経験もそうだが、俺にはまだまだいろいろ足りていないので、この前和から借りた教本を読み始める。所々和らしい生真面目かつ可愛らしい文字でチェックがついているのが味噌だ。

 ちなみに本棚には『激ウマタコスの作り方』『うちの妹がこんなに強いわけがない』『姉、ちゃんが最強』などの本もある。

 

 少し前に激マズタコスを作ったのがどこぞのタコス娘の逆鱗に触れたようでこれ見て練習しろと渡されたのだ。ぶっちゃけ料理なんてしたことない俺にそんな凝ったものを作るのは無理かと思ったのだが、これが意外に楽しかったりもするのだ。

 ちなみにもう二冊についてはノーコメントだ。早く返したい。

 

 

「さて……『ブーブー』ん?」

 

 

 さらに読み進めようとしたところでベッドの隅に置いてあった携帯のバイブがなり始めたのを見て、開いた本を一度閉じ携帯を手に取る。

 誰かと思い宛先を見てみるとヨッシーさんからだった。

 

 

「えーと、なになに?」

 

 

 大体の予想はついていたが、中身はいつも通りネトマのお誘いであった。

 ちなみにヨッシーさんとは少し前にネトマのチャットだけじゃ不便だという事でメルアドを交換したのだ。ただ電話番号の方は交換していない。メールと違って電話じゃお互いの声で性別や大体の年齢が分かっちまうし、いざとなったらメルアドは簡単に変更できるが、電話番号はそうもいかないからな。

 っと、さっさと返信しないと。

 

 

「んー…………まあやるか」

 

 

 さっきまでやってたしなー、と、ほんの少しだけ悩んだがすぐにパソコンを再起動する。せっかく誘ってくれたんだし、一人でやるよりも指導役がいた方が良いからな。

 そんなわけでいつも通り部屋を作りヨッシーさんを招待し、野良を二人入れてから始めたのだが、案の定ヨッシーさんが一位を取って終わった。

 

 

「この人ホントに強いんだよな……マジでプロだとかそういうオチはない……よな? いやねーよ」

 

 

 以前染谷先輩と話した内容を思い出し、そんなありえないことを考えていると、ヨッシーさんからメッセージが来ていることに気付いた。

 多分いつも通り指導という名の駄目だしが始まるのだろう。メゲるわ……いや、俺が頼んだことなんだけどね。

 しかし予想とは裏腹に最初に打たれた言葉はまったく別な物であった。

 

 

『今日は何処か調子でも悪いんですか?』

『え……? いや、そんなことないですけどどこかおかしかったですか?』

 

 

 まさかの言葉に戸惑いつつもキーボードへと手を伸ばし返事を打つ。いつも通りどこかしら間違っているならば率直に行ってくるだろうし一体どうしたんだ?

 悩んでいると、向こうからもすぐに返事が返ってきた。

 

 

『いえ、なんだかいつもと違って手に迷いがあるように感じたので』

「いやいや、直接ならともかく画面越しなのになんでわかるんだよ……」

 

 

 恐らく俺が悩んでいることがわかったのだろう。一応向こうとしては心配しているのかもしれないが、内心を見透かされているようで自分勝手な話だが面白くはない面もあった。けれどちょっと相談してみるのもいいだろうか……。

 悩んだ末に誰かに相談するのもいいと思い、自分の腕が伸び悩んでいる事について話してみると――

 

 

『ふむ、なるほど……だけどゼロはまだ始めたばかりの初心者ですからノープロブレム。それぐらいの躓きは誰でも経験しますよ』

『そうでしょうか……自分でも知識や経験不足なのはわかっているんですけど、頑張ってもあいつらみたいに強くなれるとは思えなくて……』

 

 

 こちらに気を使ってか、励ますような言葉をくれるヨッシーさんだったが、それに対し俺は素直に受け取れなかった。普段ならこんなことは言わないのだが、年上や麻雀における格上の相手だからか慰められるような事を言われると逆にそのことに反発してしまう。

 

 実際に俺の中では、決勝での咲の数え役満を見てから半分ほど麻雀に対する諦めの感情も浮かんでいた。オカルトなどを持っていない俺では所詮あいつらの影すら踏むことはできないのではないかと……。

 

 

『んー、悩む気持ちはわかりますが焦りは禁物です。初心者らしく一歩ずつ、歩くような速さで行きましょう』

『……そうですね、それじゃあ今日も指導お願いします!』

『イエス、どんと来なさい』

 

 

 辛抱強く言葉を重ねてくれるヨッシーさんを見ていたら、甘えている自分が情けなくなり改めて今日もお世話になることになった。

 顔を合わせたことすらない俺の為にこうやってわざわざ時間を割いて教えてくれるんだ。頑張ろう。

 

 しかし、歩くような速さか……ヨッシーさんが言っていることは正しいのだが、だけど……やはり今の俺では強くなれないのだ……。

 それから心の隅で暗い気持ちを抱えながら今日もヨッシーさんが落ちるまで特訓に付き合って貰うこととなった。

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「ふむ……ナイスなことです」

「良子ちゃんおまたせー☆」

「ん、お疲れ様です。はやりさん」

 

 

 携帯に来たメールを見て返事を返していると、待ち人であるはやりさんが来たので一旦閉じる。

 直接顔を合わせるのは久しぶりですが、はやりさんはいつも通り元気そうですね。

 

 

「ごめんねー、撮影が遅れちゃって」

「構いませんよ、何か食べますか?」

「じゃあオムライスで!」

「ディナーにしては珍しいもの頼みますね」

「この前雑誌の特集でね、オムライスを食べられない女の子の話やってて試してみたくなっちゃった☆」

「そ、それは……」

「おなかペコペコだし早く頼んじゃおー」

 

 

 楽しげなはやりさんとは裏腹に、私の額に冷や汗が滲んでくる。

 詳しい内容は知りませんが、恐らくあまりいい記事ではなさそうです。しかし楽しそうにしているはやりさんにそれを指摘するのも野暮ですね。

 

 それからはやりさんが食事と飲み物を注文し、私も先ほどまで飲んでいたのがなくなったので適当な摘まみと一緒に新しいのを頼むことにした。

 そして注文をし終えると、はやりさんがなにか楽しげに身を乗り出してきた。

 

 

「それでさ、さっきのメールの相手は誰かな?」

「さっきの、とは……?」

「ほら、私が来る前に携帯弄ってたじゃん」

 

 

 確かに目の前にはやりさんが来るまで触っていたから知っているのは当たり前ですが、なぜそれがメールだと気付いたのでしょうか?今時アプリやらいろいろありますが。

 

 

「そこは女の子の勘だよ☆」

 

 

 ノーウェイ。ですがそういうことにしておきましょう。

 

 

「それで相手は誰? 彼氏さんかな?」

「違いますから変なプレッシャーをかけないでください」

 

 

 ニコニコと笑ってはいるが、常人ならば裸足で逃げ出すような圧力をかけられ、先ほどとは違う意味で冷や汗が出てくる。

 どうもはやりさんはここ最近この手の話題に敏感になっており、辺りに殺気をまき散らすのが日課となっているのだ。そこまで焦ることなのだろうか?

 

 

「良子ちゃんも数年経てば気持ちがわかるよ」

「ソーリー、許してください……」

「別に怒ってないよ☆」

 

 

 笑顔のまま圧力が増しているので話しを逸らすことにしましょう。

 

 

「先ほどのメールですが以前話したネット麻雀の相手ですよ。なんでも初めて役満で和了ったらしくてその報告でした」

「へー、そういえば初心者の子に教えているって言ってたっけ? ネトマで師弟関係なんて珍しいね」

「別にたいしたものでもありませんよ」

「んー、でも良子ちゃんも忙しいしわざわざ携帯のアドレス交換してまでそんなことするなんて思わなかったなぁ」

 

 

 届いたお酒を口にしながらはやりさんは意外だとばかりに言う。

 まあ、プロとしての試合以外にも色々仕事はあって暇とは言えませんが、少しでも腕を鈍らせないように始めたネトマだから別にかまわないんですよね。アドレスも一々ネットに繋いで相手がいるのか確かめるのが面倒だったから交換しただけですし。

 

 ちなみに先ほどから話題になっているメールをやり取りしていた相手は、私が春に周りの勧めでネトマを始めた当初、何度か一緒の卓に着いているうちに仲良くなった『ゼロ』というハンドルネームの子だ。

 仕事が早く済む日は家に帰ってネトマで練習をしているのが近頃の日課だけど、その日課に彼の指導も入っている。

 

 

「ふ~ん、良子ちゃんがそこまでするぐらいだし、その子才能あるの?」

「そうですね……今はビギナーですが恐らくそれなりの物はあるかと」

「そうなんだ~これからが楽しみだねー」

 

 

 テーブルの上に両肘をつけて両手を顎の下に置きながら楽しそうにこちらの話を聞いているはやりさん。私よりいくつか年上なのに、それでもそんな仕草が似合うのは羨ましいと思う。私が同じことをやったら絶対に似合わないでしょうし。

 それはさておき、はやりさんの質問に彼の打ち方を思いだしながら素直に答える。

 

 元々ゼロと話すようになったのは、打ち方はどう見ても初心者なのに降り方が上手ため気になったのが切っ掛けでした。

 

 それはベタ降りではなく、なんとなく感覚で危険牌を察知しているように見え、そのことが気になりメッセージを送ったのが最初の会話だ。そしたらゼロの身内にオカルト遣いがいることがわかり、そのことがどうやらゼロの危機感を育てたという事を知ったのだ。

 そしてそれからなんとなくやりとりをしているうちにいくつか駄目な点を指摘し、色々と教えるような関係になったのでしたね。

 

 あの時の事を思い返してみると、興味深かったからといって見ず知らずの相手にグイグイ質問をしたのは駄目でしたね、全く反省だ。

 

 

「それでその子って男の子? カッコいい?」

「一応学生ってことは知っていますが、性別以下諸々は知りませんよ」

 

 

 先ほどとは違い、今度のはやりさんの質問には答えをはぐらかせておく。

 学生というのもチャットをしているとお互い軽い話をすることがあり、その中で彼がポロッとそれに連なる単語を書いてしまった為に知っただけだ。まぁ、そういう危うい所も若くていいと思いますけどね。

 それでどうせなら教える時に少しでも相手の時間帯がわかればいいと、こちらが麻雀関係の仕事についている社会人という事は教えておいたのは流石に余計でしたかね。

 どうやら向こうが学生という事でこちらも当時を思い出して、テンションが上がっていたみたいです。

 

 

「学生さんかー……全国大会に出たりして」

「彼は既に予選で敗退してしまったので出られませんよ」

「まあ始めたばかりならしょうがないよねー……ん? なんで『彼』なの?」

「あっ、それは……」

 

 

 うっかり口を滑らせてしまうと、はやりさんが目をキラキラさせてこちらを見ていた。やってしまいましたね……。

 少し前に、県大会で彼の所属する麻雀部の女子が優勝したことを私にテンション高く伝えて来て、プライバシーの事を軽々しく口にする彼を叱ったのですが、これでは人の事は言えない。

 

 ちなみに彼と呼んでいるのも、常日頃の話題や個人戦の事からなんとなく予想をつけた暫定の呼び方だけで確定ではないのですが。

 そのことを伝えると、はやりさんは目に見えてガッカリしていた。この人何をする気だったのでしょうか?

 

 

「なんだ~つまんなーい。でもさぁ! 本当に男子かもしれないし、お手伝いとかで優勝した女子と一緒に来る可能性もあるよね?」

「どうでしょうね。そもそも今までの話も合わせて全て嘘をつかれていたってこともあるかもしれません」

「……本当にそう思ってる?」

「……一応、信じてはいます」

 

 

 先ほどまでのおちゃらけていた雰囲気を潜め、普段と違う年上らしさを感じさせながら聞いてくるはやりさんに少し躊躇いつつも答える。

 

 初めに気になったきっかけは些細な事ですし、顔も見たことない相手ですが、個人的に彼を気にいっているのは事実です。なんだかんだで私自身、彼に教えるのを楽しんでもいますしね。

 私が強い口調で指摘しても投げ出さずにいますし、ちょっとした宿題を出せば次にはちゃんと解いていますからね。これでもプロですし、彼が麻雀に真剣に取り組んでいるな真面目な子なのは画面越しですがわかります。

 

 ただ、そのせいか大会が終わってからあまり調子が良くなさそうなのが気がかりですが……。

 

 

「むむ、これはラブロマンスのよかん!?」

「ノーウェイ、ありえません」

 

 

 寝ぼけた事を言うはやりさんを置いて、ようやく届いた注文した品を頂くことにしましょう。はやりさんからは「あー! 誤魔化してるー!」と言われたが気にしません。

 はやりさんが言うようなことはありませんし探られて痛い腹は持ちませんが、一応ゼロとヨッシーだけのプライベートな話ですし、根掘り葉掘り聞かれても面白くないですからね。

 

 しかし……本当に彼は大丈夫でしょうか? 県大会が終わってから未熟な私でもわかるぐらい打ち方に迷いが出ることがあるのがわかるのを見るに、やはり以前言っていたような悩みがあるのだろうか……。

 機会があるのならもっと詳しく聞いてみたいかな。

 

 ――その後、はやりさんの話に相槌を打ちつつも、以前のゼロの言葉が私の中で引っかかっていた。

 

 

 

 ちなみに……はやりさんのオムライスの食べ方は見ていて痛々しかったです。

 




 そんなわけでまさかの戒能さんヒロインのお話でした。なんで戒能さんかというと…………なんとなく? だって可愛いじゃない。一応他の理由は伏せときます。
 あと内容としてはこれからの自分の麻雀について悩む京太郎と、画面越しでしか会ったことのない相手ながらも気になるというお人好しでお節介な戒能さんというお話でした。

 まぁ、京太郎の悩みは初心者辺りなら誰でも持ち得るものですからしょうがないでしょう。京太郎が自分の中で今後どう整理していくのかもこの番外編の中でやっていくつもりです。


 それでは今回はここまで。まだまだ続く番外編ですが、次回もよろしくお願いします。


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