魔法探偵夕映 R《リターン》   作:遁甲法

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皆さん、明けましておめでとうございます。
今年1年も、どうぞ宜しくお願いします。


さぁ、新年1発目、れっつごー


夕映、おねむ………

 

 

 

 

 カウンターの中で、夕映がニッコリ笑いながら挨拶する。

 

「初めまして……と、言うべきですかね? でも、私は貴女ですし、いちいち言う必要は無い気がするですが、どうですかね?」

 

 どうですかねと言われても困るです。夕映はそんな事を思いながら、ニコニコ笑う自分と言う珍しいものを眺める。

 

「まぁ、自己紹介は適当でいいですね、自分ですし。……ではここの説明と行くです。ここは10の領域にある図書館です。簡単に言うと夢の世界ですね。ですが、ただの夢ではないですよ? 来れる人は誰でもここに来る事が出来るですし、来ようと思えば何度でも来れるです。慣れてくれば眠らなくても来る事が出来るので、暇な時にここの本を読む、なんて事も出来るですよ?」

 

 ニコニコしながら案内をする自分と言うのはなんとも違和感があって、正直気持ち悪い。そんな事を思った夕映だが、司書の自分はそう思わないようだ。

 

「ん? 気持ち悪いとは酷いですね。貴女だってやろうと思えば出来るでしょう? まぁ、私もこんな表情が出来る様になったのは、親友の1人がいつも隣でニコニコしてたからだと思うですが」

 

 フフッと今度は自分もよくする笑いをして、司書役の自分が話し続ける。しかし、ニコニコしてる親友とは誰の事か。のどかはそこまでニコニコしていないし、ハルナはニコニコと言うよりニヤニヤだし。近いのはこのかだろうが、影響されるほどいつも一緒に居る事はない。一体この自分は誰の事を言っているのだろうか。

 

「まぁ、私の事はいいですね。ここの説明に戻るです。ここの広さを気にしてる様ですが、それは気にしても仕方ないですよ? 認識すればするほど広がっていくですし、私もよく分かってないほどですし」

 

 案内を仕事にするはずの司書すら分からないと言うのは問題ではないだろうか?

 

「いいんですよ。ここは精神的な領域です。普通に歩いて行かなくても、念じれば大抵の本が手元に来るんですから。……………ほら、この通り」

 

 司書の夕映は軽く念じて本を1冊取り出してみせた。その様子を見せられた夕映はここが夢の中である事を思い出した。因みに取り出された本の表紙は、夕映には認識出来なかった。本であり、文字が書いてあるのは分かるのだがそれが何て文字なのかが分からない。

 

「文字が読めないのが気になるですか? まぁ、これは慣れです。ここは認識力が物を言う世界なので、慣れて認識力を養わないと何も見えないですし、起きた時覚えてもいられないです。何度も来ればすぐ読めるようになるですよ」

 

 司書の夕映はそう軽く言い、本をポンと消して見せた。さすがは夢の中、魔法の様だ。

夕映はその様子に感心するが、司書の夕映は何でもない事のように振る舞う。

 

「今回、貴女をここに呼んだのは少し聞きたい事があったからです」

 

 聞きたい事とは何なのか。夕映は動かない体の中で考え込むが、何も思いつかない。

 

「貴女、今日変な事はありませんでした? 何か変なものが見えたり、変な知識が増えたりしてませんか?」

 

 言われて夕映が思い出すのはあの妙な幻。

この司書役の自分も着ている制服姿の少女達が出てくる幻。どこかの教室で知らない少女達と過ごす自分の姿。変な事と言われたら、あれくらいしか思い付かない。

 

「ほうほう……見知らぬ光景が見えたですか。なるほどなるほど……」

 

 何やらフムフム頷いている司書夕映。その光景を見て、夕映はそう言えばさっきから喋っていないのに会話出来ていると気付く。

 

「ん? あぁ、それはここが夢の中だからです。ほぼテレパシーの様な感じで会話出来るです」

 

 なんか、先ほどから説明が全部夢だからで終わってる気がする。

夕映はジト目で司書役の自分を見るが、相手は全く動じない。体の自由が利かない状態だから、表情も変わらないのかもしれない。とりあえず考えた事が伝わるなら、思う存分考えてやろう。

 夕映は説明不足を指摘する内容や、この図書館の詳細、更に司書夕映の正体などに関する質問を頭に思い浮かべてみるが、司書夕映は余り詳細な答えを返してこない。

 

「夢に理屈は要らないです。要るのはただ一つ、想像力です」

 

 もっと具体的に。

 

 

 

 夕映は枕元にある目覚ましの音に目を開けた。

 

ムクっと起き上がって目覚ましを止め、しばらくボケーっと時計を眺める。既にいつも起きる時間になっている。起きて顔を洗い、親友の作った朝食を食べて、朝の支度をしなければならない。だが、何か夢の内容が気になる。何を見ていたかはもう忘れたが、妙な夢を見ていた気がする……

 

「ゆえゆえー……起きた? 調子はどうー……?」

 

「のどか……。おはようです。大丈夫ですよ、いつも通り問題ないです」

 

 夕映は、エプロン姿ののどかが心配そうに額に手を当ててくるのを、くすぐったそうな、それでいて嬉しそうな仕草で受け入れて体調は万全であると伝える。

 親友の顔を見て、夢の中で聞いた内容が少し思い出された。ニコニコする親友とは一体誰だったのだろうか? 夕映はじっとのどかの顔を見つめるが、彼女は今、ニコニコと言うより心配そうな顔だった。ん? と可愛く首を傾げるのどかに手を伸ばし、顔を隠している前髪を上げて更に見つめていると、次第にのどかの顔が赤くなっていく。

 

「ゆ、ゆえー……? ど、どうしたの……?」

 

 自分の顔を熱心に見つめてくる夕映に、のどかは恥かしそうに身をよじる。しかし、払いのけはしない。相手は親友だし、恥かしいが嫌ではない。しかし、意図が分からないのどかは、困惑したまま夕映の鑑賞に耐える。

 

「あんたら、朝から何見つめあってんの? え? そう言う関係だった?」

 

「え!? ち、違うよっ!」

「んあ……? あぁ、ハルナおはようです」

 

 背後から掛けられた声に、のどかは飛び上がって夕映から離れ、対して夕映は微妙に焦点のあってない目で声の主に挨拶する。

 

「はーい、おはよう。って、夕映寝ぼけてる?」

 

「ん、んー……? 顔洗ってくるです……」

 

 フラフラーっと洗面所に歩いて行く夕映を見送り、ハルナは何故か慌てているのどかに声を掛けた。

 

「で、何を見つめ合ってたの? 今にもキスしそうな感じだったけど」

 

「そ、そんな事しないよー……!? 夕映の体調が悪くないか聞いてたのっ……」

 

「あはは、そんなに慌てなくても。いや、いいのよ? 最近は女の子同士ってのも流行ってきてるし。でも、盛り上がるのは私が出掛けてる時にしてね? ほら、甘い空気は当事者以外には毒だし」

 

「もう! 違うってばー……っ!」

 

 ニヤニヤ笑いながらからかってくるハルナに、のどかは顔を真っ赤にして文句を言う。彼女の性格から怒鳴るなどの手段で抗議出来ないので、ハルナも『あはは』と笑いながら軽く流してしまう。と、そこに顔を洗い終わって目を覚ました夕映が帰ってきた。

 

「ハルナ、朝からのどかをからかうんじゃありません」

 

「夕映おはよう。で、夕映はなんでのどかと見つめ合ってたの? のどかラブ?」

 

「何の話しですか、何の」

 

 既に先ほどの行動を忘れている夕映は、ハルナの言う事が何を指しているのか分からなかった。

 

「あら? 完全に忘れてるよこの子。さっきまであんな熱烈にのどかに迫ってたのに」

 

「……? いつも変ですが、今日は1段とハルナが変です。のどか、風邪薬を一つ用意です」

「いや、いやいやいや!! 風邪じゃないよ!? 夕映がさっき本当にやってたんだからねっ!?」

 

「そんな訳ないじゃないですか」

 

 ハルナは慌てて言うが、夕映は一切信じようとしない。

何度言っても夕映は取り合わず、のどかが作った朝食をテーブルに運ぶ手伝いをしている。

 

「ほら、のどかも言ってやりなって。夕映があつぅ〜〜いキスをねだって来たって」

「ぅえっ!? ……あぅっ……あのっ……」

 

「アホな事言ってないで、朝ご飯にするですよ? ハルナも食器を運ぶのを手伝うです」

 

「ありゃぁ〜〜? 本気で忘れてるわ……」

 

 取り合ってくれない夕映に、ハルナは呆れ気味に笑っている。いつもは寝起きでも理性的に動く夕映の珍しいボケに、楽しげな目を向ける。ニヤニヤと自分を見るハルナにいつものジト目を向ける夕映だが、ハルナは楽しそうにニヤけるだけだった。

 

 

 

「今日は私が出席を取るです。……では、まず相坂さん。……はい、次は明石さん。……次は朝倉さん」

 

 (ゆえ)が順々に出席を取って行くのを、夕映がボケっと聴いている。何か引っ掛かった気もするが、フヤっとした眠気との戦いが忙しくて気にしていられなかった。時折瞼の裏に妙な図書館が見えるのだが、意識してそれを見ようとすると途端にかき消えてしまうので夕映にはそれが何なのかまったくわからなかった。

 

「……せさん。……綾瀬さん?」

「あ、はいです」

 

 どうにか霞む図書館の姿を見てやろうと更にボケっとしていたら、いつの間にか自分の番になっていて慌てて返事をした。

 

「眠そうですね? 夜更かしはダメですよ?」

 

「う……すいませんです」

 

「最新の研究では、夜にちゃんと寝ないとある部分の成長が抑制されるそうですよ?」

 

 (ゆえ)がサラッと言った言葉に、何人かの生徒が反応を示した。

 

「はーいセンセー! ある部分ってどこですかー?」

 

「フフッ……、それは胸です。成長期に、夜10時から深夜の2時までの間にちゃんと睡眠を取ると胸が大きくなるそうです。ある研究機関の調べによると、埼玉は日本で1番女性の胸が小さいそうですが…………、このクラスには当てはまりませんねぇ。もいでいいですか?」

 

「「「「ダメだよっ!?」」」」

 

「残念です」

 

 変な雑学を入れながら楽しげに出席を取る(ゆえ)の声を聞きながら、夕映はもう1度夢の世界に潜ろうとしていた。朝から頭の隅で微かに映る図書館の姿が気になって仕方が無いのだ。

 夕映はその後の授業をいつも以上に頭から追い出し、ただ逃げ回る図書館を追いかける事に集中していた。その壮絶な追いかけっこは、教師により何度も邪魔をされる事になる。傍から見ればただの居眠りなのだから仕方が無いのかもしれない。

 

 

 

 この日の放課後、(ゆえ)は買い物袋を片手に図書館島の地下を歩いていた。図書館島名物の高い書架や、滝が流れる本棚の谷などに目もくれず、ただひたすら歩き続ける。無闇矢鱈と広いこの図書館島の中には多数の自動販売機が設置されていて、その中には、その自販機にしか売っていないレアなジュースもあり、(ゆえ)の目当てもそんな自販機限定のジュースなのだ。

 

 スイスイ歩いて来た(ゆえ)は、ようやく目的のジュースが売っている自販機のある階までやって来た。中等部時代はよくここの休憩場で休憩しながら限定ジュースを飲んでいたのだが、卒業すると部外者には地下に入る許可が下りず、我慢出来なくなると影久に頼んで買って来てもらっていたのだ。

 

「ふぅ……、影久さんには悪いですが、やはりこう言うのは現場で買って飲むのが一番ですね。………っと、おや?」

 

 ようやく見えて来た目的の休憩場に先客が居る事に気付いた。

休憩場に設置されているベンチに腰掛けてお喋りしている女生徒が数人。3人は普通に座っているが、もう1人はその普通に座っている女生徒の1人の膝を枕にして寝転がっていた。

 

「あ! (ツキ)先生やぁ」

「あ、ほんとだ。センセー、こんにちはー」

「こ、こんにちはー……センセー……」

 

「こんにちは、皆さん。部活中ですか?」

 

 休憩場で寛いでいたこのか達は、近付いてきた(ゆえ)を見つけ挨拶した。(ゆえ)もそれに返して挨拶し、休憩場に入っていく。中ではこのかとハルナが隣り合って座ってジュースを飲んでおり、のどかはその膝に夕映の頭を乗せていた。

 

「あー……、彼女は具合でも悪いんですか?」

 

「い、いえ、そのー……」

 

「夕映は単に寝てるだけですよぉ。フラフラしてたから一旦寝ろって言って、そこで横にしたんです」

 

 友人の膝を枕にスヨスヨ眠る夕映の姿は、なんとも気持ち良さそうだが、何もこんな所で寝なくてもと思わなくない。

 

「部屋に帰って寝た方が良かったんじゃないですか?」

 

「そうなんですけどね。部屋に戻るまで持ちそうになかったもんで」

 

 (ゆえ)がふ〜ん……と相槌を打ちながら夕映の顔を覗き込むと、何かの気配を感じたのか魘されだし、寝返りを打って外に向いていた顔を内側に向けた。

 

「まぁまぁ、なんとも寝心地の良さそうな事」

 

「あはは〜〜。先生も寝ます?」

 

 ポンポンと笑顔で膝を叩くこのか。

 

「魅力的ですが、寝てる暇はないので今日はやめておくです。今度、暇があったらやって貰うですよ」

 

「じゃあ、今度の休みにでもやりに行きますえ〜」

 

「ははは……、なら今度頼みますが、シャワーを浴びてくるですよー?」

 

「先生はこのかに何する気なの!?」

 

 ふっふっふっ……と笑う(ゆえ)だが、このかは何故かノリ気なようで、頬を押えてクネクネしてる。

 

「っと、冗談はこれ位にして、まずは用事を済ませるです」

 

 そう言って(ゆえ)は自販機に近寄って行き、財布から大量の小銭を引っ張り出し、次々と自販機に投入して行く。

 

「……ふっふっふっふっふっ……。ひとーつ………ふたーつ…………クフフ……みぃっつぅー………フフフフ……」

 

 (ゆえ)はそうやって買ったジュースを持参した買い物袋に丁寧に入れていく。その表情は、いつもの眠たげなものではなく、ともすれば恍惚と言えるほど蕩けていた。色気があると言えば聞こえはいいが、はっきり言って変態だ。まだ美人の枠に入る(ゆえ)だからいいが、それでも通報一歩手前だ。

 

「せ、先生? 何してるんですか?」

 

「………んむ? いえ、ここの自販機限定のジュースを晩酌用に買っているんですよ。風呂上がりに飲むのが最高なのです」

 

「夕映みたいやなぁ〜〜♪」

 

 クスクス笑いながらジュースを詰めて行く(ゆえ)。そんな変質者寸前の(ゆえ)を、ハルナは若干引きながら、このかはいつも通りのニコニコ顔で見ていた。

 

「うふふ……これで今日の分はいいですね」

 

「それ、今日のなんですね」

 

「当然です。1日だって持たないですよ」

 

 詰め終わった買い物袋を手に持ち、満足そうにする(ゆえ)。一昨日買えなかったせいか、珍妙ジュース分が不足し始めたので少々テンションがおかしくなっている。

 

「さて、私はもう帰るですが………彼女はまだ寝てるですか?」

 

「ほんまやねぇ。よっぽど眠かったんやろなぁ」

 

「朝も珍しく寝ぼけてたしね」

 

「そうなん?」

 

 コテンと首を傾げて聞くこのかに、ハルナは朝の事を教えていった。聞くともなしに聞いていた(ゆえ)は、自分には無かった出来事に首を傾げる。これは自分がちょっかいを掛けた影響だろうかと考えていると、のどかの膝で寝ている夕映がまたしても魘されるように唸って、今度はのどかのスカートの中に潜ろうと顔をのどかに摺り寄せていった。

 

「ひゃっ!? ……ゆ、ゆえー…? す、スカートの中に入って来ちゃダメだよぉー…!?」

 

 眩しさから逃げるように更に潜り込んで来る夕映を、のどかはどうにか起こそうとするが、夕映はまったく起きず腰にガッチリくっ付いて眠り続ける。寝息が太ももの奥に当たりなんともくすぐったい。

 

「あやや……。のどかー? パンツ丸見えになってるよ?」

 

「ふぇ!? パ、パルー……! 携帯で何してるのー!?」

 

「のどかのセクシーショットを撮ってるだけだよ」

「やめてー……!!」

 

 夕映が乗ってるせいでハルナの邪魔が出来ず、なす術もなくお宝ショットを撮られて行く。

 

「これは売れる」

「売らないでー……!!」

 

 画面を確認して嬉しそうに売り上げを計算するハルナに、のどかは涙目で止めようとする。(ゆえ)がツイっと画面を覗き込むと、そこには撮られて恥ずかしがっているのどかの顔がアップで写っていた。

 

「売れるんですか?」

 

「のどかって、結構モテてんですよ。あの子の性格のせいで告白の場に行けないから彼氏が出来ないですけど」

 

「ほほぉ……」

 

 のどかが美人なのは知っていたが、この頃からモテていたとは初耳であった。

見れば、のどかのスカートは完全に夕映の日除けになってしまい、横から可愛い下着が丸見えになっていた。のどかに好意を寄せる男子が見たら、そのまま天に登れるような光景だった。

 

「もっと下に向けないんですか?」

 

「いくら私でも親友の下着写真を売ったりしないですよぉ」

 

 手をパタパタ振って否定するハルナに、(ゆえ)は少し下にある大きな谷間を見つめながらフムフムと頷く。

 

「まぁ、どうしてもと言うなら自分の胸でも撮った方が売れるかもですね。………っと、のどかさんが危険な事になってきたです」

 

「え?」

 

 ハルナが振り向けば、のどかが起こそうと揺すっている。しかし、何度揺すっても夕映は起きず、むずがるように顔をのどかに擦り付けていく。

 

「ゆっ! ゆえゆえー……っ! 起きてー……! グリグリしちゃダメー……!!」

 

「………録画の方がいいかな」

 

「起こすのを手伝ったりはしないんですね」

 

 親友が大変な事になって来たのに呑気に携帯で録画しようとしてるハルナに突っ込みつつ、(ゆえ)は自分の時にこんな事あっただろうかと頭を捻る。部活中に眠った事はあったが、ここまで熟睡した事はなかった気がする。

 

「ゆえー!! おきてー……っ! ぅんっ!!」

 

 不自然に跳ねるのどかを見ながら、自分の過去との違いに思いを馳せる(ゆえ)であった。

 

 

「ぅう〜〜〜ん……」

「ひゃっ!? ゆ、ゆえっ…! んっ! う……唸るのも…らめぇ……っ!!」

 

 ……止めるべきだろうか。

 

 





ふぅ………、年明けのテンションのおかげでおかしくなった気がするけど、いいよね?

(ゆえ)のおかげで妙に寝不足な夕映は、1日眠気と戦っていました。親友の膝……いやさ、柔らかな太ももを枕にして幸せそう眠る夕映の寝相のせいで、のどかがっ!

………? いえ、とくに話には関係ないですよ? お正月のせいです。全ては、ね。

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