ソードアート・オンライン ~逆位置の死神~   作:静波

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無零怒様、鏡秋雪様、観測者と語り部様、冬霞@ハーメルン様。
感想ありがとうございます!m(_ _)m

評価や一言、さらにはお気に入りユーザー登録など、気が付くと増えており、ありがたい限りです(>_<)


さて、今回は幕間……なのですが……ちょっと長くなってしまい……(・_・;)
1話分のつもりで書いてたら、気が付くと2万字を優に超えていて……(-_-;)

ということで、幕間なのに3~4話に分けて投稿しようと思います……(;一_一)ゴメンナサイ
まずは、1話分です(;>_<)



幕間・4
DoRのちょっとした春季旅行・1


 

 

「セイちゃ~ん、お願いしたいことがあるんだけど~」

 

 春の麗らかな陽射しがたっぷりとギルドホームに注ぎ込まれている昼下がり。

 春の午後というだけで、どことなく幸せな空気が漂っているリビングで、DoRの面々は、食後のひとときを思い思いに過ごしていた。

 

 そんな中、食事の後片付けを終えたルイさんが、私にお願いがあると声を掛けてきた。

 

「ルイさんが、私にですか? 珍しいですね」

 

 基本、ルイさんは何かあっても1人で事を片付けるよう努力するタイプで、1人で無理なことに挑む場合も、私ではなくマーチに声を掛ける。

 

「うん。個人的なことなんだけど~、ギルド全体で動きたいんだ~。だから~、セイちゃんにお願いするのが筋でしょ~?」

「ああ、なるほど」

 

 形式上、《逆位置の死神(デス・オブ・リバース)》のギルドマスターは私が務めている。

 サブマスターにはマーチを指定してあるが、マーチは殆どマスター権限を行使したことが無い。

 ギルド全体で何かをしたいと提案をする以上、私を通すのが筋だと、ルイさんは考えたのだろう。

 

「わざわざ私に言わなくても。この場に全員揃っているんですから、皆で話し合えば済むことですよ」

「ん~、でもね~。セイちゃんの判断が1番的確だから~」

「アハハハ……」

 

 ルイさんの思わぬ言葉に、私は頬を掻いた。

 

「照れてる、セイドが照れてる」

「それでルイさん、全体で動くということは、何処か行きたいところがあるんですか?」

 

 リビングの隅で寝転がって情報誌を眺めていたアロマさんからの言動は無視して、ルイさんの話の続きを促した。

 

「えっとね~、砂浜に行きたいんだ~」

 

 ルイさんの提案は、とてもザックリとしたものだった。

 

「砂浜、ですか。何階層の何処とか、目的地は決まっているんですか?」

「えっとね~、44層の《アールクレイ》の浜辺が良いかな~って考えてた~」

 

 44層は、ここ24層と似たような雰囲気のある層で、しかし決定的に違う点があった。

 24層は全体が湖沼系のフロアで、陸地4割・湖沼6割であるのに対して、44層はフロア全体が水に埋め尽くされている、陸地1割・水域9割という、まさに《海洋フロア》と言っても過言ではないフロアだ。

 

 他の階層にも砂浜や浜辺と呼べるものはいくつもあるが、44層唯一の街であり、同時に港でもある《アールクレイ》に隣接する《セイレーンの揺り籠》と呼ばれるそこは、非常に広大で美しい砂浜として有名だ。

 

「なるほど。砂浜、と考えれば真っ先に浮かぶ場所ではありますね」

「それもあるんだけど~。44層より上の層だと、浜辺って言えるような場所がほとんど無いんだよね~。セイちゃん、他に何処か知ってる~?」

「ふむ……記憶にはないですね……探せばあるのでしょうが……」

「だよね~。私は別に~、浜辺を探したいんじゃないんだよ~」

「ということは、ルイさんは、何かを探しに浜辺に行きたいんですね」

「そそ、食材探し~」

「食材、ですか?」

「うん。今の時期だと~、貝類がたくさん浜辺に落ちてるって聞いたんだ~」

 

 時期は4月。

 なるほど、確かに潮干狩りの時期ではある。

 

「だから探しに行きたいな~ってね~。貝って上手に調理すれば~、美味しく食べられるみたいだし~。レアな貝は高く売れるしね~」

「なるほど」

 

 しかし、それなら同じことを考えるプレイヤーは多いのではないかと思ったが、すぐに考えを改める。

 44層の《セイレーンの揺り籠》には、プレイヤーが寄り付かない《とある理由》があったのを思い出したのだ。

 

「どこどこ? そこどこ?」

 

 アロマさんは、美味しいものと、行ったことのない場所には真っ先に食いつく。

 今回もまた、部屋の隅から四つんばいのまま床を這って、こちらへ近づいてきた。

 そんなアロマさんを見て微笑みながら、ルイさんが今から行こうとしている場所の説明を、アロマさんに聞かせていた。

 

「……しかし……あの浜辺は……ちょっと問題がありますね……」

 

 ルイさんとアロマさんのやり取りを眺めながら、私はあの場所に行くことを躊躇っていた。

 そんな私の様子を感じ取ったのか。

 

「ま、今なら安全マージンも充分取れてるし、大丈夫じゃねえか?」

 

 ここまで、コーヒーを飲みながら話を聞いていただけだったマーチも、場所のことで悩んでいた私に、そんな言葉を投げかけてきた。

 現在の最前線は59層だ。

 私たちも最前線に合わせてレベルを上げているので、15層も下のフィールドならば、確かに安全マージンは30レベル以上取れていることになる。

 

「それに《セイレーンの揺り籠》で発生するクエスト、受けっぱなしで放置してただろ? 良い機会だ。そっちも片付けちまおうぜ」

 

 立ち上がることもなく、コーヒー片手に座ったまま、まるでどこかの父親のように、マーチは新聞を眺めながらそんなことを言った。

 マーチは、ルイさんを危険な目に合わせるような発言は絶対にしない。

 つまり、あの浜辺に行っても、絶対に安全が確保できる自信がある、ということになる。

 

「そう……ですね。今の私たちのレベルなら、確かに、問題は無いですかね」

 

 そうは言いつつも、あの場所の制限は、正直心臓に良くない。

 本当なら避けたいのだが――

 

「いいじゃん! 行こうよセイド! ルイルイの頼みだ!」

 

 ――ルイさんから《セイレーンの揺り籠》の話を聞いたはずのアロマさんは、私のように躊躇う様子は微塵も見せず、それどころか、既に行く気満々でアイテムなどを確認し始めていた。

 

「ログっちも行けそうかな~?」

 

 ルイさんがそう言って視線を向けたのは、マーチとテーブルを挟む位置に座って、4日ぶりにギルドホームで昼食を取ることができたログさんだ。

 ここ数日、ログさんは何かと忙しかったようで、朝から夜まで店に籠る生活を繰り返していたので、4日ぶりに食べるルイさん手作りの昼食を夢中で頬張っていた。

 特にログさんのお気に入りである、ルイさんオリジナルアイスクリームを、スプーンで掬って口に運ぶごとに、とても幸せそうな表情を浮かべていた。

 そんなログさんは、アイスをスプーンごとくわえた状態でテキストを打っていた。

 

【お店はしばらく暇だと思うので、ご迷惑でなければ、ご一緒したいです】

「ログさん、スプーンを置いてからで良いですからね」

 

 その様子を見て、私は思わず笑いながら注意すると、ログさんは少し顔を赤くして、慌ててスプーンをアイスの盛られたグラスに置いた。

 

【失礼しました】

「ん~! ログたんカワユス!!」

 

 そんなログさんをアロマさんが全力で抱きしめて、アロマさんの腕の中でログさんがもがくという、よく見るいつもの光景が出来上がった。

 

「ふむ……全員一致ですか……では、すぐに準備しましょう。あそこに行くなら、必要になるものがありますし……」

 

 

 

 私は素早く必要な物を皆に指示し、みんなが準備を整えて集合したのは1時間後のことだった。

 

 

 

「いやぁ、なんか良いねえ! こうしてログたんも一緒に、何処かに遊びに行くのって初めてだよね!」

「アロマさん……遊び感覚もいいですが、現場に着いたらそんなに気楽ではいられませんよ?」

「セイド、気楽に行こーぜ。俺ら全員揃ってて、滅多なことにゃなんねーよ」

「貝がいっぱい集まったら~、美味しい貝料理、腕によりをかけて作るからね~!」

【潮干狩り、楽しみです】

「おぉ! ログたんがやる気だ! ログたん、貝好きなの?」

【ホタテ好きです】

「ホタテ……ですか……潮干狩りで取れますかね?」

「わっかんねーぞ、セイド? 茅場の奴、変に凝ってるくせに、妙なところで適当だったりするからな……」

「前にあったね~……お好み焼き頼んだのに~、お好み焼き風味のホットケーキっぽいのが出てくるお店とか~……しかも乾いててバッサバサで~……あれは美味しくなかったよ~……」

 

 

 

 そんな会話を和気藹々と繰り広げながら、私達DoRは、44層の海岸フィールド《セイレーンの揺り籠》へと、どこか遠足気分で出発したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやあ! 陽の光がまぶしいねぇ! いい天気だー!」

 

 アロマさんが浜辺に降り立ち、大きく伸びをしながら、満面の笑みでそう言った。

 

 私達DoRのメンバーは、麦わら帽子に水着に熊手という出で立ちで、44層の《セイレーンの揺り籠》と名付けられた浜辺に立っていた。

 『何事もルックスは重要!』という謎のアロマ理論の元、本当なら必要のない麦わら帽子をも、全員強制でかぶっている。

 

「セイド、お前、ホントに麦わらが似合わんな」

「マーチに言われたくありません」

 

 麦わら帽子を目深に被った私に嫌味を言ったマーチは、私たちの前を行く女性陣に目を向け続けている。

 

「しかし、何着ても似合うなぁ、俺の嫁は」

「……そうですね……」

 

 マーチはルイさんに対して、いつも通り惚気(のろけ)っぱなしだ。

 特に今日は水着ということもあって、鼻の下も伸びている。

 まあ、ルイさん1人が水着だからということでもないようだが。

 

「嬢ちゃんも可愛いし、見てて飽きねえよなぁ……いやぁ、来て正解だったぜ」

「……というか、まさかマーチ、それが目的でここへ来ることに賛成したんじゃ――」

「アロマは、何というか、麦わら帽子がしっくりくるなぁ!」

 

 私の言葉を遮るように、マーチはアロマさんのことを口にした。

 明らかに私の発言から逃れようとしていた。

 そして、マーチの台詞が聞こえたらしいアロマさんは、こちらに振り向いて、にこやかに返事をしてきた。

 

「え? そうかな? 何着ても似合うってことかな!」

 

 少し照れたように笑いながらはにかんでいるアロマさんだが、まさかマーチが私との会話を避けるために言ったことだとは露程も思っていないようだ。

 

「……なんというポジティブ思考」

「なんか言った? セイド」

 

 アロマさんのにこやかな言葉に、私が極小声で呟いた独り言を、アロマさんは耳聡く捉えたようだ。

 《聞き耳》を習得していないにもかかわらず、相変わらずの地獄耳である。

 

「いいえ何も。さあ、貝を探しに行きましょう」

 

 私は、自分には似合っていないと分かっている麦わら帽子を、更に目深に被り直した。

 麦わら帽子はアロマ理論に基づく強制なので、外そうと思えば外せる。

 だが、1つだけどうしても変更できないものがある。

 

「しっかし、相っ変わらず……この海岸は閑散としてんなぁ」

「プレイヤーはいない、という意味でなら、ですけどね」

 

 周囲を見回したマーチの台詞に、私もしみじみと答えた。

 

 この海岸には、モンスターが当然ながら存在する。

 主に、ラミアやメロウ、そしてマーメイドといった、上半身が女性で下半身は蛇や魚といったモンスターが、少しばかりうろついている。

 女性プレイヤーの少ないSAOでは、このような女性系モンスターのいる場所を好む男性プレイヤーは少なくないのだが、この場所に関しては、遠方から眺める程度で留まり、この場まで下りてくるプレイヤーはほぼいない。

 今も、この浜辺にいるのは、私達5人だけだ。

 

 その理由を、マーチが口にした。

 

「ま、そりゃ無理からぬことか。水着限定で、重ね着禁止なんていう制限があったらなぁ」

 

 ――そう。

 この《セイレーンの揺り籠》と名付けられている砂浜は、いわゆる《装備限定フィールド》なのだ。

 

 武器に関しては制限されないが、防具は水着に限定されており、水着の上にマントや鎧、服に至る何もかも、重ね着することができない。

 つまり、防御力が無いに等しい装備で進入し、その姿のままでいるしかないフィールドとなっている。

 これが、命の危険のないSAOであったのなら、大いに楽しめる場所なのかもしれないが、デスゲームと化しているSAOでは、かなりの危険が伴うため、自然と足が遠退く場所だ。

 

「……だから躊躇ったんですよ……確かにレベル的な安全マージンは充分に確保できていますけど……防御力が無いに等しい状況では、何があるか分かりませんし……」

 

 そんな私の台詞を聞いていたルイさんが、私の顔を覗き込むようにして声を掛けてきた。

 

「セイちゃん……どこ見て言ってるの~?」

「……目のやり場に困ってるだけです……気にしないで下さい……」

 

 水着限定ということはつまり、DoRのメンバーの女性陣も皆一様に水着であり、周囲に疎らに存在するモンスターも、上半身は裸の女性であり、つまりどこに視線をやればいいのか大いに困るわけで。

 私は、麦わら帽子を目深に被ることで、つばの部分で視界を大きく遮り、更に視線は常に自分の足元に向けながら話をしていた。

 

「セイド、顔が赤い。うぶだうぶだ!」

 

 アロマさんまで横から私の顔を覗き込んできて、そんな風にからかってきた。

 

「~っ! ほっとけ! 良いからさっさと貝でも探してきなさい!」

 

 アロマさんのニヤついた顔が目に浮かぶが、それでも視線を上げることはできなかった。

 浜辺に入る際に、女性陣3名の姿を、迂闊にも直視してしまったからだ。

 

 

 

 ルイさんの水着は、いわゆる白ビキニだった。

 日焼けを気にする必要のないSAOだからこそ『どれだけ肌を出しても安心だよね~』と、アロマさんと話した結果がこれらしい。

 驚いたことに、白無地のビキニは、上下とも紐でしか固定されていなかった。

 何かに引っ掛かって、あの紐が引っ張れてしまえば、外れてしまうのではないかとすら思える。

 この世界では、メニュー画面を操作したり、装備品の耐久値が無くならない限り、そんな心配は無用だと、分かってはいるのだが。

 更に、ルイさんの水着の特筆すべき点は、胸の谷間に光るペンダントだろう。

 これが、視線を否応なく胸元に集結させてしまう。

 今現在、視線を向けていないにもかかわらず、ヒヤヒヤとさせられる水着だった。

 

 

 アロマさんは、フリルの着いた黒ドット柄のピンクのビキニだった。

 アンダーには短いパレオを巻いているのだが、どう見てもミニスカートにしか見えない。

 故に『そんなに動いちゃいけません!』と言いたくなる仕様に、否応なく仕上がっている。

 アロマさんは『黒のドットが、甘辛ポイントなんだよ!』と自慢していたが、それよりもパレオの切れ込みが深すぎるのが気になって仕方がない。

 傍にいて、どこに視線を向ければいいのか分からず、オロオロしてしまう水着だった。

 

 

 ログさんは、定番のスクール水着――かと思いきや、こちらもセパレートタイプの水着だった。

 前の2人は、いわゆる大人体型なのだが、ログさんは成長過程という感じで可愛らしくまとめられていた。

 トップは、キャミソールを胸元で切り詰めたような形の、肩ひもで留めるタイプの物。

 アンダーは、ショートパンツタイプのベリーショート仕様となっていた。

 双方共に、四つ葉のクローバーがワンポイント、アレンジされていた。

 その趣味のマニアなら垂涎ものだろうか。

 あの男がどこからか飛んでくるのではないかと、なんともハラハラする水着だった。

 

 

「いやぁ、眼福眼福! ルイルイの水着はやっぱり白ビキニで正解だったねぇ♪」

 

 どこのオヤジだ、とツッコみたくなるようなセリフを吐いたのは、3人分の水着をコーディネートしたアロマさんだった。

 貝を探しに行くのではなく、この場で会話に花を咲かせるつもりらしい。

 

「いやだぁ~、恥ずかしいからあんまり見ないで~」

 

 ルイさんも、そう言いつつもそれを着ているのだから、案外満更でもないのだろう。

 

【ルイさん、羨ましいです。あたしはそんなの着れません】

「何言ってんの! ログたんだって可愛いじゃん! それに将来はどうなるかなんて、まだ分かんないよ!」

 

 そんな女性陣の会話を聞いているだけでも、精神的限界を来たしそうだったので、私は足早にその場を離れ――

 

「おぉい。ど~こに行こうってのかね? セイド君?」

 

 ――ようとしたところで、マーチに後ろから首に腕を回されて引き止められてしまった。

 

「は、放せ、マーチ!」

「おいおい、こんな、滅多に見られねえうちの美人どころの姿を、その目に収めないでどうするってんだ?」

 

 ニヤついた表情のマーチは、明らかに私をからかっていた。

 

「ほっとけ! こういうのは慣れてないんだよ!」

 

 マーチに小声で抵抗するも、マーチは放す気が無いようで、腕の力が緩む気配なはい。

 そんな感じで引き止められている私の耳に、女性陣3人の会話が届いてしまう。

 

「ログっちの四つ葉のクロ~バ~、センス良いね~♪」

【これが気に入って、選びました】

「ん~♪ ログたん、ホントか~わい~い♪」

「ロマたんだって、可愛いよ~♪ ピンクに黒のドットでセパレ~ト~♪」

「いやいや、ルイルイの胸の谷間に光る宝石には負けるよ!」

「やだぁ、もう!」

 

 ――などなど。

 

 不慣れなガールズトークに、すぐにでもこの場から逃げ出したい、という衝動に駆られる。

 

「セイド、俺の嫁から水着をはぎ取る想像はするなよ?」

「……頭が痛い……」

 

 悪乗りし過ぎたマーチには、鳩尾に1撃、軽く肘打ちを叩き込んでおいた。

 

 

 

 

 そんな感じで、ようやく潮干狩りの開始となった。

 

 

 


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