第二章、開幕となります。
よろしくお願いいたします!
第一幕・雑貨店の娘
48層主街区《リンダース》の街開きで見つけた、巨大な水車のついた職人クラス用プレイヤーホームを一目見た時、あたしは「ここに住みたい」と思った。
でも、表示されていた金額を見て愕然とした。
所有していた金額の約10倍だったから。
それからというもの、あたしは昼夜を問わず、武器と言わず防具と言わず、私に作れるものを片っ端から作り続けた。
職人として生きているというのに、接客が壊滅的にできないあたしは、武具や道具の販売、お客様からの受注や受け渡しなど、接客対応を全てNPCに任せることで、今は何とか商売という形が維持できていた。
――そう。
あたしは《リンダース》の水車付きプレイヤーホームを見つける前に、39層の西にある《ウィシル》という村のはずれ──39層の外周のすぐ近くだけど《圏内》の村──にあった、風車が備え付けられた職人クラス用プレイヤーホームで《ユグドラシル雑貨店》改め《ログ雑貨店》を営んでいる。
以前は5人で共同で営んでいたけれど、今はあたしだけ。
だから、お店の名前も、ギルド名だった《ユグドラシル》から、あたしの名前である《ログ》と改めた。
――改めざるを得なかった。
39層の主街区《クラール》は、攻略組のトップギルドとして名を馳せている《血盟騎士団》の本部があることで知られていて、フロア全体も相応の賑わいを見せていた。
──とはいっても、このフロア自体は田園地帯をイメージしたフロアで、主街区の《クラール》も小さな田舎町といった規模だったし、存在するダンジョンも難易度が低めで、めぼしいドロップアイテムもクエストもなかったので、留まる人はほとんどいなかった。
そんな中、《クラール》よりも小さくて、しかも辺境――外周近くなのでほとんど人が近寄らない場所――にある《ウィシル》の村には、実は、ある特徴があった。
だけど、それに気付いた人は、あたし以外――正確にはあたし達のギルド以外にはいなかったらしい。
知っている人が居たら、ここは職人クラスのプレイヤーであふれ返っているだろう。
留まるプレイヤーがほとんどいないフロアにあるあたしの店には、KoBのメンバーの人が、買い物や装備のメンテナンスなどを行うためにやってきてくれていた。
あとは、本当に時々、KoBメンバー以外の人も来ることはあったけれど、それは本当に極稀にだった。
──この日、この人に出会ったのも、そんな極稀の一端だと、あたしは思う。
『──だからねぇ。ほんと、嫌になっちゃうのよねぇ』
NPCの村人のおばさんの会話を聞きながしながら、あたしはぼんやりと今日の予定を組み立てていた。
日課の村巡りが終わったら、工房に籠ってただひたすらに作成スキルを上げるか、もしくは鍛冶スキルで少しでも高く売れる武具を作るか、そこが悩ましい。
《リンダース》の街開きから、まだ1ヶ月ほどしか経っていないのだから、そう簡単に――少なくともあと2ヶ月ほどは――あの家を買われるということは無いとは思う。
少しでも早くお金を貯めるためには、本来なら、今のホームを売ることも視野に入れた方がいいのかもしれないけど……。
(……売る?……良い思い出もいっぱいのあのお店を……?)
咄嗟に考えたこととはいえ、首を横に振って、その考えは追いだした。
(お店は売らないで、何とかお金を稼ぎたいな……)
最近は、高質な素材があまり供給されていないから、素材を買うようだと大きな儲けを出すのは難しくなる。
(……やっぱりどこかのダンジョンで不足してる素材を集めたほうがいいのかなぁ……でも……)
『あらやだ、ごめんなさいね、愚痴っちゃって』
つらつらと考え事をしていたら、おばさんの長かった話も終わったらしく、最後に一言二言、話を聞いたところで、あたしは次に向かった。
(あぁそうだ、今日は裁縫を上げよう。上手く上がれば今週中にマスターできるかもしれないんだった。あ~、でも素材足りるかな?)
小さな村なのですぐに目的の村長さんの家に着き、そこで今度は村長さんの話を聞く。
『おぉ、これは旅の方。ようこそおいで下さいました。大したおもてなしもできませんが、ゆっくりしていって下さいませ。もし宜しければ、この辺りの伝承などお聞かせいたしましょうか?』
という村長さんの言葉を受諾すると、村長さんが長い話を始める。
あたしは再び、その話を聞き流しながら裁縫で何を作るか考えたり、貯蓄計画を練ったりしていった。
日課を終えて店に戻ってくると、工房側の出入口とは別──ショップ側の出入口の前で男性が1人、立って待っているのが見えた。
時刻は朝の9時ちょっと前。
常連のKoBの人かと思ったが、KoBの人ならあたしの店の開店時間を知っているはずだし、何と言っても、あたしの性格を知っているから、ここで立って待っていることは無いと思う。
ということは、初見のお客様ということだろう。
見慣れない黒髪・黒コートの男性の後姿を確認して、あたしは逃げ隠れするように工房側の扉から中に入る。
(うぅぅ……やだなぁ……)
あたしは思わず、着ていたローブのフードをかぶりなおした。
(で……でも……今日こそは……お客様に……ご挨拶くらい……顔を見なければ……)
フードを、自分の足元しか見えないくらいに深くかぶって、ショップ側の扉の前に立つ。
そこで大きく深呼吸。
深呼吸。
深呼吸。
もう1回深呼吸。
(……よし……今日こそは……)
気合いを入れて。
覚悟を決めて。
扉を開けた。
扉を開けると、そこにはまだ先ほどの人が立っていた。
足元しか見ていないので、多分男性としか言いようがないけど、そのお客様の黒い靴のあたりに視線を彷徨わせながら、あたしは何とか『いらっしゃいませ』を口にしようとした。
「……ぃら……ゃぃ…せ……」
「ん?」
あたしには、それが限界だった。
お客様にはあたしの声が届いていなかったかも知れないけど、扉の《CLOSED》の木札をひっくり返して《OPEN》にし、工房に逃げるように引っ込んだ。
緊張と走ったこととが合わさって、体も顔も熱い。
顔は目に見えて赤くなっていることだろう。
それでもあたしは自分の頑張りに自分を褒めた。
(お客様には聞こえなかったかも知れないけど……言えた……言えた……)
そう自分に言い聞かせて、早鐘を打つ心臓を落ち着かせる。
まぁ、この世界で心臓の鼓動が聞こえるわけではないのだけど。
そうして深呼吸を繰り返していると、ショップのNPCが1人、工房に入ってきた。
それを見たあたしは、おそらく青ざめていたことだろう。
何故なら──
『お客様がお呼びです』
――工房にNPCが来るということは、お客様からのお呼び出しということに他ならない。
「あ、あwせdrftgy…!」
あたしは気が動転して、意味もなく両手で空を漕ぎながら、何と言っていいのか分からず、いつものように意味不明な言葉が口をついて出ていた。
しかしそれがNPCに理解されるはずもなく。
『お客様がお呼びです』
再び同じ言葉をNPCは口にする。
「ぁぅ……pぉきじゅhygtfr……ふぇぇ……」
あたしは辛うじて、行く旨をNPCに伝えることに成功し、NPCが工房から出ていくのを見送っても、しばらく足が動かなかった。
しかし、行くと言ってしまったのだ。
お客様が待っているはず……行くしかない……。
(ど、どどどおぉぉしよぉぉぉぉぅ……)
あたしに接客ができないのは、つまりはこの極度の人見知りの性格のせいで、人との会話が基本的に成り立たないことにある。
現実でも似たような状況だったけど、こっちの世界においてはそれがひどくなった。
友達もいない。
知り合いもいない。
そんな状況で誰かと会話できるはずがなく。
この性格を、これでいいと思っているわけではないけれど、どうしても人と話をしようとすると、頭の中が真っ白になって、言葉が出ない。
無理に何か言おうとすると、意味不明な擬音やら、言葉にならない言葉が出てしまう。
(うぅぅう……NPCが対応できないってことは、オーダーメイドの注文で……しかも詳細な話し合いを相手が望んでるってことで……)
何が何でも《会話》を強いられるわけだ。
(……うぅぅ……無理だよぉぉ……きっと今回も……怒って帰られるんだろうなぁ……)
これまであたしは、1度もオーダーメイドの詳細注文を受けることに成功したことが無い。
こんな辺境の小さな店に来る、常連様以外のお客様で、オーダーメイドの詳細注文希望のお客様が来る度に、毎回毎回会話が成り立たず、お客様が怒って帰るという結果に終わっている。
(……はぁぁぁっ……でも、行かないわけにいかないし……)
あたしは1人で凹みながら、工房からショップへ出た。
フードは深くかぶったままだったけど、さっき走った時に少し後ろにずれていたようで、足元だけではなく、お客様の腰のあたりまで視界に入ってきた。
あたしはとりあえず、喋らずに会釈だけして、お客様の正面に立った。
「ああ、忙しいのにごめん。ちょっと武器の注文でお願いしたいことがあって」
あたしは再び小さく頷いて返した。
声からすると、やはり男性だった。
それもそんなに年配じゃない。
あたしよりちょっと上といった程度かもしれない。
「片手用直剣なんだけど、金額は気にしなくていいから、今作れる最高の物を作ってもらいたいんだ。この剣と同程度の性能で、可能なら、これより少しだけ軽いほうが良いんだけど」
そう言って男性はカウンターの上に、アイテムストレージから1振りの剣を取り出して置いた。
あたしが一切喋らないことに何も言わないでいてくれるのは、とてもありがたかった。
あたしはその剣を持ってみようとして、一瞬持ち上げられなかった。
(──重い……要求筋力値が相当高い……)
あたしも職人クラスとして相応に筋力パラメーターを上げていたけど、これはとてもじゃないけど両手で持っても振れそうにない。
剣の柄に触れて、《鑑定》スキルを選択し、剣のポップアップメニューを呼び出すと、【カテゴリ《ロングソード/ワンハンド》 固有名《エリュシデータ》】となっていた。
詳細なパラメーターを確認して、あたしは息をのんだ。
(こんな高性能なパラメーターで……無銘……プレイヤーメイドじゃない……)
プレイヤーメイドとモンスタードロップの同程度の武器を比べた時、基本的にはプレイヤーメイドの方が優れているものだけど、今現在、プレイヤーメイドでもこの子ほどの性能の片手剣は聞いたことも見たことも無い。
となると、これは、モンスタードロップ――それもボスクラスモンスターのレアドロップである《魔剣》ということになるだろう。
(こんないい子が、ドロップ品にもあったんだ……ん~……)
あたしは軽い会釈とともにポップアップメニューを閉じ、お客様に背を向けて店の奥──工房の奥にある倉庫に向かった。
そこには、あたしが無暗に作り続けてきた品々の中でも、屈指の子達が眠っている。
その倉庫から、店に並べることのなかった1振りの剣を取り出す。
(あの子と比べて、負けないって言ったら、この子くらいしかないな……)
あたしはそれをストレージに入れてショップに戻る。
あたしにはこの子も重すぎて手で運べないからだ。
再び戻ってくると、お客様はまだそこに立っていた。
カウンターの上に置かれていたお客様の魔剣は仕舞われたのだろう。
(……もうちょっと触ってみたかったけど、それはこの際、諦めよう……)
それよりも意外だったのは、お客様が、あたしが何も言わずに奥に引っ込んだのを訝しんだりもせず、ただそこで待っていてくれたことだった。
あたしは感謝の意を込めて軽く会釈してから、倉庫から取り出してきた子をカウンターの上に置いた。
「えっと……これを試してみろってことかな?」
あたしは首を縦に振って、剣を押すようにして差し出した。
お客様はその剣を持ち上げた。
「お……これも重いな……やっぱり、今はまだ振るのは無理か……」
あたしでは両手で持っても運ぶのが辛い要求筋力値のその剣──《ロングソード/ワンハンド》カテゴリの剣を、お客様は片手で持ち上げてはいたけど、振るのは難しいという。
気に入っていただけると嬉しいけれど、あたしとしては、この子を使える人が現れるのはまだ先だと思っていた。
武器などの作成は、同じ素材、同じ道具を使って同じものを作ろうとしても、作成ランダムパラメーターによって、狙って同じものは作れないようになっている。
だから、レア素材を手に入れたとしても、それが最高の武器になるとは決まっていないのだ。
作ってみたら、店で吊るし売りされている武器のパラメーターよりちょっと上という程度のこともあれば、このお客様が持っている《魔剣》に、勝るとも劣らぬ最上級品になることもある。
──つまりは、大部分で運次第だ。
そんな中で、今お客様に試してもらっている子は、1度しか入手できなかったレア素材を使って作った片手用直剣で、運よく作成できた固有名を持つワンメイク物――つまり最上級品の1つだった。
様々な情報屋が協力して出している武器や防具の名鑑には、この子は載っていなかった。
そもそも、使用した素材の情報すら、未だ出てきていない。
だからあたしは、この子を表に出さずに、倉庫にしまったのだ。
「重さはエリュシデータと同じか、わずかに軽いくらいか……デザインも申し分ない。名前とパラメーターを見せてもらえるかな?」
お客様がカウンターに剣を置いた。
ご要望にお応えして《鑑定》スキルで、この子のパラメーターをポップアップさせた。
「名前は《トワイライト・アクロス》か……性能も凄いな……」
黒と紅が混ざりあったような光を返す刀身、柄から剣先まで装飾はほとんどなくシンプルの一言で、外見だけではそれが最高級品だとはとても思えない剣だった。
同程度の性能を持つものなら、モンスタードロップ・プレイヤーメイドを問わず、他にも存在するのだろうけど、それらは名前も見た目も違うものだ。
だからこそ、ハイレベルの武器は持ち主を魅了し、
「うん、良い剣だ。これ、もらえるのかな?」
あたしはちょっと驚いた。
お客様は、この子も《エリュシデータ》も現状では振れないと言っていたはずだ。
なのに、この子を買いたいという。
(この先のためにかな……あれ? でも、なんで同程度の剣を2本も?)
不思議には思いつつも、このお客様なら、いずれこの子も《エリュシデータ》も使いこなせるようになると思った。
だからあたしは、お客様に首肯して見せた。
──ちなみに《トワイライト・アクロス》に関して言えば、威力は同程度だったけれど、耐久力パラメーターは、お客様の持っていた《エリュシデータ》を超えている。
更に、身内贔屓かも知れないけれど、うちの子にはエリュシデータにはない特殊効果もついている。
劣ることは無いはず――いや、お客様の魔剣《エリュシデータ》よりも優れていると自信を持てる。
「ありがとう、代金は幾らかな?」
そこまで話が進んで、あたしは完全に忘れていたことを思い出した。
──売れると思っていなかったし、買ってもらえるとも思っていなかったので、金額を決めていなかった。
「……ぁぅぁぅ……」
そこに思い至って、あたしは呻いてしまった。
「…ん?」
NPCに渡せば、素材や武器のレアリティに応じた金額を付けてくれるのだが……そうか、NPCに任せればいいんだ。
(どう言えばいいかな……えっと……えぇっと……)
考えても言葉に出来ず、それでも何とか震える手で接客対応をするNPCを指差せた。
「……あぁ、NPCに渡してくれってことか。分かったよ」
このお客様は、あたしの対応をすんなりと受け入れてくれた。
本当にありがたい。
ほっと一安心して、あたしが工房に戻ろうとしたところで、お客様はNPCに剣を渡すと、NPCに告げられた金額を聞いて──
「うげっ!」
──と、呻いた。
(あれ? 何か変な金額を言われたのかな?)
あたしは不安を感じ、工房に入ろうとしたところで立ち止まり、お客様の方へと顔を向けた。
とはいえ、見えるのは腰辺りまでだけど。
お客様はそのあたしを見て、うぅん、と唸った。
「えっと……本当にこの金額なのかな?」
あたしの性格を察してくれているのであろうお客様は、言葉を続けて尋ねてくれる。
「提示された額が、ちょっと……なんていうか、想像よりはるかに高くて……」
一体、幾らだと言われたんだろう……NPCの提示する金額は、通常、使用した素材と使用した道具の質に、出来上がった武器のパラメーターを合わせた、ちょっと複雑な計算式によって決定されるのだけれど、そんなに変な金額にはならないはず……。
「えっと、この額なんだけど……」
お客様がNPCに提示された額をあたしに見せてくれて──あたしも言葉を失った。
ハッキリ言えば、これ子だけで《リンダース》の水車つきホームが買える額だった。
「あwせdrftghyじゅいこl」
あたしは完全に混乱してしまい、両手が宙を漕ぐばかりで、どうしたものか分からなくなっていた。
通常、武器は高くても数十万コル辺りだ。
なのにこの子は、その10倍近い値をNPCに付けられている。
確かに、素材は競売でも見たことのない激レア素材だったし、出来上がりも最上級品ではあるけど、何をどうすればこんな金額の武器になるのだろう。
「いや、ごめん。まさかこんな高額な武器があるとは思ってなくて……気にしなくていいなんて言ったけど……これは流石に……持ってる額じゃ足りないな……」
「ぁ……ぅ……」
それはそうだろう。
お客様はおそらく、高くても40~50万辺りまでが目安だったはずだ。
「ごめん。間違いなく、これは最高の剣だと思うんだけど、今は手が出ないな……またコルが貯まったら尋ねさせてもらうよ。その時まで残ってたら、是非売ってほしい」
お客様は《トワイライト・アクロス》をあたしの前のカウンターに置いて、名残惜しそうに一撫でしてから店を去って行った。
あたしは言葉にならないまま、深く頭を下げるしかできなかった。
(うぅ……まさか、こんな価格の武器があるなんて……)
あたしもまさか、この子がそんなにハイランクの武器だとは思ってもいなかった。
せっかく、お客様に気に入っていただけたのに、買ってもらえなかったこの子を倉庫に戻して、あたしは工房に戻り、しかしそこで何かを作るでもなくボーっとしてしまっていた。
(あぁ……あの子は、あのお客様が次に来るまで取っておくのもありかな……)
この世界では数少ない、会話をせずとも状況をくみ取って話を進めてくれる、とても親切で、あたしでも会話――話は出来ていないけれど――が成り立つ人との出会いだった。
あの人となら、あたしでも落ち着いて会話ができるようになる日が来るかもしれない、と思えるほどに、先ほどのお客様はあたしにとってありがたい人だった。
(あ、でも……名前も顔も分かんないや……あぅぅ……)
そんなことをボーっとしながら考えていて、作業が全然進まなかった。
(ハッ! いけないいけない! スキル上げもだけど、コルも稼がないとならないんだから)
あたしは頭を切り替えて、販売用のアイテムの作成に取り掛かった。
基本的にあたしの店には、そんなにお客様はやって来ないし、先日50層のボス戦が終わって、51層が解放されたばかりだから、どんなに早くても、まだ3~4日は次のボス戦は計画されないはずだ。
(お客様が来ない間に、一気に作っちゃわないと!)
あたしは当初の予定通り、裁縫スキル上げも兼ねて、装備作製に集中していった。