ハドラー子育て日記   作:ウジョー

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魔と竜と人

『さて ついにダイも紋章の力をコントロールできるようになりました

勿論 これからもダイは成長をつづけていくのでしょうが この天界でやるべきことはもうないでしょう

ところで・・・』

 

聖母竜はそこで言葉を切りダイに向けていた顔をこちらに向けた

 

「なんだ?」

 

『ハドラー あなたにお礼をしたいと思います 何かお望みがあればできる限り 善処しますが』

 

「何?別にそんなもの必要ないが・・・」

 

今更そんなことを言われてもな そもそもオレはすでに完全燃焼して死んだ身だ。

ダイの子守りを理由に蘇生されたらしいが・・・ そういうことなら礼など必要あるまい

ダイの成長を見届けることができたこのあと どうしたものかまるで考えてなかったしな

 

「そもそもオレはこれからも生きれるのか?」

 

『この後も生きていけることが あなたのお望みですか?』

 

ムウ そうきたか・・・ 正直今更余生に未練があるわけでもなし 

望みとよべそうなものといえば

 

「そうだな オレの望みということなら ダイをブラスの元にオレが直接送り届けてやりたいことだな」

 

《ハドラーじいちゃん・・・》

 

『そういうことなら なんとかできます。あなたの同意が必要なことですが・・・』

 

聖母竜の説明によると、要するにオレに聖母竜が融合すれば 

オレはこれからも生きていけるしダイと共に地上に降りることもできるということだった

 

『あなたは既に〔超魔生物の灰〕をもとに〔人の作った輝聖石〕で〔聖母竜の力〕がつなぎあわせた

三種の属性をもった存在であり竜の騎士とすこぶる近いものなのです』

 

「人の要素が薄くないか?」

 

《そんなことないよ アバンのしるし(輝聖石)の力を発揮させるのは人の心なんだ

ハドラーじいちゃんは自分で持ってるんだよ》

 

・・・フン、オレに人の心か・・・ 

 

『ですがそのままではこの竜の騎士のために用意された天界の一部でしか存在できない

不安定なものなのです』

 

「成る程 それで融合か だがオレはオレでいたい 融合にもデメリットがあるのだろう?」

 

『そうですね 以前ダイと融合したときの経験を参考にしますが・・・

まずあなたの人格が変わることはありません

私もこの天界でかなり回復しましたからおそらく人格・意識を保ったまま融合して

この天界でなら再び任意での分離も可能でしょう

流石に竜の騎士を生み出すことは出来ないでしょうが、私の能力も受け継げるはずです。

それだけに私が神から授かった使命も受け継いで貰うことになります』

 

「おまえから受け継げる能力などあるのか?」

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

「おい」

 

『ああ バランと直接意思疎通ができるようになりますよ! 

あとこの天界への出入りがルーラで自由にできます、それでダイを送り届けることができるのですから』

 

《ばあちゃん本当に消えちゃうわけじゃないよね?》

 

『ええ、私はあくまでハドラーの中で生きるのですから

あなたやバランとなら今までどうり会話も可能でしょう』

 

つまりオレの体を地上での宿にするかわりに肉体の維持と能力を貸すということか

となれば問題は・・・

 

「神から授かった使命とは?」

 

『竜の騎士の生と死を見届けることと 竜の騎士の保護者となることです』

 

「保護者だと?」

 

竜の騎士には必要なさそうだが・・・

 

『これまでは三界のバランスを乱すものへの抑止力として竜の騎士は単独で使命にあたっていましたが

バーンらは 既に竜の騎士一人の手には余る存在でした そういった事態やバランの悲劇を踏まえ

どんな状況でもこれからの竜の騎士に代々味方するものとして私が地上に戻るはずでした』

 

「それをオレがやるということか ・・・まあいいだろう 

ただ消滅したりここで無為に過ごすよりはマシだろう」

 

神々には借りもあることだしな、それにここまで手をかけたダイが地上でどうするのかも気になる

 

《えー、と じゃあ ばあちゃんもいっしょにきてくれるの?》

 

『そうですね あとはハドラー次第ですが』

 

「融合をするのだろう? さっさとやってくれ

その後はオレのルーラでダイをデルムリン島に送っていく」

 

『はい それではあなたへの 敬意と感謝とともこの身体をあなたに与えましょう』

 

                  カアアアッ

 

聖母竜が輝きだしその光にオレも包まれた・・・

 

                   ズズッ

                   カアッ

 

 

             ハドラーはレベルがあがった

 

             ちからが3あがった

 

             すばやさが4あがった

 

             たいりょくが5あがった

 

             かしこさが5あがった

 

             うんのよさが2あがった

 

             さいだいHPが4あがった

 

             さいだいMPが4あがった

 

 

             ハドラーはレベルがあがった

 

             ちからが4あがった

 

             すばやさが3あがった

 

             たいりょくが5あがった

 

             かしこさが5あがった

 

             うんのよさが1あがった

 

             さいだいHPが3あがった

 

             さいだいMPが5あがった

 

 

             ハドラーはレベルがあがった

 

             ちからが3あがった

 

             すばやさが2あがった

 

             たいりょくが3あがった

 

             かしこさが1あがった

 

             うんのよさが1あがった

 

             さいだいHPが4あがった

 

             さいだいMPが2あがった

 

 

             ハドラーはレベルがあがった

 

             ちからが4あがった

 

             すばやさが3あがった

 

             たいりょくが2あがった

 

             かしこさが1あがった

 

             うんのよさが1あがった

 

             さいだいHPが4あがった

 

             さいだいMPが2あがった

 




ここから先は地上で大魔王や冥竜王の残党との激しい戦闘の連続・・・などという展開は特にありません。
保護者役をうけちゃったハドラー様ですが冒険仲間としてなら申し分ないのですが、子守り役としてはまだまだレベルが足りません、何せ今回のは衣食住の心配なく既に躾も教育も強くてニューゲーム状態でしたから・・・

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