ハドラー子育て日記   作:ウジョー

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ダイ爆発!!!勇気の雷鳴を呼べ!

ダイがマホプラウスによる魔法の特訓をはじめて三日目・・・

マホプラウスは他者から魔法力を借りて魔法を増幅させるものだが

マホプラウス自体と呪文の発動にも自分の魔法力を消費するためダイの消耗が大きく 休憩を多く挟むため

時間がかかったが とりあえず以前紋章の力に頼らずおぼえた呪文と

新たにいくつかの回復魔法が使えるようになったことを確認することができた。

そういえば回復魔法を試してみるときに最初に・・・

 

《おれキアリーが使えるようになりたい》

 

とダイが言ったのは印象的だったな

ダメージを回復するホイミより先にキアリー・解毒魔法を試そうとしたのは意外だったが毒を使う怪物は多くオレ自身、生み出した配下のアルビナスに毒針の機能をつけるほどに重要な要素だと思う

ダイも冒険の経験からキアリーの重要性を感じていたのだろう。

 

そして今日はただひとつ確認できていなかった呪文・・・

 

「それでは今日はおまえにとって重要な呪文であろう 『ライデイン』を試そうと思うのだが・・・」

 

ここでひとつ問題があった

 

『他の呪文はともかくこの天界でライデインなどのデイン系呪文を使うと

地上に落雷として被害を出すおそれがあるので対策が必要です』

 

という聖母竜の注意がはいってきた。

これについて思わぬところから助けが入った

 

             ヒィーン

 

『【心配いらん ダイは既に正当な竜の騎士なのだ 呼べば例え天界だろうとやってくるのだ 

真魔剛竜剣が・・・!!】と、成る程 たしかに歴代の竜の騎士のギガデインを

受け止めてきたあの剣なら地上にもらすことなく試し打ちができるでしょう』

 

たしかに竜魔人が振り回すことを前提に作られギガブレイクを実行してきたあの剣ならうってつけだが・・・

 

「本当によぶだけでくるのか こんなところまで・・・」

 

ヒィン

 

『【まあ見ているがよい さあダイよ 私に合わせて声をだせ】いよいよはじめるようですね』

 

聖母竜も期待しているようだな

 

《うん! さあこい!! 真魔!!!剛竜けーん!!!!》

 

ダイが片腕を上げて声を張り上げた

 

『ダイ かっこいいですよ! それにカワイイ』

 

おまえ期待してたのはそっちか・・・

 

キラッ

 

そしてそれはやってきた

 

           ギュウウン

 

神々の作り出した伝説の一振りが・・・!

 

                ドガッ

 

               真魔剛竜剣!!!!

 

オレ達から見てやや離れたところに刃をつきたて 剣の柄の竜はダイをまっすぐに見据えている

 

                 ヒィーン!

 

『【さあダイよ 見せてみろ おまえのこの父譲りの天をあやつる力を 

あの竜の騎士の正統たる武器、真魔剛竜剣に!

あの剣なら自分から雷を受け止めるから外す心配はない!!】

そうですよ 私もよろこんで力を貸します やってください!』

 

少々興奮気味でダイの手を握る聖母竜 もう片方の手をオレが握りダイを促す

 

「さあ 舞台は整った 見せてみるがいい。 天をつらぬく稲妻を」

 

《うん! ・・・見ててよ!! マホプラウス 》

 

オレの魔力がダイに伝わっていく・・・ そして上空に雷雲がたちこめてきた。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

そしてオレ達の手を離し両腕を交差し 剣を両目でとらえて・・・

 

《今なら、ライデイン以上の威力がでそうな気がする》

 

何か手ごたえを感じているのだろう たしかにダイにかつてない魔法力の高まりを感じる!

 

《たあああーーーーーーッ!!!!》

 

ズガアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!

 

「ムウ!!?」

 

『?!』

 

             ヒイーーーィン!?

 

ゴアアアアア バチバチバチバチ ギギギィィィイギギィィイリイン!!

 

               ヒイン!

 

『【バ・バカな!? あの真魔剛竜剣が 悲鳴をあげるほどの電撃だと!】ですって?!』

 

「それは つまりあのギガデイン以上の力がでているということか?」

 

たしかに かつて間近で見たバランのギガデインを上回るほどの衝撃だった マホプラウスにより

更なる高見に達したというのか

 

《す・すごい・・・》

 

やった本人も驚いているようだ・・・

 

「ダイよ おまえは今 電撃系呪文をレベルアップさせ新たな呪文を編み出したようだな

さあおまえがこの新呪文に名前をつけるがいい」

 

《ええ!?》

 

              ヒィン

 

『バランも賛成のようです 竜の騎士の歴史にまた新たな1ページが刻まれますね』

 

《うーん いきなりそんなこといわれてもな~ えーと・・・》

 

「とりあえず最後にデインをつけておけばいいのではないか」

 

《そうだ みんなから魔力を借りて使うんだから・・・   ミナデイン っていうのはどうかな?》

 

               ヒィン

 

『素晴らしい名ですね バランもそう言っています』

 

「なんともおまえらしい名前だな」

 

ミナデインか まさか新呪文が生まれるとはな・・・

マホプラウスあってのこととはいえこれほどの成長速度とは・・・

また育成計画の練り直しだな まったく・・・嬉しい誤算ではあるがな

 




最近聖母竜さん活躍の機会ができてちょっとテンション高めになってます
原作だとミナデインないんですよね・・・ 
原作連載当時てっきりバーンを倒す最後の技はミナデインストラッシュになると思ってたのに

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