ハドラー子育て日記   作:ウジョー

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太陽の子

聖母竜に乗って飛んでいったはずのダイだったが・・・

 

キラッ

 

《じいちゃーーーーーーーん!》

 

上からふってきた

 

ドーーーーーーーーーン

 

「いきなりオレの肩に着陸するな」

 

《へへ ちょうど上からハドラーじいちゃんが見えたからつい・・・

それよりじいちゃん おれ頼みたいことがあるんだ》

 

フフフッ ダイがいい顔をしている あの迷い戸惑うような目ではない、オレの好きな

何かをやろうとする顔だ。

 

《おれ 強くなりたい! 前よりも 心も! 体も!!》

 

「ホウ 一応なぜか 聞いてもよいか?」

 

《おれ こないだハドラーじいちゃんに バーンとの戦いのことをはなしたときに色々

思い出したし 考えたんだ 

おれやっぱり地上が好きだ そして地上ではブラスじいちゃんやポップやレオナ達が待ってるんだ

おれ帰りたい・・・ そしてゴメちゃんを探したい。 

でも今のままじゃダメなんだ!

バーンと闘ったときに紋章の力を全開にしたあの何もかも壊したくなる感覚を克服して

力をコントロールできないとせっかく平和になったはずの地上が大変なことになっちゃう

そうならないようにするために おれ強くなりたいんだ!!》

 

ダイが輝いて見える

なるほどクロコダインらがダイを太陽にたとえ 魔王軍をはなれるわけだ

オレには少々眩しいがな・・・

大魔王バーンが手に入れたかった太陽とはこういうものだったのだろう

 

そしてその輝きを曇らせないために今は手を貸してやろう・・・

 

「よく言った ダイよ ・・・その心意気!! さすがだっ!!!

 

フフフ お前がオレの手で強くなる これほど心躍ることはない!」

 

《へへ その顔はじめて会ったときときは こわいばっかりだったけど 今は おれ好きだよ》

 

「・・・また泣かせる事を言うわ  前よりもガキのくせに・・・!!!」

 

やはりかなわんな この小さな勇者には・・・

 

 

 

 

 

「では・・・ 本格的にしごいてやるとするか ダイよ」

 

ヒィン

 

『【剣技や紋章の力のコントロールの指導は私が担当する】とバランが言ってますよ』

 

「わかった わかった まったく・・・」

 

《じゃあ まず何をするの》

 

「そうだな その体力は十分に見せてもらったが 前から弱点に感じていた魔法から鍛えようと思う 

折角の魔法剣も最強魔法がライデインではな せめて自力でギガデインが使えなくては

あの鞘に収めている間にたやすく阻止されるのは おまえが一番わかっているだろう

それに 魔を操る力は今のおまえには一番大事なことだろう」

 

《うん! わかった! で どうするの? またメラをやってみようか?》

 

「いや あんな爪の先のような火の玉をいくらだしても無駄だ 

しかし紋章の力をまだ使わせるわけにはいかん そこで・・・」

 

オレが地面に魔方陣を描いた

 

「これからひとつ魔法の契約をしてもらう

魔界に伝わる秘術だ」

 

《おお なんかすごそう どんな魔法?》

 

「これから契約する呪文は いわゆるマホトーンやマホカンタのように魔法力そのものを操るものだ

それらの中でも最上位呪文 マホプラウスという・・・」

 

《・・・どこかで聞いたような気がする?》

 

「かもしれんな ザボエラの切り札といえる魔法だったからな

やつは部下から同種の魔法を受け増幅するような使い方をしていたがおまえなら仲間と

手をつないで魔力を上げる使い方でいいだろう まあまずは呪文の契約をしてからだ」

 

そういってダイに契約をすすめた 地上の人間が使えた例は聞いたことがないが・・・

呪文の契約はあっさり成功した 拍子抜けするほどだがまあダイだからな

 

《で、どうやって使えばいいの?》

 

「オレと手をつないで呪文をとなえればいい そして適当な呪文をとなえてみればすぐにわかる」

 

『あ! それ私も協力します 手をつないで魔力を渡すだけならできるはずです』

 

「そうだな ではやってみよう」

 

オレがダイの左手をとり 聖母竜が右手をとった

 

《マホプラウス》

 

ブゥン

 

今たしかにオレの魔力が少し 手からダイに伝わっていくのを感じた

 

「よし やれ!」

 

《メラーーーー!》

 

ぼうっ

 

「おおっ!?」

 

たしかにダイの手から 手のひらを大きく上回る炎が生まれた!

 

《で・できた・・・》

 

「気を抜くな 自由に制御してこそだぞ」

 

《う・ うん!!!》

 

『ダイ しっかり!』

 

オレはダイの手をはなし距離をとって正面から見た

炎を手のひらの前で維持しつつ火傷をしていない どうやらうまくいっているようだな

 

「よし それをオレに投げてみろ 心配いらん

オレはかつてバーンの火炎魔法をにぎりつぶしたこともある」

 

《うん!   たあああッ!!》

 

バン

 

ボオオオオオオオッ

 

ム!

 

ボワッ・・・・

 

炎はオレの手で消した・・・が、

 

「ほう・・・」

 

これはなかなかの威力だ かつてアバンが放ったメラゾーマほどではないが上出来といえるだろう

 

フフフ ダイの輝きはますばかりだ。

 




ちょっと久しぶりの投稿ですが これからもボチボチのんびりかいていきますのでどうかよろしくお願いします

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