ダイの話によると オレとの闘いで実は死んでいなかったアバンは新たな破邪の力を得て
ダイの仲間として合流 オレ達との闘いでのダメージを癒した後 仲間達が大魔王の部下を抑え
パプニカの姫レオナとともに大魔王バーンとの決戦に及んだ。
まるでオレの地底魔城にアバンが仲間たちとともに攻め込んできたときのようだな
あのときやつの仲間達もオレの配下の足止めに徹し 勇者アバン一人無傷で魔王のオレと相対した
二つの紋章の力 双竜紋の力に目覚めたのはこの移動の最中でレオナの危機に対した時らしい
そしてバーンとの闘いの前 バーン自身から部下になれと誘われたらしい
オレもかつて アバンと相対したときに同じようなことを言った
オレなりにやつの力を惜しんだのもあったが・・・勿論やつは断った
ダイも拒絶 かつてバランが配下になったいきさつにも触れたがそのときに
ダイ自身が地上から姿を消すという発言をしたようだ 実際今は地上にいないわけだが。
そして激戦の末 オレの知る老いたバーンを倒したものの 真の姿をとりもどしたバーンにより一転窮地に
そこで再び合流した仲間達 その中には驚くべき名前があった。
「なんだと！？ ヒム？！ オレの部下 兵士ヒムがその中に いたのか！！？」
《うん なんで仲間入りしてたのかは知らないけど たしかにいたよ
闘気に満ちて ハドラーじいちゃんみたいな髪の毛があったりして雰囲気かわってたけど
いっしょにたたかったんだ》
そうか オレの息子も生きていたのか・・・
《それでヒム達のおかげで ポップがバーンの奥義・天地魔闘の構えの弱点を見抜いて
ポップが胸に仕込んだシャハルの鏡を使って ついに奥義を破ったんだ》
なんと、兵士ヒムだけでなく 騎士シグマの遺志も共に闘ったのか
大した孝行息子達だ オレはおまえ達を誇りに思うぞ・・・
その後 一度はバーンの遠大な策に絶望したものの ポップの不屈の行動に再び立ち上がり
その策も 常に共にいたあのゴールデンメタルスライムの最後の力で 地上の仲間達の協力を得て
止めることができたそうだ まったく あのスライムの正体もだが 人間の底力には本当に驚かされる。
そしてバーンに最後の勝負を挑もうというとき
《オレは 双竜紋の力を・・・全開にしたんだ・・・》
！？
あの目だ！ ダイがこの地でオレにはじめて見せた 攻撃をすることをためらうあの目だ！
《オレは 自分が自分でいられなくなるほどの力を 父さんがオレに見せた禁断の力に手をだし
両手の紋章を額に集めて バーンを力で圧倒するほどの化物になって 独りで闘ったんだ・・・》
ダイの表情が曇った 心境は読めないが その決断はオレが超魔生物になった時の心境とは
まったく違うものだったのだろう
そして バーンも全てをかなぐり捨て力を求め 鬼岩王なる姿となり最後の決戦を迎えた
それは 地上から遥か上空で あの真魔剛竜剣が折れるほどの激闘となり
紙一重でバーンを倒し爆発したのを見届け 意識を失ったらしい
【オレの灰】と【アバンのしるし】がダイを助けたのはこのときのようだ
気がついたときには地上で ポップに抱きかかえられていた
仲間たちの手荒い歓待をうけたところで死神キルバーンがあらわれた
その頭部に隠されていた【黒のコア】により迎えた最後のピンチにとっさに体が動き
同時に動いていたポップを振り払い トベルーラで死神の体を上空に持っていったところで・・・
死にかけて それを聖母竜に治療のために卵にされ今にいたる・・・か。
ダイのはなしはこれで終わった なんともいえない沈黙がおとずれ
オレがダイの頭を撫でる手以外に動くものもなくなった
・・・・・・・
いつのまにかダイはまた眠っていた これでダイが攻撃をためらう理由に大体検討がついた
バランにもわかっただろうが しかし これはどう解決したものか・・・
紋章の力の制御が必要なのは間違いないのだが それはそれとして『力』というものに
かつてない拒否感が生まれたダイ自身をどうしたものか・・・
魔族にとっては『力』を求めることは本能であり 喜びでもあり 当然のことであるので
それに拒否感をもつことなど考えたことも無かったからな グムゥ・・・
ハドラーはレベルがあがった
ちからが１あがった
すばやさが２あがった
たいりょくが１あがった
かしこさが３あがった
うんのよさが３あがった
さいだいＨＰが２あがった
さいだいＭＰが３あがった
私が原作の最終決戦を文章でまとめるのは難しすぎるので是非原作の終盤を読んでほしいところです
でもあの最後の死神の罠だけはキツイ 原作あそこで終わりはあんまりですよ・・・
だからこんなＳＳ書いてるわけですが・・・