Persona 4-マニアクス-   作:ソルニゲル

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第64話 I Don't Have Any Pray 12月31日(土) ~1月1日(日)

昼間。

シンは病院に来ていた。理由はあの闇医者の付き添いだ。

 

「…このたびは本当にありがとうございます」

「気にするなハハハッ」

ケヴォーキアンはそう言って答えると帽子を被って出てきた。

 

「大晦日だと言うのに…」

「医者に暇なしさ。こんな外部の病院に呼び出されるのだ」

 

 

ケヴォーキアンはポケットに入っている封筒を取り出し中身をちらりと見るとそれをシンに投げた。

シンはそれをキャッチする。

 

「なんだこれ」

「いらん。金など。そんなもの、俺には必要ない。

お前にはメリーを変えてもらったお礼とでも思ってくれて構わん」

「…そうか。」

 

シンは断わる事もなくそれを雑にポケットに入れた。

ケヴォーキアンと共に病室から歩き始めた。

「なぜ、オレがあの患者を救ったと思う?死の医者と言われている俺が」

「…さぁな。あまり興味はない。」

「そういうな、混沌王。

人には死ぬタイミングというものがあると俺は思っている。あの患者はまだ生きたいと願った。それを叶えた。」

 

「だが、俺は神ではない。救いたくても救えん命を数多く見てきた。

だがな所詮、他人の死は『物体』であり『数』でしかない。

俺が救おうとも救わないとも、あるいは死にたいと願おうとも、死ぬ。いつか、必ず死ぬ。

お前たちのような存在を除いてな。」

ケヴォーキアンはそう言って笑う。

 

「しかし、どんな死も『物体』と『数』でしかない。

いくら多くの人間が戦争で死にその倍以上人間が悲しもうとも、関係のない人間にとっては、テレビの中の世界で、数秒表示される"『数』でしかない。

動かなくなった人間、所謂『死体』は意識を持たない『物体』でしかない。医学的死を"死"とするならな。

ましてや、俺の場合は特に、大切に思う人間も居なければこの世界に愛着を持っているのはメリーくらいだ。」

 

ケヴォーキアンは足を止めた。

「だが、自分の死はどうだ?決して触れる事の無い、自分の死。」

 

ケヴォーキアンはそういうと、無邪気な笑みを浮かべる。

 

「俺は死んでみたいのだ。何故なら、好奇心。その一点に尽きる。

…お前と同じだ。ただ、方向性が違うだけだ。」

 

「誰も体験できない、俺だけの死。それがどれほど最高の瞬間なのか俺は知りたいのだ。

その時、俺は何を思う?何を後悔する?誰が隣に居てくれる?」

 

「想像するだけで興味が尽きない。」

 

ケヴォーキアンの顔はまるで夢でも語る子供のような、晴れやかに澄み切った目で語る。

 

「何世紀も前から同じ種類の人間が死に生まれてきていると言うのに、俺はいなかった。

俺の今の意識を持って、今の状況、今のこの瞬間をすべて持ち合わせている人間はいなかった。

それほど、感動的な瞬間があると思うか!?」

 

「量子力学の否定など知らん!

俺は今、この瞬間が"俺"なのだ。誰が否定しようとも、俺は俺なのだよ。

例えるなら…そう!信仰!信仰に近い。俺は俺の存在を信仰しているのだよ!!

全知全能とされている西洋的神などというものより、今この俺を俺と足らしめている俺を信仰するべきだとは思わないか!?

それが、仮に神の恩恵だとしても、だ!!」

 

「人は死ぬ。ならば、天国地獄や輪廻転生、それらすべてのあの世という世界を除いて、絶対的にこの生涯の最後に訪れるであろう死と向き合った瞬間。

俺という人間が、ちっぽけな塵の様な存在が、あまりにも巨大的で絶対的な概念と向き合う瞬間ッ!!

そこにどんな心境が生まれる!?絶望か!?希望か!?

概念と一対一で向き合う。まさに、神と対等に向き合うような感覚に似ているのだ!!!

ハハハハハハハッ!!!!」

 

「…」

シンは口の前に人差し指を立てた。

周りの人が二人を見ている。

ケヴォーキアンはすっと、口を塞ぎ、周りにお辞儀をして謝る。二人はそそくさと階段を降りた。

 

「失敬。…少しばかり興奮しすぎた。

死は俺にとって目標である。

だが…俺はまだ死ぬ気にはならん。

まだこの世界、現象、物自体で俺には知らないことが多すぎる。

それを知ってからでもその最高の瞬間を迎えるのは悪くはないという話だ。」

 

「…」

 

「だから、俺は"自分の死"の前に"他人の死"を理解しようとした。

それには他人の生を理解せねばならない。俺は患者の意思を尊重することにした。

生きたいと思う人間は何故そこまで生きたいのか。

死んでも構わないという人間は何故死んでも構わないのか…

俺はそれを理解しようとした。結果的に死の医者と呼ばれ忌み嫌われる理由だ。」

 

「…死の医者か。しかし、それがどうして、人造人間と繋がる。」

「そればかりは俺も分からん」

「?」

ケヴォーキアンの思わぬ言葉でシンは首を傾げた。

 

「意味などない。できたから作った。それだけだ」

「…ふっ、お前らしいな」

シンは少し笑って答えた。

 

すると、病室から堂島と菜々子が出てきた。

 

「よう。なんだ、来てたのか」

「ええ。まあ」

「…そっちは?」

「ご存知かと思いますが、一応名乗りましょう。ケヴォーキアン・メンゲレと言います。

一応、彼とは友人でしてね。」

ケヴォーキアンは丁寧にお辞儀をし淡々と答える。

 

「…そうか。」

「じゃあ、失礼するよ。俺はまだ、くだらない仕事が残ってるんだ」

「ああ」

 

ケヴォーキアンはそういうと、白衣をはためかせ去って行った。

 

「…どういう知り合いだ?」

「腕が良い医者なので、仲良くしてもらってます」

「…そうか。」

 

「あの人はお医者さん?」

菜々子はシンに尋ねる。

「たぶん…ね。」

 

堂島と菜々子、そしてシンは堂島たちと歩き出す。

 

「仮退院ですか」

「ああ、まあな」

「菜々子ね、クマさんに人形もらったの!!」

菜々子はそういうとシンにクマの人形を見せてきた。

 

「クリスマス一緒に祝えなかったからか…」

「そういえば、お前一人だろ。元旦、ウチに来ると良い」

「…それは迷惑では?」

「一人増えたところで、悠の作るものの量が増えるだけだ…」

そう言って、堂島は笑った。

 

「なら、そうします」

 

堂島たちはシンをバイクの置いてある場所までついてきた。

シンはバイクに跨ると、ふとクマのぬいぐるみを見て思い出す。

菜々子にプレゼントをあげていなかった。

これは、鳴上に殺されるだろう。

 

さて、何がいいか。

変なモノを上げるわけにはいかないだろう。

シンはとりあえず適当に四次元ポケットから取り出すことにした。

 

シンはポケットから光る石を取り出した。

3カラットほどの透明な輝く石だ。

無傷で無色なモノだ。

 

「クリスマスプレゼントをあげていなかった。あげる。」

「わー!!!綺麗!!」

そう言って菜々子は嬉しそうに受け取った。

 

「すまんな、ありがとう」

「大切にしてもらえるとありがたい。」

「うん!!大切にする!!」

 

それはダイヤモンド。価値にすると…想像に任せることとする。

二人はそれを知るよしもない。

 

 

 

流石にこの時期のバイクは寒い。

それに雪があるので滑るが、シンのバイクは滑らないようになっている。

ルイの特注らしいが、原理は不明だ。

雪の上も関係なく走れる。

 

しかし、辺りは車の走っている様子はあまりない。

大晦日。当たり前と言われれば当たり前と思われる。

 

昔は年越しといえぱ、妙な高揚感があった。

テレビ番組は変に騒がしく、周りの人も妙に浮かれて楽しそうな雰囲気があった。

今は何とも言えない、不思議な感覚がある。

 

他人事なのだが、そこにいる自分。

 

そんなとき、どうやって反応したらいいのか。

素直に喜ぶという行動をしたこと無いシンにとって行事というのは、どこか苦行的な意味合いも含まれていた。

 

残念ながら、シンは信仰心などとうの昔に捨てている。

祈る神は、シンにはいない。

 

 

 

 

深夜…

「うー!!寒いっスね!!」

完二は肩を震わせながらシンに言った。

「…ああ、夜は冷える。」

「ほんとっスよ」

完二は寒そうに震えていた。

 

「遅くなった」

鳴上が歩いてきた。

 

「わりい!遅れた!」

「クマーす!シン君、ごめんクマー。ヨースケのせいクマよ。」

 

「寒かったな」

「ええ、寒かったッスよ」

 

「つか100パー、誰がどう考えたってお前のせいだっつーの!!!

ついさっきまで、社員とバイト総出で福袋全部詰め直してたんだよ。

…誰かさんが値段見ねーで、何でも福袋に詰め込みやがったせいでな。」

クマを花村はにらみつける。

 

「フフーンフーン。 デュッワッデュッワ~。」

クマは関係ないと言った感じで踊りだす。

 

「お・め・え・だ・よ・ッ!この…クマ野郎!」

花村はクマの襟を掴み、軽くゴスッと頭に拳骨を打ち込む。

 

「…そ、そんなことより、センセイ。ナナチャンとパパさんは?」

「無茶だろ、こんな寒ィ夜中に。

堂島さんも菜々子ちゃんも、まだ仮退院中なんだしよ。」

「菜々子に無理はさせられない」

完二の言葉に鳴上は頷いた。

 

「では他のみんなは?なにゆえ男子ばっかりクマ?

ま、まさか…男同士で気楽に…とか、ありがちな恋の乾燥注意報…」

 

 

「ちげーっつの。」

花村はあたりを見渡し、腕時計を確認した。

 

「つか、あいつら遅えな。もう時間過ぎたろ。」

 

「天城先輩ん家に一旦集まって…とかスかね。その…なんだ。"晴れ着"とか…」

完二は恥ずかしそうに言った。

その言葉を聞いた瞬間、クマの目が輝き鳴上に詰め寄る。

 

「は、はれぎ!セセセセンセイ!はれぎ!」

「落ち着け」

鳴上は冷静に返した。

 

「だな。お前ら、うろたえ過ぎだっつーの。」

花村はそう言って、完二を見た。

「オレぁ別に…!」

「顔に丸出しだけどな…」

 

「あーでも晴れ着りせちー、とかは確かにお宝っぽいよな…

うお…もしかして直斗もか?言われるとこう、思わず…」

 

花村がそんな想像をしていると、下駄の小気味よい音が遠くから聞こえてきた。

そして、晴れ着の四人が現れる。

 

「お待たせ。」

「ごめんねー!」

「カイロ買いに行ってたら遅くなっちゃって。」

「すみません…」

 

「…」

「……」

花村と完二は茫然と四人を見ていた。

 

「なに、その薄っすいリアクション。」

千枝は少し顔を赤らめて、花村達に言った。

 

 

「アイエエエエ!はーれーぎーはー!?」

クマはどこかの一般人が忍者でも見つけたような声を上げ、興奮していた。

 

「晴れ着って…夜中のうちに行って帰ってくるのに、着ないから…」

「だーよーなー!ハイハイ、分かってましたとも!」

花村もすこしキレ気味に言う。

 

「るっさ!なーに勝手に期待してキレてんのさ!」

千枝もキレ気味に返す。

 

「晴れ着みたいな勝負服はね、もっと"ここぞ"って時に着なきゃ。」

「え、晴れ着って勝負服?」

そして、花村は気付く。

 

「…つかそれ、さりげなく射程外って言ってますよね。」

「さりげなくは言ってないよね。」

天城がぐさりと花村達に言葉のナイフを突き刺す。

 

「心ん中、寒いっス…」

 

「あの…時間を気にしませんか?入口でカウントダウンすることになりますよ。」

直斗は時計を確認しながら、皆に言う。

 

「やべ!二年参りじゃなくなっちまうな。」

「元旦0時にみんなで、とか、私、初めて!」

 

「私も去年までは、旅館のみんなとばっかりだったな。」

天城も思い出すように言う。

 

 

「ていうかさ…」

千枝はそういうと、皆を見た。

 

「良かったね。みんなで平和に来れて。」

 

 

その言葉に皆が微笑んだ。事件が無事に終わり、こうして年を越せるのだ。

千枝の言うとおり本当に良かったと皆が思っている。

 

「…だな。よし、じゃ行こうぜ。」

 

 

そう言って、皆神社の中へ入った。

 

 

皆が神社の中へ入るとさすがの雪が凍った足元の悪い中だが、人が多少なりともいた。

 

りせは手を口に近づけ、寒そうに息を吐いた。

「うーさむい!!」

そう言って手をこすり合わせる。

 

「あっちで甘酒配ってたぞ」

「だーめ。年明けてから」

完二がそういうも千枝にそれを止められる。

 

「ねー来年はまだこないの?」

皆が一斉に携帯電話を開く。

「そろそろ、ですね!」

 

「よーっし!!!5、」

「4!!」

「3!!」

「2!!!」

「いっち!!!」

 

「…?」

シンは声が聞こえなくなったことに首を傾げた。

皆、固まっている。

辺りを見ると、人間の動きが止まった。時間も止まっているようだ。

シンは知っている、この異様な感覚と、不自然に止まった物体や時間を感じた事がある。

 

 

 

「…随分と久しいな」

シンはため息を吐いた。

 

「そうだねぇ…君が時間の概念が存在しえない場所に居たから、会うことが出来なかったからね」

そこには真っ白な服を着て、真っ白な目と真っ白な髪と肌。

 

姿形は少年。しかし、どこか異様さが滲みでている。

 

シンにしか接触してこない、自らを『監視者』と名乗る者だ。

五月ごろに見た夢の対話…あれも、こいつとしていたことだ。

愚かだとシンを言ったものの、あくまでも力を見る為だと後に言われた。

 

実に食えないやつだと思う。

ルイやバアルと同じように。

 

『偉大な意志』とも無関係だと自ら言っていたが、実際はどうだか不明だ。

それが何を意味しているのか、シンやルイ、そして悪魔全体も知らない。

何故なら、シンにしか接触をしてこないからである。

 

何度も接触をしているものの、こっちがいくら攻撃しようとも、死んでは生き返り、死んでは生き返る。

だが、向こうは攻撃をしてこず常に現れては消えるということを繰り返している。

俺もやがて、殺し続けることをやめた。

 

興味を持った。

監視者という存在に。

 

 

「それに、キミを探すのに随分と苦労しちゃったしね」

「…それで、用事はなんだ。こんなところまで」

シンは気怠そうに髪の毛を掻いた。

 

「あけましておめでとう!!間薙シン君!!!」

「…まさか、そんなくだらないこというために来たのか?」

シンは鼻で笑う。

 

「僕はね、やっぱり、気に入ってるんだよ。

君がどれだけ、呪われようとも、君がどれだけ、深い闇の底に落ちようとも。」

 

そういうと、りせのポケットにあるカイロを取る。

 

「僕はあくまでも監視者。関与は許されない。それをやってしまったら、僕が消されるらしいから…」

そういうと、カイロをりせのポケットに戻した。

 

彼はあのヒジリとは違うと言っていた。

彼は『偉大な意志』とは謁見したこともないが、確かに自分はあらゆることを監視するものだと定めを受け行動しているにすぎないと言っていた。

 

それが、誰に与えられたものなのか。

彼は考えてみたが、答えは出なかったそうだ。

 

少年は分厚い本を取り出すと、何かを記し始めた。

「…この世界は…西暦2012年を迎える…人の世界っていうのはこうやって時間を積み重ね行くんだねゑ。

そして、終わっていくんだ。」

 

「それを決めたのは『大いなる意志』または…『偉大な意志』のせいだろう?」

「さぁ?実際、ボクも疑ってるんだ」

そういうと、本を閉じた。

 

「ボクも会ったことないから。でも…いや、やめておこう。僕は所詮、監視者だから」

そういうと、微笑み胸元から懐中時計を取り出した。

 

「…またね、間薙シン。面白い話をまた聞かせてよ。

今のキミは随分と穏やかだから、きっと面白いことをしたんでしょう?

僕はすべてが分かる訳ではないからね…きっと面白いんだろうなあ。」

 

「構わない。どうせ、この世界の事件が終わればまた、退屈になる」

シンはポケットに手を入れた。

 

 

 

監視者は嬉しそうに微笑むと、言葉を紡ぐ。

 

 

「…我を忘却し救い(たま)え」

 

 

そういうと、すーっと白い姿が消えた。

 

 

「「「「「おめでとーっ!!!!!!」」」」」

「…おめでとう」

 

シンは少しタイミングが遅れてしまったようだ。

 

 

「いやぁ、明けたねぇ!!」

「うん!」

千枝と天城は嬉しそうに話している。

 

「おめでとうございます」

「おめでとうクマ!!」

「お、おう」

直斗の言葉に完二は恥ずかしそうに答えた。

 

そんな会話をしていると、ふと雪が降ってきた。

 

「おお!雪クマね!!!」

「新年早々雪見れるなんてな!!」

 

「…」

「…」

 

シンと鳴上は暗い空を見上げていた。

そこから無数に降り、そして、自分の顔に付き溶ける淡い淡い雪を。

芯から凍えるような寒さの中、じっと眺めていた。

 

二人は共に、空を見上げていることに気が付き。

そして、顔を見合わせた。

 

「…おめでとう。シン」

「ああ、おめでとう、鳴上」

 

 

二人は違う世界の人間と悪魔。

人種というより、人間ですらない彼らが確かに共に時を刻んでいった。

 

 

 

また、新しい時間が進み続けるのだ。

 

 

 

 

 

 




ケーヴォキアンはまさにマッドサイエンティストと言った感じにしたかったので、それが表現できたかな?

リアルでも年明けが近づいてきましたね。
こうやって、年を重ねて行くのだと思うと感慨深いのと同時に息苦しささえ感じます。

では、次はスキーの話を書こうと思います。
そして、救出の話へとつながる訳です。

そこで、実は本編では2月に行っているんですが、1月にしようと思ってます。
理由はシンとマリーとかの話を書いてみたいなとか思ったんですよね。
なので、一月にしました。

ちょっとこの辺が記憶があいまいでして、一月って特にイベントがなかったような記憶なので、そうしようかなって思ったんですけど…
たぶん…大丈夫…ですよね…(´・ω・`)

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