Persona 4-マニアクス-   作:ソルニゲル

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第55話 Stayin' Alive 12月5日(月) 天気:曇

マガツヒ。

私からすれば、人間でいうところのエネルギー。

詳細に言えば、意識存在が持つ精神エネルギーで、苦痛を与えたりすると放出される。

 

事実、創世前はマントラが『カブキチョウ捕囚所』で、拷問をしマネカタ達からマガツヒを吸い取っていた。

空間にも一定量存在し、ライドウ様達は『マグネタイト』と名称していた。

赤く小さいオタマジャクシのような外見で大量に吸い取られると死に至る。

 

これはこの世界の人間にも言えることで、病院では多くのマガツヒが放出されている。

目に見えないだけで、実は悪魔のわたし達には見えている。

ガンで苦しむ患者、足を失った患者、手術前の患者。

ある意味、ここは豊富な精神エネルギー、マガツヒで満たされている。

 

それを人間に与えれば、無論、回復は望めるがライドウ様達が大きな悪魔を召喚するのに、マグネタイトが大量に必要な様に、人間には多くのマガツヒを与えなければ、回復は望めない。

 

故に創世前の人間『新田勇』がカブキチョウ捕囚所でも特別な上階に入れられていたのが、何よりもの証拠だ。

そこで、何が行われたか…想像もしたくない。

あなた様のお話ではそこから、彼はおかしくなったと言っていましたね。

 

いずれにしても、言えることは、人間は悪魔よりも何十倍ものマガツヒを持っていることは事実。

 

それを回復には創世に必要なモノを使うのも納得できるだろう。

 

 

 

堂島菜々子。

 

 

彼女は恐らく成功だといえる。

堂島遼太郎が毎日見舞いに来ては、看護師に連れていかれているのが日常になった。

恐らく、今後は大丈夫だと思われる。

 

 

PS:どうしてわたしだけ、いつも。こういう役回りなのでしょうか。

わたs…

え?…飽きた?…分かりました…ムネモシュネの報告でした…

 

 

 

 

 

今日は学校の創立記念日。

落ち着いて事件について行動できる。

 

 

 

一旦、ジュネスに集まる面々。

だが、そこにはシンが居なかった。

 

「おっかしいな。電話にでねぇ…」

「とりあえず、間薙さんは置いておきましょう。彼なら大丈夫でしょう」

「とりあえず、聞き込みからっスね」

 

商店街で鳴上達は話を聞くが、如何せん春の事である。

覚えている人はあまりにも少なく、情報もない。

出てくるのは小西早紀に関する情報、個人的な感想や、今の霧の話ばかり…

 

 

朝から情報を集めたものの、目新しい情報はなく、夜になってしまった。

 

 

愛屋に集合したが皆、クタクタのようだ。

 

「ハァ…もぉクッタクタ。

やっぱ本物の警察みたいに上手くはいかんね…一日中歩き回ったけど、大した収穫はナシ…」

千枝は疲れた様子でため息を吐いた。

 

「私も同じ。

真犯人どころか、事件に関する話自体、全然出てこなかった感じ。」

「右に同じ。

てか私の場合、こっちが質問責めで全然本題に入れないんだもん…死ぬほど面倒だった。

ハァ…こんな狭い町で誰にも見られてないとか、犯人どれだけ巧妙なわけ?」

 

「…どうする?」

花村は皆に尋ねる。

 

「とりあえず…肉丼1つ。」

「そうじゃねーだろ。

けどまぁ、食べてからにするか…俺、カニ玉チャーハン。」

「じゃあ、オレぁー…チャーシューメン倍盛。」

完二も注文した。

 

 

それぞれが注文したものを平らげた。

 

 

「さてと、お腹も膨れたところでさ…みんなが聞いてきた情報、少なくてもとりあえず交換しとこう。」

 

千枝がそうは言ったものの、大体が知っていることばかり…

 

 

「結局、なんつーか知ってることが多すぎだな」

花村はそういうと、椅子に凭れた。

「新しい情報は、特になし…以上?」

「だな…」

 

「最初の2件について警察は、初動の聞き込みに異例な程の人数を割いてました。

それでもこぼしたような情報を、半年以上も過ぎて拾うというのは、やはり難しいですね。

まず、不審者の目撃証言が無い…

小西さんはともかく、山野アナには熱狂的なファンも居たようですが、状況は同じです。」

直斗は手帳を見ながら言った。

 

「てーか、訊いても訊いても、そっちのけで、どいつもこの霧の事ばっか言いやがる。」

「あと、マヨナカテレビの事ばっかり。

クマの事は…訊いてみたけど、誰も知らなかった。

もう…ほんと何処いったんだろ。」

 

「直斗の方は、何か無いワケ?

新しい推理とか。」

花村は直斗に尋ねる。

 

「新情報まるで無しとなると、どうにも…」

直斗は首を傾げた。

 

「そういえば、君たちに渡せと言われたものがアルヨ」

「は?」

完二がそういうと、店主が紙を渡してきた。

 

その紙は油がついており、中華屋らしい匂いまで移っていた。

そこにはこう書かれていた。

『ワケあって、そちらに居られないからメモを店主に渡す。

お前たちの行動は予想してここに来るだろうと思った。』

 

「アイツは超能力者かよ…」

花村は呆れたように言った。

 

『要点をまとめておく。

 ・犯人は生田目と同様、町に溶け込んでいる。

 ・俺達の行動を継続的に監視しており、鳴上の家を知っている。

 ・二件の人物と接点がある。』

 

 

「これって間薙センパイ?」

りせはその紙を見て言った。

「なぞなぞしてんじゃねーって」

花村は呆れた顔で言った。

 

『俺たちは常に監視されていた。きっかけは分からない。

だが、確かに鳴上達が天城を助けてからだと思われる。

 

事実、捜索願を出されたとき、お前たちの動きは確かに監視されていた。

相手は情報が集まる職業についていることが推察される。

相手はテレビで報道されたものが攫われることを知っていた。

 

無論、相手はテレビの事を知っており、恐らく、お前たちよりも早く知っていた。

でなければ、山野真由美をテレビに入れることは出来なかっただろう。

俺の調べたところによると、山野真由美は居なくなる前に天城屋旅館に泊まっていた。

旅館の人に聞いたのだから間違いないと思われる。

 

そして、そこには報道陣が押し寄せていた。それはりせのときも同じだった。そして、その当時はそれを抑えるため警察関係者が何人か警備に当たっていた。加えて当時の天城旅館に『山野真由美』が宿泊していることを知っていることを考えると警察関係者であることは間違いない。

 

これらの情報を統括すると"足立透"が出てくる。』

 

 

 

「!?そうか」

直斗は珍しく大きな声で言った。

 

「…当たっているかもしれない。」

鳴上は唸りながら言った。

 

「足立さんなら、僕たちの動きも把握できるかも知れない。

鳴上さんの家に近づくことももちろん出来るし、ある程度は土地勘などもあるはずです。

警察関係者なので、情報を得るのも簡単なはずです。」

直斗が言う。

 

「それに足立さん、何だかんだ事件とか推理の最中とか、ジュネスにいたよね?」

天城は思い出すように言った。

「あいつに声かけられた女、クラスにいるらしいぜ?

昼間、聞いたんスよ。ま、警察なんざ、んなもんって思ってたし、

関係ねーって思ってたんスけど。」

「うちの前で交通整理もしてた…」

りせも言う。

 

「山野さんの死体発見者である小西さんにも、足立刑事は何度も聴取しています。

情報が少ないゆえだと聞いてます。

アリバイの堅い発見者を何度も聴取するというのも不自然です」

「他に目的があったとか…?」

 

 

「それが、二人と足立さんを結ぶ線…?

…考えてみりゃ、足立さんと俺らって、結構、色んなとこで会ってるよな。

そのたび、"言い過ぎちゃった"とかって警察の内情、話してたけど…

あれって、俺たちを躍らせるためだったとか…?」

花村は険しい顔で言った。

「脅迫状だって、簡単にポストに入れられる…ていうか、証拠隠滅もできるよね。」

 

足立に様々な状況が不審な影を落とし始めた…

 

「とにかく確認しよう」

「ええ。あくまで可能性に過ぎませんし、すぐに確認したほうがいいですね。」

直斗はそういうと、電話を掛ける。

 

 

「どうも、お世話になってます、白鐘です。

事件のことで、少し気になることがあるので足立刑事と連絡が取りたいんですが…

…え?

搬送? これから!?

あ、は、はい、どうも!」

直斗は慌てた様子で電話を切った。

 

「搬送って…!?」

千枝は驚いた様子で直斗に尋ねる。

 

「足立刑事は、生田目の搬送準備で病院に行っているそうです。すぐに向かいましょう!」

シンのメモを直斗はメモに挟む。そして、皆と共に慌てて愛屋を出て行った。

 

 

 

 

病院に着くと、足立と看護師が居た。

 

「あれ、君たち、何でこんなとこに…そうだ、堂島さん知らない?

病室から抜け出したって言われて…」

そういうと、頭を掻いた。

 

「いっくら釘刺しても、すーぐどっか行っちゃうんだから…」

看護婦はそういうと、探しにどこかへ行った。

 

「やれやれ…生田目の搬送も終わったし、これで帰れる筈だったんだけどなぁ…」

足立はそういうと、ため息を吐いた。

 

「え?ああ、うん。だってほら、堂島さんや菜々子ちゃんとこのまま一緒じゃさ問題でしょ?

それに君たちだって、その方がよかったろ?

それより、君たちこそ何しに?

菜々子ちゃんの病室はこっちじゃないよ?

堂島さん来ないうちに、帰った方がよくない?

また捕まっちゃうよ?」

 

そこへ、足を引きずりながら、堂島が来た。

 

「足立…生田目はどうした?何だか今日は、えらく騒がしかったが…」

「あ、堂島さん!どこに行ってたんですか!」

「それより、生田目はどうした」

「生田目なら、もう搬送しましたよ。報告しようと思って捜してたのに…」

 

その足立の言葉に堂島が驚いた表情で言った。

 

「搬送しただ!?おい誰が良いと言った!ヤツにはまだ、訊きたい事が残ってんだ!」

「ど、堂島さん、勘弁してくださいよぉ!」

「最初の2件の殺しが引っかかるんだ…ヤツは動機もイマイチだし、アリバイも固かったはずだ。

証言で埋まった穴も多いが、そこだけは未だに引っかかる…」

堂島は厳しい顔で足立に言った。

 

「ま~た"刑事のカン"ですか?

でももう搬送しちゃったし、僕に迫られても困りますよぉ…」

足立は鳴上達を見ると言う

「君たちもさ、いい加減もう帰ってよ。警察の仕事のジャマになるからさ。」

 

「…なんだよ。今日に限ってバカに仕事熱心じゃないか…」

「い、嫌だなあ。僕はいつだって、ちゃんとやってますよ。

堂島さんも自分の仕事、してくださいよ。大人しく怪我を治すって仕事をね。」

「…お前らはなにやってんだ?

 

「足立さんに尋ねたいことがあってきました」

「え?なに?」

足立は鳴上たちの方を向いた。

 

「山野アナ失踪の時どこに居ましたか?」

鳴上が尋ねる。

「どこにいましたかって言われても…随分と前だしねぇ…覚えてないなぁ」

 

「小西早紀を取り調べしたことはありますか?」

「そりゃあしたよ。遺体の第一発見者だからね。

まあでも彼女、何も知らなかったから、1、2回ちょっと話を聞いただけだよ。」

 

「…脅迫状に関しては覚えていますか?」

鳴上が足立に聞く。

「彼の家に届いたものです。今は警察に渡っているはずですよね?」

「脅迫状?…覚えてないなぁ…」

 

「おい、覚えてないだ?

あれは、鑑識と組んで調べるようにって、お前に渡しただろ…忘れたのか?」

「は、はは、すいません…あの後すぐ堂島さん事故ったりして、

慌しくなったもんで、つい…」

足立は少し焦りを見せた。

 

「そ、それに、あんなのただのイタズラでしょ?

な…なんすか、急に、質問責めにして!なんなの、この雰囲気は、もう!!

堂島さん、そろそろ病室戻って下さいよ。そんなんだから、怪我治んないんですって。

君たちも、とっとと帰りなさい!大体何時だと思ってるの?

じゃ、僕は戻りますよ。署に戻って報告しなきゃならないんで。」

 

 

「待ってください。最後に一つ。

最初に殺された二人は、実は生田目の仕業じゃないと、はっきり分かったんです。

別の誰かが殺したんだ。足立さん…知りませんか?」

直斗が足立を見る。

 

「な、何を言ってるのか、意味がよく…」

その言葉を遮る様に完二が言った。

 

 

「テメェなんじゃねえかって、言ってんだよ。」

 

「なっ…バ、バカ言うな!

そんなの、生田目が全部"入れた"に決まってるだろ!」

その言葉に千枝が反応した。

 

「い、今…なんて…」

「全部…"入れた"?入れたとか入れないとかってのは、何の話だ?

お前…手口について何か知ってるのか?

まさか、この前のテレビがどうとかって、あの話…」

堂島も疑念を持ったようだ。

 

「そうか…今分かりました。

足立さん…実は僕は、過去のあなたの言動の何かが、ずっと引っかかっていたんです。

何とは分からなかったが、違和感があった…堂島さんの事故現場で、僕が生田目の日記を

読んだ時の事…覚えてますか?

憶えていますよね?まだそんなに日も経っていないですから…」

 

「僕が"未遂で助かって世に出なかった3件目以降の被害者も書かれてる"と言った時、

足立さん、あなたはこう言いました。

"すごい、そりゃ、決まりだね"って。」

直斗はキリッと足立を睨む。

 

「何が決まり(・・・)なんですか?

あの時警察はまだ、事件に未遂のケースがあったなんて知りもしなかった…おかしいじゃないですか。

しかも、数日消息が掴めないなんて無数にある事だ…なのに、僕が読み上げた名前に異論が出ないのもおかしい。

答えて下さい…足立刑事。」

 

「…それは僕のあくまでも考えを言っただけなんだ…」

足立は後ろに一歩さがり、口を手で隠した。

 

 

「…間薙先輩に教えてもらった事があります。

人は嘘をつくとき、視線を右上に逸らし、口を手で隠すそうです。

あなたは、今一歩後ろに下がりました。『後ろめたいことのある人は防御的になる』」

 

「し、知らないって言ってるだろ!!!」

「あ!待て!!!」

 

足立は走りだし逃げ出した。

鳴上達はそれを追う。

 

「足立っ…うっ、クソ…足立ィィ!!」

 

 

 

足立を追うと、生田目のいた病室に入った。

だが、そこには足立はいなかった。

 

「おかしいな…確かにこっちへ逃げたはずなのに…」

「チクショウ…どこへ消えやがったんだ?」

 

そこへ堂島が足を引きずりながら来た。

「…いたか?

警備室に問い合わせた…誰も足立を見てないし、出入りの記録も無い。

この病棟からは、出てないはずだ。必ずまだその辺にいる…」

 

「ここから出てない…?捜したけど…何処にも…」

千枝はベットの下などを探す。

 

「あのヤロウ…う…」

堂島がたおれそうになるのを慌てて鳴上と花村が受け止めた。

慌てて、ナースコールを使って看護師を呼んだ。

 

 

「堂島さん!!まったく、あなたって人は…!!」

「…すまん。ちょっと、動きすぎた…」

「治す気あるの!?これ以上やったら後遺症残りますよ!?この前も大変だったの、忘れたの!?」

 

「…そうだったな。すまん…」

堂島は鳴上を見て言う。

「…頼む、足立を見つけてくれ。このままってワケにはいかない…」

「任せろ…」

 

看護師に連れられて、伸びたひげのせいもあるかもしれないが、さながら連行される憔悴した犯人のようにも見えた。

 

「病棟から出てないって…まさかとは思うけど…」

「うん、多分そうだと思う…だって犯人なら、入れる筈でしょ?」

そういうと、皆は生田目のシャドウが映ったことのある、大きなテレビを見た。

 

「逃げた方、全部見て回ったからな…狭いし、見逃さねーよ。」

「相当追い詰められてましたから、中へ逃げ込んだ可能性もあるでしょう。

でも、これでもし中に居るとなれば、逆に、動かぬ証拠です。」

直斗は冷静に言う。

 

「野郎…マジかよ…で、どうするんスか?」

「明日、ジュネスから入ろう」

鳴上がそういうと、りせもうなずいた。

 

「何処に出るか分からないもん。

いつも通り、昼にジュネスから行こう。

大丈夫、万全にしてけば、あんなヘタレ男、一撃だって。」

 

「ああ、もちろん」

りせの言葉に鳴上は笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

「あークソッ!なんで、あんな餓鬼たちにばれるかな!」

足立は狭い部屋の中で、ベットを蹴飛ばした。

 

そこは嘗て、鳴上達が初めてテレビに入ったときに最初に訪れた場所である。

中央には円が作られたロープがあり、壁には一面、引き裂かれたような山野真由美のポスターがある部屋である。

 

ふと、かすかだが音楽が聞こえる。

 

「ああ?なんだぁ?」

足立は窓の向こうに出来ている自分のダンジョンへと向かった。

 

 

 

 

赤い空、禍々しい雰囲気。

そこは酷く、八十稲羽に似ている。

そんな空の元、明らかに不似合いな曲が大きな音で流れている。

 

 

懐かしのBee Geesの『stayin' alive』だ。

 

 

 

そこに近付く革靴の音。

「…どうしてここに?」

足立は驚いた。

 

なぜ彼がここにいるのか。と。

 

曲のサビの部分をその人物は一緒言う。

『「Stayin' Alive(生き続ける)」』

彼はそういうと、スマートフォンの再生を止めた。

 

そして、瓦礫の上から立ち上がった。

 

「なんて退屈なんだ。ただ…生き続けるなんて。

この事件は実に面白かったしあなたは良い所まで来ていた。

でも…」

彼の顔は呆れた顔になった。

 

「結局、あなたはこうして自らテレビに入ってしまった。

つまり、追い詰められたというわけだ。」

 

 

シンはそういうと、両手で頭を抱える。

 

 

「失望したよ。実に…つまらない。」

「…どうやってここに入ったんだい?間薙クン。」

 

 

シンはそう言われると、笑い始めた。

 

 

 

「ハハハハッ…俺は王。入れない場所はない」

 

 

 

「…ハハハッ…なにそれ、君、あたまおかしいの?」

足立は自分の頭を指し嘲笑しながら言う。

「正常だな。お前と同じくらい正常でイカれてるのさ。精神科医でも始めようと思っててな。一番にお前を見てやるよ。」

シンもまた嘲笑する。

 

「ハハハ…ムカつくね君。」

足立はそういうと銃を構えた。

シンは意に止めず、後ろを向いた。

 

「さて、どうするの足立透。」

「何がだい?」

 

 

 

「今死ぬか。捕まるか。どっちにする?」

 

 

 

 




オマージュしたシーンでのそのキャラとシンは退屈していたって点では似ているような気がしました。
なので、完全オマージュという名のパク…



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