Persona 4-マニアクス-   作:ソルニゲル

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第51話 Fog 11月21日(月)~12月3日(土)

 

 

11月21日(月) 天気:曇り

 

 

朝だと言うのに、昨日の雨のせいの霧が残っており気分も悪い。

それにシンはここ最近、アマラ経絡を使って様々な悪魔がボルテクス界に現れてきているため、呼び出されることが増えた。

周期的なもので、やっとそれが落ち着いた所である。

 

そのために、シンの睡眠時間が短くなり、自然とシンは眠そうな顔で家を出ることが増えた。

 

 

「おはよう。シン」

「…」

鳴上のあいさつにシンは答えずに、黙々と歩く。

 

「…寝不足?」

「…本来。睡眠を必要としないのだが、今の状態はあくまでも生身の人間だ。睡眠が少なければ体が思うように動かない…難儀な体だ」

シンはそういうと欠伸をした。

 

 

「あ、きたきた」

掲示板の前に、花村と千枝、そして、その隣には新聞を持った千枝が居た。

「これ見てみ。生田目の事、載ってるの。」

天城の新聞を横から見ていた、花村が鳴上達に言った。

 

そこには一面の見出しに、生田目が意識を取り戻したとある。

 

『今日未明、市内の病院に収容されていた生田目容疑者の意識が回復。

警察の事情聴取に対し、すまない事をした、怖かった、等と供述している。警察は今後、容疑者の供述を元に、事件の全貌解明を進める方針。』

 

 

「ついに終わったんだな。とりあえず…」

「うん…ほんと…ほんとに、ようやくだよね…

なんか、今朝やけに霧が濃くない?

それに、なんか今日…さむっ!」

千枝はそういうと、ぶるっと震えた。

 

「11月でこんなに冷え込むなんて、珍しいよね…」

天城がそういうと、革靴の音がした。

 

 

足立だ。

「あれ、君たち。ちょうどよかった。

ついさっき、病院から連絡があってね。

前回のは特別だったけど、これからは普通に面会がOKだから。」

 

「少し、良くなったんだ…良かった…!」

千枝は嬉しそうに足立の言葉に反応した。

「あれ、その新聞…そっか、そっちはもう知ってるんだ。」

足立は深刻そうな顔で言った。

 

「生田目の様子は?」

鳴上は足立に尋ねる。

 

「一応、意識は回復したけど、なんとも言えないんだよね…」

足立は続けるように言った。

 

「まだちょっと錯乱してるみたいなんだけど少しずつ話を聞いてるところだよ。

えっと、これはまだ内緒なんだけど君たちにならいいかな…

見つかった日記には、山野アナや小西さんについての記述もあってね。

どうも生田目のヤツ、小西さんに言い寄ってたっぽいんだな。」

 

「…」

シンは眠そうな顔をしながらも、その目は足立を見ていた。

 

「あの野郎…!」

花村は拳を握りしめた。

 

 

「あ、そ、それじゃ僕はこれから病院行くから。

堂島さんも何とか動けるようになったし、事件のことで、色々話さなきゃ。」

足立は走って去って行った。

 

「花村…」

「ワリ、大丈夫だ…生田目の野郎は、もう捕まえたんだ。

これ以上は、手も出せないだろ…

それより、放課後みんなで菜々子ちゃんのお見舞い行こうぜ!」

花村は明るく振舞い、言う。

 

「モチ!」

「学校行ったら、みんなにも報告しなきゃね。」

千枝たちは学校へと向かう。

 

 

「…どうしたんだ?」

「…いや…なんでもな…ファアアァァ」

シンは大きな欠伸をして、ポケットに手を入れて歩き始めた。

 

 

 

シンは授業中に考える。

 

(新聞記事の『市内病院』…個室で警備のできる病室…そんな施設のある病院…奇しくも同じ場所か。

…あるいは、図られたものか?…

どうも引っかかる。小さな市だとしても、被害者と容疑者を同じ病院に入れるだろうか…)

 

そんなことを考えていると、うとうととしてきて、そのままシンは寝てしまった。

 

 

 

放課後…

 

菜々子の見舞いに再び皆が来た。

 

その道中、町は異様な空気に包まれていた。

ガスマスクを被った、男が叫んで"霧は有毒だ"などと叫んでいる場面が増えた。

 

皆、そんな光景をすこし不安そうに眺めていた。

 

そして、菜々子の部屋へと来た。

 

「菜々子、見ろ。みんな、お前の見舞いに来てくれたぞ。」

車いすで堂島は足立に連れられて、菜々子の 病室に来ていた。

 

「ん…お、にいちゃ…」

まだ話すのは辛そうだ。それでも菜々子は、嬉しそうな顔をしている…

 

そこへ、看護婦が入ってきて、堂島を見るや否や少し声を荒げて言った。

「堂島さん!もう…今日だけで、何度目ですか?

娘さん心配なのは分かりますけど、あなただって、まだ絶対安静なんですよ!?」

 

「ム…す、すまん。」

「あの…そんなに酷いんですか?」

天城は心配そうに堂島に尋ねた。

 

「ん…まあ、傷口が塞がったばかりだからな。骨もかなりいってるそうだ。」

「すいません。すぐ、僕が押して病室戻りますから。」

足立は看護婦に頭を軽く下げた。

 

「なんでお前が頭下げてんだ…」

「もうすぐ検診ですから、それまでには戻ってくださいよ。」

そういうと、看護婦は部屋から出て行った。

 

「おにい…ちゃん…」

「ここにいるよ」

鳴上がそういうと、微笑んで安心した顔で再び眠りについた。

 

「……。」

 

 

そこへ担当医が来て、廊下に堂島を呼び出した。

 

 

 

「今のところ、状態は安定しています。

ただ…医者が言うべき言葉じゃないんですが…相変わらず、原因が掴めません。

そのため、対症療法的なことしか施せない、というのが現状です。」

 

「危険な状態からは、抜けたんですか?」

堂島は心配そうに尋ねた。

 

「意識は回復してくれましたが、まだ安心は出来ませんね…

しばらくは様子を見てみない事には、なんとも…」

曇った表情で担当医は言った。

 

「……。」

堂島は曇った表情でうつむいた後に後ろにいる足立に尋ねる。

「足立。生田目の件はどうなってる?」

 

「意識が戻ったっていっても、まだロクに話せる状態じゃないですからね。

一日にできる聴取の時間も限られてますし、依然回復待ちってとこです。」

「そうか…

俺も一日も早く仕事に戻らないとな。

その頃には、菜々子も退院できるといいが…」

 

「あー…でも菜々子ちゃんは、ここの方が静かに休めると思いますよ。

外は霧がすごいし、なんだか変なウワサも広まってるし…

この町の霧、どうも発生の原因が不明らしいですからね。」

足立の言葉に医者が反応した。

 

「確かに、霧のせいで体調が悪いと駆け込んで来られる方、増えてますね…

そんな事、普通あり得ないんですが…」

 

「霧は有害なのか?」

鳴上が医者に尋ねる。

 

「絶対に影響が無いとは言い切れない…としか。

少なくとも、人々が不安になっているという点で、精神面への影響は、あるでしょうね。

霧自体の成分…といった話は、専門から外れるので、憶測ですが。

それよりも、この霧のせいで医療関係の車の便に影響が出ている事の方が問題で…」

 

「霧のせいで体調不良だぁ?

馬鹿馬鹿しい…それこそ、霞を食うような話だ。」

堂島は鼻で笑うと、足立に押されて病室へと行った。

 

 

 

 

 

 

皆が帰るところ、シンは病院に残っていた。

一階にある案内板を見つめていた。

「…まだ、いたのか」

堂島が検査を終え、車いすで病室に戻るところだったようだ。

足立がそれを押していた。

 

「…この病院に生田目が居ますね」

「な、何をいってるの?」

足立が慌てた様子で言った。

 

「…市内病院で、個室で警護できる場所…差し詰め、このくらいの大きい病院でしょう。

そして、場所は…第二外科病棟の最上階ですかね。」

シンは真剣な顔で言った。

 

足立は困ったように小声で言う。

 

「…それ、あまり周りに言わないでね」

「言ったって、良くない結果が丸見えですしね。」

シンは肩をすくめた。

 

「…というか、お前…生田目のトラックに正面から突っ込んだのに、随分と元気そうだな…」

「アストロ病院で検査はしましたが、軽傷だったので、そのまま退院して、警察で話をしました。それ以上のことは特に何も…」

 

堂島は鋭い目線でシンを見るが一切の表情の変化もなく、じっと堂島をシンは見ていた。

 

「いや、やめておこう。これで貸し借りなしだ。」

「ええ。おねがいしますよ。」

「…お前が犯罪者じゃなくてよかったよ」

堂島は皮肉そうに言った。

シンは再び肩をすくめた。

 

 

「…」

足立は不思議そうな顔でシンを見送った。

 

 

 

 

霧が出ている一方で、世間は騒がしくなっている。

だが、それが世紀末であるとか原罪であるとか、色々と騒がしい。

 

 

 

11月28日(月) 天気:曇…

 

河原を歩いているシンの横をなぜか、いわゆる普通の女子生徒の恰好に化けているニャルラトホテプが居た。

 

朝のニュースは少し前まで、生田目の事件をやっていたニュースも次第に霧の話ばかりになっていく。

今となっては生田目のニュースなど忘れ去られている。

 

「…この霧…ただ現象というわけではないだろうな」

ニャルラトホテプが未だに立ち込める、霧を見回し言った。

 

「…これだけ、大胆な動きをしているのにも関わらず、気配すら感じないとなると」

「テレビの中か、あるいは…鳴上と同じように人間に種を蒔いただけなのかもしれないな…」

「…ただ一つ、分かることは」

ニャルラトホテプは黒いオーラを出しながら言う。

 

 

 

「この、私が憤っていることくらいだ」

 

 

 

 

「落ち着け。恐らく、その蒔かれた種がこの町のどこかに居るはずだ。」

「なら、一人ずつ…「いや、概ね見当は付いている。問題は…まだ時期ではないということ」時期ではない?」

ニャルラトホテプは首を傾げた。

 

「正確には、"消えてしまった"と言うべきだ。オレ以外誰も覚えていない。」

「…?」

「…お前は知らないだろうな…いつからか…いつの間にかいなくなっていたな」

シンは首を傾げる。

 

 

「恐らく、その人物と違うもう一人の人間。

その親玉がこの霧…というより、マヨナカテレビというものを作ったに違いない。」

 

 

「あくまでも、種を蒔いたに過ぎないから、その親玉を見つけられないというわけか」

「そうかもしれない」

 

「…そのやり方は私の専売特許だというのに、」

そうグチグチ言いながら、ニャルラトホテプは消えた。

 

 

 

シンは相変わらず、退屈そうにテストを解き、何本シャープペンシルが犠牲になった事か…

鳴上はすこし落ち着きがなく…花村は頭を掻きながら…

菜々子のこともあり、シン以外はあまり集中できていないようだった…

 

 

 

 

そして、12月3日(土) 天気: 曇

 

 

鳴上は花村と会い、そのあとシンとも合流し三人は学校へと向かっていた…

 

「しっかしさ、この霧、無くなんねーよな…

天気予報じゃ、初雪降るかもって話だしこんな中で雪とか降ったらどうなんだ?」

 

鳴上達に複数の足音が近づいてきた。

 

「うわっ、いたの!?」

千枝の声だと気が付き、足を止めた。

 

「おお…大集合だな…」

「そこで会って、一緒に来たんだ。

霧で良く見えないときあるから、みんなも固まって来てるっぽいよ。」

 

「にしても、変だよな、ここんとこ。

なんか、寒みぃしさー…」

花村はぶるっと震えた。

 

 

「見通し悪くて怖い…ね、先輩の隣行っていい?」

りせは鳴上のとなりに行った。

 

「この子だけは、相変わらずだね…」

千枝は呆れた様子で言った。

 

 

「だって、ほんとに見通し悪いし。これじゃまるで"向こう"みたい。」

「というより、向こうの霧だろう」

「「「「え!?」」」」

皆はシンの言葉に驚いた。そして、皆がメガネをかける。

 

「わ、見える…」

「どっ…どういう事だ!?」

「このメガネは、向こうの世界の霧を見通すもの…

いやそもそも、メガネをかけたら霧が見通せるなんて事自体、普通じゃあり得ません。」

直斗が冷静に分析を始める。

 

「なら、ええと…あっちの霧が、こっちに漏れてるとか…?」

「まあ、普通に考えればそうだな」

シンは腕を組みながら、頷いた。

 

「…えっ、当たりっぽかった!?

いつもの調子で流されるかと思ったのに…た、ただの思いつきですから…ハハ…」

「思い付きながら、的を射ているな」

シンはそういうと、少し笑った。

 

「いやいや!問題だろ!」

花村はシンに突っ込む。

「とにかく…今日で試験終わりだろ?

ちゃっちゃと済ませて、放課後"特捜本部"に集まろうぜ。」

 

「あー…ヒサカタぶりねー、その名前…」

天城は花村の言葉に頷いた。

 

 

放課後…

ジュネスのフードコートで皆が集まっていた。

千枝は新聞を広げると書かれている事を読み始めた。

 

 

「あ、ここ、霧の話が書いてある。え~っと…

『…一部の専門家からは、この霧が有害な物質を含んでいるのではと危ぶむ声も出始めている。

霧の発生原因や実情の究明に至急取り組むべきとの声が出され…

政府による予備調査が始まったが、原因の特定は難しいとの見解が大勢…』

…だって。この霧って、マジでヤバイもんなワケ?」

 

「町とか、さっぱり人引けちまってっスよ?つーか、ここもスけど。」

完二が辺りを見渡す。正直なところ人っ子一人いない。

「みんな、この霧を怖がって出歩かないみたい。」

 

「確かに、"あっち"の霧に似てる気はするけど…

それ以上のことは、まったくチンプンカンプンね…」

クマも困った表情だ。

 

千枝の新聞を横から覗いていた直斗が言う。

 

「あとは…ここに生田目の略歴と事件についてがまとめてあります。

…最初の被害者は、容疑者と愛人関係にあり、そのもつれから殺害に及んだと見られている。

同4月、第二の被害者、小西早紀さんの遺体発見。 詳しい動機を追及している。

7月には、同じく稲羽市在住の少年による模倣殺人が発生。

一時はこの少年が全ての容疑者と見られたが、捜査の進展により、生田目容疑者が浮上。

先月、稲羽市在住の7歳になる女子児童を誘拐に及んだ際、容疑者は警察により逮捕…

生田目はまだ、どこかの病院に収容されていて、詳しい取り調べはこれからのようです。」

 

 

「やっと、終わったんだなぁ。

いろいろあったけどさ…後は、立件されて、罪が確定するのを待つだけか…?」

花村がそういうと、鳴上が心配そうに言う。

「…本当に立件できるのか?」

「…お前の叔父さんなら、必ずこぎつけるさ。」

 

 

「…」

「おーっと…名探偵は納得出来てないみたい」

千枝はシンを見るとそういった。

 

「…いや、恐らく天城以降の犯人は確実に生田目だろう」

「?でも、日記には山野真由美のことも、小西先輩のことも書いてあってけど」

花村は首を傾げる。

 

「あくまでも仮定の話だ。仮にそれが、『マヨナカテレビ』に映った人物だとするなら、どうだ?」

 

「あー確かに、そうだね…

だって、ほら、私が花村達に話した時って確かに、小西さんも映ってたし、その前には『山野アナが俺の将来の嫁だー』みたいに叫んでたのを聞いたって噂もあったし」

千枝は思い出すように言う。

 

「つまり、どういうことなんスか?」

「つまりも何も、生田目は殺人未遂ってところなのかもしれないという話だ」

シンは普通に表情を変えずに言った。

 

 

「…でも、それだとしたら、ほかにその二人をテレビに入れた犯人がいるってことになるよね」

「そうなるな」

天城の答えにシンは頷いた。

 

「…細かいことを言えば、一件目はわからなくもない。不倫が縺れた殺人。

だが、二件目はなんだ?死体第一次発見者が、この事件に関してどれほどの価値がある。」

「…この事件に関してはそうです。何故なら、テレビにいれてから、死ぬまでに時間さがあります」

直斗は腕を組みながら言う。

 

「生田目と個人的関係があるとするなら、花村や他の人間が知っていてもおかしくはないだろうが、一切そういった話を聞いたことはない…

つまり、あまりにも小西早紀と生田目太郎との接点があまりにもない。

ふとした瞬間、つまり衝動的にあったのだとしたら、そればかりはどうしようもないが…」

シンはそういうと、欠伸をした。

 

 

「いずれにしても、これで少しは落ち着くと思われるが…」

「そうっスね。それが救いっス」

完二はため息を吐いた。

 

「それに、生田目を裁判で裁けるかは別だ。

あるのは状況証拠ばかり、物的証拠がなさすぎる。

立件は難航するだろう…」

 

「捕まえても…裁けねえってことっスか?」

「…その可能性もないとは言えない、ってことです。」

直斗は曇った顔で言った。

 

「んだそりゃ!?

あいつがやったって、オレらはみんな知ってんのに…

大体、殺す事が救済とか、あんなイカレた野郎、放置できねーだろ!?」

 

 

 

「『疑わしきは罰せず』。誘拐は事実だ。それは証言、物的証拠が多くある。

だが、殺人に関してはあまりにも状況証拠ばかり…

残念ながら、あいつが殺しているとしているなら、厳しいな…」

 

 

ふと、鳴上が思い出したように言う。

 

「そういえば、菜々子と炬燵(こたつ)を買う約束をしていた」

「コタツ…っスか?」

「あ、じゃ今から見に行こうよ。戻って来て、コタツあったら菜々子ちゃん、喜ぶよ!」

千枝はやる気になり、椅子から立ち上がった。

 

「おいおい、そーゆう事は早く言いたまえよ。

扱ってるぜ、もうシーズンだからな!

うし、じゃーみんなで選ぶか!」

 




ばっと書き上げました。

で、唐突ですが、僕は受動的ニヒリスト。
それで、この作品におけるシンは。
受動的ニヒリストから、積極的ニヒリストへと昇華した。

学生時代のシンは変わってしまう世界に絶望して流されるままに生きてきた。
ですが、"東京受胎"がある種の変わるきっかけとなった。
積極的ニヒリストは

『すべてが無価値・偽り・仮象ということを前向きに考え、自ら積極的に"仮象"を生み出し、一瞬一瞬を一所懸命生きる』という形へ昇華した。

でも、これを突き通すのって実際不可能なんだと思います。
生きている限り、死ぬことだとか、不安っというのは付いてまわりますから。
でも、シンは死なないし、社会的問題は彼には関係ない話ですから、可能っちゃ可能なのかなと思ってこういう内面にしました。


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