深白の竜姫、我が道をゆく   作:羊飼いのルーブ

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◆第8話 【ユーリア会戦②】

 

 

 

「流石はヴァリエ! 竜姫の名は伊達じゃねぇ!」

「もっと褒めて! 賞賛して! 皆で私を褒めちぎったらいいんじゃないかな!」

「調子に乗んじゃねぇ」

 

 

 ババコンガを鮮やかに倒し、炎剣を掲げるヴァリエ。

 誉めそやすホツリ村のハンター達に、ヒュルックの騎士達。

 そんなヴァリエを冷やかすギースカス。

 

 賑やかな一団を尻目に、シュタウフェンは短い間だが追憶にふけっていた。

 初めて、ヴァリエを見かけた時の事を思い出す。

 

 

「…………」

 

 

 そこはエールトベーレという名の学院だった。

 モンスターハンターを志す者達が集い、正式には王立狩人養成学院という名で呼ばれている。

 彼女の姿を見たのは、そのエールトベーレ学院での入学試験の時だ。

 

 それは鮮烈な光景だった。

 試験用に刃を潰し、殺傷力を失わせた大剣を軽々と振るい、文句なしの好成績を叩き出した少女がいた。

 癖のある金色の髪、琥珀色の双眸は鋭く、幼い顔立ちには苛立ちを募らせていた。

 背丈は同姓、同年代の少年たちの中でも、決して大きくないであろうシュタウフェンが容易に見下ろせるほどに低い。

 だが、そんな事をしてしまえば、すぐにでも噛みついてきそうな気配を醸し出している。小柄なのに野生の獣を思わせる雰囲気を纏った少女だった。

 名前をヴァリエ・アルハイドと呼ばれていたのを、即座に脳内に刻み込んだ。

 

 そんな彼女が十二歳で、自分と同い年と知った時、シュタウフェンは意を決して話しかけた。

 最初は、ただの憧れだった。

 どうして、そんなに強いのか純粋に聞いてみたかったのかもしれない。

 それとも、こんなに強い少女がどんな人物であるのか、知りたかったのかも。

 

 

「……は? アンタ誰?」

「あ、失礼しました。僕はシュタウ……」

「いや、別にいい。興味ないし。で、何の用なワケ? 用があんなら、さっさと言ってくんない?」

 

 

 ヴァリエの顔には、煩わしさを隠す気配もなかった。

 シュタウフェンに射すような視線を送り、眉はずっと顰めっぱなしだ。

 自分よりも小さくて、顔立ちだって幼いはずなのに、シュタウフェンはすっかり気圧されてしまった。

 この時の彼女ときては、尖りに尖っていた。

 大きくなって振り返った時、自分自身で恥じ、身悶えする程度には。

 

 これがのちに妻となる少女との、ファーストコンタクトであった。

 この時は、両者ともに夫婦となるなど、夢にも思いもしなかった。

 ましてや、結婚し、子供まで伴って村で共に暮らすなど、青天の霹靂もかくやであろう。

 

 

「シュウ? どしたの」

「え?」

 

 

 妻の屈託のない声に、シュタウフェンは顔を上げた。

 周囲では、つい先ほど狩り倒したコンガ達の毛だの皮だの、爪や牙といった素材を、無駄にせぬようにとハンター達が一斉に剥ぎ取っているところであった。

 そんな中、ヴァリエが心配そうに見上げてきていた。

 回想の中での彼女とは別人のような表情の柔らかさだ。送ってくる視線には、冷笑だの皮肉だのが一切みられぬ、純真で素直な心配が込められている。

 

 

「いや、ヴァリエと初めて会った時を思い出してね」

「私と? なんか思い出すとこあった?」

「エールトベーレでの入学試験で、君が真っ先に実地試験を終えて、嬉しくもなさそうに帰ろうとしてたの覚えてるかい」

「へ? う、うーん……なんだっけ、クック*1か何か倒せってやつ?」

「そうそう。あの時も君は軽々と大剣を振り回して、皆が怖がったり、強張ってる中で余裕綽綽って感じに倒してたんだ。今みたいに」

「…………そうだったっけ」

 

 

 ヴァリエは首を傾げる。

 過去を振り返っているが、いまいち鮮明に思い出せていない様子だった。

 シュタウフェンとしては、美化している点もあったかもしれないが、忘れようもない出来事であった。

 今、こうして彼女と共にいられるきっかけの一つでもあったのだから。

 

 

「あのあと、帰ろうとしてたヴァリエに僕が声をかけてね。まあ、冷たい目で見られたなって」

「う”っ」

 

 

 明確に、記憶の中の自分を思い描いたヴァリエが、先ほどまでと別の意味で顔を顰めた。

 やさぐれた言動や振る舞いをしていた自分を思い出し、恥ずかしくなったのかもしれない。

 羞恥からか、既に頬が微かに色づいている。

 

 

「あ、あの頃は私も若かったんだ。いや、ごめんよぉ。ホントに意地悪だったもんね、私」

「いや、別に咎めてるわけじゃなくて。あの時はホントに格好いい君を見て、なんとか話したいと思って。勇気を出して良かったと思ってる」

「そ、そうかな」

「うん。まあ、仲良くなれるまで長い時間が必要だったけれど」

「なんであの頃ってあんなだったかな、私……」

 

 

 当時のシュタウフェン少年にとって、憧れの対象とお近づきになるまでの期間や苦労というものは、決して小さくも短くもなかった。

 ヴァリエの警戒心を伴った防壁たるや、幾重にも巡らされ、しかも一度潜れたと思ってもまた張り巡らされる堅牢さである。

 ちょっと話が続いて彼女の纏う雰囲気にほころびが生じた、などと喜んだ翌日には、もう寄せ付けない鋭敏なまでの警戒の気配が漂うのだから。

 ヴァリエ本人の言葉で表すなら、近寄りがたく面倒極まりない子供だった。

 でも、冷たさの際立った当時でも、決して意地が悪いわけでも、情がないわけでもなかった。

 

 

「まあ、君のおかげで学院を卒業できたといっても過言じゃない。なんだかんだと、君は困ってた僕を助けてくれたもんさ」

「あんだけキツイ事してたんだから、そのくらいしてなきゃ、私が耐えらんないよ」

「ヴァリエ……本当に君には感謝ばかりだ」

「シュウ……」

「おい、お前ら。狩場で惚気てんじゃねぇよ……」

 

 

 二人だけの世界を形成していたのだろう。

 

 シュタウフェンやヴァリエが気づくと、ハンター達や騎士達がなんともいえぬ表情で見てきているのが分かった。

 ギースが呆れを隠さずに注意し、弟子たる若き少年少女のルークとニーナなどは恥ずかしそうに笑みを浮かべている。

 表情筋があまり動いてなさそうな、騎士団長のシュライハムでさえもくくっ、と小さく笑っている。

 

 ヴァリエもシュタウフェンも赤面した。

 確かに、まだババコンガだのコンガの群れが動き回っている戦場で何をやっているのだか。

 しかも観客だらけの中心で。

 

 

「殺伐とした場の雰囲気も和らげていただいたところで、戦いを再開といこうか」

「はい。申し訳ありません。お見苦しいところをお見せしまして……」

「いや、構わんよ。シュタウフェン殿や竜姫殿の珍しいところを見れたのだからな」

「はは……」

 

 

 ユーリア会戦は続いている。

 だが、すでに一同には不安や焦燥といった気配はみられず、楽観的な趣さえある。

 勝利を確信し、得られる報酬や素材の使い道、帰ってからの予定に思いを馳せる者さえいた。

 西側の戦いは、未だ優勢を揺るがす気配さえ、露ほどにも存在しえなかった。

 

 

 


第8話

【>>ж・ ユーリア会戦② ・ж<<】


 

 

 

 ヴァリエやギースがババコンガを討伐したのを皮切りに、ハンター達と騎士団の有機的な連携が一致し、一気に戦況は勝利へと傾いた。

 

 小規模の群れとの散発的な会敵であれば、ガンナー達によるボウガン*2での斉射により、雨のように降り注ぐ弾丸で死を賜るか、あるいはランスを構えたランサー部隊達によって、密集した死の矛先で貫かれるかの理不尽な二択が迫られる。

 それを回避しえても、獲物を待ち受ける近接要員のハンター達が襲い掛かり、やはり死に至るのであった。

 もはや一連の動作は作業じみたものでさえあった。

 

 小規模の群れとの勝利が二桁に及んだ頃、三頭目のババコンガが率いる群れと遭遇し、戦端が開かれた。

 その中で、喜びを隠そうともしない声が響く。

 

 

「師匠! 見ててくれてますか! 私、頑張ってます! 殺ってます! 殺りまくってます! 今、とっても殺ってますからぁ!」

「流石はニーナ。良い殺しっぷりだな!」

「なんちゅう会話だ」

 

 

 ニーナ・フォン・クーデリアンは、整った顔立ちに愛嬌を満面に広がらせ、嬉々としながらライトボウガンを撃ち尽くす。

 貫通弾が底を尽き、散弾も撃ち尽くしていく。

 そうなるとヘヴィボウガンに持ち替え、こちらも撃ち続けていれば弾丸が尽きる。

 二種類のボウガンから放たれる貫通弾で無数の穴を形成するか、あるいは散弾で身体中を血に染められるか、コンガ達には暗い未来図が待ち受け、その通りにされた死骸が幾頭。

 

 ボウガンが使えなくなれば、近接戦闘の出番だ。

 今度は二本の片手剣を手にし、従来の運用方法を無視し、双剣さながらに振り回し、死の剣舞を披露してみせた。

 片方は雌火竜リオレイアの素材を用いて作られた片手剣*3で、その形状は細く鋭く、斬るというよりは突くという方が適している。

 もう片方は、火竜リオレウスの素材を用いており、轟々と表面が紅蓮色に燃え続ける片手剣*4で、膨大な熱の籠ったそれで斬られれば、先のヴァリエの炎剣と同じように爆ぜていくようだ。

 火竜と雌火竜の番ともいえる二振りだが、これらは本来の運用方法でも、組み合わせでもない事は明記しておきたい。

 当然ながら、それぞれに備わっていたはずの盾は姿かたちも見えぬ。

 

 彼女が紅と碧の剣刃を煌かせ、縦横無尽に振るい続けていく。

 にこやかに、敵意など露ほども見せぬ屈託のない笑みを浮かべ、肉薄してくる。

 そして、懐に入ったところで鮮やかなまでの剣舞を披露してみせた。

 見た者はもれなく死へと誘われる、甚だしく傍迷惑な舞であった。

 

 華麗でありながら、死の嵐さながらに荒れ狂う剣閃は、幾頭ものコンガを切り刻んでいく。

 彼らは選択せねばならなかった。

 すなわち、雌火竜の細剣で貫かれて死ぬか、毒を身体に帯びてじわじわと死んでいくか、あるいは燃え盛る火竜の剣で斬られて死ぬか、炎に焼かれながら死んでいくか、である。

 

 広範囲への火力をばら撒くのに、ニーナほどの適役はいないだろう。

 彼女のしばしば暴走する攻撃性を、如何に指向性を持って誘導するか。

 そこのバランスさえ気を付ければ、有用あって余りある存在だといえた。ただし、扱うにはコツもいる。

 コンガ達がバリエーションに富んだ、けれど無念極まる死に方を遂げていき、残ったババコンガが怒気を巡らせる。

 群れの仲間達に対し、殺戮の限りを尽くす少女へと襲い掛かる。

 

 ニーナの装備しているゴシックメタルシリーズ*5は、よく目立った。

 黒鉄色の金属がドレスさながらに広がり、さらにそれを華麗に目立たせるために豪奢な装飾まで施されているのだ。彼女にいわせれば、よく目立ってモンスター達がこぞって襲い掛かってくるのが良いらしい。事実、彼女は容姿も装備も、この戦闘において否が応でも目についた。

 フォンの称号を名にしている事から、彼女が爵位持ちの貴族であるのは明らかで、その立ち姿は貴族令嬢さながらであっただろう。

 今、満面の笑みでババコンガを血祭りにあげている部分を無視できれば、だが。

 

 本人の狂気性を無視すれば、戦闘自体は危なげもなく終えた。

 結果など分かりきったもので、あらゆるダメージを負って、無念を顔中に漲らせたまま絶命したババコンガが地に伏せている。

 一撃で相手を粉砕しかねないヴァリエなどは論外だが、ニーナもまた、素材を剥ぎ取る面においてダメージが強すぎて、しばしば剥ぎ取れる素材を減らしてしまう悪癖があった。

 命を奪い、その素材を活用し、命を無駄にせず巡らせるのがハンターの原則ではあるのだが、これではただ命を無為に奪うだけとも批判されかねなかった。

 

 

「ニーナ。モンスターの命を奪うんだから、その命を活かすのが私たちの忘れちゃいけない考えの一つなんだよ」

「はい! 私、まだまだ未熟でした!」

 

 

 ヴァリエが師匠らしく振舞い、もっともらしい事を口にしている。

 だが、つい先ほどババコンガを文字通り粉砕し、爆散させてしまった者がどの口で言うのか、と思った者は一人や二人ではない。

 もっとも、ニーナの方は尊敬する師の言葉にいちいち感銘を受けているらしく、熱心に頷くのであった。

 

 

 

「お忙しいところで恐縮で~」

 

 

 そんな折、狩場の中で慌ただしく動き回る少女が一人いた。

 名を、クレディットという。

 髪は肩くらいまでに揃えており、目鼻立ちがはっきりとしているものの、感情にはやや乏しい印象の少女である。

 外見は若く、装備もチェーンシリーズと初心者ご用達のそれであるはずなのに、随分と場慣れしているようにヴァリエには思われた。

 武器も護身用レベルに初心者用の片手剣アサシンカリンガを腰に下げているのみで、戦った気配さえ感じられない。

 

 というのも当然で、彼女は戦闘要員ではなかった。

 テンプエージェンシー*6より派遣されてきた傭兵の一人にして、剥ぎ取りを専門としたハンターなのであった。

 

 

「傷みの激しい個体から、剥ぎ取りをさせていただきたく~」

 

 

 緊張感を思わず忘れてしまいそうな、間延びのした声であった。

 それでいて本人の表情は真顔なのだから、どう反応したものか、困った様子のハンターもいる。

 とはいえ、解体技術は確かだった。

 一頭の損傷が激しいコンガから正確に、しかも手際よく高速で、使える素材だけを剥ぎ取ってみせた事から疑う者はいない。なにせ、あまりに傷が多くて剥ぎ取れる箇所がないと放置されていたコンガであったのだから、驚きを隠さぬ者も多い。

 剥ぎ取った素材自体も、倒したハンターや騎士の名前を聞いてラベルを付けて分別していくなど丁寧で、持ち逃げの気配もなく淡々と済ませていくことから、こんな解体もとい剥ぎ取りを専業としたハンターもいるものかと感心する者もいた。

 

 実際のところ、このような混戦の最中で悠長に剥ぎ取りをしている暇がないのは確かだ。

 かといって、剥ぎ取りをせずにモンスターの死骸を打ち捨てていくのは、自然との調和や生態の調整を義務とするハンターの流儀に反するという思いもあり、それらを抜きにしても単純に素材を無為にしてしまう事へのもったいなさもあった。

 それだけに、こうした専門の人間がいるのは助かると思えたし、宣伝としては的確なタイミングであったといえる。

 倒すのは得意だが、剥ぎ取りの技術に難のあるヴァリエなどをはじめ、既に幾人かのハンターが狩りの中でクレディットへ剥ぎ取りを依頼しようと検討だの模索をしているのだから。

 

 

「ねえねえ、お嬢さん」

「クレディットとお呼びくだされ~」

「じゃあクレディットちゃん」

「なんでしょう、竜姫殿~」

「ちゃんと報酬って出るの? タダとか安かったりとか、しない?」

「もちろんですとも~。でなきゃ、仕事などしませぬ~」

 

 

 クレディットの答えに、ヴァリエは安堵した。

 非戦闘の採集関係をメインとしたハンターなどは、しばしば命がけの戦闘に加わらないからと、軽視されたり、報酬がピンハネされやすい傾向にあるからだ。

 まあ、後になって考えれば、ギルドマスターであるヴェルラーがそのようなケチな真似はしないだろうし、それを彼女の上司たるメリディナが許すわけもないだろうと思い至ったが。

 ヴァリエは言葉をつづけた。ここからが本題であった。

 

 

「そっかそっか。もし、私が今度狩りとかする時に、貴方に仕事って頼んだりするのアリ?」

「ん。もちろんですとも~。ぜひにぜひに~お願い申し上げたく~感謝ぁ」

 

 

 ヴァリエの言葉に、顔を上げ、拝むように両手を合わせ、感謝を表すクレディット。

 だが、相変わらず表情に変化はなかった。

 表情は変わらずに真面目なそれであるのに、なぜだか間延びした口調と大袈裟な身振り手振りのアンバランスさに、ヴァリエは思わず笑みをこぼした。

 ヴァリエから視線を戻すと、クレディットの扱うナイフの刃先は滑らかにコンガの肉に差し込まれていく。

 その手際はやはり良く、迷いも淀みも存在しなかった。

 

 ヴァリエとてハンターとしての経験年数は十年(育児期間などの空白期間込みで)以上に及ぶが、これほどまでの速度も技術も持ち合わせてはいない。

 外見からして、ヴァリエより年少であるのは間違いないと思われたが、それだけに、恐るべき技量であった。

 

 

「会敵、来るぜ! 西に一群、北の方からも一群! 西が大体二十、北の方は十未満!」

 

 

 索敵、斥候において、イシェーブルを上回る者はこのメンバーの中にいない。

 足音は野生の獣もかくやというほどに滑らかで音もなく、しかも身のこなしは素早い。

 視力にも優れ、遠距離戦を得意とするガンナーも舌を巻くほどに、遠くまで見渡し、正確に捉えるのだ。

 

 彼の言葉に一同はざわめく。

 動揺の類ではない。

 どちらに攻撃しに行くか、どちらの方が獲物としての旨味があるのか、そういった類の計算が込められていた。

 

 

「ババコンガの姿は見えますか、イシェーブルさん」

「どっちの群れにも一頭ずつだな。こっちを目掛けて来てるし、仲間の断末魔に駆け付けたってところかな?」

 

 

 シュタウフェンの問いに答え、イシェーブルはまばらに生えた木々から器用に下りていく。

 飄々とした動きでイシェーブルが一同に近づいた時には、既にどちらの群れと戦うか、ハンター達が主張を繰り広げていた。

 特に、ホツリの九傑*7達の争いは醜くも激しかった。

 

 

「次は俺もババコンガと戦わせてくれよ! なっ、いいだろう!?」

 

 

 一同の中で最も声の大きい男の名は、ダルナス・バーナルという。

 ホツリ村の鍛冶屋で親方をしており、ハンターの武器や防具に通じているばかりか、ハンターとしても活動して名を馳せている大男である。

 アルバスにも劣らぬ筋肉隆々で、屈強な身体の彼が、懇願するように両手を合わせ、周囲に呼びかける。

 

 

「俺だってババコンガと戦いたいんだもん! ねっ! 頼むってぇ!! いいでしょぉ!? 良い子にするからぁっ!」

「うわきっしょ」

 

 

 コンガ達にも劣らぬ筋骨隆々とした男が発している台詞としては、とても聞くに堪えない。その時の身振りなどは言葉以上に見るに堪えないものであった。

 ヴァリエが思わず呟いた言葉には、彼女には珍しく、温かみが欠片もなかったが、それも無理からぬ事だったかもしれない。

 些か傷ついた表情を浮かべたダルナスだったが、それでも主張を取り下げる事はしなかった。

 

 

「ヴァリエ! お前はババコン*8倒したからいいだろよ! でもな、他にも戦いたいやつぁ、いくらだっていんだぜ!? 俺とか俺とか俺とかぁ!」

「そ、そっか……ごめん、親方。冷たい事言っちゃって」

「分かってくれればいいんだ!」

 

 

 ヴァリエが幼い頃には、既にホツリの鍛冶屋で職人として働き槌を振るい、同時にハンターとしてもハンマーを振り回してモンスターを叩きのめしてきたダルナスである。

 武器や防具のメンテナンスや、加工の相談にダルナスは応じてきたし、やんちゃなヴァリエにとってもハンターの先輩であり、安心して武器を預けられる存在だった。

 それなりに付き合いの長い二人の茶番を見やりつつ、ババコンガとの戦いを望む幾人かが無言の内に目線や表情で争いを繰り広げる。

 よしんばダルナスが一頭と戦うなら、残りは一頭なのである。

 

 流石に、その一頭をヴァリエやギースが戦うと言い出したら顰蹙を買うのは分かりきっていた。

 だからといって引きさがる必要もないのだが、戦いたい気持ちも理解できるのでこの時ばかりは二人も空気を読んでいた。

 ニーナはそれでも戦いたがっていたが、兄弟子であるルークが懸命に抑えている。

 

 

「いや、ここで二頭目倒したら流石にまずいから。抑えるんだ、ニーナ」

「そんなっ! 私戦ったらダメですか? しれっと殺っちゃったらいけませんか?」

「皆戦いたいんだよ、ニーナ。君だって、もしも同じ立場だったら戦えないのは辛いだろう? もしも師匠が五頭一気に倒したりなんてしたら、辛くないかい?」

「辛い、です……」

「だろう? ここは待つんだ。こっちが終わって東の方が残ってれば、まだ戦う機会だってあるさ」

「そうでしょうか」

「そうさ!」

 

 

 ルークの懸命な説得もあってか、ニーナは努力の末にババコンガと戦う欲求を辛うじて抑えていた。

 彼女にとってはまさしく、努力に努力を重ねての忍耐である。

 他に戦いたい者達の気持ちを考え、戦う機会を譲ったのだ。

 

 

「ルーク、お前もどのくらい腕が上がったか見せてみろよ」

 

 

 熾烈だが無益な争いの末に、一頭目のババコンガはダルナスが戦うと決まった。

 二頭目は中々決まらなかったが、群れがもう迫ってきていた。

 結局は焦れたギースの発言によって、ルークが戦うと決まる。

 ニーナは激怒した。

 

 

「俺がなぜ、剛腕と呼ばれているのか。今こそ知らしめてやるぜ!」

「ニーナ、そう睨みつけないでくれ……」

「むぅぅぅ」

 

 

 両腕をぐるぐると回して戦意盛んなダルナスがハンマーをかつぎ、妹弟子の怨嗟が込められた視線に対し、ルークは苦笑しつつガーディアンソード*9を手にしていく。

 群れが迫ってきている時点で、シュタウフェンとシュライハムが無言の内に頷き、ガンナー達のボウガンから火線が集中する。次いで、ランサー達のランスが貫いていく。

 繰り返されてきた戦闘が、騎士団達の自信を高め、練度も向上してきたようであった。

 動きに迷いはなく、淀みもない。

 

 ボウガンから放たれる弾丸がコンガ達を傷つけ弱らせ、ランスが容赦なく貫いていく。

 合計で三十頭近くいたコンガ達がこの時点で三割近くを失い、戸惑う時間も与えぬとばかりに肉薄していくハンター達が、さらに仲間の命を奪っていく。

 当然ながら、群れを率いていたババコンガが一頭は視線や形相に殺意を漲らせ、悪鬼のごとく無慈悲なハンター目掛けて襲い掛かる。

 もう一頭は群れの仲間達を逃がすべく、声を張り上げているようだった。その一頭の周囲ではコンガ達が及び腰になっているのが分かる。

 

 

「俺は向かってくるの相手する! ルーク、そっちは頼んだぞ!」

「はいっ!」

 

 

 ダルナスは意気揚々とアイアンストライクと呼ばれるハンマーを振り下ろしにかかっていた。

 迫ってきていたババコンガも、無警戒ではない。食らえば流石に無事では済まない事も理解し、巨体の割には俊敏な動きをもって回避してみせる。

 かわされたが、むしろダルナスは喜んでいた。ここでそのまま直撃を許すような相手なら、むしろ落胆していたかもしれない。

 

 ルークの方も隙のない動きで迫りつつ、目の前のコンガに対し、太刀を鞘から抜いて斬り下ろす。

 目前から攻撃を仕掛けてきているのを、目視で捉えていたにもかかわらず、このコンガは回避どころか、致命傷を避ける事もできなかった。

 恐ろしいほどに正確で無慈悲なまでの速度で、斬撃は繰り出された。コンガは苦しむ暇さえもなく、絶命する。

 近くにいた仲間の死にあえぐような声をあげたコンガも、次いで腹部を斬り裂かれ、地面を転がって悶える。

 

 

「しかし、ホツリ村のハンター達は強いな。本当に」

「お褒めに預かって、同村の者としては誇らしいばかりです」

「いや、そう謙遜しないでほしい。噂が虚名でも誇張でもないと、今回でよく分かった。ホツリのハンターは南部最強であると、ね」

 

 

 シュライハムとしては、心からの賞賛のつもりである。

 

 騎士団は、先ほどのババコンガと戦う権利を主張するような真似はしなかった。

 戦いを臆するわけではないが、かといってババコンガと一対一で戦い、勝てる自信がなかったのは事実である。

 騎士団長たるシュライハムであれば、勝てたかもしれないが、裏返せばシュライハムでやっとなのだ。

 

 にもかかわらず、ホツリ村の面々ときては我先にと戦いたがる者ばかりであった。

 特に強いとされる九傑などはともかく、それ以外にも挙手する者、声を上げる者が続くのだから、どれほどの猛者揃いだというのか。

 ババコンガの討伐に成功してみせたヴァリエやギース、ニーナの三名は、いずれもダメージを一切負わないまま、一方的に勝利してみせていた。

 傍から見ていれば、ババコンガが大したことのない存在に思えたかもしれない。

 

 だが、騎士達は見ていて戦慄せざるを得ない。

 ババコンガの一挙手一投足は、決して楽観視できるような攻撃ではなかったからだ。

 丸太並、否、下手すれば丸太よりも太い腕の殴打ひとつにせよ、鈍重という言葉など無縁といわぬばかりの速度で振るわれるのだ。

 騎士団の九割以上は、最初の一撃で頭部を砕かれるか、身体にもらって戦闘不能に陥ると想像できるほどの威力も秘めている。

 あんなのを間近で繰り出されるのをかわしつつ、戦うなんて冗談ではなかった。

 ランス使いの騎士でさえ、防御のための大楯をふと見やるが、盾ごと潰されるイメージしかわかなかった。

 体当たりを食らうだけで態勢を崩されるどころか、そのまま死ぬ気さえしたのだ。

 

 だが、今目前で戦っているダルナスも、ルークも、二人ともに気負う気配も臆する様子もなかった。

 ダルナスが振るっていたアイアンストライクの柄が途中で折れ、周囲からは悲鳴に近い声が漏れるも、ダルナス本人は一向に気にした気配もなく、素手でも戦いはじめ、別の意味で驚愕の声が上がり始める。

 

 

「おいダルナス! 武器ナシでやんのかよ? なんか使うかぁー!?」

「いらん! このままやるぜ俺ぁ!」

 

 

 一応は声をかけるギースであったが、ダルナスは余計な事をするなといわんばかりに制止する。

 まったく、どういう身体構造をしているのか、素手だというのに彼が殴ればババコンガの方に着々とダメージが蓄積されているのが明らかだから、驚き賞賛するよりも、「こいつ、どうなってんの」と引く者も少なからずいた。

 騎士団などはあからさまに引いていた。目立った反応を見せぬ騎士など、シュライハムくらいである。

 

 殴りあう内に、ダルナスも何発かババコンガから殴打を浴びていた。

 口元からは血を流し、骨が折れたのか、内臓が傷つきでもしたのか、動きもいくらか鈍りつつも、されど乱打を続ける腕は止まる事もなく、怪我を気にする気配を見せぬ。

 とはいえ、少なくないダメージである事は幾人も気づき、最悪に備えての動きも見せていた。

 ヴァリエなどは回復薬を手にし、危なくなったらダルナスに叩きつけるくらいの構えである。とどめを刺す事になるのではないか、とさえ思われるフォームだった。

 そんな周囲の気配を知ってか知らずか、あるいは決着が付かない事にじれったくなったのだろうか。

 最終的にダルナスは、折れて使い物にならないアイアンストライクの円筒状の鎚頭を両手に持って、勢いに任せるままにババコンガに叩きつけて仕留めるという荒業に出たのだった。

 

 後日、彼は「ホントは素手で倒したかったんだが、やっぱそう何度も上手くいかん」と豪快に笑うのだった。

 過去にババコンガを素手で仕留めたゆえに知れ渡った豪腕の異名に、彼なりに愛着も誇らしさもあったらしい。とはいえ、見ている方はたまったものではないのだが。

 ダルナスには小さな娘がおり、ぼろぼろになった父親を見て、大層に心配させてしまい、めちゃくちゃに怒られたとは、余談であろう。

 

 

「ルーク! 頑張れぇー!」

「ルークさん! 頑張ってください! あと少しです!」

 

 

 一方、ルークであったが。

 師と妹弟子の声援を浴びながら戦っていた。

 非常にやりづらい。だが、そんなことは言えぬ心境であった。

 

 傍から見れば、女性二人に応援されながら余裕そうに戦う少年の図である。

 膨張する殺意さながらの殴打の嵐をかわしつつ、隙を見逃さずに太刀を振るってダメージを与えているのは、ルークが非凡な素質を持つ証明の一端であっただろう。

 太刀という武器は、攻撃に特化している一方で、防御には不向きだ。長大だが、大剣ほどに分厚くない刀身で攻撃を受ければ、最悪破損してしまう恐れもあるからだ。

 その代わりでもないが、切れ味鋭い太刀で斬り裂かれれば、当然ながら無視しえない威力を秘めている。

 攻撃こそが、最大の防御なのである。

 

 だが、それはそれとして。

 けしからんという嫉妬の視線を浴びている事に、無論、ルークは気付いていた。

 戦いになれば剣呑極まる師と妹弟子の二人だが、日常においては屈託がなく、愛嬌に溢れ、天真爛漫といってもいい二人である。師の方は人妻でなんなら経産婦であるが、知らなければ妹弟子の方と大差のない外見でしかない。容姿自体は美人とはいいがたいが、可憐だとか、可愛らしいといって異論を挟む者はいない。

 つまるところ、容姿の決して悪くない女性二人に応援されながら戦うだけで、それはそれは、けしからんのであった。誠にしょうもない感情ではあるが、抑えきれないものは仕方ない。羨ましいものは羨ましいとする男たちの主張である。

 

 ルークの振るう太刀は、速度も威力も申し分なかった。まだ十代半ばとは思えぬほどの、太刀捌きである。

 だが、太刀の鋭利極まる斬撃を拳で応戦して、場合によっては刀身を弾き返して軌道をずらしてみせるこのババコンガも、決して弱くない個体であった。

 見かけには、どのババコンガも同じに見えたであろう。

 だが、ハンター達の、特に実際にババコンガ達を相手にしてきた幾人かは、今ルークの戦っている相手が五頭の中でも一、二を争う実力者と正確に見抜いていたのである。

 仲間を積極的に逃がす姿勢なども見られたことから、この個体の統率力も決して侮れなかったはずだ。

 だからこそ、このババコンガを逃がすわけにはいかなかった。

 

 ババコンガは前転しながら、尻尾で器用に掴んでいたキノコを口元に運ぶ。

 それがなんのキノコであったか、ルークはほんの一瞬だったが逡巡したが、すぐに思い至る。

 

 

「ニトロダケ*10!」

 

 

 思わずついて出た言葉と共に、ルークは距離をとる。

 ルークの言葉を証明するように、ババコンガから放たれたのは火炎の息吹であった。

 食したキノコを体内の酵素で分解し、その成分をブレスとして活用するのはババコンガの特性の一つではある。だが、先ほどまでの接近戦では使ってこなかったあたり、切り札にと取っていたのだろうか。

 ヴァリエなどは、強敵と戦えている弟子を羨ましがり、ニーナも羨望の眼差しを向けていた。

 だが、とうのルークとしては結構に焦りながらの回避である。少し遅れていれば、いくらか火傷も負うはめになっていたはずだ。それを示すように、地面には焦げた跡が残る。

 

 別に遊ぶつもりも、長引かせるつもりもルークにはなかった。

 だが、長期戦になれば、何をしてくるか見当もつかぬ。

 短期決戦でケリをつけよう。

 

 

「――――参ります」

 

 

 腰を落とし、ガーディアンソードを背負いなおし、抜刀の構えに入る。

 己が気を高め、刃と一体と成す。刀人一身、その刃に断てぬものなし。*11

 まさしく、ルークは今、構えた太刀と一身一体となり、目前のババコンガを迎え撃つ。

 

 太刀がなにゆえ、攻撃に特化しているのか。

 それは、斬れば斬るほどに切れ味が増していき、より鋭利に、より殺傷性を増していく点にあるからだ。

 体内に練気*12と呼ばれるそれを、太刀使い達は溜め込んでいき、振るう刃に込めていく。練気とはなんぞ、と聞かれ余人に説明したとて、伝わらぬであろう。

 太刀を振るう者達は、最初に練気が身体の中に巡っているかを自覚、理解出来るかを知り、次いで、太刀にそれを流し込めるかが要であった。太刀使いを志す前提条件として、必須といってもいい。

 体内に巡るそれは、戦いの中で次第に身体を焦がすように熱を帯びてくる。熟練の太刀使いなどはオーラのように色づく練気が身体から漏れるほどらしく、振るう刃に込めれば、練気の色そのものが太刀筋を追うように軌跡を描くのだ。

 

 ルークの構えは、知る者は鏡花の構え*13と呼ぶ。

 相手の攻撃をいなし、反撃を繰り出すカウンターである。

 相手の攻撃の速度や威力などが強ければ強いほどに、返す刃は勢いを増す。

 反面、傍から見れば完全に隙だらけで、しかも見切りに失敗すれば無防備にダメージを受ける諸刃の剣であっただろう。

 

 だが、ルークは恐れはしなかった。

 ここで引くようでは、師にはおろか、今では自身を追い越しつつある妹弟子にも負けずに戦い続けるなど、到底かなわぬ事であろう。

 まだ自分が未熟である事を、彼は自覚している。だが、まだまだ伸び代があるのだとも思っている。

 これからまだ見ぬ強敵達を相手にしていくのだ。

 ここで退く選択肢など、ありはしなかった。

 

 

「…………はぁッ!!」

 

 

 ババコンガの一撃は決して軽いものとはいえなかった。

 ルークの頭部を目掛けて放たれた一撃は、けれど、命中する事はなかった。

 一閃、その刹那にも満たぬ、瞬きさえも許さぬ一撃を見逃さなかったものは幾人いただろうか。

 その斬撃の軌道は短く、されど、正確無比。

 

 斬撃を放つ瞬間に、ルークは体内の練気をすべて放出し、刀身に込めた。

 ガーディアンソードの刀身は蒼空さながらの透き通るような青だというのに、練気が込められた瞬間は淡く紅く染まり。

 その刀身の軌跡は緋色であった。

 

 少なくとも、目前のババコンガはその軌道も軌跡も、露ほどにも捉えきれなかった。

 頭が、頭部に強い痛みと熱を帯びている事を自覚すると共に、間もなく視界が反転、暗転と瞬く間に切り替わっていく。

 地面に転がっていくババコンガの双眸には、もはや光など宿していなかった。

 

 ルークは、大きく息をついた。

 勝利したのだと、自覚した瞬間にドッと疲れが出てきてしまった。

 座り込みそうになったところで、後ろから柔らかな手の感触が伝わってきた。

 

 

「お疲れ様。今のは結構タイミングばっちりだったよ」

「ふぅ、なんとか勝てましたね……」

「流石は私の一番弟子! これから楽しみだねぇ」

「ずるい! 私の頭も撫でてくださいよ、ししょー!」

 

 

 自分よりずっと背の低く、歳も下にみられがちな師に頭を撫でられ、ルークはやや照れたように笑う。

 もう、貴方の弟子となった時のような、小さな子供じゃないんですから。そう言おうとも思ったが、これはこれで悪くない。

 もっとも、羨望を隠すつもりもなく、ニーナが自分の頭を差し出して訴えているのを見ると、堪えきれず、ルークは噴き出してしまうのだった。

 

 ユーリア山地の西側にいたコンガ達は一通り一掃された。

 少なくともババコンガは全滅し、率いていて、会敵したコンガ達もその躯を晒す事になった。

 被害もほとんどなく、完勝に近い勝利といっていいだろう。

 だが、その時。東側の方から煙が一筋の線となって上空へと昇っていくのが一同の目に映る。

 

 

「む、勝利の余韻に浸っている暇はなさそうだな」

「えぇ。向こう側が劣勢のようですね」

 

 

 東側でコンガ達の動向を知らせるべく、テンプエージェンシーから打ち上げられた信号弾は、まさしく危険を知らせるものであった。

 よりにもよって、数が少なく、脅威度も劣ると目された東側の群れに、強敵が潜んでいたのである。

 勝利を喜ぶ暇もなく、一同は東を目指して移動を開始するのであった。

 

 

 

 

 

第8話【ユーリア会戦② つづく】

*1
怪鳥イャンクックの略称

*2
この世界において、ボウガンとは火薬と弦を併用した軽量、または重量級の銃全般を指す

*3
毒属性の片手剣、プリンセスレイピア

*4
火属性の片手剣、イフリートマロウ

*5
黒鉄色のドレスと甲冑を組み合わせたような防具。腰回りを覆うようにしてプレートが広がり、それを黄金色の装飾が華麗に施さている。MHFにて登場した課金装備で、デザインはクロムメタルシリーズと同様。ハッキリいって見かけ装備

*6
世界中に展開する人材派遣会社。支部があちこちにあり、創設者すら全容を把握していない

*7
ホツリ村で特に名の知られる九人の事。この会戦において、開始時点で一人が参加していない

*8
ババコンガの略称。いや、これ補足いらんでしょ

*9
蒼空を連想させる透き通るような刀身の太刀

*10
真っ赤なキノコで、高温を秘めており、扱い次第で様々な用途を秘めている便利なやつ

*11
モンスターハンター大辞典wikiの言葉をそのまま拝借した

*12
なんとかもっともらしい説明をしたかったが諦めた。練気ってなんだよ。鬼人化もどう説明したものか

*13
太刀使いの奥義の一つ。カウンター技。格好いい響きの技名


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