真・恋姫†無双 仲帝国の挑戦 〜漢の名門劉家当主の三国時代〜   作:ヨシフおじさん

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54話:拡大する戦火

              

 徐州に戻ってきた劉備たちに転属命令が出されたのは、曹操からの宣戦布告とほぼ同時刻だった。曹操軍が到着するにはまだ数日ほどの余裕があると見られ、その間に可能な限り守りを固めるのが彼女達に与えられた任務だ。

 

 『――琅邪国にて現地の部隊と合流し、曹操軍の侵略に備えた防衛陣地を構築。増援の到着まで持ち場を死守せよ』

 

 上記の命令に従って彼女ら一行は琅邪城へと向い、命令通り防衛線――主要拠点たる本城と、それを支援する支城群――を構築すべく現場へ向かっていた。

 

 ただし、この遠征に劉備と北郷一刀、そして諸葛亮はいない。南陽で劉勲から伝えられた曹操軍の作戦計画を陶謙に伝えたところ、徐州からの援軍として青州に向かう事になったからだ。

 

 

 目的地へ進むにつれ、周囲の空気が変化していくのを関羽は感じ取った。人々は動きは慌ただしげになり、兵士の比率が明らかに増えている。いくつかの関所を通過し、自分達を不安そうに見上げる農民たちの視線を浴びながら数日ほど馬を走らせると、ようやく琅邪城が見えてきた。

 

 城、というより壁だな――それが、関羽が最初に抱いた感想だった。徐州の護りの要として、兌州との境界線上を封鎖するように張り巡らされた大要塞。地平線を横切るように作られたそれは、彼女の思ったとおり“城”と言い切るには不釣り合いな壮大さとみすぼらしさを内包していた。土塁を積み上げて作られた城壁の高さはせいぜい2mほど。石垣で補強された監視所には石造りの塔や木の櫓が設置され、その頂上には巨大な弩や投石機が備え付けられている。

 全体的には万里の長城をモデルとしたらしく、長大な城壁には砦が等間隔で計40ほど設置。大型の要塞には1000人程度の守備隊が配置され、加えて各所に30人ほどが駐在する監視所も多数存在している。中には城砦が発展して街となった場所もあり、付近から逃げ込んだ難民の受け皿となっていた。

 

 

「おお!ようやく来たか!」

 

 関羽達が主城に到着すると、司令官と思しき中年の男性が出迎えに現れた。頭部はすでに禿げかかっており、多忙そうなせわしない動作が目につく。

 

「いやぁ、待ちかねたぞ。なかなか活きのよさそうな顔つきをしているではないか!」

 

 はっはっは、と一人で笑い始める司令官。悪い人ではなさそうなのだが、なんだか凄く嫌な予感がする。

 

「関雲長、徐州牧の命により参陣した!これより、貴官の指揮下に入る!」

 

「うむ。元気があってよろしい!やはり若者はこうでなくてはな!」

 

 司令官は上機嫌な様子で関羽たちを見回す。一人一人をしげしげと眺めた後、今度はうって変わったような小声で呟いた。

 

「関羽くん、私達のような兵士の仕事は主に2つある。何だか分かるかな?」

 

「それは……侵略してくる敵と戦うことと、賊に備えて治安を維持することですか?」

 

「いいや。歩くこと、そして陣地を作ること……これが我々の日常の大部分を占めている。戦闘なんて仕事の一割にも満たない」

 

 言われてみればその通りだ。人はいつまでたっても終わらない作業を仕事と呼ぶ。戦闘なら始まって1日もあれば終わるが、陣地構築は続けようと思えばいくらでも続けられるのだから。

 

「見ての通り防御に回る私達の場合、陣地構築という地味だが非常に責任重大な任務が与えられている。だからこそ、この地の将来を担う若い人材である君たちには出来る限り活躍出来る場を与えたい」

 

 やりがいがあって若手が活躍出来る職場です……司令官は言外に笑顔でそう告げる。

 もし現代知識を有する北郷一刀がこの場にいれば、顔色を変えてこう言っただろう――それはやりがい(笑)を感じざるを得ないほどの仕事量があり、ベテランが逃げ出すから若手に頼らざるを得ない職場だと。

 

 

「さて……君たち、徹夜で働いた経験はあるかね?」

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 袁紹軍の侵略は青州西部でも開始されていた。こちらは曹操軍との共同作戦が行われており、兵力数の多い袁紹軍主導で作戦が推移していた。

 文醜率いる冀州第3戦闘団もその一つで、攻撃の第一波として最初に孔融軍と刀を交えた部隊でもある。部隊は100人ほどの小部隊ごとに分かれ、それぞれが正方形の密集陣形を編成していた。、

 

「前3列!槍を前に!」

 

 密集方陣を組んだ兵士が盾を前にかかげ、その隙間から槍を2~3mほどの槍をつきだす。文醜はこの戦列を縦・横に複数並べており、その狙いが波状攻撃による突破である事は明白だった。

 

「行くぞ!みんな、あたいに続けぇえええーーっ!」

 

 文醜の命令に従い、部下も突撃を開始する。一瞬、砂嵐かと見紛うほどの土埃が舞い上がり、かつては美しい草原だったであろう草地が軍靴によって踏み固められてゆく。

 

「「「 うおおぉぉーーっ! 」」」

 

 雲ひとつない快晴の空の下、東から差す太陽光が袁紹軍をまばゆく照らす。突き抜ける風を受けて『袁』の旗がはためき、袁紹軍は天候すらも味方につけているようであった。

 彼らは重装歩兵を主力とする部隊であり、各々が金属製の鎧と兜、盾を装備している。文醜は装甲兵の生み出す強力な衝撃力を生かし、力押しの突撃によって序盤から戦闘を優位に進めていた。

 

「なぁ、そこの兄ちゃん。作戦会議で田豊のじーさん、何か言ってたっけ?」

 

「はっ!私の記憶にある限りでは“必要以上に敵兵を討たず、ひたすら正面突撃を敢行せよ”と言っておられました!」

 

 現在、戦場では袁紹・曹操の連合軍と孔融軍が対峙している。文醜のいる場所は中央の前衛であり、左翼には袁紹の本隊が、右翼には曹操軍が展開していた。一応は後衛として冀州の豪族軍もいるものの、連携が不十分と判断されたため完全に支援・予備兵力扱いとされている。

 

「そっか。ま、要するにあたいらは細かいこと気にしないで、とりあえず前に進めばいいんだ。倒せなかった敵は後ろの味方が何とかしてくれるっしょ!」

 

「「「了解!」」」

 

 文醜麾下の兵士は正面に盾を構え、隊列を乱さない程度の速度で前進。同時に後方からは友軍の弓部隊が放った矢が曲線を描いて飛んでゆき、前に立ちはだかる孔融軍を混乱させる。弓やによる曲線射撃は殺傷力こそイマイチであるが、それでも隊列を崩すには十分な効果があった。降り注ぐ矢の雨によって足並みの乱れた孔融軍に、重装備歩兵隊を止める力はなかった。

 巨大なローラーに押し潰されるように一人、また一人と踏みつぶされてゆく孔融軍。戦列の崩壊はもはや時間の問題であった。

 

「文醜さんだけに良い格好をさせる訳にはいきませんわ!わたくし達も攻撃しますわよ!」

 

 文醜隊の斜め後方には、袁紹の率いる本隊がいた。こちらにも完全武装の兵士達がずらりと集結しており、少なくとも1万は下らないだろう。この袁紹直属部隊に属する兵は袁家特有の金鎧を装備しており、遠くからでもかなり目立つ。もちろん本物の金ではなく綺麗に磨いた鉄に橙色の塗料を塗っただけのメッキではあるが、陽光を反射してひときわ存在感を出していた。

 

「この戦場には華琳さん、曹操軍も参加しています!見苦しい戦いをして名門袁家の名に泥を塗らぬよう、全力で戦いなさい!――いいですわね!?」

 

「「「御意!」」」

 

 最高司令官・袁紹の号令のもと、袁紹軍は全面攻撃を開始する。無数の矢による援護を受け、黄金の波が地響きを立てながら動きだす。

 

「雄々しく!勇ましく!華麗に前進なさい!華琳さんに袁本初の戦いを――真の王者の戦い方を見せつけるのです!」

 

 

 ◇

 

 

「すごい……」

 

 隣で攻勢を開始した袁紹軍を見て、許緒は無意識の内に感嘆の声を漏らしていた。

 

「これが、袁紹軍の戦い方………!」

 

 視界に映っているのは、圧倒的な戦力で文字通り敵を踏み潰していく袁紹軍。彼らは主力である重装歩兵の突撃を連続的に叩きつけ、立ちふさがる孔融軍を完全に粉砕していた。

 

「密集方陣の逐次投入なんて……そんな方法が……」

 

 軍師として数多の戦術を研究してきた郭嘉でさえ、袁紹軍のとった戦法は想定外のものだったらしい。他の多くの将軍と同じように、馬上から身を乗り出すようにして戦場を凝視する。

 

 袁紹軍は重装歩兵隊に密集隊形をとらせる事で、正面に対する衝撃力および殺傷力を極限まで高めていた。それを中央に配備し、ひたすら正面突破を繰り返す。それを後方から弓兵と弩兵が援護し、敵の隊列が乱れた所に主力である重装歩兵部隊が突撃をかける。数少ない騎兵は軽装歩兵と共に弱点となる両翼に配置され、側面を突こうとする敵部隊を牽制していた。

 目指すは圧倒的な戦力投入による中央突破。実に単純だが、それゆえに確実で有効な戦術だ。傍目には策という名の小細工を弄する曹操軍よりも、よほど『王者の軍』としての風格があるように見えることだろう。

 

 

「おおー。例の戦法、完成していたんですねー。――あのクルクルの嬢ちゃんも中々えげつない事やってくれるぜ」

 

 曹操軍の中でただ一人、程昱だけが普段の緩慢な雰囲気を崩していなかった。北方の軍政は彼女が担当していたため、以前から少なくない情報を獲得していたのだろうか。頭上の人形と会話する彼女に、全員の視線が注がれる。

 

「もともと袁紹さんは派手で分かりやすい、決戦を好んでいました。だから消耗戦でチマチマと敵を追い詰めるのではなく、正々堂々と戦って敵主力を殲滅するのが袁紹軍の基本なのですよ」

 

 そこで採用されたのが、決戦主義の権化ともいえる密集方陣。西洋のファランクスに代表される、正面からの激突を前提とした陣形だ。彼らの大半は槍・楯・鎧で身を固めた重装歩兵であり、豊富な袁家の資金力をもってすれば中華で最も優れた武装を整えた軍団が誕生する。

 しかし袁家の象徴ともいえる、この煌びやかな軍団にも致命的な弱点があった。程昱の腹話術によって人形の口から、袁紹軍の弱点が語られる。

 

「おうよ。密集してる分、コイツら動きがトロいんだよなぁ。川とかあると通れないし、ついでに一度動き出すと止められないから、回りこまれたらお陀仏ってわけだ。しかも陣形のどっかが一つでも崩れると、全部隊が崩壊しちまう」

 

 やはり機動力。密集方陣はその特性から『動く要塞』とも称されるが、もともと要塞は動くものでは無く留まるためにあるもの。足並みを揃えて素早く移動できるのは、よほど訓練された精鋭部隊に限られる。

 

「そこで連中は考えた。“なら部隊を細かく分けて、機動力と柔軟性を確保すればいい”ってな」

 

 密集方陣の人数を減らせば隊列維持の負担が減り、移動や方向転換が容易になる。しかも同じ人数でも、まとまった戦闘単位である部隊数は増えるため、より柔軟な戦術展開が可能となるのだ。もちろん方陣一つ当たりの衝撃力は減少するものの、作戦の幅が増える事にはそれ以上のメリットがあった。

 だが、それでも郭嘉には一つだけ腑に落ちない点があった。

 

「ですが風、それだと指揮系統が複雑化しませんか?部隊数が増えれば、それだけ下士官が必要になるはず……」

 

「風もそこが疑問だったんですが、さっき稟ちゃんが言った言葉がその答えのようですねー」

 

 袁紹軍のとった方法は単純だった。密集方陣の逐次投入による波状攻撃――大量の予備戦力を用意しておき、必要が生じるごとに新手を投入すればよい。複雑な命令を下す必要が生じた場合には、命令を分割して一つ一つの命令を単純化するのだ。部隊数が多いからこそ可能な荒技といえよう。そしてそういった状況把握・部隊指示は全て後方の軍師が行い、各部隊指揮官は個性をもたない駒として、下された命令を忠実に実行するのだ。

 

「そんな事が……」

 

 にわかに信じ難い、といった表情の郭嘉。

 この時代の常識に従えば、持てる戦力を全て一斉に投入するのが最良の手段だった。なぜなら予備の投入はタイミングが難しく、下手をすれば単なる遊兵になりかねないからだ。しかも命令伝達には時間がかかるため、予備戦力が現場に着く頃には戦況が変化している可能性が高い。

 

 だが、袁紹軍は同じように単純明快な方法で情報伝達の問題点を克服したようだ。

 見れば、本陣からは戦場からもハッキリ見えるような巨大な旗が掲げられていた。旗は複数あるらしく、定期的に揚げ替えている。

 

「これって……旗に描かれた番号で部隊を識別して、色で命令内容を伝達してるってことよね……」

 

「おー、さすが稟ちゃん。理解が早くて助かるぜー」

 

 かなり原始的な手旗信号とでもいうべきか。たとえば数字が“弐”の“赤旗”なら、文醜隊・正面突撃 などというような内容で命令を伝えるのだ。モノがモノなだけに複雑な命令は伝達できないが、基本的に正面決戦を主たる戦術としている袁紹軍ならばさほど致命的では無い。

 また、見やすさを優先したために「敵にも命令内容が解読され易い」という難点も残っているが、たとえ命令内容を解読したとして袁紹軍の攻撃を防ぐのは至難の業だろう。袁家の持つ豊富な兵力と無限とも思える物量を以てすれば、多少の小細工などあって無いも同然なのだから。

 

「本来なら袁紹軍にとって、策や謀略なんて必要ないのかも知れませんねー。大軍というのは、適切に運用されれば存在するだけで脅威ですから」

 

 袁紹軍が『数の優位』に執拗にこだわった理由もここにあった。数の優位はそのまま戦術、戦略上の優位となる。いくら細分化したとはいえ、それでも現在戦闘中の袁紹軍の総数は孔融軍を上回っている。そしてたとえ予備の投入に失敗しても、あるいは予備の到着に時間がかかろうとも――それを補えるだけの兵力が常に戦場にいれば、いつでも新手を投入して挽回できる。極端な話、初戦で負け戦になったと感じれば予備部隊を丸ごと引き揚げさせ、再び領地で戦力を揃えてリベンジを挑む事も可能なのだ。

 

 見れば、目の前にいる袁紹軍は少なくない損害を出しつつも、孔融軍の戦力を確実に削り取っていた。中には敵の反撃によって崩壊する部隊もあるが、すぐに別の部隊がその穴を塞いでしまう。「正面突撃を繰り返す」という至極単純な戦法を徹底的に極める事で、袁紹軍は『最強』の領域に達しようとしていた。

 

「袁家にはそれを可能に出来る財力と兵力、名声があるのです。『失敗しても取り返しがつく』という利点を最大限に活かしたのが、この戦法なのですよ」

 

 程昱の言葉に、居並ぶ曹操軍将兵は戦慄する。何の面白みも無い力押しの戦術だが、同様の戦術を自分達がしようとしても絶対に不可能だったからだ。

 所詮は成り上がり者でしかない曹操軍には、ただの一度の失敗も許されない。。たった一つの敗北が、そのまま組織の崩壊に直結する。もし軍団が一つでも壊滅すれば、その穴を補う兵力は残っていないし資金もない。しかも曹操軍の名声は軍事力によるところが大きいため、戦場で敗北すれば全ての支援者からの支持を失いかねないのだ。

 

 もちろん曹操は自らの弱点を知っていたからこそ、“一度たりとも敗北しない”ために軍を強化した。軍事を第一とする先軍政治を行うために強引な中央集権化を推し進め、領地にある全ての人材と資源を有効活用するべく政府の管理下に置いた。兵に厳しい訓練を施し、中華全土から優秀な人材を集め、絶えず戦争の技術を磨き続けた。その結果が中華最精鋭にして『無敗』の曹操軍。ただの一度でも敗北すれば中華から消滅する宿命を負ったがゆえに、未だ一度たりとも敗北した事のない最強の軍隊だ。

 

 

(袁紹と同盟を結ぶという、華琳様の判断は間違っていなかった。でなければ今頃……)

 

 こうなっていたのは自分達かもしれない――そんな想像が郭嘉の頭をよぎる。

 既に孔融軍は秩序を失って潰走を始め、袁紹軍は追撃戦へと移っていた。先ほどまで攻撃の主力を務めていた重装歩兵に代わって、今まで後方に控えていた地方豪族の私兵からなる混成部隊が投入される。いくら袁家の精兵いえども人間である以上、激しい戦闘の疲労は確実に肉体を蝕む。それを考えれば部隊の消耗を抑える意味でも、追撃隊の切り替えは適切な判断だった。同時に錬度も連携も不十分な豪族の混成軍の使い所としては、これが最良だろう。

 

(単純な戦法は、単純であるが故に裏をかきにくい。私達は、本当にこの突進を防ぎきれるの……?)

 

 眼下に映るのは孔融軍だった(・ ・ ・)もの。重装歩兵に踏み潰された兵士の亡き骸はほとんど原形を留めていない。かつては美しかった平原は見るも無残な姿へと変貌しており、そこかしこに血と泥が混じった肉片がまき散らされていた。

   




今回は袁紹軍のターン。作者の個人的な見解ですが、個々の将兵はともかく軍隊という組織でみれば最強の軍隊は袁紹軍というイメージです。
 古代の戦闘で「質の高い軍隊」って言うと「よく訓練された軍隊」というイメージが強いですが、実際には装備もかなり重要だと思うんです。この時代の兵士の大半は軽装歩兵ですので、金にモノを言わせた袁紹軍が完全武装の重装歩兵の大部隊を投入したら……現代のアメリカ軍みたいな感じかな?兵士個人の戦闘能力とかだとイスラエルあたりが圧倒的だけど、溢れるマネーと資源から生み出される最新鋭の武器と装備でゴリ押しするぜ!みたいな。

 あと密集方陣って何かよく分からないロマンがあります。ギリシャのファランクスからローマのレギオン、スペインのテルシオなどなど……たくさんの人間が整然としている光景はいいものです。

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