異世界?での改変生活   作:松竹

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今回から主人公以外も出していく予定です。オリジナルのキャラがいますが以前補足で書いたチート転生者ではありません。

原作キャラが今回から出ますが性格などが少し違うかも知れません。一応理由あっての事なのでそういう物だと思ってください。

また捏造設定とご都合展開が入りますが流してください。一応あとがきで幾つか補足を入れておきますのでよければそちらも読んで下さい。


スニーキングミッション

1982年 オスティア 王城内

 

 

SIDE アリカ

 

 

「姉様。また『守護者』からですか?」

 

「うむ。また侵入された様じゃな」

 

半年ほど前から私の部屋に手紙が届くようになった。城内の警備を掻い潜り、誰にも気付かれ無い内に私の部屋まで侵入し手紙を置いて帰る。最初は警戒し警備を増やしたりしたがどれだけ厳重に守りを固めてもそれらを全て潜り抜ける。最近では無駄だと悟り警備も通常に戻し、特に害意も感じられぬゆえ相手の好きにさせておる(ここまで容易く私の部屋に侵入する相手じゃ。その気になれば幾らでも私を害せるじゃろ)。

 

「今回はどんな内容なんです?」

 

「・・・相変わらず真面目なのかふざけているのか良くわからぬ」

 

二歳下の妹の問いかけに手紙を見つつ答えるが少し溜め息が出てしまう。手紙の主のお陰でこの世界の裏で暗躍している者の存在に気付いたがせめてもう少し真面目な文が書けないのじゃろうか?因みに文面はこんな感じじゃな。

 

 

 

  ご機嫌麗しゅうアリカ王女殿下。本日はお日柄も良くいかがお過ご

  しでしょうか?最近では戦乱の気風も高まっており少々物騒になっ

  て来ましたがこの街の民が落ちついているのも殿下達の尽力のお陰

  でしょう。大変だとは思いますがご自愛いただければ幸いです。

  

  そういえばこの間、街でとても美味しい店を見つけました。店お薦

  めの料理を食べてみたのですが素材の味を殺さず活かし、それぞれ

  の食材が互いを引き立て見事に調和する。まさに味の宝石箱や!!

  といった感じでとてもお薦めなのでぜひ一度行って見て下さい。

  場所は…

                   

 

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  と言った感じです。それでは長くなりましたが今回はこの辺で失礼

  させていただきます。

 

                   『オスティアの守護者』より

   

  追伸

  

  そう言えば私の教えた<完全なる世界>の情報は役に立ちましたか?

  今の所彼らに関する新しい情報は無いですが、代わりに<赤き翼>

  の情報を2枚目に書いてあります。彼らなら必ず殿下の力となって

  くれるでしょう。

                                  

                                  

 

 

みたいな感じなんじゃが「世間話が長すぎる!本題を追伸に書くのはおかしいじゃろ!」と内心突っ込んでしまった。手紙が来た当初は用件のみを簡潔に伝える少々そっけない文面だったんじゃがいつの間にかこんな感じで世間話が大半を占める物になっていた。

 

「全く・・・相変わらず無駄話が多すぎる。これではどちらが本題かわからぬ」

 

「でも姉様最近は手紙が来るの楽しみにしてますよね?夜になるとすぐ自室に戻られますし」

 

「・・・単に民達が苦しんでいないか知りたいだけじゃ」

 

妹がニヤニヤしながら聞いてくるが勘違いというものじゃ。私は王族として民達の近況を知りたいだけで別に楽しみになどしておらぬ。そもそも仮にも王族の部屋に不法侵入など不敬じゃ。いずれ王族に対する接し方と言うもの教えてやらねばならぬ。だから私はけっっっっして楽しみになどしておらぬ!!

 

「ふ~ん。まぁそういう事にして置きますね」

 

「お主とは一度じっくり話し合う必要がある様じゃな」                  

 

小さな頃は「ねぇさま。ねぇさま」と可愛かったんじゃが最近少々生意気になってきてしまった。妹が姉をからかうなど十年早いと言うもの。ここらで姉の威厳を示さねばならぬ。

 

「アルナよ。覚悟は出来ているか?」

 

「そんなことより『守護者』はどうするんです?姉様」

 

姉の話を軽く流すなど本当に生意気になって・・・何処で育て方を間違えたのか。

 

「・・・確かに今は『守護者』の方が重要じゃな。もはや戦争は避けられぬじゃろうが何とかして早期に終結させねば。苦しむのは何の罪も無い民達じゃ。」                     

 

「ええ。『守護者』が何処から情報を得ているのか解らないですけど誰よりも早く<完全なる世界>の存在に気付いてた様ですし、何とか直接会って話を聞きたいですね」

 

アルナの言うように直接会って話を聞く必要がある。王家の情報網にすら影も形も無かった<完全なる世界>の存在を知る『守護者』の力はどうにかして手に入れたい。互いに協力できれば大きな力になるじゃろう。

 

「そうじゃな・・・直接会いに行くか」

 

「いいんですか?おそらく大丈夫でしょうけどもし敵の罠なら無事に帰れませんよ?」

 

「構わん。多少の危険は覚悟の上じゃ。それにアチラも私達と接触したがっている。そうでなければこんなあからさまに手紙に居所の手がかりは残さんじゃろ」

 

「それもそうですね。でも『守護者』が会いたがってるのは『私達』じゃなくて『姉様』じゃないですか?いつも姉様の部屋に手紙が置いてあるんだし。良かったですね姉様!」

 

「アルナ!!!」

 

 

 

SIDE アルナ

 

 

ああ。やっぱり姉様は可愛いですね。表情はあまり変わらないので一般人では気付かないでしょうが姉様を愛でる事13年のベテランたる私には感情の変化が手に取る様に解ります。これが所謂(いわゆる)クーデレと言うやつでしょうか?育った環境ゆえにいつもクールで気を張っていますが内面は普通の少女と変わりません。最近は戦争の気配が高まってますので何時もピリピリしてましたし、『守護者』の手紙が来る様になった当初は私ですら気後れするほど程でしたが、それも最近は収まってきて(むし)ろ手紙が来るのを楽しみにしてます。(ろく)に味方も居ない状況で味方になってくれるかもしれない存在がいると言うのはやっぱり心強いんでしょうね(母様は数年前妹を産んだ際に無くなってますし、父様は「所詮全ては泡沫(うたかた)の夢~」とか意味不明で全くあてになりませんし)。それに私達は簡単に城下に降りられませんからその様子を知るのは楽しいんでしょうね(あのバカっぽい文章と乙女の部屋に忍び込む変態っぷりは少々(いただ)けませんが)。

 

この世界に生まれて13年。以前は普通?の女子高生だったのに(まぁ所謂お嬢様だったので普通では無いかもしれませんが)気が付けば王族にグレードアップ!最初は戸惑いましたが今では喜んでいます。とっても可愛い姉妹に恵まれましたし(前世と同じで両親からの愛情はいまいち感じられませんが)何より今は自分の意思で行動できます。前世ではいつも両親の言いなりで自分の意思など必要とされてませんでしたが私はあの人たちの都合の良いお人形ではありません!一人の人間です!!

 

少し興奮してしまいましたね。つまり多少の問題はありますが私はこの世界に感謝しています。ですので戦争などで壊させるつもりはありません。<完全なる世界>?ふざけるなと言うのです。何のつもりで戦争を起こそうとしているのか知りませんが自ら<完全~>などと名乗るなど自信過剰じゃないですか?<完全>と言うのは足りない物が一つも無い物の事を言うのです。バカですか?ナルシストなんですか?そんな物この世界の何処にもありはしないと言うのにそれを(かた)るなどキモイです。

 

だから姉様と共に必ず潰してみせます。さしあたっては仲間を増やさないといけませんね。流石に二人で世界規模で動く様な組織を潰せるとは思いません。候補は今のところ『守護者』と『守護者』の情報にあった<赤き翼>ですね。『守護者』の方はおそらく問題ないでしょう。以前から情報提供してくれてますし、近いうちに姉様が会いに行く予定なので今後はさらに協力し合えるでしょう。<赤き翼>については今の所は無名らしいですが『守護者』(いわ)く「世界最強のチートども」らしいですね。ちーと?と言うのは良く解りませんが「世界最強」とまで言うのですからかなりの力を持った存在なのでしょう。おそらく戦争自体は避けられないのでそれ程の力を持つならすぐに頭角を現すでしょう。情報を集め網を張っていればいずれ引っかかるはずです。その時に何としても味方に引き入れます。

 

 

あとはアスナの事ですね。私達の可愛い妹を道具のように使うなど本当にどうしてくれようか・・・

 

 

アスナが生まれた時は本当に嬉しかった。いくら愛情を感じなかったからと言って母様が亡くなったのは少し悲しかったですが新しい姉妹が増えたのはそれに勝る喜びでした。姉様も表情はあまり変わらなかったけど薄っすら微笑んでいました。なのに父様とその側近達が私達からアスナを奪いました。

 

『魔法無効化能力』

 

アスナが生まれつき持つ特殊能力。その力の所為でアスナは人として生きる未来を奪われた。オスティア防衛の要として存在するだけの人形に(おとし)められました。理解は出来ます。ウェスペルタティア王国はヘラス帝国とメガロメセンブリアという2大国家に挟まれる小国です。たとえ最古の歴史を持つ王家とはいえそれだけで国を守るなど出来ません。国力で圧倒的に劣る以上それを(くつがえ)せるだけの防衛手段の確保は必須でしょう。しかしだからと言って納得いくかは別の問題です。私達も抗議はしましたが全く相手にされませんでした。側近達はアスナを只の道具としてしか見てないし父様に至っては「これで全てが終わる~」などと相変わらずで話にもなりません。いくら王女でも最高権力者の国王には逆らえないのです。今の私達ではアスナを助ける事はできませんがこのままでは済ましません。必ずアスナを救い可愛い妹を苦しめる愚か者達に報いを与えてやります。

 

 

待っててくださいねアスナ!

 

 

 

 

   ~~~~~・~~~~~・~~~~~・~~~~~・~~~~~

 

 

 

同時刻 オスティア ダイオラマ魔法球内 

 

 

SIDE サイ

 

 

「ックション!!」

 

風邪は引いてなかったと思うんだが…どこかでオレの噂話でもしてるのかね?そろそろ大戦が始まるだろうし体調不良で寝込んでましたなんて間抜けな事は避けたいね。折角修行も形になって来たし、色々準備してきたのにいざと言うときに動けなくちゃ意味ないし。わざわざ危険を侵して王城にすら忍び込んでいるのだ。

 

王宮の警備を磨き上げた感知能力で()(くぐ)り(俺の感知能力は気と魔力を読むことで100メートル圏内なら何処に人がいるかわかるのだ)某ヘビの人ばりの潜入技術を駆使して王宮内に忍び込み(残念ながらダンボールは使えなかったが)人知れず目的を達成する。一時期は余りにも厳重になった警備にミッションインポッシブルな感じだったが、最近また警備が緩くなってきたので楽になって助かっている。

 

オレが犯罪者の真似事をしているのは勿論理由がある。オレとて年頃の女性の部屋に忍び込むなんて変態じみた真似は出来れば避けたかった。最初はそんなリスクの高い手段ではなくもっと真っ当な形で接触して信頼関係を築きたかった。しかしコネが無いので正面から謁見するなんて出来ないし、例えばマンガや小説で良くある様な 

          

          アリカお出かけ     

             ↓

           突然の襲撃

             ↓

         絶体絶命の大ピンチ  

             ↓

         乙女の危機にオレ参上!

 

みたいなご都合展開は現実では起こらないのだ(そもそも城を出る時はしっかり護衛が付いてるし移動は飛空艇だ)。この世界でそんな展開に出会うのは主人公補正を持つナギやネギくらいだろう。そこで色々と考えた結果「オレから接触できないならアッチに動いてもらおう!」となり今回の様な手段に出ることにした。警戒されて敵視される可能性もあるとは解っていたが何のリスクも負わずに事を成すなどできないからだ。因みにいきなり直接接触するのを避けたのはリスクが高すぎるからだ(不審者をいきなり信用する奴は居ないだろう?最悪話も出来ずに決裂する)。

 

オレは原作においてアリカは優しく聡明で民のことを何より優先する人間だと考えている。大戦時には自ら<完全なる世界>の傀儡になった肉親を排除しているし、オスティア崩落の際は最後まで救助に尽力した。『死の首輪法』なども見方を変えればルールをしっかり定めることで最低限の権利を保障するための物だしアスナの力を利用していたのもあくまでオスティアという国と民を守るための苦肉の策だろう(原作でもアスナに対して複雑な思いを持ってたと書かれているし好き好んで利用していたとは考えにくい)。それにあの若さで大国に挟まれ翻弄(ほんろう)される国を守るために動いているのだ。高い知性と政治センスが無ければ不可能だろう。ならオレの情報を吟味(ぎんみ)してその有用性に気付くはずだ。おそらく好感度は最低レベルだろうが個人的な感情で判断力を曇らせる事は無いはずだ。何とかして大戦前に協力関係を築きたい。その為にこちらもリスクを承知で原作知識を利用して情報を流しているのだ。まだ誰も知らない筈の事を知っているのだ。いずれ(もしくは既に)<完全なる世界>に目を付けられるだろう。しかし残念ながら未だアリカからの反応が無いのだ。手紙を読まずに捨ててるって事は無いと思いたい。おそらく手紙の情報の裏付けなどに時間を取られているんだろう。いくらこの世界が完全に原作通りじゃ無いとはいえ<完全なる世界>が存在しない何て事は無いはずだ。

 

 

この世界はネギま!の世界とはどこか違う世界だとここ1年程の調査でわかった。オレが存在する時点で原作とは違うと解っていたがまさかアリカ王女に妹が居るとは思わなかった。街での聞き込みでその存在を知ったときは流石に驚いた。

 

アルナ=ウェスペキア=エンテオフュシア

 

アリカの2歳下の妹で現在13歳らしい。年に見合わぬ聡明な姫君で、現在病に()せっているらしい父王(多分原作同様魔法世界の真実を知って絶望しているんだろう)の代わりに動くアリカ王女を公私にわたって支える才媛らしい。

 

もしやオレと同じ様な存在か!とも思ったのでそれも踏まえた上で手紙を出して様子を見る事にしたのだ。アリカを支える存在なら手紙のことも話すはずだろう。もし原作知識を持つならこの世界のイレギュラーであるオレの存在に何らかの反応があると考えた。<赤き翼>側に立つなら協力者になり得るオレと繋がりを持つのは悪い事じゃないし、<完全なる世界>側に立つなら敵対する様な行動を取る存在を放置しておく事は無いだろうと考えたんだが(ほとん)ど反応が無い(待ち伏せして襲撃とか)。あまりにもリアクションが薄いので最近は手紙にオレの行動を書くことでそれとなく居場所を伝えているのだが結果は(かんば)しくない(そうじゃなきゃあんなバカっぽい文章は書かない)。オレの考えを全て見透かした上で何の行動も起こさないなら正直俺の手には余る相手なのでそれは勘弁して貰いたい。多分原作知識を持たないか本当にこの世界の人間なんだろうと思うことにしている。アルナに関しては現状確認しようが無いのでアリカに繋ぎを取れたら調べてみようと思う。     

 

「しかしマジでそろそろ反応が欲しいんだが」

 

本当にいい加減何か反応して欲しい。おそらく大戦開始まで殆ど時間は無いだろう。出来ればアチラから何らかの形で接触してくるのが望ましかった(向こうから接触してくるって事は多少は興味を持たれてるって事だろ?)。いい加減オレの方から動く事も考える必要があるだろう。最低限こちらの話を聞いてくれる程度の保障が欲しかったんだがオレの頭では後は直接押しかけるくらいしか思いつかない。仕方ないので近い内にもう一度だけ潜入して直接会って話したいと伝えよう。それでも反応が無ければあとは押しかけて話を聞いて貰うしかないだろう。リスクが高いので最後まで避けていたがこれ以上は時間が無い。万一交渉が決裂した場合はまた別の作戦を考える事にする。これ以上は考えても意味が無いのでそろそろ修行を始めよう。

 

 

オレが以前掲げていた目標はほぼ達成できた。基礎能力の底上げ、魔石の実用化、戦術の構築、造物主封印の手段、これらはほぼ完成したと言えるだろう。ここまで来るのに魔法球内の時間で30年近くの時間がかかってしまったが。

 

まず感卦法(かんかほう)だがこいつは予想以上の効果を発揮してくれた。出力のアップは勿論だがそれ以上にオレの未熟な連環剄気功の効果を予想外に高めてくれた。連環剄気功の応用で大気中の魔力や万物に宿る気を取り込み循環させることで魔力や気の回復力が大幅に向上した。総量が平均程度しかないオレでは考え無しに魔法などを使えば直ぐに枯渇(こかつ)してしまったが、これによりその心配がほぼ無くなった。別に元の器が大きくなった訳じゃないのでナギ並みの火力を得た訳じゃないが<雷の暴風>クラスならバカみたいに乱発しなければ魔力切れをおこす心配は無いだろう。<魔法の射手>程度ならほぼ無限に打てる(常に一定量の気や魔力が回復し続けると思って貰えば良い)。

 

そしてこれは完全に想定外だったが感卦法がなくても連環剄気功の錬度が上がったので常に気を循環させる事が出来るようになった。その効果で体内の生気を満たし活性化させる事で老化を抑える事に成功した。そこまで行くまでに10年以上かかっているので其れなりに老けたが今のオレの外見は大体20代中盤から後半と言ったところだろう。30年修行している事を考えればかなり嬉しい誤算だ(本来なら既に40~50歳くらいなので中年のオッサンだ)。おそらくオレの師匠が年齢不詳な外見だったのもこれのお陰なんだろう(多分見た目以上に年を取っているはずだ)。

 

魔石の実用化は何度も失敗したがケルベラスとオスティアを何度か往復してようやく使用法を確立した。簡単に説明すれば魔法の爆弾だ。魔石に術式を刻むことで限界まで魔力を()めさらに属性を付加する事に成功した(オレは小手先の技術に優れているので一応火、水、土、風の簡単な術は一通り使える。上位魔法は使えないが)。それを起動させ一気に開放することで上位魔法クラスの火力を得ることに成功した。問題点は一度使うと粉々になるので使い捨てになってしまい簡単には使用できない事だろう。今手元にあるのが20個ほどなので考え無しに使えば直ぐに無くなるだろう。

 

戦術の構築は無詠唱魔法と拘束魔法の習得に成功した。二つともそれ単体で最強クラスに渡り合える様な物じゃないが上手く使えば其れなりに力になってくれるだろう。この二つは割と簡単に習得出来たので(5年ほどはかかったが)浮いた時間で切り札も開発した。こいつはオレの奥の手なので早々使う気は無い(と言うか早々使えない)が使えば<千の雷>などの上位魔法も上回る威力がある。直撃すればラカンの様なバグでも耐えられないと思う。

 

造物主の封印に方法は一応完成したが効果を確認する方法が無いのでぶっつけ本番の賭けになるだろう。そもそもオレの仮説が全然違っていれば全く意味が無いのであとは神にでも祈るしかない。

 

 

軽い鍛錬をして今日は休む事にする。今更無理をして怪我でもすれば元も子も無い。早めに休んで明日はまた王宮に侵入する為の準備にあてよう。            

 




本文の補足

主人公の老化阻止について

*ご都合ですが前から考えていました。第一にこの作品の主人公はチートクラスの才能が無いので10代前半で大戦に介入できるほど強くなれません(作者は弱い主人公はあまり好きじゃないので未熟な状態で介入させるのも嫌です)。作者は原作キャラは基本的にみんな天才であると考えます(例外もありますが)。たかが10年程度の修行で世界最強もしくはそれに近い領域に至るのは十分天才でしょう。第二に不老などの転生チートを持たないので何かしらの手段を作らないと本文でも書きましたが40~50歳くらいになり、さらに原作開始時には60~70歳の老人になってしまいます。流石にそんな主人公は私が嫌なのでこの様にさせて頂きました。因みにただの気を使えるようにするんじゃなくあえて特殊な技法にしたのもそれが理由です(本来の連環剄気功にそんな効果はありませんので只の捏造設定です)。

アリカについて

*この作品のアリカは原作よりも少し柔らかい感じで書いていく予定です。理由としては原作では子供の頃からあまり愛情を受けて育ってない様な描写がケルベラスの処刑のシーンであったし周りに味方が居らず一人で国を支えて居ます。その所為で常に強くあろうとしていたと考えます。この作品では妹が存在してますのでそこまでキッツイ感じにはならないかなと思いこのようにしました。
*アリカの年齢ですが原作で特に書いてなかったと思うので現在15歳とさせていただきます。原作でナギと結婚しましたが当時13歳の(大戦中の期間を入れてもおそらく14歳のナギに惚れる事を考えるとそれくらいかなと思うのでナギより2歳上になりました。

アスナについて

*原作でアスナの出生や年齢は詳しく書いてなかったのでこの作品では原作では否定されてますがアリカやオリキャラの妹とさせていただきます(思いつきで書いてたらそんな感じになっちゃったので)。

オリキャラについて

*チートはありません。王家に生まれたことで強い魔力は秘めています。


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