みんなでサバゲー!   作:うーろん茶

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3DS投稿だからルビが振れない・・・パソコンが使えれば・・・!


1Ammo. 新生活

4月。桜の咲き誇り花弁が下に薄い層を作り出している道を俺、夜鴉恭平(よがらすきょうへい)は全力疾走していた。

4月といえば学校の学年が上がりはしゃいでいる姿が思い浮かぶ。とはいえこんな事を考えている俺も昨日はしゃぎすぎて寝坊してしまった馬鹿野郎なのだが。

だが、俺が全力疾走している理由はそれだけではない。

俺の体のすぐ横を白色のBB弾が飛んでいく。

別に寝坊したのはぎりぎり間に合ったのだ、あと2、3秒遅ければ遅刻になっていたらしいが。そして新学期恒例の始業式と入学式を行い自分の教室を確認、授業に遅れる前に行ってしまおうと思い教室に入ったのだ。

そこまでは普通の学校と変わらない。問題はこのあとだ。

俺が入学した学校「銅鉄高校(あかがねこうこう)」の授業内容には通常の授業とサバイバルゲーム、通称サバゲーの授業(実習?)の2種類がある。

そして何故か新学期早々に、新入生の俺達1年が、上級生とサバゲーをすることになってしまい、広大な学校の敷地内を走り回り、撃ち合っているのだ。

こう説明している間にも後ろから横殴りの雨の様に弾が飛んできている。

 

 

 

「いい加減当たってくれてもいいんじゃない!?」

「嫌ですよ!少なくとも思い付く策が無くなるまでは当たりませんから!」

 

 

 

さっきから何回もこの会話を続けているが相手は上級生だ。量も質も俺達より良い筈で消耗戦は得策じゃない。自前で持ってきたMAC11を背後にばら蒔きながら逃げていると視界の左端に『武司 が ラギア を撃破』の文字が表示された。また1人一年がやられて残りは俺を含めて3人、それに比べ上級生はなんと27人残っている。1クラスに30人なので上級生は3人しか倒されていない計算だ。ここまで来ると余程の事がなければ戦況を覆せない、所謂詰み状態に陥っている。しかし俺は降参なんてしない、もし降参したら残っている2人に顔向け出来ないし。何より降参なんてしたくない、それに勝ちたい。

さて、まず現状の確認。俺が持っている武器はステアーAUG250連Cマグ装備のバレルとハンドガードを拡張し2-6×4倍スコープとバイポッドを取り付けたマークスマンカスタムとMAC11が2挺、そしてスモークグレネードと残り弾数が1しかないM870だ。

考えろ、この状況でどうすれば相手に当てられるか。

MAC11とAUGの掃射は駄目だ、今メインアームの弾を切らす訳には行かない。そうなると残りはスモークとM870のみだ・・・一応隠れる場所のないここでも使える作戦はある。しかしその分リスクも高いが、これ以外にやれることはない。ここはもう一か八かだ。

スモークを10メートル程前に投げて辺りが白い煙に包まれる。

そして俺は空のグレネードを拾いピンを差し直しまた走り出す。

 

 

 

「スモークなんて持ってたのね。でも無駄よ!」

「それはどうでしょう!」

「何を言って・・・きゃあ!」

 

 

 

煙を突破してきた先輩に拾った空のスモークを投げつける。

先輩は反射的に空のスモークを避け、一瞬だけ隙を見せる。だがM870を当てるにはその一瞬で十分だ。銃口から放たれた多数のBB弾が先輩に当たり視界上部にHITの文字。

やっと執拗に追いかけてきた先輩を倒したのだ。

 

 

 

「よっしゃあ!」

「あぁ~あ、やられちゃったか~」

 

 

 

先輩は心なしかどんよりとした雰囲気を漂わせながら校舎側へ歩いていく。もしかしたら今のは負けた方が良かったのか?いやまぁ唯で負ける気はないが。

さて、名も知らぬ先輩を葬り時間的余裕が出来た事だし生き残った1年と合流するかね。

まず無線機を味方と予め決めておいた周波数に設定し、呼び出す。

 

 

 

『はい、こちらヨモギです。どうぞ』

「こちら夜鴉恭平、そちらと合流したい。可能か?」

『はい、可能です。今何処ですか?』

「校舎の後ろ、体育倉庫の前だ」

『体育倉庫・・・確認しました。結構近いですね、これから移動するので周囲の警戒をお願いします』

「了解だ」

 

 

 

とりあえず周りを見渡して見たら近くの時計塔のドアからバレットM82をかかえて走ってくる少年(俺もだけどな!)が見えた。黒い唾つきの帽子を被っているせいで顔はよく見えないが一瞬見えた顔は女の様だが服装は男用のやつだな。

成る程、あれが噂の男の娘か・・・え?唯の女顔?まぢか。

 

 

 

「あ、あの~」

「んぁい?」

 

 

 

俺が考え込んでる間に近くまで来ていたみたいだな。

結局周囲を警戒するの忘れてたわ。

 

 

 

「えぇと、君がヨモギ君?」

「はい、睦月(むつき)ヨモギです。あなたは夜鴉恭平さん、ですよね?」

「あぁ、そうだ」

 

 

 

近くで見るとやはり女みたいな顔してるな。

 

 

 

「今失礼なこと考えませんでした?」「いんや、別に。そういやもう1人はどうしたんだろうな?」

「さぁ?戦闘してるかもしれませんね」

「私ならここだよ~」

「え!?」

「Why!?」

「いや~先輩数人に見つかって走り回ってたら無線で体育倉庫に集合するってんじゃん?流石に行かないのはまずいかなーと思ってさ、ちょっと先輩倒してここまで走ってきた」

 

 

 

なにこいつ超人なんだけど。

だって俺が苦労して倒した先輩と同等の人達をちょっとで済ませるって。

まあいいや、今は名前を聞くことが先だ。

 

 

 

「あんt「あ、私の名前は藤洞茜(とうどうあかね)、15歳独身だよ!」15歳で結婚は出来ねぇよ!しかも俺の台詞の半分以上お前の台詞で埋まったよ!」

「あ、ごめんね~えへへ」

「そこは笑う所なんでしょうか・・・?」

 

 

 

あー駄目だ、こいつと一緒にいると疲れる。

早くこいつと離れよう・・・はぁ、ほんじゃまあ終わらせる目標も出来た事だし・・・。

 

 

 

「行くか」

「了解です」

「あ~い!」

 

 

 

さっさとこの試合を終わらせるか!




その内キャラ設定回作ります。

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