大泥棒の卵   作:あずきなこ

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09 望むものは

 キルアは怒りを今は収めたとはいえ、やはりまだ不機嫌ではあるようだ。全く、一応私がミルキ君のしつこい責め苦から開放してあげたのだという部分もあると理解しているのだろうか。むしろ感謝しやがれ、である。

 なんせしつこいくせにスタミナが無いことに定評のあるミルキ君のことだ。小まめに休憩を挟みながら、最悪の場合は後数時間はお仕置きを続けていたことだろう。それを思えばこそ、一応感謝すべき点もないわけではないというのに。

 まぁ、確かに多少威力が過剰気味だった感が否めないかもしれないような気がするような。それは、うん。さっき言ったようにちょっとだけ私怨入ってますけど。

 ともあれ、不機嫌そうなのは確か。今だって眉根に皺を寄せて顔を背けていて、私と目を合わせようとしないし。

 そういえば私が鞭で打つ直前に、私に何やら話しかけようとしていた様子だったけど、今からそれについて彼が口を開きそうな様子もないし。タイミングを誤ったか。このまま待っていてもキルアが再びそれを言い出す可能性はかなり低そうだ。

 ここは仕方ないので私から話題提供してやろう。ちょうどキルアのテンションが上がるような話題も少し前に仕入れてきたことだし。

 

「ねえ、ここに来る直前に伝言預かってきたんだけど」

「……伝言?」

 

 私の言葉にキルアが反応する。漸くこちらに向けた顔は、先程までの様子は何だったのかと問いたくなるほどに険が取れている。

 私経由で彼に何らかを伝えたがっている人といえば超限定されるし、話題選びが成功したと見ていいのか。にしてもコイツも若干チョロいような。でも子供だしただ単に意地張ってただけで会話の切掛が欲しかったという可能性も。実際どうなのかは知らないけど、成果は上々。

 恐らくキルアが今連想している人物は、今もきっと筋力強化に務めている彼ら3人で相違ないだろう。それ以外だったならこんな嬉しそうな表情をするとは思えないし。

 ……いや、或いは3人ではなく1人だろうか。少し試してみようかな。

 

「レオリオ達からね。すぐに迎えに行くから待ってて、だってさ」

 

 主にゴンからの伝言ではあったけれど、その他2名も同じ気持ちっぽかったので、別に間違っては居ないだろうと敢えてレオリオ達と言葉にしてみる。

 それを聞いたキルアは少し俯いて目を細め、しかし嬉しそうに、滲み出そうな笑みをかみ殺しているようだった。素直に喜べばいいのに、とも思うが少年の心は複雑なのか。言うだけ野暮だろう。

 しばし喜びを噛み締めている様子だったキルアは、俯いたままポツリと呟きをこぼした。

 

「……そっか、ゴン達が……」

 

 レオリオ達っつったでしょーが。彼の脳内では伝言の代表者はゴンに変換されているようだ。実際そうなんだけども。私が代表者っぽく名前を出したレオリオはキルアの中でオマケに成り下がってしまった。

 きっと、私がさっきレオリオではなくクラピカの名前を出していたとしても、どうせキルアはまた脳内でゴンに変換していたことだろう。

 事実、3人の中でキルアが最も重きを置いているのはゴンだし、キルアにとって最も影響が強いのもまたゴンだ。それは傍目から見ていても十分に分かる。

 同年代ということも有り、ここから出られた場合にキルアの今後を左右するのはやはりゴンがメインか。他2名の影響力はどの程度か知らないけど、まぁこれだけわかれば十分かな。

 

「……って、おい、迎えにってことはアイツらこっちに向かってんのか!?」

 

 突如勢い良く顔を上げたキルアが大きな声で問いかけてきた。何を聞いているんだこの子は、迎えに行くってそういう意味だろうに。

 そもそもさっきだって迎えに来ているからこそあんなふうに喜んでいたんじゃ……いや、もしかしたら会いたがってくれてるってことだけであんなに喜んでいたのかも。そこだけ抜粋して、時間を置いて言葉の意味に漸く気づいたのか、可愛い奴め。

 

「迎えにってことはそういうことでしょ。浮かれ過ぎだぜ少年」

「ばっ、浮かれてなんか……! っつーかお前も止めろよ、ウチに来たら下手したら殺されるぞ!?」

「止めるも何も、伝言だってついさっきもらったばっかだし無理だって」

「は……?」

 

 からかい混じりの私の言葉に、照れたり慌てたりと忙しない反応を見せていたキルアも、ここに来るのを止められなかった理由について言うと、口をポカンと開けて間の抜けた声を出した。

 ついさっき、詰まる所ここに来るほんの少し前ということは、彼ら3人は少なくとも既にこの近くにいるということ。

 加えて、止めるのが無理だったということは、止めても言うことを聞かなかったのか、或いは既に来ているから止めるもクソも無いのか。私は”止められなかった”ではなく”止めるのが無理だった”という意味合いの発言をしたので、まず間違い無くキルアは後者の意味で解釈しただろう。

 それはつまり、今現在あの3名がどこに入るのかということを、キルアが理解したからこそ彼は今固まってしまっているのだろう。

 まさか夢にも思うまい、家出した先で出会った友達が、反省して戻ってきた実家に迎えに来てくれるだなんて。しかも実家の家業が殺しという危険極まりないものなのに。

 嬉しいことではあるが、私から言わせてもらえば余りに無鉄砲。きっと私と同じ感想を抱いたキルアに対し、無慈悲に真実を告げる。

 

「来てるよ。門の所で会った」

「はああぁ!? おい、大丈夫なのかよアイツら!?」

 

 大声で反応するキルア。たしかにこの家の侵入者への対応を知っていれば、良からぬことが起きてしまうのではないかと心配するのも仕方のないこと。

 さっき会ったという事はその時点で命に別状はなく、また私と会話できる状態であったのは確かだが、時間の経過した今もその状態であるのかはキルアには分からないだろうし。

 

「大体1週間くらい前から居たみたいし、ゼブロさんも付いてるから大丈夫だと思うけど」

「あぁ、何だ……。1週間も前から何やってんだ?」

「試しの門開けるための筋トレしてた」

 

 彼らの現状について説明すると、キルアは安心したように息を吐いた。1週間見逃されているならば多分下手なことはされないだろうし、ゼブロさんがついていれば危険なこともしないだろうし安全だ。

 筋トレについては、キルアは納得したように頷いた。出られるにしても、流石にあの門を開けられない者達との同行が許可されるわけがないと理解しているだろうし、これはキルアにとってもクリアーして欲しい部分だ。

 レオリオは1週間そこらで片方だけなら開けられるようになったし、彼なら多分近いうちに1の門は開けられるようになるはず。

 左右の扉で合計4トンとは言っても、持ち上げるのではなく押すだけなのだから、キルアがここから出るよりも早く敷地内に入れるだろう。入った後どうするのかは知らないけど。

 ハンゾーに腕を折られたゴンは時間がかかるかも……って、そういえばさっきゴン腕にギプスも包帯もしてなかったような。綺麗に折れたとしても、まさかそんなに早く治るはずもないから、痛みを堪えて鍛えているのか。

 他の2名に遅れを取りたくないのだろうけれど、それにしたってなんという根性だ。凄いなぁ彼は。きっとそう遠くないうちに開けてしまえるだろうね。

 

「彼らについては以上だね。で、今度は私自身の用事済ませたいんだけど、いい?」

「ん、いいぜ。俺もさっきお前が何で来たのかきこうとしたんだけどな……」

 

 私がここに来た目的について切り出したら、返答と同時に睨まれてしまった。鞭で遮った言葉はそれだったのか、失敗失敗。

 まぁ気にすんなよ、とキルアをテキトウに宥め賺して続ける。

 

「試験の時イルミさんにさ、人殺しはもううんざりだ、普通にゴンと友達になって普通に遊びたいって言ったじゃん? あれ、どういう意味だったのかなーって」

「……どういう意味ってのは?」

 

 私が知りたかったのは、あの時のキルアの発言の真意。彼の望みについて。

 しかしキルアは怪訝な表情で聞き返してきた。少しわかりにくかったようだし、聞き方を変えてみるかな。

 

「人殺しやめて、ゴンと友だちになって。キルアがその先に何を求めるているのか、どう生きようと思ってるのかが知りたいんだ」

 

 私が知りたかったのは、キルアの未来。ここを出てゴンと一緒に過ごす中で、彼が何を求めているのか。

 普通に友だちになって、遊ぶ。今のような生活ではなく、大多数の誰もが過ごしているような日常を欲しているということなのか。

 それとも、ただゴンという存在がほしいだけなのか。

 

「それは……、……」

 

 呟いたキルアは下を向き、俯いている。

 沈黙。彼は答えを探しているようだ。ゴンと友達になって過ごして、その先。ハンター試験を通して出会った眩い存在対して抱いた望みの、その先。

 彼自身の言葉だ。イルミさんに反抗してまで言ったくらいだし、確かにキルアはゴンと言葉の通りの関係になることを望んでいる。

 だけどそうなって、どう過ごすのか。何を目的として生きるのか。まだ、それは彼の中で決まっていなかったのか。

 

「……お前は、なんでそんなことを聞く?」

 

 目線だけをこちらに向けて、キルアはそう私に問いかけた。

 まぁ、キルアに質問だけして私は答えない、というのもフェアじゃないし、答えてあげるのもいいだろう。

 自分のことながら私自身が不明瞭な部分もあるし、それを紐解くヒントにするためというのもあって彼ののぞみを聞きに来たわけだし、利用ばかりするのも悪い気がするし。

 

「私も、キルアが望んでいるのと同じ。普通になってみたかったんだ」

 

 普通になりたかった。それは私も持っていた望みだ。クロロと話してあれこれ考えた結果、私は少し前までの自分に対してそう結論づけた。

 ずっと昔から、憧れていた。泥を啜る必要もない、変なものを食う必要もない、楽しくて明るくて、誰かと奪いあう必要もない。流星街とは違う、普通の暮らし。

 家があって、家族があって、友達がいて、食事があって、辛いことが会ったって誰かと笑い合える、文字の羅列の中に見た暮らし。

 

「昔は手が届かないと思っていたそれが、気づいたら近くにあってさ」

 

 不思議なもので、会話という形式で言葉にしだすと、詰まること無くスラスラと出てくる。朧気だった思考も徐々にまとまりだして、私に解を与えてくれる。

 あぁ、そういえば悩みは誰かに話すといいってどこかで聞いたような。これはそういうことなのか。答えは私の中にあって、ただそれが形にしないと見えなかっただけで。当時の私の思いが、手に取るように分かる。

 

「気づいたら、無意識にそれに手を伸ばしていたんだと思う」

「普通に生きてみたくなった、てことか」

 

 キルアの言葉に、肯定を返す。

 流星街を出て、雨風をしのげる立派な家を持ち、買い物したり、自分に対して害意を持たない相手を接したり。そうやって過ごしていく中で、普通が自分のすぐそばにあることに気づいた。

 幸いというべきか何なのか、それに手を伸ばす手段はあった。

 

 学校に行った。凡その国で、私と同年代であれば皆が学校にかよって学生生活を謳歌している。まさに普通に、平和に過ごすことの象徴のようなそこに、まずは入ることにした。

 そこで、初めて普通の”友達”が出来た。椎名と楓。彼女たちと過ごす時間は楽しかったし、心地よかった。

 元より強欲だった私は更に多くを欲した。あろうことか、ずっとそこで過ごしたいとまで思ってしまった。叶うはずもないのに。

 

 そのためのハンター試験。思えば、試験を受けるといった時にクロロは僅かに勘付いていたのだろう。私が、自分でも気づかぬうちに普通に生きていくための手段を欲していることに。ライセンスがあれば便利だの経験のためだのと、知らぬ内にその理由の奥に押し込めた想いに。

 ライセンスがあれば、きっと私はずっと彼女たちのいる光の中で過ごしていけるかもしれなかったから。受験生の内の数人と触れ合う内に、私の中で密かにその思いは強くなっていた。

 そんな中でのハンゾーとの会話。制限の掛かっている本を読む以外の明確なライセンスの利用法が無かった私に、意図したかどうかはともかく彼はその先、それを以って何かを為す道を示した。

 真実、私はそれで揺さぶられたからこそ、ネテロ会長のとの対話であの発言をしたのだろう。まぁこれについては感謝だ。心からの言葉だったからこそ、会長を通して私に対してのハンター協会の警戒度も下がった、かもしれないし。

 

「まぁでも、気づいちゃったんだよね」

「……気づいた?」

 

 キルアが聞き返す。

 気づいた。昔のことを夢に見て、今の自分がどれだけ危険なのかを。

 飛行船内で無警戒にも深い眠りに落ちたこと。普通に近づくにつれて私の気が抜けたか、それとも近づきすぎて疲れたのか。

 理由が前者であれば私は自信に対して強い嫌悪感を抱く。常に気を張って生きてきた過去の私がそれを良しとしない。後者であれば私が普通に生きるのは難しい。希望を持てばそうなるならば、疲弊して生きることを未来の私が良しとしない。

 どちらかならばそのうち慣れる可能性もあった。でもきっと理由はどちらもで、私は過去と未来の板挟みに耐えることはきっと出来ない。日々自分を嫌悪して疲れながら生きていくなんて。

 学校に通っていた間は、休日を利用して盗みを働いていたからこの2つを抑えられていたけれど、ハンターライセンスという存在が切掛で表に出たのだろう。

 元より、今はまだ特に気にしていないけれど、そこで生きていたら私が今まで奪ったものに対して罪悪感を抱く可能性だって無いわけじゃない。そんな爆弾を抱えて過ごすのは御免だ。

 深い眠りに落ち、尚且つその後嫌悪感を抱くことが無い日が訪れればいいとも思うが、自分の家でさえ睡眠時は完全には安心できないのだ。この望みは夢物語でしか無い。

 

「私は、そこで。普通に、光の中で生きていくことは出来ないって。それと、」

 

 今改めて思う、私の望み。

 私はただ、私の望むものが欲しかっただけ。私の足りない部分を埋めたかっただけ。

 普通に生きていて私の望むものが手に入るかといえば、答えは当然ノー。私は強欲なのだ。欲しいものは手に入れたい。普通に生きていては、私が生きる原動力となっている想いを叶えられない。

 思い返せば、普通が欲しかったわけじゃない。私はただ、憧れていただけだ。それに気づけばこそ、未練はない。

 それに、欲しかったものは手に入った。それを手放す必要だって無いのだ。

 

「そこで生きることは出来なくても、そこで過ごすことは出来るんだってね」

 

 そう言って、右手を胸元へと持っていく。

 普通を求めた中で見つけた、そこに住む2人の”友達”。彼女たちは憧れていただけの存在ではなく、私が欲しがっていたものだ。

 そこでずっと過ごすことは出来ずとも、会いたくなれば会える。一緒に過ごせる。そのためにはライセンスなんて必要なかった。

 私の胸のあたりにある、彼女たち2人と私で交わした3つの輪。これさえあれば十分なのだ。この輪が繋いでくれる。私はそこに行けるのだ。

 

 私は、真っ暗闇の中を生きて、自分の望むものすべてを手に入れればいい。

 気が向いたら、光の中で一時的に過ごすのもいい。形のある物もない物も、切符は持っている。

 光の中で得たものを手放すこともない。闇の中で生きていても、私はそれに手が届くのだから。

 きっと私さえも今まで気づかなかったこの内面の変化を、クロロは先日私の目を見て気づいたのだろう。

 目がどんな感じに変わったのかは知らないけれど、そのクロロの宿題のおかげで、私も気づけた。

 私に先を示すのは太陽ではなく、やはり月なのだと。

 

「私はそういう結論に至って普通を求めるのを辞めたわけ。だから今その望みを持ってるキルアはどうするのか知りたかったんだけど……あーやばい、話したらなんか凄いスッキリしたわ」

 

 笑いながらそう締めくくる。キルアは私が最後に行った言葉を聞いて若干顔をしかめた。彼も今自分が私の悩み解消に体良く利用されたことに気づいたのだろう。

 私は彼の質問に答えた。簡単な言葉しか言ってはいないが、彼に伝えるのはそれで十分。今度は彼が答える番だ。

 

「オレは、正直まだよく分かんねぇけど……そうだな」

 

 そこで一旦言葉を区切ったキルアは、ニヤリと口元を歪めて、私の目をしっかりと見据えた。

 

「まずはゴンと一緒に、そこで答えを探す。ここしか知らねぇのは嫌だしな」

 

 そう言ってのけたキルアの目には、先程よりも強い強い光が宿っていた。

 彼がどう生きるのか、今後が非常に楽しみになる答えを頂いた。私と似た望みを持った彼の行末を見たい、その気持が強くなったのが分かる。ゴンという太陽のそばに居てその身を焦がさないのかということも興味をそそる。

 

「……なるほどね。いいんじゃないの」

 

 笑みとともにそう返して、部屋の隅に目を向ける。私の視線の先には、無造作に床に置かれた上着と、その上に置かれた携帯電話。恐らくどちらもキルアのものだろう。

 それに歩み寄りながら、更に言葉を紡ぐ。

 

「ここから出れたら応援してあげるよ。私のアドレス入れといてあげるから、たまには連絡してよ。知りたいこととかあったら教えてあげるし」

 

 キルアのものと同時に自分の物を同時に操作して、お互いのアドレスを交換しあう。

 キルアのおかげで悩みも解消できたし、多少の手助けはしてあげようじゃないか。あぁ私ってばなんて優しいんだ。

 

「はっ、お前に聞くことなんて特にねーよ」

「いやぁ、案外近い内に何か知りたいことできると思うけどね」

 

 鼻で笑うキルアに、私もニヤニヤといやらしい笑みを浮かべて返す。

 ここを出たら近いうちに知りたいことができるはずだ。念とか念とか、念……それと念とかね。

 ゴンとともに行動するのであれば、きっと近いうちに念能力者と接触があるはずだ。ハンターとしては必須のこの技術、恐らく試験合格者には高確率で接触してくるはず。

 取り敢えず、ここでの用は済んだので、次はミルキ君の所に行かねば。

 

「じゃあ用事も済んだし、私はもう行くね。拷問頑張れ」

「だりぃなぁ、早く終わんねぇかな……。っつーかオレ暇なんだよ、時間あるならもうちょいここに居ろよ」

「いや、ミルキ君気が短いからあんま待たせると機嫌悪くなって面倒臭いし。時間あったら遊びに来るよ」

 

 私の言葉に心当たりがあるのか、呆れた表情でブタ君マジ糞だな、と呟くキルアに苦笑を浮かべ、もう一度別れを言ってとびらを開く。

 今度はなんか上手いもん持って来いよ、という声を背中に浴びつつ、部屋の外で待機していたキブシを目で促し、ミルキ君の部屋へと向かう。

 

 考え事が1つ解消されて、なんだか頭が軽い。キルアには感謝だ。

 でもまだ問題は結構あるし、これからミルキ君の所でもそれと向き合わなくちゃいけないし。

 ジャポンにいる清涼剤達を恋しく思いながら、石造りの廊下を歩き続けた。




怒涛の回収……!

でもなにか足りないような気がするので、加筆修正あるかもです。

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