異界の魂   作:副隊長

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17話 一緒

「そう言えば、大規模なお祭りがあるようですね」

「お祭り、ね……。どんなお祭りなのかしら?」

 

 ラステイションの執務室。ノワールと秘書官。二人の仕事が一息ついたところで秘書官がそう切り出した。ルウィーで行われるお祭り。その手の話題には実は詳しいノワールは、一瞬どきりとしながらも、何も知らない体を装いながら尋ねる。実際のところルウィーで行われる祭りと言えば、各国のクリエイターたちが集うコミックなマーケット等を代表に様々なものがあり、ノワールも一部の回廊に匿名のコスプレイヤーとして参加していたりもするのだが、勿論そんな事は秘書官が知る由も無い。

 自分で材料から集め寸法を測り、無駄に再現度の高い衣装を身に纏う姿は普段の姿からは想像が付きにくいが、コスプレがノワールの隠れた趣味であった。余談であるがユニには隠し通しており理想の姉を演じ続けているのだが、とある事情でケイには見られてしまっていたりする。さしものケイも、あのノワールがノリノリでポーズをとっている姿を目の当たりにした時、口に含んでいた珈琲を盛大に吹き出していた。その出来事はラステイションの教祖だった彼女にとって最大の汚点だったと後に語っている。何故ノワールのコスプレがケイにばれたのか、ラステイションの女神の友達である異界の魂も一枚噛んでいるのだが、完全にノワールの自爆であった。

 

「所謂夏祭りみたいなかんじですね。雪があるから趣は違いますが出店が並んで、奉納とか一種の儀式的なモノがあって、花火が上がったりする感じですね」

「ああ、お祭りってそう言う」

 

 秘書官が内容を思い出しながら詳細を語っていく。と言っても特別詳しい訳でも無い。大雑把に知っている事をつらつらと並べていくだけではあるが、それでも充分だった。秘書官の言う祭りが自分の思っていたものと違った事に若干肩透かしを食らうが、なるほどとノワールは得心する。

 

「ん? お祭りって他にあるんですか?」

「ま、まあ色々あるわね。ル、ルウィーって言えば雪国じゃない? やっぱり寒いところ特有なお祭りでもあるのかと思って」

「成程。確かに調べてみればあるかもしれませんね」

 

 触れて欲しくないところに見事に触れてきた秘書官に、ノワールは若干頬を引き攣らせながら話題を反らす。若干苦しいかもと内心ひやひやしながらも、特に深く追求しない秘書官の様子に胸を撫で下ろした。

 

「ノワール様は、誰かとお祭りって言った事ありますか?」

「……別に、お祭りとか行った事なくても仕事をするのに差し支えは無いわよ」

 

 のもつかの間。今度は何気ない秘書官の質問がノワールの胸を抉り取る。自他共に認める友達が少ないノワールである。更にまじめで公私において公を優先してしまう黒の女神は、仕事では無く純粋に楽しむ為、誰かと共に祭に参加した事は無かった。匿名でレイヤーとして参加するような祭りもあるにはあるが、それとは趣が大きく違っている。そう言う意味では、誰かと一緒に出掛けた事は無かったりする。秘書官の無慈悲な一言に若干ノワールの声音が下がるのも仕方ないと言えるだろう。

 

「あ、えーっと。なら、今度ケイさんや今はプラネテューヌに行っているユニ様も誘って行ってみませんか?」

「……そうね。気が向いたら……ね」

 

 そんなノワールの変化を敏感に感じ取り、秘書官は若干狼狽えながらも提案する。それにノワールは一瞬考え込むと、曖昧な笑みを浮かべてそう答えていた。

 

「……ノワール様」

 

 ノワールの物憂げな横顔を見て秘書官は何とも言えない気分になる。何がどうと説明できるわけでは無い。だけど、自分では無理なのだろうと解ってしまうのだ。

 

「何時か。何時か、ね」

 

 そんな秘書官の内心を知ってか知らずか、困った子に言い聞かせるような声音でノワールはそう言い聞かせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「お風呂はいりたい」

「そうね。汗かいちゃったし、少し気持ち悪いかも」

 

 食事を終え、ユニとマジックの三人で今で寛いでいたところでマジックが呟いた。長い一日だったが、マジック以外にユニも我が家に居候する事になったため必要な物を買いに走った所為か、二人とも少しばかり汗をかいていた。既に乾いているのだが、女の子だけあって気持ち悪いのだろう。ユニは服を軽くパタパタと扇いでいるし、マジックに至っては今にも服を脱ぎだしそうだ。

 

「ああ、沸いているよ。入っておいで」

 

 丁度帰宅してすぐに入れる準備はしていた。マジックに向かってそう言う。幸いマジックを預かると言う事だったので、子供用の服は施設の方から預かっていた。一応子供たちは魔物の姿なのだが、何故か子供用の服も用意されていた為非常に助かっている。恐らくいつ子供たちが元に戻っても大丈夫なように準備をしていたのだろう。そんな親心みたいなものだと思う。きっと多分。

 

「お兄ちゃんも一緒にはいろ?」

「ちょ!?」

 

 マジックの言葉にユニが露骨に反応を示す。とは言え、それも当たり前だろう。幾らマジックが子供だとは言え、一緒に入るほど幼い訳も無い。一緒に入ったら手を出すのかと聞かれれば無論出さないけど、そう言う問題でもない。

 

「あはは。折角だけど僕はやる事があるから後で入るよ。先に綺麗にしておいで」

「むー。残念」

「ごめんね」

 

 心底残念そうだけど、こればかりは仕方が無い。詳しい説明をするのは後にして、マジックを促す。

 

「じゃあ、お姉ちゃんは?」

「う……、じゃ、じゃあアタシも入ろうかな」

 

 うるっとした瞳に正面から見詰められた所為か、ユニが一瞬怯んだ。そのまま自分の負けだと言わんばかりに溜息を吐くと、マジックと一緒に入る事に決めたようだ。と言うか、ちょっと待ってほしい。一つ問題がある。

 

「それは兎も角、服はどうする?」

 

 寝間着である。夜も晩くであった為、ユニ用の寝間着を買おうにも、その手の店は既に締まって居た為買えていなかったりする。下着程度ならコンビニでも買えるため、何とかなったのだけど、流石に女の子用の服までは買えなかった。一応袖を通していない僕用の服を開けると言う事で落ち着いたのだが、案の定サイズが大きすぎる。ぶかぶかすぎるのだ。上着は兎も角、下はベルトを締めてもずれるレベルだった。身長差があるためそれも仕方が無いのだけど、問題はそこでは無い。履けるズボンが無いのである。ユニはマジックと違って、年頃の女の子だ。流石に色々と不味い。

 

「んー。適当に借りてくね。最悪、無理だったら同じ服着るから」

「あー、うん。そうなるよね。ごめんね」

 

 女の子としてそれはどうかと思うけど、それしか手が無いのも確かで。結局そのまま見送る事にする。

 

「さてと……それじゃ、僕の方も準備に取り掛かろうかな」

 

 とは言え、やる事はあった。取り急ぎ、ユニの着換えや明日以降の準備の為、簡単な買い物は済ませていた。が、肝心の二人の部屋が全くと言うほど準備できていない。とりあえず、細かい作業は明日するとして、休めるように寝室として最低限の準備はしなければいかなかった。元々隠れ家の為か、幸いシーツや枕、布団など寝具一式は何人分か揃っていたので、その準備を二人が入浴している間に終わらせようと言う事だった。

 廊下を通り、浴室から僅かに聞こえる衣擦れの音を尻目に二人の部屋に準備に向かう。一応一人一室で割り当てている為、二つ用意をしなければいけない。難しい事では無いが、流石に手間である。とは言え、疲れている女の子にやらせるような事でもない。

 

「もう一頑張りしますか」

 

 やる気を出す為にも会えて口に出し、一つ目の部屋を開けた。

 

 

 

 

 

 

「ユウの奴、見事にスルーしたわね。ってこらこら。服は丁寧に脱がなきゃダメよ。直ぐに皺になるんだから!」

 

 一切迷いなく部屋の前を通り過ぎた足音に、ユニは若干口元を引き攣らせながら呟いた。覗かれたら恥ずかしくてたまらないけど、一切興味がないようでもそれはそれで腹が立つと言う事だ。そんなユニの葛藤など気付いていないのだろう。子供らしくマジックが脱ぎ捨てた服をユニは丁寧に伸ばし洗濯籠に入れていく。最初はマジックと言う名に警戒していたユニだが、此方の次元のマジックは見ての通り子供であるため、今では完全に警戒心が無くなっていた。寧ろ自分に子供が出来たように錯覚すらしてしまう。と言うか、完全に新婚状態では無いかと気付き、ユニは自身の服を半分ほど脱ぎ掛けたところで悶えた。

 

「はーい」

「もう。返事だけは良いんだから。先に体洗わないとだめだからねー」

「解ったー」

 

 そのまま浴槽に突撃しかねないマジックに声を掛けつつ、ユニは服を畳み籠に入れていく。ちなみに優一にはああ言ったが、最初からもう一度同じ服を着る気など無い。自分が着るにはサイズが大きいワイシャツをクローゼットから既に引っ張り出してあり、それだけ纏う心算だったりする。見えそうで見えない。そんなギリギリとまではいかないが、それ一つで現れれば、幾ら四条優一とはいえ意識するはずだと予想できる。それがユニにとっての狙いだった。問題があるとすれば……

 

「これ……アタシの方が死ぬんじゃないかしら?」

 

 ユニの方が先に音を上げかねないところだろう。見えそうで見えないのはロマンだとか聞いた事があるが、ロマンとか以前に、想像しただけで恥ずかしくて顔から火が出そうだとユニは思う。しかし、そうも言ってられない。

 

「ユウはお姉ちゃんの事が好きなんだよね……。なら、この位でへこたれてたら絶対に勝てない……」

 

 ユニは直接好きな人を聞いていた。つまり、それを教えて良い人にユニは分類されていると言う事だ。今は完全に姉には負けている。だけど、自分は圧倒的優位でもあった。なら、今のうちに距離を縮めなければいけない。立ち止まって時間を浪費する余裕なんてないから。そんな思いを胸に秘め、先の計画を色々考えながら髪を結い入浴の準備を整え、扉を開ける。

 

「お姉ちゃん、お兄ちゃんの事好きなの?」

「ぶっ!? な、ななな!?」

 

 そして完全に虚を突かれていた。風呂場に入ってきたユニに視線を合わせたマジックが、小首を傾げながら単刀直入に聞いて来ていた。予想だにしない質問に加え、浴室は既に濡れていた所為もあり完全に足を取られた。

 

「きゃ、きゃああああ」

「お姉ちゃん!?」

 

 そのまま豪快に足を滑らせてしまい、その場で強かにお尻を打ち付ける。身体を隠すように手にしていたタオルがひらひらと宙を舞い、ユニの顔を隠すように覆いかぶさった。まさかそこまで驚くとは思っていなかったマジックは、慌ててユニに駆け寄り恐る恐る声を掛ける。

 

「アイタタタ。な、何とか大丈夫よ」

「ほっ。良かった……」

 

 色々と酷い絵面のまま倒れていたユニは何とかタオルを取り、立ち上がる。そのまま打ち付けたお尻と頭を押さえつつ、答える。目尻に涙が浮かんでいるが、大丈夫そうである。

 

「とりあえず、体を洗いましょうか」

「うん。……洗いっこする?」

「仕方ないわね。良いよ」

 

 そうして、浴槽に入る前に二人は体を洗い始めた。

 

 

 

 

「暖かいね」

「ええ。すっごく気持ち良い。うーん。生き返る」

 

 二人が一通り体を洗い終え、ユニによる女の子のケア講座が終わり二人一緒に浴槽に浸かっていた。色々と細かいが、姉の様に、或いは母の様に教えてくれるユニにマジックは幾分か心を開いたのか、素直な笑顔を見せるようになっている。そんなマジックを可愛らしいなっと思いながら、ユニは至福の一時に頬が緩むのを感じた。

 

「お姉ちゃん。聞いてもいーい?」

「良いよ。何でも聞いてー」

 

 マジックも気持ちいいのだろう。ユニと同じくふにゃっとし幸せそうに目を細めながら、口を開く。それに、さほど警戒する様子も無くユニは促し。

 

「お兄ちゃんの事、好きなの?」

「うみゅ!?」

 

 奇声を上げた。先程聞かれたばかりなのにもかかわらず、完全に話題を棚に置いていた。先程と同じく動揺を露わにし、ユニは頬を桃色に染める。

 

「あ、アタシは……」

「そっかぁ。お兄ちゃんの事、好きなんだね」

 

 そんなユニの様子を見ただけで得心が言ったと言うようにマジックはにっこりと笑みを浮かべた。完全に見透かされた。楽しそうなマジックの様子にそう理解したユニは、湯船に深く沈むと小さく頷いた。

 

「私も、お兄ちゃんの事好きだよ」

「うぇ!?」

 

 まさかの宣戦布告に、ユニは驚きの声を上げる。冷静な部分では、子供相手に何を動揺しているのかと思わないでもないが、今のユニには余裕と言う物が全くない。笑い飛ばす事などできる訳もない。

 

「それって……」

「お姉ちゃんも、好きだよ。ネズミや皆、お義父さんも好き」

 

 問い返したユニの問いには答える事無く、マジックは楽しそうに続ける。その様子に、ああこの子はアイツと一緒なんだと、ユニは思い至った。

 

「だからね。お兄ちゃんがお姉ちゃんを好きだと、私も嬉しい」

「ユウがアタシを好き……。あぅぅ……」

 

 マジックの言葉を聞いたユニは深く湯船につかったまま想像をして、ぷくぷくと湯船に泡を浮かべながら更に赤くなる。

 

「お姉ちゃんはお兄ちゃんが好きで、お兄ちゃんがお姉ちゃんの事好きになってくれたら、私も嬉しいよ」

「そ、そうなの?」

「うん。大好き人が仲良いと、嬉しいもん。だから、私もお手伝いするよ?」

「え?」

 

 それはユニにとって、思いもよらない申し出だった。にっこりと嬉しそうな笑みを浮かべ、マジックはそう提案したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、おさきー」

「すっきりしたよ」

 

 部屋の準備を終え、今度こそソファーに持たれ寛いでいたところでそんな声が聞こえたので意識を向ける。

 

「ああ、此方も終わった……は?」

 

 そして、マジックとユニに視線を向けたところで固まった。当たり前だが二人は寝間着姿である。問題はその格好だった。先ずはマジック。子供らしい桃色のパジャマに身を包み、気持ちよかったと言う言葉通り上機嫌で小さく笑みを浮かべている。風呂上がりの為血行が良くなったのか、少し頬が赤いが健康的である。小さく手を振って来るのに、軽く手を上げる事で応じる。特に問題は見当たらない。

 問題があるのは、妹の方だった。マジックと同じく風呂上がりの所為か、少し赤くなっている。黒の女神と言うだけあって艶やかで手入れの行き届いた黒髪は結い上げられており普段と違った印象を受ける。服装は僕の来ているワイシャツを羽織っていた。それだけである。いや、うん、ホントに下着の上からワイシャツ羽織っているだけでは無いだろうか。見えると言う訳では無いけど、目のやり場に困るのは確かだった。

 

「えーっと、からかわれてる?」

「ふふ、何が?」

「えーっと、服装だよ」

「似合うでしょ?」

 

 どう言う心算なのだろうかと頭を抱えそうになったところで、予想外の返答を返される。その場でくるりと一回転して、軽く裾を持ち上げるようにして笑った。小悪魔。そんな印象を与えられる。

 

「ああ、うん。似合うね。すっごく良く似合う。その笑顔とかユニらしい」

「お兄ちゃんもお風呂入ってきたら?」

「……そうだね。そうするよ」

 

 からかうにしても度が過ぎている。一言いうべきかと思ったところで、マジックに促された。何と言うか、間をずらされてしまった。結局、まぁいいかと思いその場を後にする。顔を見合わせてユニとマジックが笑ったような気がした。

 

 

 

 

 

 

「眠い……」

 

 入浴を終え、居間に戻ったところでマジックが目を擦りながら呟いた。マジックは子供であり、今日一日だけでも様々な事が起っていた。精神的にも体力的にも疲れが溜まったのだろう。風呂に入ったことにより体がリラックスした事もあってか、今にも寝てしまいそうに身体が揺れている。

 

「そうだね。もう寝ようか?」

「んゆ。寝る」

「っと」

 

 そのまま僕の元まで来ると、ギュッと抱き着いてくる。流石に突き飛ばす訳にもいかないので、そのまま抱き留めると、ころころとマジックは楽しそうにしている。

 

「みんなで一緒に、寝よ」

「あーうん。流石に三人はダメかな。ユニか僕の二人にしよう」

「ヤ。三人で一緒に寝るの。お兄ちゃんとお姉ちゃんと三人がいい」

 

 そしてまさかの三人一緒を希望である。確かに寝れない事は無い。部屋に備え付けられているベッドはかなり大きい物で子供を入れて三人なら十分に寝る事が出来るが、そう言う問題でもない。

 

「こらこら。あんまり我儘言わないで、ね?」

「ヤ」

「むぅ。ユニからも一言お願いします」

 

 ぎゅーっと抱き着いて離れようとしないマジックに困ってしまい、ユニに助けを求める。どうにも僕は子供には強く言えないようだ。

 

「まぁこればっかりは仕方ないわよ」

「お兄ちゃんとお姉ちゃんは私の事嫌い……?」

 

 そう言い、ユニがマジックに言い聞かせようとしたところで。

 

「……仕方ないわね、一緒に寝よっか」 

 

 あっさりとユニが陥落した。確かにそう言われたら返す言葉が無いのだけれども。ユニも僕と同じなのだろうか。マジック相手だと強く出れない。

 

「いや、流石にそれは不味いんじゃ」

「不味いって言うと?」

「ユニも女の子だから、流石に嫌だと思うし」

「別に嫌じゃないよ? アタシはお兄ちゃんの妹だし、一緒に寝るぐらい問題ないよね?」

 

 にっこりとユニが笑みを深める。確かにそれは僕の言葉だった。確かに僕の言葉ではあるけど、何と言うか意図が違う。そう言う意味で言ったのではない。

 

「起きたら夢かもしれない。だから、一緒が良い。怖いけど、一緒なら安心できるの」

「……確かにその気持ちは解るわね。アタシも起きたら自分の部屋かも知れない。お兄ちゃんと再会できたのは夢かもしれないって思うと、怖いよ。不安になるの」

 

 二人が夢だったら嫌だと不安げに此方を見る。拒める理由が思い浮かばなかった。

 

「……今日だけだからね?」

「やった」

「うん」

 

 結局今日だけだと約束して、一緒に寝る事になってしまった。駄目だと思うけど、妹を不安にさせないためだと言い聞かせる。寧ろ僕が眠れるだろうか。二人の笑顔を見ていると、そんな事を真剣に考えてしまうのだった。




ユニちゃん大攻勢。まさかのマジックとタッグ。

それは兎も角、主人公&ノワ、主人公&ノワユニ、主人公&ノワユニケイ。
夏祭りの組み合わせだったらどれが見たいでしょうか?
活動報告にあげとくので、答えて貰えると嬉しいです。


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