今日は、清さんに呼ばれて、清さんの家に来ている。
……何気に大豪邸でムカつく。
「急に来てくれなんてどうした清さん?」
「いやね、今日来てもらったのは新しい札を作ったからなのだよ」
清さんがニヤりとしながら言う。
……キモいな。
にしても、新しい札?
札ってあれだよな?あの……陰陽術使うときに投げるやつ。
どんな効果なんだ?……まあ、清さんがニヤリとしたってことは録でもないことだろうが。
いや、待つんだ俺。清さんがニヤリとしたら録でもないとは、早計じゃないか?
清さんがニヤリとしたってことはエロだろ。最高じゃないか!?
いやいや、待て待て俺。この前のことを思い出すんだ!!
清さんのエロと俺のエロはかけ離れているだろ!!
ってことは……録でもないことだな。そうに違いない。
百面相しながら結論付けた俺は、素直に断る。
「ふ~ん。知りたくもないから何も言わなくても良いよ」
俺が断ると清さんは上を見ながらながら、いかにも独り言ですと言わんばかりに呟く。
「……どんな服を着ている女性でも引っ付けただけで裸にできる奇跡の札なんだけどな~。いらないって言うならな~。帝にでもあげようかな~。あの人意外にエロいしな~。」
陽斗は、清さんが裸と言った瞬間に目を光らせ清さんに近づく。
「……どんな服を着ている女性も裸に?」
「もちろん」
「どんな服も?」
「もちろん」
「くれるのか?」
「もちろん。……その代わりに、妹紅ちゃんにも引っ付けてくれ」
「……わかった」
エロという最低の目的のために努力する最低な人物がその部屋には二人存在していた。
そして、その二人は堅い握手を結んでいた。
「妹紅~この札を体に付けてくれないか?」
家に帰り妹紅に言う。……清さんは、屋根裏で待機中だ。おそらく、僅かな隙間から必死に除いているのだろう。
「? わかった」
素直に、妹紅は札を体に付けてくれる。……俺の体に。What? ナニヲシテルンダオマエハ?
そして、俺の体は光輝き始め裸になる。
それを、見た妹紅は拳を握りしめ、額に青筋を浮かべながら言う。
「怪しいと思って陽斗に引っ付けてみたけど……裸ね。ふ~ん……死ねば良いのに、このクズが……!!てか、股についてる変なもの見せんな!!」
そう言って殴ってくる。火を出さないのは妹紅なりの配慮だろうか?火付けられたらすぐ燃えるからな俺、なにせ紙だし。…………にしても、露出しながら暴力を振るわれている。
ハッ!?これが、噂のSMプレイ!?
いやだ!!俺は、Mじゃない!!
……ってか、さっきから、気になっているんだが、屋根裏から一般的にゲボと呼ばれるものが垂れてきているんだが……俺の裸、そんな見るに堪えないか!?いや、男の裸が嫌なのはわかるけどさ。
一応、エロ本の体だぜ?清さんの好…………そういうことか……そうだったな。
清さん、あんた筋金入りのロリコンだもんな?
男の裸とナイスバディの女性について書かれたエロ本。
相乗効果ってやつか。