東方得露本記   作:少年 G

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 『竹取物語・裏』(たけとりものがたり・うら)は日本最古の物語と言われる『竹取物語』に登場する「かぐや姫」をモデルにして書かれた物である。成立年・作者はともに不明である。



・あらすじ
物語のあらすじとしては、貴族達とかぐや姫を中心に都の淫らな生活を描いたものである。主人公の名前は「藤原 陽斗」であり、かぐや姫に恋する人物として描かれている。
ただひたすら作者の欲望を追及した作品で、あまり良い作品とはいえないが人気があったようである。




・逸話
書かれて100年ほど経った頃、九十九神になったという話があり、一部の地方では「性と子供の神」として崇められている。


・関連文献
竹取物語
東方見聞録
東方求文史記
文文。新聞



・関連項目
かぐや姫
竹取物語
幻想郷




第2話

 

 時は、平安。太陽が地平線に沈み始めた頃。

 

 

 都の郊外の森の中を銀髪赤目の少女が歩いていた。

 

 ふいに、少女の目に木の根元に落ちている一冊の本が目に入る。

手に取り題を見ると、煤けて読みにくかったが『竹取物語・裏』と書いてあるのがわかった。

 

 

 「竹取物語……あの女についての本か。」

と、少女は憎々しげに目を細めながら呟いたあと、興味を無くしたようにポイッと捨てる。

 

 

 その瞬間。本は激しい光を発しながら変形する。

少女が手から放したその瞬間に光り始めたのは、偶然か、それとも必然か。

 

 

 どちらにせよ、少女は再び本に目を向けた。

そして、変形は最終段階へと移り……黒髪黒目の男へと姿を変えた。

 

 

 そして、男は呟く。

 

 「性欲が、溢れ出す。」

 

 「は……?」

少女――妹紅は、一瞬、時が止まったように感じられた。

 

 

 「てか、あれだよな、うん。さすがに、100年も童○じゃな。ちょっとやばいよな~。」

再び時が止まった。もしかして、ザ・ワ○ルド?

 

 妹紅は顔を赤くしながら叫ぶ。

 「あなた何なんですか!?いきなり現れたと思ったら、100年も童○なんて言い出すし!私だって100年くらい処○ですよ!」

 

 男は今気づいたとばかりに妹紅の方へ向く。

 「おぉ。ごめんな。気づいてなかったわ。俺のことは、陽斗って呼んでくれ。ふむ、にしても、処○なんてあんな大きな声だ叫ぶなんて……嬢ちゃん、なかなかの強者だね。」

 

 

 陽斗の言葉に妹紅は、元々真っ赤だった顔をさらに赤くさせる。

 

 

 「でも、ごめんな。嬢ちゃん。ちょっと……まな板はな。あんまり興奮しないんだよ。手助けできなくてごめんな。」

 

 その後もずっとごめんな。と、言ってる陽斗に妹紅は叫ぶ。

 

 「手助けなんかいりません……!!」

 

 

 「そうか……まぁ、いいや。ここらへんに色っぽいお姉ぇさんっていない?」

 

 「色っぽいお姉ぇさんなら、ここにいるじゃないですか!」

まな板のことを引きずっていた妹紅は思わず言ってしまう。

 

 

 「色っぽい……?」

 

 「そうです!!色っぽいです!!」

 

 「お姉ぇさん……?」

 

 「そうです!!お姉ぇさんです!!」

 

 「いやいや。ないだろ。」

陽斗は手を横に振りながら言う。

 

 「いえいえ。あるんです。……そのうち。」

 

 「へぇ……でも未来じゃなぁ。わかんなくね?」

 

 「じゃあ見届ければ良いじゃないですか!」

 

 「は?どうやって?」

 

 「私は今、旅をしています。それについてこればいいです!」

 

 「ふ~ん。まっいいか。」

随分と気の長い話なこって。と、思いながらも了承する。

 

 

 「じゃあいくですよ!!」

 

 「へいへい。」

 

 

 

 森に入る時は一人静かに入ってきた少女が、森から出てくる時は男を一人連れ、賑やかに出てきたのを、森の妖精たちは見ていた。

 

 

 

 

 

 


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