ハリー・ポッターと野望の少女   作:ウルトラ長男

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第68話 分岐点

 ミラベルによる多重電撃作戦より一夜明けた朝。

 ハリー達はホグワーツの広間に集められていた。

 いや、ハリー達だけではない。

 ボーバトンから逃げ延びてきた生徒達や、生き残った闇祓い達。

 ミラベルの思想に同調出来ない魔法使いなど、現在英国魔法界に残っている反ミラベル勢力の全てがここに集まってた。

 無論全てと言ってもヴォルデモート派閥はいない。元より、彼等の9割はもうこの世にいない。

 そしてここにいる魔法使い達は――あまりに、その数が少なすぎた。

 それは、英国魔法界に住む大半の人々がミラベル肯定派だからだ。

 自分達には手を出さず、それどころかマグル生まれの権利を保証し、魔法界最大の敵であるヴォルデモートを倒してくれる存在。

 腐りきった魔法省を粛清し、新たな風を吹かしてくれる指導者。

 

 ご都合主義の救世主(デウス・エクス・マキナ)

 

 糸のようにもつれ解決困難に陥った局面。そこに突如現れて絶対的な力で全てを解決する、神が用意した絶対者。

 それまでの因果関係や流れを無視した、あまりに都合のよすぎる救世主。

 物語として見るならばそれは確かに3流だろう。

 決して褒められた解決手段ではないだろう。

 だがそれは物語を見ている読者、あるいは観客だからこそ出せる不満だ。

 神の視点からの苦情だ。

 今を生きて、その世界に暮らしている人々からすれば外から見た物語の出来などどうでもよい。

 ご都合主義だろうと3流脚本だろうと、自分達を助け出してくれるのならば、それは紛れも無く救世主なのだ。

 故に彼等はミラベルを支持する。

 突然降って沸いたこの都合のよすぎる絶対者を妄信する。

 それは人として決して間違いではない。

 己を助けてくれる者を支持するのは当然の真理だ。

 

 ――それが本当に救世主ならば。

 

 ミラベル・ベレスフォードは救世主ではない。

 その本性は他の誰よりも善から程遠く、他の何よりも悪に近い。

 あれは狂った暴帝だ。ヴォルデモート以上の災厄だ。

 あんなものに魔法界を渡すわけにはいかない。

 その決意が、ダンブルドアに最後の抵抗を決意させた。

 

「皆、よくぞこの老いぼれの呼びかけに応えてくれた」

 

 ダンブルドアが、心からの感謝を述べる。

 この先に待つのは、勝ち目の限りなく薄い戦いだ。

 あのヴォルデモート派閥を徹底的に踏み潰した恐るべき大戦力との激突だ。

 限りなく不死に近い吸血鬼の群れ。

 無限に生み出されるゴーレム。

 死から蘇った亡者。大破壊を齎すマグルの軍隊。

 熟練の魔法使い達に、ドラゴンを始めとする魔法生物達。

 かつて世間を震え上がらせた闇の大魔法使いに、それらを統括する黄金の暴帝。

 言葉にするだけでふざけている。何かの冗談としか思えない。

 そんなものを相手にするというのは、もう『死んでくれ』と言っているに等しい行為だ。

 それにも関わらず、こうして集まってくれる者がいる事にダンブルドアは喜びを感じていた。

 

「もう知っていると思うが、魔法省がミラベル・ベレスフォードの手により破壊された。

巨人族も人狼族も吸魂鬼も根絶やしにされ、イギリスから完全に消え去った。

ヴォルデモートに与していた死喰い人達、そして人攫い達はほとんどが殺し尽くされたと聞く」

 

 説明しているだけで恐ろしい悪魔の行為だ。

 魔法界史上前例のない最悪の所業だ。

 こんな事を実行出来てしまうのがあの悪鬼だ。ミラベルだ。

 

「そしてあやつは、このホグワーツにも降伏勧告を出してきおった。

抵抗せずに従うならば悪いようにはしないと」

 

 ミラベルの目的は、優れた人間達が生きる新たなる魔法社会の創造だ。

 だからこそ優秀な人材を多く抱えるホグワーツはまだ攻撃に晒されていない。

 ホグワーツという学校そのものは一度消してしまうにしても、そこにいる魔法使い達は極力生かしておきたいとミラベルは考えているのだ。

 これは云わばミラベルが見せた傲慢極まりない譲歩にして、最後の慈悲だった。

 

「しかしわしは、あやつに魔法界を預けてはならぬと考えた。

最後の抵抗を決意した」

 

 ミラベルに支配させれば、もしかしたら本当に上手くいくかもしれない。

 あの女は過程を鼻で笑って踏み潰し、『結果』だけを出す妙な才能がある。

 歴代の統治者が羨んでならない、万事を成功に導く不可思議な運命力がある。

 だが、彼女はその過程に目を向けない。

 統治の過程で犠牲になる者達に、その嘆きに耳を貸さない。

 あの女に魔法界を渡したが最後、新時代の礎として多くの悲劇が生み出される事だろう。

 

 『より大きな善の為』。

 

 かつてグリンデルバルドと語り合った、若き日の思想だった。

 深く物事を考えぬ未熟者の、愚かな考えだった。

 より大きな善を成すためならば何をしてもいい。犠牲が出ても、それは仕方の無い事だと。

 そうして夢を語り合ったあの日の自分には足元が見えていなかった。

 その先にある犠牲とは、何の罪もない、力無き人々である事を考えなかった。

 そして、自分達の愚かな夢は妹の命を踏み躙る事で終局を迎えたのだ。

 ……今でも夢に見る、過去最悪の過ちだ。

 アリアナが犠牲にならねばならぬ理由など何処にもなかった。

 心優しい妹が死なねばならぬ道理など何一つ無かった。

 全ては、この愚かな男が思いあがったばかりに生まれた、救いようの無い悲劇。

 

「勝ち目は薄い戦いじゃ。敵対した以上あの娘は容赦などせんじゃろう」

 

 そしてあの日の悪夢は世代を超えて今再び自分の前に現れた。

 ミラベル・ベレスフォードはまさしく若き日の己自身だ。

 あの日友と語り合った夢の続きだ。

 ならばこそ自分が止めなくてはならない。

 かつては同じ志を抱いた者として。教師として。

 何よりも、アルバス・ダンブルドアとして。

 逃げ続けてきた自分だが、この戦いだけは逃げるわけにはいかない。

 

「その上で諸君に問いたい……魔法界の為に死ぬ覚悟があるかと」

 

 ダンブルドアの問いかけに、その場の全員が視線で答える。

 その問いは今更だと。

 無ければここにはいない。とっくに逃げ出している。

 危険もこの先の絶望も全て覚悟の上でここにいるのだ。

 確かにミラベルが言うように、様々な問題を抱えた世界ではある。

 それでも、ここが好きなのだ。

 この魔法界が好きなのだ。

 だから、命を賭して戦えるのだ。

 その勇気ある眼を見回し、ダンブルドアは感慨深そうに頷く。

 

「あいわかった! 皆の勇気、確かに受け取った!

ならばもう何も言わぬ! 共に戦おう、この魔法界の為に!

どうかその勇気と命、この老いぼれに預けてくれ!」

 

 ダンブルドアの言葉に、ホールを埋め尽くす大歓声が応える。

 皆の心は一つだ。思いは重なっている。

 

 自分達が生まれ育ったこの世界を、悪魔になど譲りはしない!

 

 

*

 

 

 ホグワーツの大広間で、盛大なパーティーが行われていた。

 部屋は派手に飾り立てられ、テーブルの上には豪勢な料理が並ぶ。

 騎士団のメンバーや残った生徒、教師達がいつも以上に明るく振るまい、料理に舌鼓を打つ。

 だがこれが仮初の明るさである事を、この場の誰もが知っていた。

 ミラベルがホグワーツに与えた、返答の為の期間は一日だけだ。

 それはつまり、明日になれば攻めて来る事を意味していた。

 そして、戦いが始まればきっと多くの死者が出るはずだ。

 この中の何人か……下手をすれば全員が、明日には物言わぬ屍になっているかもしれない。

 云わば最後の晩餐。恐怖を振り払う為の空元気に過ぎなかった。

 

 その大広間から離れた校長室で、ハリーとイーディスは校長室に呼び出されていた。

 最後の戦いの前に打ち合わせをしようとでも言うのだろう。

 ハリーはヴォルデモートと、イーディスはミラベルと、それぞれ深い因縁がある。

 ならば、戦いの鍵を握るのはこの二人だとダンブルドアは判断したのだ。

 

「あの、先生」

「何じゃ、ハリーよ」

「その……僕達は、勝てるんでしょうか? いや……そもそも勝ち目が、あるんでしょうか?」

 

 ハリーのその質問は、きっと誰もが考えている事だろう。

 戦いで死ぬ事は覚悟している。しかし無駄死にしたいわけではない。

 勝ちの目があるなら、それをちゃんと知っておきたいのだ。

 それに対しダンブルドアは優しげに微笑んだ。

 

「おお、勿論わしは勝つつもりじゃよ、ハリー」

「どうやって? あの二人は、その、不死身なんでしょう? どうやって倒すんですか?」

 

 ミラベルとヴォルデモートは形こそ違えど、互いに不死の道に入り込んだ怪物だ。

 どちらと戦うにしても、何の対策も無しでは絶対に勝てない。

 無論そんな事はダンブルドアも承知の上だ。

 故に対策はしっかりと用意してある。

 

「ヴォルデモートは以前言ったように分霊箱を全て壊す事で倒せるようになる。

そして、わしが思うにもう分霊箱は一つしか残っておらんのじゃ。

そしてその最後の一個も、わしらのすぐ近くにある」

 

 ヴォルデモートを殺す目処はついている。

 そう言い切るダンブルドアにハリーは安心し、しかしすぐにもう片方の怪物を思い出した。

 ヴォルデモートはわかった。ではミラベルは?

 分霊箱など存在せず、ただ純粋に不死身なあの少女はどうすればいい?

 

「ミラベルは、確かにヴォルデモートよりも困難な相手じゃろう。

正面からやりあっても彼女を殺す事は限りなく不可能に近いじゃろう。

それこそ首を刎ねようと、全身をバラバラにしようと、あやつは死なぬ。

……わしが思うに、死の呪文すら効かぬ事から、恐らくあやつは分霊箱を使っておる。

それも、吸血鬼と考えても不可解なあの再生力を思えば……恐らく分霊箱は賢者の石じゃ。

そして、最悪な事に体内に隠し持っている」

 

 完全な不老不死など存在しない。

 だが限りなくそれに近いのが今のミラベルだ。

 加えて、不死身性を抜きにしても単純に強いのが厄介である。

 仮に不死身ではないただの人間だったとしても、彼女を倒すのは困難を極めただろう。

 

「じゃがの、あやつであろうと『死』が存在する以上決して避けえぬ物というのは在るのじゃ」

 

 ダンブルドアは部屋の奥へと行き、そこにある何かに手をかけた。

 布によって隠された、大きな物だ。

 それを見ているだけで冷や汗が止まらないのは何故だろう。

 『何か』があそこにある。ミラベル以上に恐ろしい何かが。

 その確信を裏付けるように、布を外した先にあったのはハリーの知る限り最も不可解で、そして最も恐ろしい物であった。

 

「そ、それは……神秘部の」

「さよう……死出の門へ繋がる『アーチ』じゃ」

 

 『アーチ』!

 ミラベルの影武者が恐怖を露にした、死という概念そのものの具現!

 影武者の言葉が正しいのならば、潜ればそのまま死の世界へと送り込まれ、そして二度と戻ってはこれない。

 恐らくはこの世で唯一、ミラベルを完全に殺しきる事の出来る道具だ。

 

「わしは考えた。死の呪文すら跳ね返すあの少女をどうすれば倒せるのかを。

その答えがこれじゃ。

いかにミラベルといえど、これを潜ってしまえばもう助からん」

 

 ハリーはゴクリと唾を飲み込む。

 確かにその通りだ。これを使えば不死身だろうが何だろうが関係ない。

 放り込みさえすれば万物例外なく帰還不能――この上ない殺戮兵器だ。

 こんな物を使う事からも、ダンブルドアの本気が見えた。

 

「で、でもこれは神秘部にあったはず……一体どうやって?」

「実はの、ほんの数日前に運び出しておったんじゃよ。

ミラベルとの戦いにはこれが必ず必要になると思っての。

キングズリーとアラスターは本当によくやってくれた」

 

 ハリーの言葉に、ダンブルドアは茶目っけを滲ませながら答える。

 どうやら魔法省から無断で運び出していたらしい。

 いくら必要な事とはいえ、なかなかに油断出来ない老人である。

 

「じゃが、この方法ではミラベルは倒せてもヴォルデモートは倒せぬ」

 

 ミラベル唯一の失敗は分霊箱を己の中に封じている事だ。

 つまり彼女をここに放り込めば自動的に分霊箱も同行し、共に滅びる。

 だがヴォルデモートは違う。彼の分霊箱は外にある。

 つまり本体たるヴォルデモートをあの世に送り込んでも分霊箱がある限り、すぐに戻ってきてしまうのだ。

 帝王を滅するには分霊箱を完全に破壊しなくてはならない。

 そこまで語り、ダンブルドアは一旦言葉を止める。

 

「……先生?」

「……実はのう、ハリー。最後の分霊箱はこの部屋にあるのじゃ」

「え?」

「もっと正確に言うなら、今わしの目の前に『居る』んじゃ」

 

 ハリーにはダンブルドアの言っている事がわからなかった。

 ダンブルドアの前とは言うが、そこには何もない。自分が立っているだけだ。

 しかも『居る』とはどういうことだ? まるで分霊箱が生きているようではないか。

 いや、本当はわかっているのだ。何を言いたいのかを。

 だが心がそれを理解する事を拒んでいる。

 そんなハリーに対し、ダンブルドアは語った。

 

「かつてヴォルデモートが君を殺そうとした時……君の母が君の盾となって自らヴォルデモートの前に飛び出した時、『死の呪い』はヴォルデモート自身に跳ね返り、破壊された魂の一部が崩れ落ちる建物の中に唯一残されていた生きた魂に引っかかったのじゃ。

ヴォルデモートの一部が君の中で生きておる。

その部分こそが君に蛇と話す力を与え、ヴォルデモートとの心の繋がりを齎しているのじゃ。

そしてヴォルデモートが気付かなかった魂の欠片が君に付着して守られている限り、ヴォルデモートは死ぬ事が出来ぬ」

 

「もう分かるじゃろう、ハリー? 君こそが……恐らくはミラベルすら気付いていない最後の分霊箱なのじゃ」

 

 

 最後の真実が、今ハリーに告げられた。

 

 

*

 

 イーディスには、分からなかった。

 何が正しいのか、ではない。

 自分の気持ちが何処に向かっているのか、未だ彼女には掴めぬままだったのだ。

 

 魔法界の暗雲は今、晴らされようとしている。

 ヴォルデモート率いる闇の陣営はミラベル率いる軍勢によって消し飛ばされ、虐げられてきた住人達は諸手を挙げて救世主の登場を喜んだ。

 写真などでその姿を見た者は一人、また一人と心を鷲づかみにされ、魅了呪文でもかけられたかのように彼女を崇拝する。

 その姿は否応にも心を揺さぶり、まるで母のように、娘のように。姉のように、妹のように。

 心の中の理想像として確固たる地位を築き、呪いのように理性を焼き焦がした。

 元々持っていた魂を鷲づかみにする魅了。それが人を捨てた事で増大したのか、今や写真越しであろうとその姿は人々を惹き付けて止まない。

 

 もはや、存在そのものが呪い。

 

 そんな領域に至ってしまった――そして堕ちてしまった友人に、しかしイーディスは今もどこかで己の居場所を求めていた。

 ああ、認めよう。いつしか自分は、彼女の隣こそを自分の居場所だと思うようになっていた。

 そこに、心の安らぎを見出していた。

 その覇道が過ちであると理解して尚、この心は止められなかった。

 あるいは、自分もすでに魅了されているのだろうか?

 

「……ミラベル……私、どうしたらいいんだろう……」

 

 かつてミラベルの手を離してしまったバルコニーで、イーディスは一人呟く。

 彼女がいなくなってからというもの、イーディスは気付けばここに来るようになっていた。

 ミラベルが見ていた景色を、自分も見たいと思うが故の行動かもしれない。

 ハリー達を裏切りたくない。彼等の正義を踏み躙りたくない。

 だが、それと同じくらいミラベルの側にいたいと思っているのだ。

 

 ――例えそれが、数多の悲劇を生み出す間違えた道であろうと。

 

 

「それは貴様が決める事だろう? なあ、ライナグル」

 

 

 声が、響いた。

 ハッ、と我に返り上空を見上げれば、そこには4年生の時と何も変わらない永遠の少女が浮いていた。

 黄金に輝く、友人の姿があった。

 

「ミラベル……」

「夜中にこんな所で晩酌か? フィルチに見付かっても知らんぞ?」

 

 何の気負いもなく、まるで久しぶりに会った友人に話すかのようにミラベルが言う。

 全く、相変わらず勝手なものだ。

 こちらは久しぶりの再会に心臓が高鳴り、冷静さを保つ事すら出来ないというのに。

 

「ま、そのお陰でこちらは学校に侵入する手間が省けたがな」

 

 ミラベルはそんな事を冗談っぽく言いながら、バルコニーの柵に腰掛ける。

 彼女は何も変わらない。

 だが人は変わって行くものだ。変わらないという事が何よりも、彼女が変わってしまった事を実感させてイーディスには悲しくなった。

 

「何を、しにきたの?」

「貴様の答えを聞きに」

 

 ドキリ、と心臓が跳ねる。

 いつか来るとは思っていた。

 いつか選ばなくてはならないと分かっていた。

 その恐れ続けた決断の時が、今まさに来てしまったのだ。

 不安そうな顔をするイーディスに、ミラベルは優しさすら感じられる声で問いかける。

 

「私は明日、このホグワーツを攻撃する。ここがイギリス魔法界に残された最後の砦故、見逃すという選択はない。

もしここに残れば、貴様もホグワーツと共に死の運命を辿るだろう」

「…………」

「だから、これが正真正銘最後の問いだ……

――私と共に来い、イーディス・ライナグル」

 

 そう言って、黄金の少女は手を差し出す。

 手を取るならばこれが最後だ。

 船に乗るならば、これが最終便だ。

 そう言外に告げる少女の手を、イーディスは揺れる瞳で見詰める。

 

 わかっている……ここが分岐点だ。

 この選択で自分の、未来の全てが決まる。

 イーディスは一度目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をする。

 

 答えは、出た。

 それが正しいかは分からないし、もしかしたら間違えてるかもしれない。

 

 いや、そもそも正しい答えなどない。

 どちらを選ぼうと、選ばなかった誰かを裏切るのに変わりはないのだ。

 

 けど、それでも……それでも、私は――。

 

 

 イーディスは、目を開け――1つの答えを、選択した。

 

 




ニア 手を取る
  手を取らない
  そんな事よりおうどん食べたい

(*´ω`*)皆様こんばんわ。
分岐点な68話でお送りしました。ここでの選択で未来が決定します。
恐らくはここが最後の選択肢となるでしょう。
さて、イーディスの選択は……。

~その頃日本~
歴代怪獣に囲まれたウルトラセブン「…………」

ニア 戦う
  過労死
  俺、この戦いが終わったらゼロにクリスマスプレゼントを買うんだ……。

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