いや全く、嬉しい限りです。
校長室は今、重々しい空気に包まれていた。
机に肘をつけて真剣な顔で座るダンブルドアの前にはマクゴナガル、ハリー、ハーマイオニー、イーディス、そしてマルフォイが立っている。
全員が緊張に包まれているが、特にマルフォイは哀れなくらいに顔を青褪めさせ、今にも倒れそうなくらいに震えていた。
「マダム・ロスメルタにかかっていた呪文は解除しました。その証言からドラコ・マルフォイが『服従の呪文』を用いたのは事実のようです。
また、『必要の部屋』にはハリーの言う通り燃えたキャビネット棚があるのも確認しております」
いつになく重い口調でマクゴナガルが説明するのを、ダンブルドアは黙って聞いている。
自分の命が狙われていたと言うのに、その顔はどこか感心したような、不思議な表情であった。
「ああー……なるほど、去年まで3階にあったやつじゃな。賢い事じゃ……確か対になっておったのう?」
「はい。現在調査中ですが、ポッターが言うにはボージン・アンド・バークス店と対になっているそうで……」
「ああ、調べる必要はないぞミネルバ、あれはわしがよく知っておる。
紛れもなく、ボージン・アンド・バークス店と対になっておるものじゃ」
まるで生徒の答え合わせを見るようにダンブルドアは何度も頷く。
それがハリーにはまた不思議で、腹ただしいものだった。
何故ダンブルドアは怒りもせずに、それどころかマルフォイを褒めるような態度を取っているのだろうか。
「キャビネット棚も探査魔法で調べた結果、マルフォイの指紋が取れました。
彼がこの1年、修理しようとしていたのは事実のようです」
「見事な計画じゃ。そして『死喰い人』達はマルフォイ君の応援にボージン・アンド・バークスから駆けつけるはずだったのじゃな。
賢い計画じゃ……実に賢い……それにわしの目と鼻の先というのが何とも不敵じゃ」
ダンブルドアは穏やかに、微笑みながらマルフォイの計画を褒める。
「しかし時には、キャビネット棚を修理出来ないと思った事もあったのじゃろうな。
そこで粗雑で軽率な手を使おうとしたのう。
どう考えても他の者の手に渡ってしまうのに呪われたネックレスをわしに送ってみたり、わしが飲む可能性はほとんどないのに蜂蜜酒に毒を入れてみたりと……」
「アルバス……言うまでもない事ですが、これは重大な事件です。
このホグワーツの生徒が死喰い人に加担し、あまつさえ二人も殺しかけたなど、今までにない事です。
私としては真に残念な事ながら、彼を魔法省に引き渡すしかないと思いますが」
マクゴナガルの口から出た非情の宣告にマルフォイが震え上がる。
『許されざる呪文』の対人使用はアズカバンの終身刑に値する。
その事を理解しているからこその恐怖であった。
しかしマクゴナガルを宥めるようにダンブルドアが言う。
「待つのじゃミネルバ。確かにその少年は罪を犯した……しかし、それを言うならわしも同罪じゃて」
「どういう事です、アルバス」
「わしはのう、実は知っておったのじゃ。2件の殺人未遂が彼の仕業である事と、彼が何かを企んでいる事をな」
ダンブルドアのその爆弾発言に、その場の全員が驚きを見せた。
その表情は様々だが、全員がダンブルドアを疑うような目を向けている。
特にマクゴナガルは怒りすら感じられる声で、ダンブルドアへと問い詰めるように声を発した。
「ならば、何故止めなかったのですか? 私は以前、ポッターから『マルフォイが怪しい』という相談を持ちかけられた事があります。
しかしその時、私は愚かにも彼の言葉を一蹴してしまいました。
ええ、言い訳はしません。全て私が無知で考え足らずだったからです。
しかし貴方は今、『知っていた』とおっしゃった! ならば何故彼が罪を犯すのを黙って見ていたのですか!」
「ああミネルバや、怒りを収めておくれ。お怒りは尤もじゃがのう、まずは話を聞いて欲しい」
鼻の穴を膨らませて怒鳴るミネルバに、流石にたじろいだダンブルドアが困ったような声で言う。
するとマクゴナガルはフンス、と鼻息を荒くつき、腕を組んで話を聞く姿勢になった。
「ありがとうミネルバ……さて、何故わしが止めなかったか、じゃったな。
これの答えは止めなかった、ではなく止められなかった、なのじゃ」
「どういう事です?」
「彼はヴォルデモートの命令を受けて動いておった。
そこでじゃ……もし仮にわしに計画が知られていると死喰い人達が知ったらどうすると思うかね?」
「それは……」
そこまで言われてマクゴナガルは気が付いたようにハッとした。
そうだ、もし『あの人』からの命令で動いているならば失敗は死を意味する。
つまりダンブルドアはマルフォイを守るためにあえて止めなかったのだ。
「魔法省に引き渡しても同じ事じゃ。いずれ魔法省はヴォルデモートの手に落ちる。
その時にアズカバンなんぞにおれば、間違いなく殺されてしまうじゃろう」
「ア、アルバス、貴方は魔法省が陥落するというのですか!?」
「そうじゃミネルバ。残念ながら対策を取るのがあまりに遅すぎたのじゃ。
せめて前1年を対策に費やしておればのう……いや、せめて後1年早くスクリムジョールを大臣にしておけば……」
ルーファス・スクリムジョールは有能な男だ。
目の前にある脅威に対して見て見ぬ振りをして虚偽の安寧を貪るファッジとは違う。
だが前任があまりに度を越して無能過ぎた。
1年間丸々を無駄に費やしたその負の遺産を受け取ってしまった彼は、よくやっている方だろうがどうしても限界がある。
残念ながら魔法省の陥落は時間の問題だとダンブルドアは考えていた。
「さてドラコよ、君の選択肢について話し合おう」
「選択肢……そんなもの、僕にはない!
僕はやらなければならなかった! じゃなきゃ『あの人』が僕と家族を殺す!」
ダンブルドアの静かなる言葉に、マルフォイは悲鳴のように叫ぶ。
いや、それは事実悲鳴であった。
家族と己の命を握られ、従うしかなかった哀れな少年の悲鳴。
それを聞いてダンブルドアは頷く。
「君の難しい立場はよく分かる。先程も言ったように、わしが今まで君に対抗しなかった理由がまさにそれじゃ。
わしが君を疑っているとヴォルデモート卿に知られてしまえば、君が殺されてしまう事がわかっておったのじゃ」
マルフォイを宥めるようにダンブルドアが話す。
状況は正直な所、相当不味い所まで来てしまっている。
何せ疑うどころか、その段階を一気にすっ飛ばしての完全破綻だ。
つまり早く手を打たなければ手遅れになってしまう。
「とにかく、時間がない。任務に失敗しなかったフリをしようにもあの者が『開心術』を使えばすぐに暴かれる事じゃろう」
ヴォルデモートは『開心術』の達人だ。
その彼を阻むには卓越した魔法の技能か、あるいは何者も立ち寄らせまいという心の強靭さがなくてはならない。
しかしそのどちらもマルフォイには無いものだった。
即ち、次の接触があればその瞬間マルフォイの命は潰えてしまうだろう。
「わしが助けてしんぜよう」
「誰にも出来ない、あの人が僕にやれと命じた。やらなければ殺される、僕には他に道がない」
「ドラコ、我々の側に来るのじゃ。我々は君の想像もつかぬほど完璧に君を匿う事が出来る。
その上、わしが今夜騎士団の者を派遣して母上も匿おう。
父上の方は今の所アズカバンにいて安全じゃが、時が来れば彼も我々が保護する」
計画の失敗。それが判明する前にマルフォイを匿い、その母親を隠す必要がある。
マルフォイの選択肢はもう、二つしかない。
ダンブルドアに助けを求めるか、あるいはこのまま死ぬか、だ。
「それに、ある意味今が最上のタイミングだったのかもしれん」
ダンブルドアは重苦しい口調で言いながら、『日刊預言者』新聞を広げる。
そこには一面に渡ってグリンゴッツの銀行が何者かに襲撃された事が書かれていた。
その犯人は行方不明になったはずのミラベル・ベレスフォードであると目撃者が語っており、マスコミは『少女一人に突破されたのか?』とゴブリン達を非難し、信じようともしない。
しかしダンブルドアを始めとするこの場の全員にはわかっていた。
これは紛れもなくミラベルによる犯行だと。
ここまで馬鹿げた行動を起こすのなど、あの女以外考えられない。
「先日の銀行強盗じゃが、襲われたのはマルフォイ家の金庫のようじゃ」
「ぼ、僕の家……!?」
「左様。そしてここからはわしの想像に依るが、恐らく金庫にはヴォルデモートにとって重要な物が隠されていたはずじゃ。
ミラベルはそれを察知し、金庫を襲ったのじゃろう。
と、なるとそれを失ったヴォルデモートの怒りは必然的に君の母上に向けられる事になるのう」
マルフォイはもう声も出ないようだ。
それもそのはずで、マルフォイ家はすでに2度もヴォルデモートの怒りを買っている。
1度目はあのトム・リドルの日記を壊された件。
それは何とヴォルデモートの魂を分割した彼の不死の秘密そのものであり、いわば命に等しいものであった。
ルシウス・マルフォイはその日記をウィーズリー家を貶める為に使用し、結果としてハリー達に破壊されたのだ。
2度目は神秘部で予言を手に入れ損なった失態。
この予言こそはヴォルデモートの未来を示した物であり、1年もかけて手に入れようとした物だ。
だがルシウス・マルフォイはその奪取に失敗し、そればかりか死喰い人を数多く失ってしまった。
そこに今回のミラベル襲撃である。
二つの分霊箱と予言。それを失ったヴォルデモートの怒りは計り知れない。
「もう一度言おう。わしらは君を助ける事が出来る。後は君の意思次第なのじゃ、ドラコよ」
ダンブルドアのその言葉に、マルフォイは涙を流しながら無言で頷いた。
*
セブルス・スネイプは焦っていた。
ダンブルドアよりマルフォイの計画が完全に瓦解した事を知らされたのは数時間前の事。
マルフォイの命を救うべくダンブルドアは騎士団に彼を匿ったというが、その母親はまだマルフォイ邸にいる。
そこでスネイプがナルシッサ・マルフォイを説得して連れ出す役目を負ったのは妥当な人選と言えよう。
彼は死喰い人との2重スパイであり、ヴォルデモートからは味方だと思われている。
つまり唯一怪しまれずにナルシッサに接近出来る騎士団員だ。
しかしスネイプの目から見ても、状況はすでに手遅れになりつつあった。
「ナルシッサ・マルフォイよ……俺様は、お前に預けた物がいかに重要な物かを伝えたはずだ」
「お許し下さい……お許し下さい、我が君」
「ならぬ。一度お前の夫は我が期待を裏切り、先日の神秘部でも失敗した。
そして今度はその妻たるお前までもが俺様の期待に応えられなかった。
失望した……失望したと告白しよう」
「どうか……どうか……我が君」
床に頭を擦り付けるようにして詫び続けるナルシッサの前で、憤慨したヴォルデモートが歩き回る。
その怒りは荒々しい口調にも現れており、当事者でない死喰い人達すら恐れているほどだ。
無理もない。己が魂の分け身を二つも壊されてどうして平静でいられよう。
「いかに寛大な俺様と言えど、もはや貴様等を許す事など出来ぬ。
罰が必要だ……親子3人揃って、見せしめにする必要がある」
「そんな! どうか……どうか!」
「黙れ! クルーシオ!」
涙ながらに懇願するナルシッサを、磔の呪文が貫く。
悲痛な絶叫が響き、スネイプは思わず顔を背けた。
ダンブルドアより彼女を助けろと指示は受けた。
しかし、こんな状況でどうしろと言うのだ?!
進言しても怒り狂ったヴォルデモートは聞き入れないだろう。
かといって、ここで下手な行動を打てばせっかくのスパイ活動がバレる上に高確率で自分も殺される。
死が怖いわけではない……だが、為すべき事を為せずに死ぬのは御免だ。
近頃のヴォルデモートの機嫌は最悪といっていい。
墓場と神秘部。2度に渡る戦いにおいて闇の陣営は多大な被害を被り、せっかくの手駒を数十人も失ってしまった。
死喰い人の総数から見れば1割にも満たない数であるが、その中には彼自らが特別に目をかけ、闇の魔術を教えてきたベラトリックスが入っているのが痛手だった。
また、イギリス魔法省を転覆させる為に闇祓いやマグル生まれの家を襲撃させているが、その死喰い人が何人か帰って来ない。
闇祓いに返り討ちにされたのか、それともミラベルの手の物に襲撃されたか……どちらにせよ、帝王を不機嫌にさせるには十分すぎた。
無論、その不機嫌を何とか直して頂こうと死喰い人達も奮戦した。
何せこのままでは生きた心地がしない。
いつ八つ当たりで死の呪文を当てられるか分からないのだ。
だからこそヤックスリーは魔法執行部の部長であるパイアス・シックネスを服従させたし、魔法運輸部にも手勢を送り込んだ。
ワルデン・マクネアも巨人を引き込む事に成功し、またフェンリール亡き後の役目を継ぎ、人狼族と手を結ぶ事にも成功した。
闇に生きる生物達も確実に手勢に加え、魔法省転覆の準備は整いつつある。
……もっとも、人狼族は他にも目を付けている勢力がいるようで(十中八九ミラベルだろうが)半分近く引き抜かれた後ではあったが。
しかしそれでも帝王の不機嫌は直らなかった。
いや、前にも増して悪化したと言っていい。
不気味な程に動かぬミラベル勢力に対抗するには早くイギリス魔法省とその戦力を得る必要がある。
だがそれが思うように進まぬので、気が立っているのだ。
そこに今回の分霊箱喪失の一件である。
もはや血を見ぬ限り、この怒りが収まる事はないと死喰い人達は予感していた。
「お前はナギニの餌になってもらおう」
ヴォルデモートが無情な宣告を下し、ナルシッサが震え上がる。
ナギニ……それはヴォルデモートのペットにして、彼がこの世で唯一信頼し、心を預ける事の出来る友であった。
実に不思議な事だが、人間に心を許す事の出来ない彼がこの蛇にだけは心を開いているのだ。
ならばこそ、この蛇がヴォルデモートの分霊箱となったのは至極当然の事であったのだろう。
安らぐ事の出来る唯一無二のパートナー。だからこそ己と一蓮托生にするに相応しい。
ヴォルデモートは全ての死喰い人よりも、この一匹の蛇こそを大事に想っていたのだ。
そしてそれは他の分霊箱も同様と言えた、
分霊箱一つを取っても死喰い人全てより価値があるとヴォルデモートは信じているのだ。
だからこそ、それを2度も失ったマルフォイ家を断罪する事に迷いはなかった。
「お許し下さい! お許し下さい! どうか……どうか息子だけは!」
「駄目だ。ヴォルデモート卿の期待を裏切った罪は万死に値する。
貴様の後、すぐに息子もその後を追わせてやろう」
ヴォルデモートは指を鳴らしてナギニを呼ぶ。
それを見ながらスネイプはいよいよ決断の時を迫られていた。
立場を重視して見殺しにすべきか。
それともスパイ活動を捨ててナルシッサを救うべきか。
しかしその悩みは結論から言えば不要なものであったと言えるだろう。
何せいくら呼んでもナギニが来なかったのだから。
「……? ナギニ?」
ヴォルデモートはこれに疑問を覚えた。
今まで自分が呼んでナギニが来なかった事などない。
今は外で散歩させているが、それでも自分が呼べば他の何にも優先して来てくれるはずだ。
音が聞こえないほど遠くに行った? いや、それはない。
最近銀行に預けていた分霊箱を壊されたばかりなのでナギニには遠くに行かないよう指示してある。
何かに襲われた? いや、それもない。
ナギニには帝王自らがかけた守りの魔法がかかっている。
そもそも、ナギニが分霊箱だと分かるわけがないのだ。
他の分霊箱は確かにヒントがあっただろう。
認めるしかない事だが、ハッフルパフのカップは迂闊だったと反省するしかない。
日記に関してはルシウスが愚か過ぎた。
他の分霊箱も知っている死喰い人がいないわけではないので、それらを拷問なりすれば情報を得る事が出来る。
だがナギニだけは違う、ナギニだけはヴォルデモートしか知らないのだ。
彼女が分霊箱である事は誰一人として明かしてはいない。
だから、ナギニが襲われる事など有り得ない……はずだ。
「……まさか」
ヴォルデモートの背を、嫌な悪寒が駆け抜けた。
脳裏に浮かぶのは金色の髪の悪魔。
いてもたってもいられなくなり、ヴォルデモートはその場から駆け出す。
「スネイプ! その女はお前が処刑しろ!」
「はい、我が君」
ヴォルデモートが出て行ったのを見届け、これこそ最大のチャンスであるとスネイプは悟った。
杖をナルシッサに向け、無言で『失神』させる。今は説明している時間すら惜しい。
そして気を失った彼女の手首を切り付けて血を床に巻き散らしてからすぐに治療する。
少しばかり多く出血させてしまったが、これくらいしないと帝王は誤魔化せない。
そうして軽い工作を終えたスネイプは気を失ったナルシッサを抱え、そこから『姿くらまし』をした。
「そ、そんな馬鹿な……」
ヴォルデモートは呆然と、地面を見下ろしていた。
その眼は動揺で揺れ動き、どんなに死喰い人が死んでも見せる事のない悲しみに彩られている。
気付かれるはずはなかった。悟られる要素はなかった。
誰にも明かさず、一言として呟きすらしなかった。
だからこんなのは何かの間違いだ。
そう思うも、目の前の光景は決して変わらない。
視線の先には、絶命している蛇の姿があった。
ピクリとも動かないその屍は、目を見開いたまま硬直している。
まるで石化魔法でもかけられたかのように、争った形跡すらなく固まっていたのだ。
そしてその胴体には、巨大な牙で噛まれたかのような傷だけが生々しく残っている。
「おのれ……おのれぇぇぇぇぇ!!」
頭に血管を浮き上がらせ、闇の帝王は怒りのままに吼えた。
ダンブルドアかベレスフォードか、どちらの仕業かは知らぬがこのままでは済まさない。
必ず……必ず、思い知らせてやると心に誓いながら。
ミラベル「ふむ……蛇の肉とは鶏のような味がするのだな(もっきゅもっきゅ)」
グリンデルバルド「お前……何か胴体を切断して持ち帰ったと思ったらそんな事の為に……」
ミラベル「貴様も食うか? 美味いぞ」
通りすがりのネイキッドさん「お嬢さん、その蛇の肉、よかったら俺にも分けてくれないか?」
ミラベル「いいぞ。カロリーメイトとインスタントラーメンも付けようか?」
ビッグボス「是非」
┌(┌^o^)┐ 皆様こんばんわ。今回はマルフォイ説得とナギニ襲撃でお送りしました。
留まる所を知らずどんどん外道化していくミラベルにそろそろドン引きされてないか心配です。
ちなみに何故ミラベルがナギニ=分霊箱と気付けたかですが、これはハリーのせいです。
ハリーがヴォルデモートと繋がっているのはもはや周知の事実ですが、彼は不死鳥の騎士団でナギニがアーサーを襲っている瞬間を夢で見ています。
で、この時ハリーは夢の中でナギニになっています。
結果、ヴォルデモートとしか繋がっていないはずのハリーがナギニと繋がる→あれ?あの蛇分霊箱じゃね?→よし壊そう、となってしましました。
原作知識持ちの怖い所は、こうした過程を無視した神視点メタ推理が出来てしまう事です。
情報を一切残さず心の中で語るだけでもうアウト。読者からは丸見えという理不尽極まりない事態が発生します。
これも全部OLさんって人が悪いんや……。
それを考えると、読者にギリギリまで正体を明かさない名探偵コナンの犯人スーツは凄い優秀です。
読者視点すら欺く究極のステルスアイテムかもしれません。
現在の分霊箱。
ゴーントの指輪=ダンブルドアによって破壊。
トム・リドルの日記=ミラベルによって破壊。
レイブンクローの髪飾り=ミラベルによって破壊。
スリザリンのロケット=ミラベルによって破壊。
ハッフルパフのカップ=ミラベルによって破壊。
ナギニ=ミラベルによって破壊。逃げきれなかったようです。
ハリーポッター=健在。ただしヴォルさんは気付いてない。ミラベルも5巻までの知識しかないので確証には至っていない。