ハリー・ポッターと野望の少女   作:ウルトラ長男

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∩(・ω・)∩<モハヤココマデカ
皆様こんばんわ。朝全然パソコンが繋がらなくて焦ったウルトラ長男です。
そして今回を以てほのぼのは終了となります。
ここから先は引き返し不能の覇道のみ。
そしてまたまた素晴らしいイラストを頂きましたのでこちらに飾らせて頂きます。

朽木様より頂いたミラベル&イーディス
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また、朽木様はpixivで野望の少女のイラストを何枚か描いて下さっています。ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?id=862182
賽子様より頂いたミラベル×3

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ハリー「ユニバァーーースッ!」


第40話 始動

「……夢、か……」

 

 ベッドから起き上がり、呟く。

 もう5年も前の事なのに未だに夢に見るとは女々しい限りだ。

 そう考えて自嘲気味に唇の端を吊り上げ、ベッドから降りた。

 まだ空は暗く、同室で寝ている生徒達も起きる気配がない。

 寝巻きのままローブだけを羽織り、出口へと向かう。

 あの夢を見た日は決まって気が昂ぶり、眠れなくなってしまうのだ。

 

「ピーブズ」

「は、はい! ここに!」

「適当に暴れてフィルチの気を引いておけ」

 

 ピーブズを囮に出し、そのまま夜の校内を歩く。

 ハリー達のようにコソコソと姿を消しながらの移動などしない。

 まるで我が家を歩くかのように、堂々と歩く様はあつかましさを通り越していっそ清々しくさえあるだろう。

 2階まで上がった所でバルコニーに移動し、そこにあった椅子に我が物顔で腰をかけた。

 それから指を鳴らすと目の前にワインボトルとグラスが現れ、一人でにグラスの中を満たしていく。

 

「もうすぐだ……もうすぐ、この仮初の平穏も終わる」

 

 グラスを揺らしながら言うミラベルの視線は、校庭のクィディッチコートへと向いていた。

 第2の課題はすでに終わり、残す課題はたった一つ。

 そしてその最終課題の為の舞台……生垣の迷路がそこに完成しつつあった。

 

「……まさか……惜しんでなどいないさ。私はこの時を待ち続けていたのだからな」

 

 まるでそこに誰かがいるように話すミラベルだが、無論そこに生きた他者など一人もいない。

 だがその代わりとでも言うように、彼女の隣には白銀に輝く幼い少女が立っていた。

 彼女自身が魔法で作り出したパトローナスだ。

 勿論守護霊に会話能力などない。少女の幻影は何の反応も返さず、佇んでいるだけだ。

 

「あの時から5年……短いようで、長い時間だった。

私は、君を置き去りにして随分成長してしまった。背も、もう私の方が高い」

 

 空に浮かぶ三日月を見上げ、グラスに口をつける。

 少し度数の高い酒だが、今はこのくらいが丁度いい。

 喉を焼くような熱さを気にせず嚥下し、ふう、と息をつく。

 

「君は、変わらない。私の記憶の中の幼い姿のままだ」

 

 守護霊の姿は本人のイメージに左右される。

 親友の成長した姿を知らないミラベルでは、その成長した姿など作れるはずもない。

 もう一度グラスを傾け、その中身を一気に飲み干した。

 

「だが、ようやくだ……私もようやく、己の時を止める事が出来る。

そして、君が望んだ世界が訪れるのだ」

 

 程よくアルコールが回り、頬に赤味が差す。

 もう少し酔いたい気分だが、それで翌朝まで酔いを残して無様な姿を晒すわけにはいかない。

 自分の弱みを他者に見せるなどあってはならないのだ。

 自分が弱さを見せる相手はもうこの世のどこにもいない。常に強者であり、支配者でなければならない。

 

「マグルと魔法使いの共存……君の願いは果たされる。

生まれに関係なく優れた者のみを残し、血のみに拘る愚者共を皆殺しにしよう。

世界は変わる、このミラベルの手によって。……なのに……」

 

 そこまで言って、手に持っていたグラスを握り潰した。

 ガラスの破片が指を切り、赤い血がバルコニーの床に落ちる。

 

「なのに何故……微笑んでくれない……レティス」

 

 その質問に、守護霊は答えない。

 ただ悲しそうな……今にも泣き出しそうな顔でミラベルを見ているだけだ。

 彼女は、一度も微笑まない。記憶の中に確かに残っているはずの笑顔を、浮かべてはくれない。

 その理由をミラベルは、『足りぬからだ』と判断した。

 そうだ、まだ始まってすらいない。スタート地点が近付いてきたというだけの事だ。

 確かにこんな状態で喜んでもらおうなどとは少し虫がよすぎた。

 彼女に微笑んでもらうならば、全てを達成して血の粛清を魔法界に巻き起こしてからでなくては。

 

「……ククク……見ていろ、レティス。

魔法界を腐敗させてきた屑共の血と恐怖と命。

それを君と、あの月に捧げよう」

 

 グラスの破片で血に染まった手を虚空に掲げ、月を掴むように閉じる。

 今はまだ何も掴んでいないこの掌。

 だがじきに、世界の全てを掌握してみせよう。

 私にならばそれが出来る。他の誰に出来ずとも、この私だけは成し遂げられる。

 世界は、その中心たるこのミラベルの手に委ねられなければならないのだ。

 

「ミラ、ベル……?」

「……ッ」

 

 不意に。

 誰も声を発さぬはずのその場所で、聞きなれた声が耳を打った。

 即座に守護霊を消して振り返れば、そこにいたのは1年の時から友人付き合いをしているイーディスであった。

 

「……ライナグルか。こんな夜更けにどうした?」

「えっと、その、ミラベルが出て行くのが見えて……。

ミラベルこそこんな時間にどうしたの?」

 

 どうやら、彼女が起きていた事にも気付かなかったらしい。

 あんな夢を見た後とはいえ、随分と迂闊な事だ。

 内心で舌打ちをしつつ、ミラベルは即座に動揺を抑え込んだ。

 そして普段通りの、どこか気取った皮肉気な笑みを口元に作る。

 

「なに、月を見ながらの晩酌もいいと思ってな。

こういう時、地下牢にあるスリザリン寮は不便だ」

 

 指を鳴らしてボトルと割れたグラスを消し去る。

 そうしてから席を立ち、その場を去ろうとした。

 だがその手を慌てたようにイーディスが掴む。

 

「待って、ミラベル、怪我してるじゃない! どうしたの!?」

「グラスを落としただけだ。貴様が気にするような事ではない。

さあ、その手を離せライナグル」

 

 ミラベルの言葉に、しかしイーディスは従わない。

 心配そうな表情でミラベルの腕を掴んだままだ。

 何故かはわからないが、今離しては駄目な気がしたのだ。

 ここで彼女を引きとめておかないと、何か……取り返しの付かない何かが変わってしまう。

 そう、心の何処かが訴えていた。

 ……だが……。

 

 

「――私は離せと云ったぞ、ライナグル」

 

 

 ミラベルの金の瞳が一瞬光ったように見えたその瞬間、背筋が一気に寒くなった。

 まるで全裸で極寒の吹雪の中に立たされたかのような、猛烈な寒気。

 身体は重くなり、まるで40度の高熱を発したかのように気だるい。

 ホグワーツが一瞬で高山の頂上に来てしまったのかと錯覚するほどに呼吸が困難になり、嫌な汗が全身から噴き出る。

 普段から彼女が発している他者を威圧、屈服させる支配者のオーラとでも言うべき異才。

 それを全力で発して来たのだ。

 いかに普段からミラベルと接し、慣れているイーディスでもこうなっては抗えない。

 

 気付けば、ミラベルの手を離していた。

 

「それでいい」

「ぁ……」

 

 離してしまった。それは駄目だと心が叫んでいたのに、恐怖に屈した。

 イーディスの手を振り払ったミラベルはそのまま背を向け、歩き出してしまう。

 まだだ。まだ追えば間に合う。

 そう思うも、イーディスの足は動かない。

 

「……夜は冷える。貴様も早く戻るがいい」

 

 それだけを言い、ミラベルの背は遠ざかっていった。

 遠い……あまりにも遠い背中だ。

 今までは、少しずつ近づけていると思っていた。

 1年の時からずっと一緒にいて、2年の時には(一方的にだが)喧嘩して。

 3年の終わりには魔法の手ほどきをしてもらって……。

 そうして少しずつ彼女との距離が狭まっていると、勝手にそう考えていた。

 だが違った。ミラベルとの距離は変わっていない。彼女は誰も自分の心に入り込ませない。

 

 自分とミラベルとの間にある、高すぎる心の壁。

 イーディスはそれを、かつてない程に意識せざるを得なかった。

 

*

 

 6月24日。

 対抗試合の勝者を決める、皆が待ち望んだ最後の一日。

 試合が始まる前からすでに観客席は熱気に包まれ、試合の時を今か今かと待ち望んでいる。

 最後の課題はクィディッチコートに作られた迷路を抜ける事で、ゴール地点に安置された優勝杯を手に取れば晴れて優勝が決まる。

 現在優勢なのは1位の座に就いているハリーだ。

 順位順に出発出来るこのルールならば1位のハリーが最も有利なのは至極当然の事。

 その後に続いて2位のセドリック、3位のクラムと続き最後に4位のフラーが出る。

 フラーはかなり不利なスタートだが、それでも優勝の可能性がないわけではない。

 泣いても笑ってもこの日の競技で全てが決まる。

 数世紀ぶりに行われた対抗試合、その栄誉ある優勝者が誰になるのか。

 その歴史的一瞬を見逃すまいと全員がコートに注目していた。

 

 そして、だからこそイーディス以外の誰も気付く事は無かった。

 観客席のどこにもミラベルの姿がない、という事に。

 

 

 

 アルバニア郊外に存在する白亜の屋敷。

 そのリビングでティータイムを楽しんでいるのはこの屋敷の主であるヒースコート・ベレスフォードだ。

 貴族の流れを汲む古い家柄である事からベレスフォード卿とも呼ばれる魔法省きっての凄腕の闇祓いであり、そして今まで数多くの人間をアズカバンにブチ込んできた男でもある。

 今はこうして寛いでいるが普段は激務続きで、特にここ最近は闇の印が打ちあがったりと妙にキナ臭くなっている。

 その彼にとってこのティータイムは貴重な心安らぐ時間だったのだ。

 そこに、予期せぬ来訪者が訪れるまでは。

 

「……何故、ここにいる?」

「さあ? 何故だと思います? ……父上」

 

 ヒースコートの前で同じく紅茶を飲んでいるのはその娘であるミラベルだ。

 彼女は不敵な笑みを浮かべたままヒースコートを見ている。

 娘のその顔は見慣れたものだが、この日に限ってヒースコートは何か嫌な物を感じ取っていた。

 

「まだ休みではなかったと記憶しているが」

「ええ。丁度今頃は対抗試合で盛り上がっている事でしょう」

「……それで何故、お前がここにいる?」

 

 何かが、何かが妙だった。

 家の中に満ちる空気がいつもと違う。娘の発する威圧感が普段とは違う。

 メイド達の様子も変だ。先程から娘にはすぐ茶のおかわりを出すのに、こちらには見向きもしない。

 長年家に仕えてきた屋敷妖精のホルガーもまるで娘に付き従うかのように寄り添っている。

 

「屋敷しもべ流の『姿現し』を使いました。あの学校は妖精の魔法を用いれば簡単に抜け出せる。

私はもう随分前から、度々抜け出していたのですよ」

「……そういう意味ではない。何故休みでもないのに帰って来ているのか、と聞いているのだ」

 

 何か……何かがおかしい。

 長年闇祓いとして犯罪者達を相手に戦い続けてきたヒースコートの勘が叫んでいる。

 逃げろ、今すぐここから離れろ、と。かつてない程に警報を打ち鳴らしている。

 しかし目の前にいるのは敵ではなく、溺愛する愛娘だ。

 幼い頃こそ厳しく当たってきたが、それも彼女の才能に期待すればこそであり、そして娘は見事それに応えてくれた。

 彼女の要求には可能な限り応えてやったし、必要なら『闇』に関する文献だって与えた。

 次期当主を狙う外敵達は全て秘密裏に叩き潰してやったし……ああ、そういえば身の程を弁えず娘に近付いてきたマグル生まれの小娘を消し去ってやった事もあった。

 そこまで愛して“やった”娘を前に何を脅威に思う事がある。

 

「何、大した事ではありません……全ては些事に過ぎない。

ただ、ほんの少し協力して欲しいだけなのです」

「……言ってみよ」

「感謝します、父上……今、試そうとしている闇の魔法がありましてね……。

その魔法には新鮮な血と生贄が必要なのですよ」

「……なるほど、表沙汰には出来ん魔法か。

あまり闇に傾倒して欲しくはないが……よかろう、私の権力で何とかアズカバンの囚人の2、3人程見繕ってやる」

 

 闇の魔法の中には生贄や命を必要とするおぞましいものがある。

 娘がそこまで入り込んでいるのは困り者だが、しかしヒースコートは常々、闇に対抗するにはこちらも闇を我が物とする必要があると考えていた。

 だから妻がダームストラングの教頭である事も受け入れているしカルカロフとの繋がりも持っている。

 娘が闇の魔法を使う事に対しても何も言わなかった。

 しかし理解者の顔を見せる父へ対し、ミラベルは嘲るような笑みを返す。

 まだ他人事だと思っているこの父の愚かさが可笑しくて堪らなかった。

 

「いえ、いえ……それには及びません。私の欲する生贄はそんな囚人共では代用出来ないのです」

 

 

「――貴方の命を貰いたい。ヒースコート・ベレスフォード」

 

 

 それは、まさに一瞬の出来事であった。

 ヒースコートが椅子を蹴って立ち上がり、懐の杖に手を伸ばすまで1秒とかからなかっただろう。

 だがその瞬間すでにミラベルの呪文は完成していた。

 彼女の手から、杖を介さず放たれた『武装解除』の閃光がヒースコートの腕を貫き、杖を吹き飛ばす。

 それと同時に屋敷妖精が指を突き付け、ヒースコートの身動きを禁じた。

 

「ッ、ミラベル、貴様! これは何のつもりだッ!? 乱心したか!?」

「フフ、私は至って冷静ですよ父上……いや、ヒースコート」

 

 ここにきてミラベルは、被っていた猫を完全に取り払った。

 もうこの男を相手に偽りの敬意を見せる必要はない。

 こいつは今この時よりベレスフォード当主ではなく、ただの哀れな贄となるのだから。

 

「くっ、誰かおらぬか! 出あえ! 出あえ!」

 

 ヒースコートの叫びに応えるように屋敷のあちこちからメイドや執事が現れる。

 彼らは皆腕利きの魔法使い、魔女であり緊急時にはボディガードの役割もこなせるのだ。

 それらが全員杖を携えてリビングに駆け込むのを見てヒースコートは勝利を確信した笑みを浮かべた。

 だが次の瞬間その笑みは完全に凍り付く事となった。

 

 全員が杖を、ヒースコートに向けたのだから。

 

「……ッ!! き、貴様等! 何の真似だ!!」

「ククク……全て見ての通りだ。

最早ここにいる誰一人として、貴様に忠誠を誓ってなどいない」

 

 もはや敬語すら取り払ったミラベルが、狼狽する父へと語りかける。

 金の眼が怪しく輝き、口端を吊り上げて嘲笑する姿を見てヒースコートは息を呑む。

 初めて見る娘の本性。悪鬼としてのおぞましい素顔。

 それに気圧され、ヒースコートは知らず汗が滲んでいた拳を握った。

 

「……いつ、からだ? いつから、これを計画していた?」

「5年前だ、愚かな父よ。貴様は5年間もの間、屋敷が乗っ取られている事にも気付けずのうのうと暮らしていたのだ」

 

 5年前。その数字を聞いてヒースコートは絶望したような顔を見せた。

 それはそうだろう。5年前といえばミラベルはまだ10歳だった。

 わずか10歳の幼い童女に屋敷は乗っ取られたのか!? 自分はそれに気付きもしなかったのか!?

 己の無能を思い知らされるようなこの事実はヒースコートをかつてない程に打ちのめした。

 

「な、何故だミラベル……何故……。

私はお前に愛を注いで育ててきた……何故、こんな事を……」

「…………」

 

 ミラベルは冷笑を浮かべたまま父を見据え、そしておもむろに杖を取り出す。

 あ、と思った時にはすでに遅かった。

 彼女は巨大な杖を父に向け、そして何の躊躇いも無く呪文を解き放ったのだ。

 

「クルーシオ」

「っ、ぎあああああァァァァああああアアああ゙あ゙あ゙ア゙あ゙ア゙あ゙あ゙あ゙ッ!!!?」

 

 人に向けて使う事が禁じられている『許されざる呪文』。

 それを実父に対して行使し、痛みに転げ回る姿を見下しながら彼の目の前まで進む。

 そして彼の頭を踏み付け、強引にその動きを止めさせた。

 

「愛? ああ、あの理解し難い感情の事か。

親子愛、家族愛、友愛、慈愛……悪いが全て理解の外だ。

私がそんな下らぬ感情を他者に抱くと思うのは大きな間違いだよ」

 

 ミラベルの心の中に『愛』などない。

 父だろうと弟だろうと身近な誰かであろうと例外なく全ては道具であり敵であり、あるいはどうでもいい何者かだ。

 これは嘘でも何でもなく、真実、この世界にミラベルが愛する存在がいない事を示している。

 他者の愛を理解せず、己から愛を向ける事もない。

 愛という感情はミラベルにとって己を弱くするだけの枷であり、理解する必要すらなかったのだ。

 

 そして弱くなってでも枷を嵌め続けようと思える相手も、もうこの世の何処にもいない。

 

「ああ、しかし、一つだけ私にも理解出来るぞヒースコート。

『自己愛』……これだけは私にも解る。実に素晴らしい感情だ。

私は私を愛している。私だけで満たされている。故に他の何者も私には要らない」

 

 ミラベルは自分しか愛さない。友情も愛情も慈愛もその全てが自分自身へと回帰する。

 己一人だけで完結してしまっており、それ故に他者を愛せない。

 この歪みこそがミラベルの強さだ。自分の事しか愛さないから何でも出来るし、どこまでも残酷になれる。

 良心というブレーキを壊し、アクセルのみを踏み込む事が出来る。

 歪みきったこの少女に、普通の人間と同じ価値観を求める事自体が間違いなのだ。

 

 

「愛など要らん。それは私を弱くするだけだからな。

真の強者にとって、その感情は邪魔でしかないのだ、ヒースコートよ」

 

 




サウザー「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!」
ラオウ「愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!」
ヴォルデモート「ならば愛など! 愛など要らぬ!」
ミラベル「退かぬ!」
DIO「媚びぬ!」
波旬「省みぬ!」

イーディス「……何で悪役ってこんなのばっかなの……?」

・ω・)∩ (*´ω`*)<アイナドイラヌ!
皆様こんばんわ。今回は父への反逆回でした。
ハリー・ポッターにおいて『愛』とは重要なワードの一つでもあります。
ハリーを守ってきた母の護りは愛の証ですし、ヴォルデモートは愛を知らない故に敗れました。
しかしミラベルはハリーと敵対ルートに進むライバル系主人公ですので、ハリーと同じ事を主張させるわけにはいきません。
よって彼女はヴォルデモート同様「愛など要らぬ」側です。
これでは無想転生出来ません。

しかしこれ、書いてて思いましたけど主人公の台詞じゃないですよね。

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