シャイニング・ブレイド 涙を忘れた鬼の剣士   作:月光花

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スペル様、玄武Σ様、不滅様から感想をいただきました。ありがとうございます。

今回からエルフとの和解に入っていきます。

皆さんのご期待に答えられれば幸いです。

では、どうぞ。


第33話 調和の風

  Side Out

 

 「数人の子供達が封鎖された首都への道を……? 本当なのか?」

 

「里にいる同胞全員に確認を取りましたが、間違い無いようです。それと、申し上げにくいことなのですが……いなくなった子供の中には、議長のお孫様もいるようで……」

 

「なんということだ……!」

 

現在の場所はエドラスの会議場。そこでは、長老会議に出席するメンバーが円を作りながら深刻な表情で話し合いをしていた。

 

話し合っている議題は、今から十数分前にもたらされた情報。数人のエルフの子供達が議長の言いつけを破り、首都に通じる危険な近道を渡っていったことについてだ。

 

すでに解放戦線側のサクヤ達にも情報は入っており、すでにレオの増援として駆けつける準備に取り掛かっていた。

 

だが、ここで新たな問題が発生した。

 

血相を変えて飛んできたラナが言うには、エドラスに移住してくるはずだった避難民が移動中に帝国に発見され、襲撃を受けたらしい。

 

当然、議長もサクヤも聞いたからには無視は出来ない。すぐにでも救援に駆けつけなければ避難民が皆殺しにされる。

 

よって、今長老会議のメンバーが決めなければならないのは、救出の優先順位だ。議長個人の視点に絞るなら、孫娘の命と避難民の命の2択だろう。

 

そしてこちらも当然、現在フォンティーナのエルフを纏める指導者として優先しなければならないのは、避難民の命だ。小を捨て多くを救う。まったくもって模範的な最適解である。

 

だが、それはあくまで“最適な答え”であり、“最善な答え”ではない。

 

この時、人生最大の決断に苦しめられていた議長の脳裏には、以前レオに言われた言葉が強く反響していた。

 

 

『じゃあ、あの人に家族がいたらどう話すつもりですか。彼は闇の力に心を汚染されたので、伝統と掟に基づいて殺しましたと言うんですか! それで納得出来るんですか! あの人の友人や家族は! もしアナタが逆の立場だったら、平気なんですか!?』

 

 

汚染されたエルフを処断しようとした時の怒りの声。

 

あの時、何も言い返さなかったことと、今こうして悩むだけで決断を下せない自分に議長はどうしようもない怒りを感じていた。

 

(何という無様だ……! この体たらくの何処が、エルフの長だ!)

 

拳を握り締めながら、議長はこの時、自分はレオの問いに何も言い返さなかったのではなく、答えを先延ばしにしていただけだと強く実感した。

 

だが、今はそのことを悔いている場合ではない。やるべきことをやるのが、せめてもの反省行動だ。

 

「……サクヤ殿、提案がある」

 

話し合っていた議会のメンバー達から1人離れ、議長はフェンリルやレイジ達と部隊配置の話をしていたサクヤに声を掛けた。

 

「そちらの戦力の何割かを、森に入った子供達の救出に分けてはくれないだろうか。我等の戦力だけでは避難民の救出だけで余力が無いのだ」

 

口調には決して動揺を洩らさず、普段通りの姿を装う。

 

だが、議長の言葉に対し、サクヤ達の返答は沈黙だった。しかも、何処か不満そうに見える。いや、実際不満なのだろう。睨むような目を隠さないレイジを見れば、火を見るより明らかだ。

 

この反応に対し、議長は何ら疑問を抱かなかった。何せこの里のエルフ達がサクヤ達に向けた対応は、お世辞にも良いとは言えない。むしろ最悪と言える。

 

そんな連中の為に戦力を分散する危険は避けたい、ということだろうと議長は推測し、すぐに言葉を続ける。

 

「もちろん、タダとは言わない。子供達の救出に成功すれば、それ相応の報酬を支払おう。これからの戦いでそちらの戦線に我等の戦力を提供しても良い」

 

今のままで不満ならば、その不満を上回る利益を用意すれば良い。いわゆる交渉なのだが、議長の予想はまたしても裏切られた。

 

「ふざけんな……」

 

サクヤとフェンリルの後ろにいたレイジが前へと踏み出し、伸ばされた腕が議長の胸倉を強く掴み、引き寄せたのだ。

 

突然の行動に、議長を含めたエルフの全員は目を丸くして固まった。対するサクヤ達は、その行動に小さく溜め息を吐くが、慌てることも止めることもしなかった。

 

「戦力の提供? 報酬? さっきから聞いていれば、アンタ俺達を金目的で戦うゴロツキの集まりとでも思ってんのか?」

 

「……こちらの対応が何か気に障ったのなら謝罪しよう。だが、こちらで用意できる見返りとしてはそれくらいしかないのだ」

 

「その見返りってのが腹立つんだよ。この際だからハッキリ言うけどな、俺達はそんなものの為に来たんじゃねぇ。帝国の奴等をぶっ潰して、此処で苦しんでるエルフ達を助けに来たんだ! 他種族が信用出来ないって言うのは勝手だけどな、それで俺達の覚悟を見下げてんじゃねぇぞ!!」

 

襟元を掴む力がさらに強くなり、レイジの声に宿る怒りが強くなっていく。

 

その怒りと威圧感にエルフ達は圧倒され、議長は目を見開いて何も言い返せない。

 

「アンタ達が帝国に大切なものを奪われたように、俺達だって失ってんだよ! 大切な人達や国も、故郷も。皆それが許せねぇから、同じような苦しみをもう誰にも背負って欲しくないから戦ってんだ!!」

 

そう言ったレイジの脳裏に浮かぶのは、この世界で初めて出来た友達、ローゼリンデの笑顔と、業火に包まれ滅んでいくクラントールの街並み。

 

守りたかったのに守れなかった。助けたかったのに助けられなかった。

 

誰しもが己の無力感を悔いながら戦っている。同時に、もう繰り返すまいと戦っている。

 

その覚悟を損得勘定……悪く言えば下心で片付けるような議長の言葉を、レイジはどうあっても許せなかった。

 

「もうあんなことは繰り返さねぇ。エルフの皆が俺達を嫌おうが、絶対に守り通す! そして取り戻すんだ、奪われた全てを!!俺達は、その為に来たんだ!!」

 

助けたいと思うから助ける。

 

高貴な理由など無い。彼等が他者を助けるのはそれだけだ。

 

「いなくなった子供の中にはアンタの孫娘もいるんだろうが! 助けたいんだろその子を! なんでハッキリとそう言わねぇんだよ! 伝統や掟を立派に守ってその子を死なせて、アンタは納得できんのかよ!?」

 

「っ……!」

 

その言葉は、以前に聞いたものと良く似ていた。そして、その言葉は前回以上に議長の心を強く震わせた。

 

議長の両腕が力無く垂れ、全身が力を抜いたように脱力する。僅かに震えるその顔は、前髪に隠れて良く見えない。

 

「あ~りゃりゃ……やっぱこうなったか。まあ、遅かれ早かれの問題とは思ってたけど、けっこう良い方向に流れてるみたいじゃん」

 

そんな時、場違いとも取れるような陽気な声が聞こえ、全員の視線が集まる。

 

そこにいたのは、腰に手を当てながら何処か嬉しそうに微笑むラナ。

 

「……ラナ、お前はもう少し周辺の空気に態度を合わせることを覚えろ。それと、戻ったということは、避難民の安否と敵の位置が特定出来たんだな?」

 

「その通り。流石にレオの方は分かんなかったけど、避難民はまだ無事。森の中に隠れてもらってるわ。襲った奴等は、スレイプニルの率いたケンタウロスの主力部隊よ」

 

その様子に全員が言葉を失う中、1人だけ溜め息を吐いたアイラがラナに問う。

 

そして、報告の内容に全員の顔が引き締まるが、ラナは普段通りの軽やかな足取りで議長とレイジの傍まで歩き、続いてエルフ達を見た。

 

「どうやら必要なことはレイジが言ったみたいだけど、私からも一言だけ言っとこうかな。これでも王女だしね」

 

そう言って、ラナは真剣な表情でエルフ達に向き直り、言葉を続けた。

 

「知っての通り、私は里から飛び出して色んな国を見てきたわ。その行動で色んな人に負担を掛けたのは知ってるけど、その経験のおかげで、確信を持って言えることがあるわ」

 

ラナの視線がほんの少しだけアルティナに向けられ、お互いに微笑む。

 

「確かに私達は、他の種族の良い所よりも悪い所を多く知ってしまった。だけどね、私はそれでも彼等が素晴らしい種族だって思えるの。レイジ達が良い例よ。ちゃんとした理由なんか無くても、助けに来た連中に嫌われても、それでも救いの手を差し伸べてくれた」

 

そう言ったラナはレイジの後ろで背伸びをして、襟元を掴まれた議長に目線を合わせる。

 

「こういう時だって、複雑に考えなくていいのよ。ただ一言、本当の気持ちを込める。それだけでいいの」

 

ラナが優しい笑みを浮かべてそう言うと、議長の唇が微かに震え、言葉となった。

 

「……頼む……」

 

力無く垂れていた議長の両腕が持ち上がり、レイジの両腕を強く握った。その力の中には、心の底から叫ぶような懇願の念を感じる。

 

「孫娘を……苦しむ同胞達を……助けてくれ……っ! 力を、貸してくれ……っ!」

 

その言葉の声量は決して大きくなかった。だが、顔を上げた議長の目からは、静かに流れる涙が見えた。それは決して悔しさではなく、心の奥底に封じ込められていた魂の叫び。

 

だが、それを咎める者はエルフ達の中にはいない。己の家族と同胞を助けたいと願う議長の想いを間違いと否定することなど、この場の誰に出来ようか。

 

 

そして、その想いは充分に届いた。

 

 

レイジの腕がゆっくりと下ろされ、膝立ちとなった議長の肩を両手で握る。

 

「任せとけ!!」

 

そう言って笑顔を浮かべ、レイジは身を翻してサクヤ達の元へ急ぐ。それを見たラナも、議長の肩を軽く叩いて身を翻した。

 

「いきなり議長に掴み掛かったのは驚いたけど、どうにか纏まったみたいね」

 

腰に手を当てて呆れたように溜め息を吐くサクヤだが、隣に立つフェンリルと同じく、口元に微笑を浮かべている。

 

レイジはただ短く、はい!! と元気に笑顔で答え、戦線メンバーは揃って会議場を出る。日の光に照らされながら、全員が真剣な顔で己の武器を握る。

 

「さあ、行くわよみんな!……いなくなった子供達も避難民も、必ず助けましょう!」

 

 

 

 

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 

 

 

 

 同刻、サクヤ達の出陣と時を同じくして、森の奥に入ってしまったエルフの子供達は今までに無い恐怖に襲われていた。

 

膝を抱えて座る3人の子供達の周りには、鎧を着込んだオークが20人近くいる。

 

子供達の頭の中は、どうしてこんなことになったのだろう、という後悔の念がひたすらに渦巻き、今にもどうにかなりそうだった。

 

今更誰に対して言うわけでもないが、子供達が森に入ったのはほんの出来心だった。少しだけ街道を歩き、見慣れない景色を眺め、咲いている花を摘んでくる。やりたいことはそれだけだった。

 

だが、その出来心はこうして最悪の不幸に直結した。

 

「なあ、この捕まえたエルフのガキ共、一体どうするんだ?」

 

「ケンタウロスの奴等が言うには、スレイプニル様が何かに利用するんだとよ。だから、こいつらはこのまま首都まで連れていく」

 

僅かに聞こえてくるオーク達の会話が耳に入り、子供達の顔が徐々に青褪めていく。

 

体の震えは止まらず、目を開けることにすら恐怖を覚え、瞼を硬く閉ざす。

 

「……なあ、3人全員届けないとダメなのか?」

 

「1人くらい…………食ったらダメか?」

 

その言葉に、子供達の肩が一段と大きく震え、嫌な汗が大量に流れ出す。

 

オークは野蛮、あるいは下品という言葉が何よりも似合う種族だ。

 

その理由は、エルフやドワーフ、他にも人間などを襲ってその肉を文字通り食らうことにある。しかも、同属だろうと仲が違えたり、種類が違えば食い合うときた。

 

そして、そんな低俗な輩が己の欲望に抵抗を見せるはずはない。

 

「そうだな……詳しい人数は報告していないし、1人くらいはいいだろう」

 

気色の悪い笑みを浮かべ、部隊を指揮するオークがナイフを抜いた。周りのオーク達が歓喜の叫びを上げ、子供達の顔には絶望が差す。

 

そして、握られたナイフが狙いを子供の1人に狙いを定め、振り下ろされる。

 

 

「死にな」

 

 

だが、振り下ろされたナイフが子供の体を引き裂く寸前、不自然な突風が通り過ぎた。

 

恐怖で固まっていた子供はその風に驚くが、すぐ異変に気が付いた。

 

先程まで歓喜の叫びを上げていたオーク達の声が1つとして聞こえず、自分に振り下ろされたはずのナイフの痛みが何時まで経ってもやってこない。

 

不思議に思い、固く閉ざしていた瞼が開かれ、視線が上へと持ち上がっていく。

 

すると、そこに見えたのは……

 

「がぁ……あ、あぁ……!」

 

自分達にナイフを振り下ろそうとしたオークが、エメラルドのような色をした何かに胸元を貫かれて宙に浮いた姿だった。

 

そして、目の前には新たな人影が現れ、子供達を守るように立っている。

 

その人影が着ている丈が足首にまで届きそうな薄緑色のロングコートに見覚えは無かったが、後頭部で1つに纏められた漆黒の髪を見て、子供達は僅かに口を開いた。

 

「おにい、ちゃん……?」

 

「皆よく頑張ったね。もう大丈夫だよ」

 

僅かに首だけで振り向いたレオは子供達に微笑を浮かべ、すぐに前を向く。

 

次の瞬間、レオの左腕が凄まじい速度で振るわれ、宙に持ち上げられたオークの胸元に強烈な掌底が打ち込まれた。

 

すると、掌底の接触面からボォン! という炸裂音と共に風が吹き荒れ、オークの体は螺旋の回転を描くように10メートル近く吹っ飛んだ。

 

そのまま背中から木に激突したオークは血のような赤黒い体液をぶちまけ、数回の死後痙攣を残して絶命した。

 

その光景を誰もが黙って見ている中、レオは前へと歩きながら右手に握る武器を一瞥し、手元でクルリと回転させる。

 

握られている武器の姿は、1本の日本刀だった。手に握る柄は鈍いグレーの色で染められ、鍔は透き通るように白い。刀身の長さは普通の刀と大太刀の中間ほどで、エメラルドのような美しさを放っている。

 

これがシルヴァルスの力に与えられる唯一の武装、シナツヒコ。腰に差している黒塗りの鞘は武装の一部ではあるが、凄まじく頑丈なだけで名前は無い。

 

ちなみに服装は薄緑色のロングコートの下に白いYシャツ、少し青色が混ざった黒色のズボンだ。

 

レオは左手で腰の鞘を抜き、手元でクルクルと回転させた刀をゆっくりと鞘に納める。

 

その際にカチン! という音が鍔元から鳴り、その音に反応したオークが肩を震わせた。そして、すぐさま怒りの形相を浮かべてレオを睨む。

 

「この場からすぐ失せるなら追いはしない。だが……向かってくるなら斬り捨てる」

 

レオはそんな怒りの視線を静かに受け流し、冷たい殺意を宿して言葉を放つ。

 

追いはしないと言ったが、これは優しさや慈悲などではない。一刻も早くエルフの子供達を連れ帰りたい故だ。向かってくるなら容赦無く殺すつもりである。

 

左手に鞘に納めたままの刀を持って立っているだけだというのに、周囲のオーク達は一瞬恐怖を感じ、無意識に一歩後ずさる。

 

だが、オークという種族の性根は獣ではなくケダモノのソレだ。そんなケダモノの集りが、心の欲求に抗うなどというマトモな理性を持っているはずがない。

 

『ガアァァァァァ!!!!』

 

レオを囲むオークが一斉に咆哮を上げ、先頭にいた4人が剣を構えて襲い掛かる。前後左右から迫る斬撃はレオの首、左胸、腹部、背中を狙う。

 

だが、レオは迫る攻撃に対して未だ一歩も動かず、殺気を放って目を細めた。

 

「警告はしたよ」

 

普段よりもトーンの低い声が発せられ、意識のギアが戦闘時の段階に切り替わる。

 

そして次の瞬間、4人のオークが振り下ろした剣が全て反対の方向に弾き返された。

 

『っ……!』

 

その光景に攻撃した4人はもちろん、周囲のオーク達も驚愕で目を見開いた。

 

だが、レオは特に変わったことをしたわけではない。ただ、左手に握った納刀したままの鞘を振り回し、全ての攻撃を弾いただけ。当然『神速』も使っていない。

 

真に脅威なのは、その動作を行う速度と無駄な動きを削った流麗さ。

 

左手に持つ鞘を真上に突き上げて柄尻で首狙いの剣を弾き上げ、続く右薙ぎで左胸狙いの剣を、返す左薙ぎで腹部狙いの剣を、振り返らずに真後ろへ弧を描くように放たれた蹴りで背中狙いの剣を弾いた。

 

この動作を動き出しから全て終えるまで、レオには一瞬たりとも迷いが無かった。その動きを見ていた周囲のオークには、レオが違う時間の流れで生きているようにしか見えない。

 

攻撃を弾かれたことで、4人のオークは当然隙だらけ。そして、レオは先程確かに言った。向かってくるなら斬り捨てる、と。

 

ダラリと下げられていたレオの右手が持ち上がり、グレー色の柄が握られる。 ゆっくりと抜き放たれたエメラルドの刀身が日の光を浴びて一瞬輝く。

 

そして次の瞬間、突風と共に背後から斬り掛かったオークの体が縦に真っ二つとなった。

 

レオの右手には、すでに振り抜かれたシナツヒコが握られている。この場にいる誰もが、レオが何時刀を抜いたのか認識出来なかった。

 

だが、レオの剣撃はまだ終わっていない。

 

唐竹に振り下ろした刀を手首を捻って右薙ぎに振るい、刀身を返して左薙ぎに繋ぐ。

 

すると、左右と正面にいた3体のオークの胴体が横にズレを起こし、ほぼ同時に血飛沫を上げて斬られたことを認識する間も無く絶命した。

 

レオはオークの死体に目もくれず、先程と同じように右手の刀をクルクルと回転させてからゆっくりと鞘に納める。

 

「言っておくが警告に2度目は無い……お前達全員、覚悟を決めることだ」

 

冷たき殺意を宿しながら放たれたレオの言葉はオーク達を圧倒する。

 

必ず守り通す。

 

離れた場所のエドラスにてレイジが言ったことは、レオの心にも確かに刻まれていた。

 

 




ご覧いただきありがとうございます。

エルフとの和解に大きな一歩を踏み出すのは、レオではなくレイジにやってもらいました。レオがやってくれたのは、言うなれば下積みです。

一応今回で完全に仲直りというわけではありません。4章の終わりまで小さな問題を色々引きずっていくつもりです。

次回からは本格的なレオの無双と、帝国とのドンパチに入っていきます。

ちなみに、シルヴァルスの戦闘スタイルのイメージはDMCのバージルが一番近いです。レオ本人もちょっと意識してます。

では、また次回。



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