ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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やっとこさ投稿できる…

甘々にしたかったけどなんか甘くない!?最後らへんは甘くしたと思う…

勉強は2月6日からとなります、それまでは小説頑張って行きましょう!

笑いと甘い空間の三十八話をどうぞ!


第三十八話 入院中…(改稿中)

「真ちゃん、あ~ん♪」

 

「ベル姉…俺一人で食えるから…」

 

 

どうもみなさん、死の底から這いあがって復活した加賀美真司です。リーンボックスの

総合病院に入院して約二週間が経過しました、今はまだ入院中…でもあともう少しで退

院できそうなのでよかった。

 

俺が負った傷は医者からは絶望的だと言われていたらしいが、全身の火傷は六日くらい

になったら綺麗に治っていた。そして右目の眼球は完全に再生し、右腕の骨折は今はま

だ治ってはいないが順調に回復しつつある。後一週間ほどすれば完全に完治するらしい、

炭化していた左肩と腹部も完全に元通りになりつつある、今では痛みもない。極めつけ

は左足だ、神経が断裂してもう動くことが出来ないと言われてたのに少しずつだが動か

せるまでに回復した、今歩くときは松葉杖を使っているが…リハビリも順調でこのまま

いけばすぐにでも歩けるようにまでなると言われた。医者曰く『奇跡としか言いようが

ない』らしい…本当にあの時の存在には感謝してる…

 

各国のシェアもあまり下がらないで済んだ。リーンボックスはベル姉があの時見せてく

れたゲーム機によって国民から支持を得て、ルウィーではブランの顔の模様が入ったブ

ラン饅頭が爆発的ヒットとなった。ラステイションではノワールとユニちゃんがモンス

ター討伐に精を出し各国とも下がった以上のシェアを会得できた。プラネテューヌは…

良くも悪くもあまり変わらず、でもやっぱり少しずつだけど減っている。おいおい…

 

そして極めつけは教祖の方々。イストワールさん、ケイさん、ミナさんが揃いも揃って

俺にお礼の挨拶をしに来てくれた。女神のみんなを救ってくれたことに感謝しますと…

正直気恥ずかしかった、俺は自分にできることをしただけだって言うのに…でもチカさ

んに至っては相変わらずで…

 

 

『お姉さまを救ってくれたことには感謝します、でも…何お姉さまを泣かせとるんじゃ

ボケエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!!!!!』

 

『びええええええええええええええええええっ!?!?!?』

 

 

うん…平常運転。正直本気で怖かった…まあいいんだけど。

 

それはそれとして、今のこの状況…ベル姉にお粥を食べさせられているのだが、正直恥

ずかしいにもほどがある。俺は一応断ったんだけど…

 

 

「ダメですわ、真ちゃんは今利き腕が使えないのですから。大人しくあ~んされてくだ

さいまし♪」

 

「それにしちゃ楽しそうだけど…」

 

「気にしたら負けですわ、さあ真ちゃん♪あ~ん♪」

 

 

そしてまたあ~んしてくるベル姉、まあベル姉はわかる…前だってこんなことをやって

きたのだから。問題は…

 

 

「もう、ベール!お粥ばっかりじゃ真司だって飽きるじゃない。真司、リンゴ剥けたか

ら食べない?はい、あ~ん♪」

 

「………」

 

 

何故にノワールまで俺にあ~んしてくるんでしょうか…こんなやり取りが入院中で多々

あったんだよ、病室は個室だからよかったものの…

 

 

「どうしたの?リンゴは嫌いだったかしら?まだ他にもいろいろあるけど…」

 

「いやですねノワールさん?リンゴは嫌いじゃないですよ?でも何故俺にあ~んをして

おられるのでしょうか…?」

 

「別にいいじゃない、私がしたくてしてるんだから。それとも…私にこんなことされる

のは、嫌…?」

 

 

そう言ってしんみりした声+上目使いで聞いてくるノワール、うぐう…っ!?そんな風

に言われると断りずらいじゃないか…

 

 

「嫌…じゃないけど…」

 

「うん!ならいいわよね!さあ真司、あ~ん♥」

 

 

表情が一変して明るくなりおった!?さっきまでのしんみりとした雰囲気はどこぞ!?

これが…女神の力…←(違う)

 

俺は助けを請おうとユニちゃんに視線を移すが…

 

 

「うずうず…」

 

「…あれ?」

 

 

何でかな?ユニちゃんが何故かうずうずして剥いたリンゴの一つを俺に向けてきてるん

ですけど…

 

 

「えっと…アタシもあ~んってした方がいいかなあって思いまして」

 

「気持ちは嬉しいけど別に参加しなくていいからね!?」

 

 

あかん、ここには味方はいないのか!?何か!?何か打破できる何かよ!!来てくれえ

ええええええええええええええええ!?

 

 

ガラッ…

 

 

「真司、お見舞いに来たよって…ノワール!!ベール!!二人して何やってるの!?」

 

 

打開策キタアアアアアアアアアアアア!!ナイスタイミングでネプテューヌが来てくれ

た!!よかった、これで気恥ずかしい空気にならずにすむ…

 

 

「「チッ…」」

 

 

…今ノワールとベル姉が舌打ちしたような…

 

 

「も~!!二人ともずるいよ!!私もする!!」

 

「ってお前もかい!?」

 

 

思わずツッコみを入れる俺、このままじゃChaosな雰囲気になっちまう!?一体どうし

たらいいんだ!?と、思っていたら…

 

 

「こらネプ子!騒がないの!!ここは病院よ?」

 

「ねぷう!?あ、あいちゃん…」

 

「そうです、周りの人に迷惑をかけちゃいけないですよ?」

 

「こんぱ、むう…は~い」

 

 

後から入ってきたアイエフとコンパに叱られるネプテューヌ、ネプテューヌは少ししょ

んぼりした表情になるが。

 

…うああああああああああああん!!(泣)アイエフとコンパ!!二人とも本当にいい

タイミングで来てくれた!!あいがとう!!ありがとう!!と、心の底から安心する俺

がいた…いや本当によかった。

 

 

「真司、調子はどう?」

 

「アイエフ、ああ、特に問題ないよ。後もう少ししたら退院できそうだって先生も言っ

てたし、リハビリの方も順調だし」

 

「よかったです!あ、真司さん。これお見舞いのプリンです、よかったら食べてくださ

いね」

 

「ありがとう!コンパのプリンはおいしいからな~、ネプテューヌのお墨付きだし」

 

 

あのプリン好きのネプテューヌが絶賛してたからなあ、それに限らずコンパは料理全般

がすごくうまい。将来良いお嫁さんになること間違いなしだ!

 

まあそれはそうと…

 

 

「…ネプギアは大丈夫か?」

 

 

俺がネプテューヌたちに話しかける、少し押し黙ったがすぐに口を開き話してくれた。

 

 

「まだ…踏ん切りがつかないみたいなんだ、自分には会う資格はないって」

 

「そっか…ハア…」

 

 

ネプギアはまだ俺に言ったこと、そしてマジェコンヌもろとも俺に攻撃したことを気に

しているみたいだ。俺だって悪いって言うのに…

 

 

「真司もあまり気にしないで?あのことが無かったら私たちの命はなかったんだよ?」

 

「それでもなあ…実質ネプギアが傷ついた原因が自分にあると思うと…」

 

 

気になっちゃうんだよなあ…こうしてまた自己嫌悪、悪循環もいいところだ。俺はその

まま項垂れながら俯いた、そこに…

 

 

「ていやっ!!」

 

「あいた!?」

 

 

ネプテューヌが俺の脳天にチョップをかます、地味に痛い…だがその後そっと俺の手を握

り、優しく話しかけてきた。

 

 

「だから気にしないでって言ってるでしょ!真司までそんな風に項垂れちゃったら私嫌だ

よ…」

 

「ネプテューヌ…」

 

「今は…ネプギアを信じるしかないと思う、でももし立ち直れないんだったら…真司の力

を貸してほしい、私と一緒にネプギアを立ち直らせてほしいな…」

 

「…おう、それくらいお安い御用だ」

 

 

そうだよな、俺まで暗い雰囲気になっちゃいけない。今はこうしてみんなといられる時間

を噛みしめないとな、ネプギアもいずれちゃんとこの輪の中に…

 

 

「あー…コホン!真司、ネプテューヌと甘い雰囲気作らない!」

 

「は…?ノワール?」

 

「そうですわ、せっかく真ちゃんとの姉弟愛を深めていますのに!」

 

「えー…」

 

 

な、なんでネプテューヌと話してただけで…

 

しかもまた混沌な感じになってまいりました!?ネプテューヌもふくれっ面になってきて

ノワールとベル姉も三人で火花散らしとる!?頼むからこの雰囲気を作るのだけは止めて

くれ!!お願いだから!?

 

 

ガラッ!

 

 

「お兄ちゃ~ん!!」

 

「お兄ちゃん…!!」

 

「おおっ!?ロムちゃん、ラムちゃん!」

 

 

混沌な雰囲気が漂う中、またもやドアが開き入ってくるなり抱き着いてきたのはロムちゃ

んとラムちゃん、俺は驚きながらも二人を受け止めた。

 

 

「真司…お見舞いにって…出遅れた…っ!」

 

「ブラン、来てくれたのか」

 

 

そして後ろからブランが病室に入って来た、少しふくれっ面になってしまうが俺の方へ

向くと柔らかな笑顔を向けてくれる。うん、可愛い。

 

 

「身体の調子はどうかしら…?痛むところとかない?」

 

「全然、調子がいいくらいだよ。後もう少しで退院できそうなんだ」

 

「よかった…あ、これお見舞いのブラン饅頭よ」

 

「おお!俺饅頭大好きなんだ、ありがとう!」

 

「「「いむむ…」」」

 

 

ブランから紙袋を受け取る、中身はルウィー名物のブラン饅頭が。俺饅頭系統は大好き

なんだよな~、ごっつあん!

 

 

「それとこれ、入院中は退屈だと思うから…私お勧めの小説なんだけど…」

 

「わあ!ありがとう!でもいいのか?こんなにしてもらっちゃって…」

 

「いいのよ、私がしたくてしてることなんだから…。遠慮はしないで…ね?」

 

 

そう言いながらまたもやブランは微笑んでくれる、笑ってる時のブランは本当に可愛い

なあ…こう癒されるというか…

 

 

「あ~!!もう!!真司!!何ブランと甘い雰囲気作っちゃってるのさ!!私そんな風

に育てた覚えはないよ!!」

 

「いや別に甘い雰囲気なんて…つうかネプテューヌに育てられた覚えはねぇ!?」

 

 

人が物思いにふけっている時にこいつはもう…俺はただブランと普通に喋っていただけ

だろうが…

 

 

「ブラン!!アンタもよ!!いつもは無愛想な感じのくせに~!!」

 

「しかもあれやこれやでポイント稼ぎとは…さすがはブラン汚い!!汚いですわ!!」

 

「ふふ…負け犬の遠吠えね、悔しかったら貴女たちも同じようなことしてみたらどう?」

 

「「「ぐむむむむっ!!!!!!!!!!!!」」」

 

 

…あれ?また混沌な空気になってしまいましたよ?せっかく和やかな雰囲気になってい

たと言うのに!?

 

アイエフは頭を抱えてため息ついてるしコンパとユニちゃんは苦笑い…、ロムちゃんと

ラムちゃんはニコニコ笑いながら俺に抱き着いたまま。はは…俺逃げていいですか?

 

 

ガラッ!!!!!!!!!!!!!

 

 

そう思った矢先だ、病室のドアがまたもや開く。今度は荒々しく…そしてそこにいたの

は…

 

 

「ハア…ハア…ハア…」

 

「誰…です?」

 

「アンタ一体誰?ここは関係者以外立ち入り禁止の…あれ?この子どこかで…」

 

 

息を切らして入ってきた女の子、サングラスにガーリッシュ系の服を身に纏っている。

アイエフがその子に声をかけるが何か引っかかるようだ、そしてその子が付けているサ

ングラスを外す…

 

 

「えっ!?5pb.ちゃんです!?」

 

「嘘!?リーンボックスのアイドルの!?」

 

 

ベル姉以外は驚いた、そりゃそうだろう。今現在大活躍のトップアイドルである5pb.が

今この場にいるのだから、俺だって驚いてるし。

 

そしてサングラスを外すや否や走ってきて思いっきり俺に抱き着いてきた!?え?何が

どうなってんの!?

 

 

「真司くん…っ!!よかった…っ!!」

 

「え?ど、どうしたんだよ?5pb.?」

 

 

抱き着いてくるなり泣き出し始めてしまった5pb.、俺はあたふたしてしまう。俺はなん

とか冷静になり5pb.をなだめようと頭を撫でる、5pb.は徐々に落ち着きを取り戻したの

か俺から少し離れ話し始めた。

 

 

「あのライブ以降に真司くんにメールを送っても返事が来ないし…、電話をかけてもずっ

と留守電で…。仕事もあってどうにもできなかったんだけど今日やっとお休みがとれたん

だ、教会の人なら真司くんのこと知ってるかもって思ってリーンボックスの教会に行って

真司くんのこと聞いたの。そしたら…、真司くん大怪我して入院してるって聞いて…、僕

いても経ってもいられなくて…」

 

「あー…そうか、Nギアは教会に置きっぱなしだったから気が付かなかった。ごめんな?」

 

「ううん…っ!真司くんが無事なら僕それだけで…」

 

 

また泣き出して俺に抱き着いてくる5pb.、しまったな…この子のこと失念してた。バツが

悪そうに俺は苦笑い、間違っても一回死んだなんて言えないよ…

 

とりあえず俺の無事を知ってもらえただけでも上出来…

 

 

「「「「ねえ」」」」

 

 

ゾクッ!?!?!?!?

 

え?何この寒気?しかも鳥肌が立ちまくってるんですけど!?それに俺に声をかけてきた

のは…ネプテューヌ?それにノワール、ブラン、ベル姉も?

 

っ!?顔は笑ってるのに眼が笑ってない!?怖い!?無茶苦茶怖い!?

 

 

「なんで真司はそんなに5pb.ちゃんと親密に話してるのかな?」

 

「ね、ネプテューヌ?」

 

「そうね、それは私も非常に気になるわ」

 

「ノワール…さん?」

 

「返答次第では…どうなるかわかってんだろうなあ?」

 

「ブラン?」

 

「それに、なぜ真ちゃんが5pb.ちゃんと連絡を取り合えてるのか気になりますし…ね?」

 

「ベル…姉?」

 

 

何この修羅場!?俺何にもしてないのに!?どうしよう…下手に応えたら俺の命がないよ

うに思えるのは気のせいではないはず!?正直…後がありません、と思ったのだが…

 

 

「あの…っ!」

 

 

5pb.がネプテューヌに向き直り話し始めた、俺に詰め寄っていたネプテューヌたちはグ

ルンと首を回し5pb.を見つめる、5pb.はヒイッ!?と悲鳴を上げるが…少しずつ落ち着

きを取り戻し話を続けた。

 

 

「真司くんは僕にとって大切な人なんです、僕の夢を笑わずに聞いてくれて…僕を守って

くれた大切な人…、だから…僕女神様相手でも負けません!」

 

「「「「っ!?」」」」

 

「…はい?」

 

 

ん?大切な人?それは友達と言う意味でだと思うが…ネプテューヌたちは驚愕の表情を浮

かべているし…コンパなんか顔を真っ赤に染めてるし…

 

 

「なあアイエフ、なんでネプテューヌたちあんな表情してるんだ?」

 

「アンタ…自覚なさすぎでしょ…、私でもネプ子たちの反応見たらわかるのに…真司って

鈍感でしょ?」

 

「鈍感って…俺は「真司!!いつ立てたの!!いつフラグ立てたの!?」ぐおおおお!?

ね、ネプテューヌ!?揺らすなあああああああああ!?」

 

 

ネプテューヌが俺の胸ぐら掴んでくると思いっきりガクガク揺らしてきた、やば…正直こ

のまま続けたら…うぇっぷ…

 

 

「まさかあの時!!あのライブの時からですのね!?そうですのね!?」

 

「べ、ベル…姉…うぇっぷ…、それよりこれ止めて…」

 

 

本当にまずい、このままいけばマジでリバースしそう…誰か…誰でもいいからこれ止めて

くれ…

 

 

ガラッ!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

そう思った時再びドアが開く、二度あることは三度ある…またもや誰かが俺に飛びついて

きたのだ。ネプテューヌたちはその場からすぐに後ずさりした、俺に飛びついてきた影の

正体とは…

 

 

「真司くん!!真司くんっ!!!!」

 

「ま、マーベラス!?」

 

 

そう、マーベラス。ラステイションで知り合い友達関係なった忍者の女の子、その子が全

力で俺に抱き着いてきたのだ。その豊満な胸が俺の顔面に…柔らかい…じゃなくて!!

 

 

「なん…で、こんなところに…」

 

「だって…真司くんが大怪我して入院したって聞いたんだもん!」

 

 

そう言いながら涙目になり再び抱き着いてくるマーベラス、それよりその情報何処から仕

入れてきたんだよ…

 

 

「忍者の情報網をなめてもらっちゃ困るよ!」

 

「正確にはプラネテューヌの教会で仕入れた情報、だろ?」

 

「MAGES.!それに…ファルコム!サイバーコネクトツー、ブロッコリーに鉄拳も!」

 

 

MAGES.を筆頭にマーベラスの仲間がここに勢ぞろいした、俺は思わず声を上げてしまう。

 

 

「何でみんながここに?」

 

「たまたまプラネテューヌに滞在していてな、真司に会いに行こうと思ったら…その真司

が大怪我をして入院しているということを教会の人から聞いたんだ」

 

「びっくりしたよ、でも無事で本当によかった!これ私たちからのお見舞いだよ」

 

 

と、サイバーコネクトツーから受け取ったのはフルーツのバスケット。なんか気をつかわ

せてしまったみたいで悪いな…

 

 

「爆乳っ子…だと…」

 

「真司があの時話していたマーベラスAQLってこの子のことだったなんて…!」

 

「胸が…あんなに…ふふふ…」

 

「やはりあの子は真ちゃんのこと…迂闊でしたわ!!」

 

 

…なんでネプテューヌたちはあんな反応してるんだよ?そして5pb.、自分の胸見てがっか

りした表情しないでください。君はそのままで十分可愛いから。

 

 

「~~~~~~~~~~爆乳っ子でも負けないもん!!」

 

「それは私のセリフだよネプちゃん!!」

 

「え?何で私のこと知ってるの!?」

 

「この世界でも相変わらずだな、助手よ。それと5pb.、まさかこんなところで会うとはな。

元気にしていたか?」

 

「誰が助手よ!!」

 

「MAGES.、あの時のライブ以来かな…」

 

「爆乳は滅びやがれえええええええええええええ!!」

 

「胸の大きさなら誰にも負けない…負けませんわ!!」

 

 

お、おい…これ以上騒がしくしたらまずいことに…

 

 

ガラッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

「病院ではお静かに!!」

 

「「「「「「す、すいませんでしたあああああああああああああ!!」」」」」」

 

 

ほらあ…厳格そうな看護婦さんが出てきて思いっきり怒ってきたじゃないか、ため息をつき

ながら苦笑いを浮かべる。アハハ…でも心なしか楽しいと思っている自分がいた。

 

 

 

 

 

 

                     ◇

 

 

 

 

 

 

「ふ~ん、それじゃあマベちゃんは別の世界の私たちを知ってるんだ」

 

「うん、そういうこと!」

 

 

一通りの説明をマーベラスたちから受けるネプテューヌたち、半信半疑なものもいたがそこ

は俺もフォローを入れた。俺だって別世界から来た人間だしな。

 

 

「とりあえず…よろしくね!」

 

「うん!私たちの方こそ!」

 

 

がっちりと握手を交わす、うんうん、友情とはすばらしいものである。

 

 

「でも真司のことは別だからね?」

 

「負けないよ?」

 

 

…あれー…さっきまで和やかだった雰囲気は一体何処へ行ったんだ?笑ってるけど握手して

る手に思いっきり力を籠めてる様に見えるのは俺だけなのか?…気にしないでおこう。

 

 

「あはは!真司くん愛されてるね」

 

「…それはまあ、嬉しいとは思うかな」

 

 

あの時会った存在が俺に伝えてくれた言葉は今でも忘れない。みんなに心から思われている、

そのことがどれほど胸に響いたか…こうしてみたら改めて実感する、俺はこの世界にこれて

本当によかったと。

 

 

「俺って幸せ者だなー…」

 

「何感傷に浸っているんだにゅ、傍から見ると変な奴に思われるにゅ」

 

「何気に酷ぇな!?ブロッコリー!?」

 

 

人がみんなといられる幸せを噛みしめてる時にこの毒舌娘は!?…ったく、ため息をつく

俺を鉄拳とファルコムがなだめる。でもまあ…このやり取りでさえ今の俺には幸せだ、そ

う思い俺は頭を掻きながら静かに微笑んだ。

 

 

「今日から私たちライバル同士だね!」

 

「ふふん♪絶対に負けないんだから!」

 

「それは私のセリフよ…貴女たちには譲らない…!」

 

「私だって譲る気は毛頭ありませんわ!」

 

「僕だって…っ!」

 

「命懸けで負けるわけにはいかないよ!」

 

 

…ネプテューヌたち騒がしいなー…何故にライバル宣言?それに譲らない?みんなして何

を言ってるんだ?う~ん…わからん。

 

 

「みんな何かの奪い合いでもしてんのか?」

 

「当たらずも遠からずなんだけどねー…真司って鈍感でしょ?」

 

「ファルコムまでアイエフと同じこと言うんだな、俺は別に鈍感じゃないぞ?」

 

「「「「「「「「…はあ」」」」」」」」

 

 

何故にため息!?ファルコムたちはともかくコンパにユニちゃんまで!?その横ではロム

ちゃんとラムちゃんが楽しそうに絵を描いていた…

 

 

「真司さんはもうちょっと乙女心を勉強した方がいいかもです」

 

「右に同じ、あそこまでされて気づかないって言うのもねえ…」

 

「え…?え…?」

 

 

乙女心?気づかない?…あかん、全然わかんない…俺ってやっぱ鈍感なのかなあ?…考え

たら自身無くなってきた…

 

頭を抱えながら項垂れてため息をつく今日この頃だった。

 

 

 

――――――――――

 

――――――

 

――――

 

 

 

 

「…ふう」

 

 

今俺は病院の屋上のベンチで座りながらくつろいでいた、あの後はいろいろ大変だったん

だよなあ…

 

再びベル姉のあ~んが再開されたと思ったらネプテューヌたちも負けじと同じことしてき

て口の中にフルーツやら何やらが詰まる詰まる、危うく窒息してもう一度あの世に行くと

ころだったぜ…アイエフとファルコムが止めてくれなかったらどうなってた事やら。

 

そのせいでまたあの看護婦さんが入ってきて数分ほどのお説教、たった数分でも頭に響く

程の大声で怒鳴られた。看護婦さんの方が迷惑なんじゃ…

 

 

「あー…静かだなあ…」

 

 

ノワール、ブラン、ベル姉たちは仕事の関係上また自分体の国に帰って行った。ベル姉に

至っては無茶苦茶渋ってたけど…俺がまた明日来てほしいと言ったらそりゃあもう眼の色

輝かせて『絶対に来ますわ!その時はまたあ~んしてあげますわね♪』と…俺はとんでも

ない人を姉にしてしまったんじゃ…

 

それに即発されてかネプテューヌ、ノワール、ブラン、5pb.、マーベラスも明日私たちも

来るからと念を押された。これにはさすがの俺も苦笑い、アイエフやMAGES.も頭を抱えて

ため息をついていた。まあ…同情する…

 

とまあ今は少しばかり外の空気を吸いたくて抜けさせてもらった次第だ、みんなといるの

が嫌なわけじゃない。なんとなく一人でのんびりしたかったからだ、外のそよ風が気持ち

いいや…

 

 

「真司」

 

「ん?ネプテューヌ?」

 

 

一人のんびりと風を感じていると声をかけられる、声がする方へ顔を向けるとそこにはネ

プテューヌが笑いながら手を振っていた。そして俺の方へ駆け寄りチョコンと隣に座る。

 

 

「何でここに?」

 

「んー…なんとなくかな?私もここに来たくなっただけ」

 

「そっか」

 

 

何気ない会話、それでも何故か幸せに感じる。そしてすごく安心する…なんでだろうな?

 

 

「真司はさ…」

 

「ん?」

 

「…この世界に来て後悔していない?」

 

 

ネプテューヌが俺に話しかけてくるや否や何言っとるんだ?俺は呆れた目でネプテューヌ

を見てるが…ネプテューヌはなんだかしんみりした表情をしていた、あの時のことまだ気

にしてるのかな?

 

 

「真司あれだけ酷い目に合ったじゃない?痛い思いもして苦しい思いもして…真司が今回

助かったのだって本当に偶然で…この世界に来なかったらこんなことにはならなかったん

じゃって思うと…」

 

「てい」

 

「あいた!?」

 

 

しんみりしてるネプテューヌにチョップの一撃、ちょっと力が強すぎたか?頭を抱えてプ

ルプル震えてる。

 

 

「あのさあ、俺にあんだけ気にするなって言っときながら自分が気にしてどうするんだ?

それじゃあ本末転倒だろうがよ…」

 

「うう…でも」

 

「俺はこの世界に来れて本当によかったと思ってる。退屈だった毎日がすごく楽しくなっ

たしネプテューヌたちにも会えた、だから後悔なんてしていない」

 

「真司…」

 

「だからそんな顔すんな、前にも言ったと思うけど俺は笑ってる顔のネプテューヌの方が

好きなんだ。いつまでもくよくよするなんてお前らしくないぞー」

 

 

そう言いながらワシャワシャとネプテューヌの頭を撫でる、本人は頬を少し赤くしながら

も笑いながら受け入れていた。…なんかネプテューヌが可愛い。

 

 

「も~!!だから私は子供じゃないってば!」

 

「悪い悪い、…ふぁ~…」

 

「…眠いの?」

 

「あー…うん、いい感じに風も吹いてここ日当たりもいいし」

 

 

いい感じに眠気が来てるんだよなあ…どんな人でも眠気には勝てん。

 

 

「あ、あの…」

 

「ネプテューヌ?」

 

「ん…」

 

 

ネプテューヌが少し頬を赤くしながら自分の太ももをパンパンと叩いている、…一体どう

いうことなのだろうか?

 

 

「…てあげる」

 

「はい?」

 

「だから、膝枕!してあげる…っ!」

 

「…へ?」

 

 

思考が一瞬飛ぶ、膝枕?え?ネプテューヌが?女の子の膝枕!?な、なななな何故に!?

どういう風の吹き回し!?無茶苦茶恥ずかしいヨ!?ああもう!!自分が何言ってるのか

全然わかんねえええええええええええええ!?

 

 

「ひ、膝枕なら一緒にクエストに行った時にしたじゃん!」

 

「それは…でもあの時は仕方なかったんだろ?俺が気絶してたんだから」

 

 

今はそうじゃないし…いや別にネプテューヌの膝枕が嫌というわけじゃないんだぞ?寧ろ

ネプテューヌ程の美少女にそんなこと言われて喜ばないわけがない、でもやっぱり恥ずか

しいというかなんというかなあ…

 

 

「私がしてあげるって言ってるんだから大人しくされてて!私みたいな子にそんなこと言

われるなんてそうそうないんだから!」

 

「えっ!?あっ!お、おう…」

 

 

うじうじしている間に強引な感じで俺は膝枕をされた、最初こそ突然なことと驚きで何も

感じなかったのだが…段々と太ももの柔らかさに心地よくなってきている自分がいた。

 

 

「んー…眠くなってきたかも…」

 

「寝てていいよ?ある程度の時間になったら起こしてあげるから」

 

「あー…それじゃあ…頼む…」

 

 

その言葉を最後に俺の意識が段々と遠のいていく、心地よい微睡の中俺は眠りについた…

 

 

 

 

 

ネプテューヌSide

 

 

はう…膝枕してあげるなんて言ったけどやっぱり無茶苦茶恥ずかしかったよぅ…

 

でも真司の寝顔が見れただけ良しとしよう、写真に収められないのが残念…私の脳内に永

久的に録画しておくようにする!

 

 

「ん~…むにゃ…」

 

「…可愛い寝顔だな~…」

 

 

そう言いながらほっぺを軽く一突き、柔らか~い…えへへ…なんだか楽しくなってきたよ

うな…って、何やってんの私!?これが真司のほっぺの魔力…←(くどい様だが違う)

 

 

「すぅ…」

 

「…」

 

 

本当に幸せそうに眠ってるな…この幸せそうな表情が消えなくて本当によかった…、それ

は心から思うこと。

 

あんな目に合っても真司はこの世界に来てくれたことが嬉しいと言ってくれた、それに私

の笑顔が好きだって言ってくれた…なんで真司は私が望む答えをだしてくれるんだろう?

 

そんな目の前の彼が愛おしくてたまらない、大好きで仕方がない…

 

 

「ん…」

 

 

私は静かに女神化する、そして優しく真司の頭と頬を撫でた。少しだけピクってなってた

ところがまた可愛い、思わずクスクスと笑ってしまう。

 

 

「真司…」

 

 

私は真司の頬に手を添えゆっくりと顔を近づける、何故そんなことをするのかですって?

…キスするために決まってるじゃない。

 

 

「こんなこと、真司にしかしない…真司だから、特別なのよ?」

 

 

真司の顔が、唇が近づくごとに私の心臓の鼓動が大きくなる。顔も火照って熱くなるのが

わかる…

 

でも嫌じゃない、寧ろ嬉しいと感じるわ。私は本当に真司のことが好きで好きでたまらな

くなってしまったのね…

 

 

「大好きよ…真司…」

 

 

真司の顔と唇がすぐそこまで迫ってくる、後少しで私と真司の唇が重なる――

 

 

「う…ん…」

 

「っ!?」

 

 

チュッ…

 

 

重なると思ったのに真司が顔を傾けてしまうから私の唇は真司の頬に触れた、むう…この

肝心な時に。

 

 

「んにゃ…」

 

「…ふう」

 

 

少し興が覚めてしまったわ、キスは…いずれちゃんと真司に私の思いを伝えてからにしま

しょう。それからでも遅くない、それまではお預けね。

 

一筋の風が吹く、柔らかな風が私と真司を撫でた。再び私は真司に視線を移し頭を優しく

撫でる。ゆっくり…気持ちよくなるように…

 

この幸せな一時が続きますようにと願いながら――

 

 

ネプテューヌSide END

 

 

 

 

 

 

 




次回の主役はネプギアで!

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