ゲイムギョウ界に来てしまった!?〔改稿中〕   作:ULTRA-7

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シリアスと言いながらシリアスになってないところが後半部分に…

そして陽動は少しは成功した…のか?書いてて心配になりました。

心配だらけの三十二話ですが…どうぞ!


第三十二話 気づいた思い、そして力の片鱗(改稿中)

ギギッ…!

 

ピギッ…!!

 

 

モンスターが俺に気づき次々と襲いかかってくる、だけど…それは計算の内だ!!

 

 

「そう簡単に当たってたまるかっての!!」

 

 

バイクを巧みに操り次々とモンスターの攻撃を躱す、それに即発されたのかさらに

モンスターの数が増え俺を追ってくるかのように攻撃してきた。

 

 

「そうだ…このまま来い!!」

 

 

このまま俺はモンスターの群れを引き付ける、そしてナイトストライカーをコール

して近づくモンスターを切り捨てた!一撃…二撃と、だけど…なんでだ?

 

 

(俺…こんな芸当できたっけ?)

 

 

この時気が付かなかった、俺の両目が金色に光っていることに…

 

 

―――――

 

 

「ザコモンスターが陽動されている…と?」

 

「どうやらそのようっちゅね、しかも少しずつっちゅが数も減ってるっちゅ。その

隙に女神たちを救出…ありきたりなパターンっちゅね」

 

 

マジェコンヌとワレチューがレーダーを見て分析し話し出す、だがそこであること

に気が付いた。

 

 

「陽動しているやつは…一人だけみたいっちゅね、だけど…なんなんっちゅか?こ

の反応?今まで見たことない反応っちゅよ?」

 

 

見たことのない反応、それがレーダーには映し出されていた。その反応を見たマジェ

コンヌは少し考え込みニヤリと笑う。

 

 

「ほう…やはりあの時の反応は私の見間違いではなかったのか、まさかこんなとこ

ろで私が開発したCD-ROMに召喚されたものがいようとは…」

 

「どういうこと…?」

 

 

マジェコンヌの言葉にネプテューヌが反応し話しかけた、その眼はいつもの様子と

はかけ離れ真剣な目をしている。

 

 

「ネプテューヌ…どうしたの?そんなに真剣な顔して…」

 

「いつものネプテューヌじゃないわ…」

 

「明日は槍が降ってくるかもしれませんわね…」

 

「みんなして酷いよ!?」

 

 

ノワールたちからの若干引かれるネプテューヌ、普段の彼女の様子を見たらそうな

るのは必然と言えよう…

 

とりあえずネプテューヌは咳払いを一つ、そしてみんなに話しかけた。

 

 

「みんな、覚えてる?真司と初めて会った日のこと」

 

「?…ええ、覚えてるわよ」

 

「あの時は本当に驚いたわ…」

 

「まさか空から人が降ってくるなんて思いませんでしたもの」

 

 

あの時はまさに衝撃的だったはず、あのことがなければ真司とはこうして会うこと

もなかったとみんながそう思った。

 

 

「それがどうしたのよ?」

 

「真司がこの世界に来た原因…謎のCD-ROMを起動させたからって言ってたよね?」

 

「…あ!」

 

「そう言えば…」

 

「そうでしたわ、起動させたらこの世界に来たと…まさか!」

 

 

マジェコンヌの言葉、そしてネプテューヌの言葉で確信が付いた。

 

真司はマジェコンヌの手によってこの世界に来たということに…

 

 

「お前たちは知ってるようだな、召喚されたもののことを」

 

 

マジェコンヌはネプテューヌたちの反応に気づき話しかけた。

 

 

「そいつはどんなやつだ?魔物か?世界を総べる神か?」

 

「何言ってるのよ!真司は人間よ!れっきとした!!」

 

「人間…なんだ、やはりあのCD-ROMは失敗だったか…」

 

「どういうこと…」

 

 

マジェコンヌはノワールの言葉を聞きがっかりした様子を見せた、女神たちには何故

マジェコンヌがそんな表情になったか見当がつかない。

 

そしたらマジェコンヌはその思いに答えるかのように話し始めた。

 

 

「冥土の土産に教えておいてやろう、私はお前たち女神を倒すための研究を続けてき

た。その過程で面白いものを開発してな」

 

「面白いもの?」

 

「それはどのような異世界のものでも召喚できる、言わば召喚器のようなもの…私や

お前たちが言っていたCD-ROMだ」

 

 

ネプテューヌたちは驚愕する、どんなものでも召喚可能…それが例え異世界のもので

あってもと言うことは自分たちやこの世界の人々にも十分に脅威になりえるものだっ

た。

 

だがマジェコンヌは顔をしかめため息をつく、一体なぜ…

 

 

「だがそれを開発するうえで問題が起こった、資材は大変貴重なものでもうこの世界

にはほとんど残っていなく量産ができないということ。それによりたった一枚しか作

ることが出来なかった…しかもそのCD-ROMはある日突然消え、行方不明になった」

 

「突然消えた?なんで…」

 

「私が知ったことか!大方どこぞの賊が持ち出してしまったのだと思ったよ、あの時

ほど憤慨したことはなかったがな…」

 

 

マジェコンヌの額には次々と青筋が浮かんでくる、正直見ていたら引いてしまうほど

であった。

 

 

「だがまあ…その召喚器の力は本物だったということだけよしとしよう。まさかただ

のか弱い人間が召喚されるとは思わなかったがな」

 

 

そしてため息を一つ、召喚されたのが自分自身が望んでいたものではなくただの人間

だった事実にがっかりした様子だった。

 

だがそれを聞いたネプテューヌたちは激怒する。

 

 

「ただのか弱い人間って…真司は弱くなんかないよ!!」

 

「なに?」

 

「そうよ!真司は…真司は相手がどれだけ強くっても必死で立ち向かっていく!そし

て誰よりも人の心を理解してくれる強い人なんだから!」

 

「お前なんかが真司を弱いなんて言うんじゃねえ!!」

 

「これ以上私の弟を侮辱してみなさい…八つ裂きにして差し上げますわ!」

 

「うっ…!?な、なんなんだこいつら…」

 

 

あまりにも殺気だった言葉と視線に後ずさりするマジェコンヌ、アンチクリスタルの

結界に捕われてるにもかかわらずネプテューヌたちは今にも彼女に襲い掛かってきそ

うな勢いだった。

 

 

「ま、まあいい…いきがったところで今のお前たちには何もできはしないのだからな」

 

「くう…」

 

「それともう一ついいことを教えておいてやろう、今現在モンスターの群れに一人で

向かっている愚かな奴は…お前たちが言う真司と言う人間だ」

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

その言葉に驚愕するネプテューヌたち、まさかそんな危険なところに彼がたった一人

で向かっているなどと思わなかったからだ。

 

ネプテューヌたちの表情を見たマジェコンヌは満足そうに笑みを浮かべる。

 

 

「どうした?その人間は強いのだろう?まあいずれモンスターにズタボロにされるの

は目に見えてるがな、アーハッハッハ!!」

 

「この…!!」

 

「言わせておけば…!!」

 

 

マジェコンヌに殴り掛かりたい、ぶっ倒してやりたいと言う気持ちでいっぱいだ。だ

けど力が出せず動けない…今ネプテューヌたちの心の中は悔しさでいっぱいになって

いた。

 

 

(真司…お願い、どうか無事でいて!!)

 

 

ネプテューヌは願った、真司がどうか無事でいることを…

 

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

 

 

「あと少しで三十分です、あいちゃん…」

 

「ええ…」

 

 

真司からの合図はまだこない、アイエフは冷静を装っていながらもあの時やっぱり彼

を止めていればよかったと後悔していた。だが…

 

 

(真司が決断したこと…無下にできるわけないじゃない…)

 

 

真司の気持ちを理解したからこそ、時間制限をしたが真司に陽動役を頼んだ。彼だっ

て…真司だって本気で戦おうとしていた、ネプテューヌたちを救いたいと思っていた

のだから…

 

 

「…一応準備だけはしておきましょう、いつでも動けるように」

 

「私のせいだ…また私は…」

 

「ネプギア?」

 

 

アイエフはネプギアが俯き何かをつぶやいているのを聞いた、ネプギアの方へ視線を

移す…彼女は今にも泣きそうな表情で自分自身を攻め立てる言葉を言い放っていた。

 

 

「私があの時あんなこと言ったから真司さんは…私のせいで!」

 

「ネプギアっ!!」

 

「アイエフさん!?」

 

「あいちゃん!?」

 

 

ユニとコンパは驚いた、アイエフがネプギアの胸ぐらを掴み怒りの表情を向けていた

からだ。突然のことにネプギアは困惑して、眼を見開きアイエフを見つめた。

 

 

「アイ…エフさん?」

 

「ネプギア…これ以上そんなこと言うのは絶対許さないわ!それは真司に対しての侮

辱と同じよ!!」

 

 

ネプギアに怒りの言葉を投げかけるアイエフ、だがネプギアも負けじと言い返す。

 

 

「侮辱って…私はそんなつもりじゃ!!」

 

「さっきからアンタは真司に対しての謝罪や後悔ばかり口にして!それがアイツへの

侮辱だってどうして気づかないのよ!!」

 

「え…?」

 

 

アイエフの怒りは収まらない、ネプギアの胸ぐらを掴んでいるその手の力はさらに強

くなる。

 

 

「アイツはね…ネプギア、アンタにひどいこと言われても気にかけてた!無神経なこ

とを言ったって!ネプギアを傷つけたって!!」

 

「そんな…こと」

 

「それにね…情けないとも言ってたわ」

 

「情けない…?なんで…」

 

 

ネプギアが疑問に思う、何故真司がそんなことを思ったのかと…

 

 

「それはネプギアも聞いていたはずよ、自分が弱いから…ネプ子たちを救うことをア

ンタたちに任せてしまうことになったから!」

 

「っ!?」

 

「真司がどれだけ悔しいかわかる?アイツだって本音を言ったらみんなと一緒に戦っ

てネプ子たちを救いたかったはずよ、だけど真司は自分が弱いことを理解してる…こ

のままみんなと戦っても足手まといになることを嫌と言うほど理解しているわ、だか

らこそアイツは陽動役を買って出た…少しでも私たちと一緒に戦いたいと思って!」

 

「そんな…真司さんが…」

 

 

そんなことを思っていたなんて…知っていたと言えば嘘になる、だって今までそんな

ことを口にしたことすらなかったのだから。

 

 

「…アイツだってね、守られているばかりじゃ嫌なのよ。弱いままじゃ嫌だと思って

いる…あの時の真司の決断を聞いたとき、少なくとも私はそう思ったわ」

 

「…」

 

「ネプギア…アンタの後悔もわかる、アイツを心配してることも…だけどそれは真司

の思いを…アイツの決断を馬鹿にしているのと同じことなのよ」

 

「っ!」

 

 

―――私は…知らないうちに真司さんを馬鹿にしていたんだ…

 

 

ネプギアは思った、真司は…異世界からきた人間で、戦いのない世界から来て…何の

力もない守られる側のものだと。

 

だけどその彼は自分たちを、姉たちを助けるために必死になって頑張ってくれている

のだ。あんなにひどいことを言った自分のためにも…

 

そんな彼に謝罪や後悔の念など侮辱以外なんだというのだ!

 

 

(それに…そうか…私は…)

 

 

ネプギアの身体が突然光りだす、この光はネプテューヌたちが変身する時に発する光

と同じものだった。これを見たアイエフたちは驚きの表情を見せる。

 

 

「「「「「ネプギア(ギアちゃん)(ちゃん)!?」」」」」

 

(私…弱いままでいいと思ってた、お姉ちゃんに守られたいって…守られるままがい

いって。ずっと…そう思ってた)

 

 

ネプギアの髪の色が薄紫から若干ピンク色に変わる、身体にはプロセッサが装着され

白いレオタードを身に纏った。

 

 

(私はずっとお姉ちゃんに憧れていたかったんだ…だけど…それじゃダメだ!それを

真司さんが気づかせてくれた!お姉ちゃんを助けるなら私…)

 

 

「私は…誰よりも強くなる!!」

 

 

そして現れる、その手にはM・P・B・Lを手に持ち威風堂々と佇む姿が…

 

女神パープルシスターの誕生である!!

 

 

「ネプギア…アンタ…」

 

「アイエフさん…ありがとうございます。私、気づけました…大切なことに」

 

「お礼を言うのは真司にじゃないかしら?」

 

「はい!」

 

 

アイエフはバイクのエンジンを、コンパは車のエンジンをかける。ユニ、ロム、ラム

はコンパの車に乗り込み、ネプギアはその場から飛び立つ。

 

 

「行きましょう、真司さんを助けに…いえ。真司さんと一緒に戦うために!!」

 

 

ネプギアたちは向かう、ネプテューヌたちのいる場所へ…

 

真司が今戦っている場所へ…

 

 

 

 

 

 

                    ◇

 

 

 

 

(なんでだ…なんでなんだ!!)

 

 

俺は今モンスターの群れの真っただ中にいる、普通なら俺はこいつらの集中砲火を

浴びせられて一巻の終わりだろう…だけど…

 

 

(なんで俺はこんな動きが…戦い方ができるんだ!?)

 

 

自分でも信じられなかった、バイクを操りながらナイトストライカーでモンスター

を次々に撃破していっていることに。

 

初めは陽動だけのつもりだった、だけど何故か身体が動きモンスターたちと戦闘を

行っている自分がいたのだ。自分でも驚くほど身体が思い通りに動く…

 

バイクを回転させ、モンスターを切り裂き。時には魔法も使いモンスターの数はど

んどん減って行った。

 

 

「炎のたてがみ!!」

 

「ピギッ!?」

 

「ギギッ!?」

 

 

炎のたてがみを放ちモンスターの五、六体が爆散した。

 

魔法は少しは訓練はしていた、おかげで二、三発は撃てるようにはなったけど…こ

んなに連発できるなんて…でも今は!

 

 

「戦えることに…感謝だよな!!」

 

 

これで少しはみんなの役に立てる!

 

バイクのアクセルをフル回転させスピードを上げる、…そう言えばモンスターを倒

すことに夢中でアイエフたちに合図するの忘れてた!?

 

どうしよう…そう思った時だ…

 

 

「ギギギッ!!」

 

「っ!?しまった!?」

 

 

モンスターが俺の背後を取りレーザーで攻撃してきた、その攻撃はバイクに直撃し

爆散してしまう…

 

その余波で真司はその場から吹き飛んでしまった!!

 

 

「うわあああああああああああああああああああ!?」

 

 

真司は飛ぶ、しかも飛ばされた場所は思いもよらぬところであった…

 

 

―――――

 

 

「ええい!モンスターが全滅しかけるだと!!どういうことだ!!」

 

「お、おいらに言われても知らないっちゅよ!!」

 

 

マジェコンヌはワレチューに掴みかかりガクガクと身体を揺らす、かなり苛立って

いる様子だった。

 

 

「真司…!」

 

「まさか…真司がそこまで…」

 

「すごい…」

 

「真ちゃん…」

 

 

ネプテューヌたちは驚いた、真司がたった一人にもかかわらずモンスターの群れを

退き倒していることに。今彼女たちの眼には希望の色が見えた、しかし…

 

 

「っ!反応がロストしたっちゅ!」

 

「え…そんなっ!?」

 

「ふう…漸くか、手こずらせおって」

 

 

反応がロスト、それは真司の身に何かが起こったことを意味していた。ネプテュー

ヌたちは一気に絶望的な気持ちになる、その表情を見たマジェコンヌは満足そうに

高笑いした。

 

 

「アーッハッハッハ!!どうだ、お前たちが信じた人間もごらんの通りに消えた!

結局はか弱い人間だったな!!」

 

「マジェコンヌ…!!この…!!」

 

「てめえ…!!潰す!!絶対にぶっ殺す!!」

 

「私の弟を…笑いましたわね…!!」

 

 

怒りの目を向けるも今のマジェコンヌには負け犬の遠吠えにしか見えない、悔しさ

でいっぱいになる…

 

だがその時だ…

 

 

――ぁ

 

 

「ん?なんだ?」

 

 

声が聞こえる、遥か上空から…

 

 

「こんな場面、どこかで見たことあるような…」

 

 

――ぁぁぁぁ

 

 

「ぶっちゃけかなり覚えがあるわ…」

 

「右に同じく…」

 

「私もですわ…」

 

 

――ぁぁあ!

 

 

「な、なにい!?」

 

「なんかこっちに来るっちゅ!?」

 

「「「「真司(真ちゃん)!?」」」」

 

「わああああああああああああああああああああああああああ!?」

 

「ごふう!?」

 

 

真司が思いっきりマジェコンヌにぶつかり転げ落ちる、そして岩場に身体をぶつけ

漸く止まることが出来た。

 

 

「ぐおお…痛い…え?ネプテューヌ!」

 

「真司!!」

 

「ノワール!ブラン!ベル姉も!!無事だったか…よかった…」

 

「真司…」

 

「貴方も無事でよかったわ…」

 

「真ちゃん!お怪我は無くて!?」

 

「うん、大丈夫…」

 

 

真司は安堵の表情を浮かべる、それはネプテューヌたちも同じだった。互いの無事

を確認し合い安心する。

 

 

「おおお…わ、私にぶつかっておいて無視とは…いい度胸だな?」

 

「え…?あ、お前!あの時ネプテューヌたちのところにいたやつ!!」

 

 

声をかけられた真司はその姿を見てハッと気づく、マジェコンヌは真司の反応にニ

ヤリと笑みを浮かべ話し始めた。

 

 

「私の名はマジェコンヌ、小娘どもg「おいらの名はワレチュー!ネズミ界ナンb」

ええい!!なんでお前はいつもいいところをお前は持っていくのだ!!」

 

「…(汗)」

 

 

突如割り込んできたワレチューと喧嘩を始めるマジェコンヌ、真司はどんな反応を

すればいいかわからなかった。とりあえず真司は話を進めようと声をかける。

 

 

「とりあえず…お前を倒したらネプテューヌたちは助けられるということでいいん

だな?」

 

「この…!ん?お前が私を倒す?くくく…アーッハッハッハ!お笑いだな!お前ご

とき人間が私を倒せるとでも思っているのか?」

 

 

マジェコンヌは笑い出す、真司が自分に勝てるはずはない…そう思ってるのだろう。

だが真司は真剣に、そしてキッとマジェコンヌを見据えて話し出す。

 

 

「倒せるなんて思ってない、俺はネプギアたちに比べて弱いからな」

 

「ふん!だったら…「だけどな!」あ?」

 

「俺が弱くても…何もできないとしても!それは俺が戦わない理由にはならない!

敵陣のど真ん中にまで来ちまったんだ…今ここに俺しかいないなら、やるしかない

だろ?」

 

 

モンスターの撃ち漏らしをネプギアたちに任せてしまう…それだけが心残りだ…

 

そう思う真司、だがこの場に飛ばされてしまった以上…やるしかない!!

 

 

「よく吠えるな、異世界から来た人間は生きが違うということか?」

 

「っ!なんでお前が俺が異世界から来たって知ってるんだ?」

 

「女神どもが教えてくれたよ、お前が起動させたCD-ROMのことを。それを作った

のはこの私だからな」

 

「なに!?」

 

 

マジェコンヌの言葉に真司は驚愕した、自分がこの世界に来た理由が目の前にいる

人物が関係していることに。

 

 

「でもまさかお前のような人間が召喚されるとは思わなかったがな、正直拍子抜け

してしまったよ」

 

「…」

 

「話は終わりか?なら…女神ともどもあの世へ送ってやろう!」

 

 

マジェコンヌが光だす、禍々しく黒い光に包まれた。光が消えその場には…

 

 

「安心しろ、なるべく苦しませずに殺してやる」

 

 

まるで女神化したネプテューヌたちのような…禍々しい女神のような姿のマジェコ

ンヌが立っていた。

 

 

「真司!逃げて!!」

 

「…」

 

 

ネプテューヌは真司に叫ぶ、だが当の本人は目を瞑ったまま動こうとしない。

 

 

「なにやってるのよ!!」

 

「真司…!早く逃げて…!!」

 

「真ちゃん!!」

 

 

ノワールも、ブランも、ベールも。真司に逃げるよう訴えかける、そして真司はゆっ

くりと口を開き話し出した。

 

すごく、落ち着いた様子で…

 

 

「俺はお前に感謝しないといけないな…」

 

「なに?」

 

 

マジェコンヌは真司の言葉に顔をしかめた、何故真司がマジェコンヌにお礼を言うの

か…?

 

 

「お前がそのCD-ROMを作らなかったら俺はこの世界に来れなかった、ネプテューヌ

にも…ノワールにも…ブランにも…ベル姉にも会えなかった。それだけじゃない、こ

の世界のみんなとも会うことはなかった、だから…ありがとう」

 

「真司…」

 

「だからこそ…」

 

 

真司はゆっくりと目を開く、その目は金色に…神聖な光を放ち輝いていた。

 

 

「俺はみんなを死なせない、お前を倒してみんなを救う!これからもみんなと一緒に

笑い合うために!」

 

「ふん!貴様なんぞに私が倒せるわけがない!」

 

「倒せる倒せないんじゃない、倒さなきゃいけないんだ!」

 

 

真司はナイトストライカーをコールして構える。

 

 

「俺の全身全霊をもって…お前を倒す!!」

 

 

今ここに、戦いの幕が切っておろされたのだった…

 

 

 




ついに女神化したネプギア!次回からは他の妹たちの女神化、そして真司とマジェコンヌの戦いを期待しておいてください!!

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