せっかく転生したのなら楽しまなきゃ損でしょ   作:黒ウサギ

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タユタマ知ってる人が多くて嬉しい限り。SS書く日も近いなこりゃ・・・・・・



二十四話 新生活と南の島でしょ

鵺と一緒に家族寮に住むことになって未だ二日目

二日しか経っていないわけだが案外簡単に共同生活に慣れた。鵺はこう見えて賢くこちらが教える知識をスポンジの如く吸収していく。なので電気ガス水道の使い方も完璧常識も完璧、何この子手がかからなくて俺の威厳が・・・・・・

ここで問題が一つ発生した、鵺の容姿である。見た目がパーフェクトに幼女なので娘ですと通そうとしたが流石に無理がある、如何したものかと考えていると鵺が光った。比喩ではない

光が収まるとそこには14歳ほどの姿に変身した鵺の姿が・・・・・・わけがわからないっ!

話を聞く限り鵺は幻術が最も得意らしくその姿も幻術による物だという、試しに頬を触ってみると柔らかいし伸びがいい・・・・・・違うそうじゃない

確かに普通に触れるし幻術だとは気づかないだろう。ということで今度は親戚の子を預かってますスタイルで行こうとしたのだがここでまた問題が

年齢が14歳というわけなのだがそうなると学生ということになる、これについては学園長にすべて任せた結果3-Aに転入する形となった。まぁそうだよね、あの魔窟なら鵺がいても大丈夫だよね

まぁ別の問題は年頃の娘っ子と同居するという状況に俺の理性がリミットブレイクしかねないってとこなんだけど・・・・・・。そこはゆかりんに理性の境界をいじってもらって賢者モードに強制的になることでなんとかなった。ゆかりんが境界をいじったので自分の意思では解除できないことになっている

 

 

五月九日

 

八日に鵺を3-Aに転入させた次の日。ネギ君は未だ落ち込んでいるご様子、アスナちゃんとの仲直りが上手くいっていないのだろう。カモを捕まえて話を聞いてみたところ入浴中に召喚してしまいタカミチにそれを目撃されて更に怒らせてしまったということ。・・・・・・乙女的に辛すぎるだろ

朝のHRも終わり一度職員室に戻り教材を取ってこようと教室を出ると鵺に捕まった

 

「委員長とやらに南の島に誘われたんじゃが・・・・・・お主も来ぬか?」

 

なるほどまた俺ははぶられたのか、そろそろ泣くぞ・・・・・・

 

実際は子供のネギ先生ならともかく大人である神楽先生を誘うのは少々恥ずかしいので躊躇っていたというのが現実。だけどそんなの知るはずもなく彼はまた心に深い傷を負ったわけである

 

委員長が許可を出すなら俺もついて行くよと告げると、鵺は一目散に委員長の元に走り出し・・・・・・

満面の笑みで許可を得たぞ!と戻ってきた。やばい可愛い・・・・・・

 

授業をさっくりと終わらせ今度は帰りのHR、時間が進むのは早いものである

なので帰りのHRもバッサリと終わりまた鵺がこちらに駆け寄ってきた

 

「大変じゃ悠斗!儂水着持ってないぞ!」

 

まぁ時期が時期だし、先ず今まで水着なんて必要なかったんだろうしね

買いに行こうにも時期はずれである。探せば初夏を先取りしすぎたお店があるかもしれないが

 

「どうしたものか・・・・・・」「どうしたもんかの・・・・・・」

 

二人してグヌヌしてると委員長が不思議そうに近寄ってきた

 

「お二人共どうかしましたか?何か真剣に悩んでいるご様子でしたが・・・・・・」

 

「いや何、海に誘ってもらったのはいいけど水着がないなって話になってだな」

 

「時期が時期じゃから水着が売っているとも思えぬしどうしたもんかの・・・・・・と」

 

「それでしたら水着はこちらで何着かご用意させていただきますわ」

 

あなたが女神か。さすがお嬢様こういう時の金の使い方が豪快である

 

「ですので神楽先生、またいずれ例のモノを・・・・・・」

 

例のモノとはネギ君の写真である。以前取引してからまたちょくちょく買い取ってくれるのだ。今回は水着と交換という形になるがいいだろう、特上の写真を用意してやる

 

水着問題も解決しご機嫌の鵺を宥め部屋で落ち合うことに。この後鵺の買い物に付き合う予定なのだ。渋谷とやらに言ってみたいと言われた時は胃がズキズキと痛み出したがしょうがない

 

 

部屋で落ち合い着替えてからスキマを開く、ゆかりんを見て鵺が嫌悪感満載の視線で睨んでいた。ゆかりんは過去の事を何時までもグチグチと・・・・・・と呆れたように言っていたが俺は知っているぞ。毎晩どうしたら仲良くできるか酒を飲みながら考えているということを・・・・・・この前藍から聞いたからな!

 

スキマを潜り渋谷に到着。鵺がお上りさんのように目を輝かせていて和んだ

 

「悠斗、アレはなんじゃ!何やら甘い匂いがするぞ!」

 

というので指差す方を見てみれば・・・・・・何時ぞやのゴーヤクレープを販売していたお店じゃないか。しかも結構客が並んでる所を見ると地味に人気があるというのか・・・・・・っ

鵺に急かされて並ぶことに、メニューを見て目を輝かせているところを見るとまだまだ子供だなと思える。

鵺は始めてということなのでチョコバナナクリームを選択、俺は苺カスタードを購入し食べながらショッピングを楽しむことに

見るもの全てが楽しいのだろう、終始目を輝かせている鵺を見てるとこっちが和まされる。

気がつくと日が沈み、手には大量の荷物が握られていた。いつの間に・・・・・・。財布を鵺に渡して好きなものを買ってもいいよと言ったのだが、だが・・・・・・

 

「10人いた諭吉さんが8人の野口さんに変わってます。どういうことでしょうか・・・・・・」

 

限度ってもんがあるじゃんよ!買いすぎだバカタレ!

怒ると鵺も流石に買いすぎたと思っていたのか素直に謝ってきたので許す事にしようじゃないか

決して上目遣いに屈したとかそんなやましいことではない

 

 

 

 

5月10日

 

委員長曰く「ネギ先生が元気なかったので招待した」とのこと。鵺を呼んだ理由は「是非ともこれを機に交流を深められたら」とのこと。元々はそんなに招待するつもりはなかったらしい

らしいと言うのも今この状況を見れば納得できる。クラスの大半ついてきてるじゃんかオイ

これにも委員長は思わず苦笑い・・・・・・どころではなく声を荒げ何故貴方達までいるんですかー!と憤慨している。委員長頑張れ超頑張れ・・・・・・

 

どうやら朝倉と腐ったお方に情報が漏れたらしい、まじ頑張れ・・・・・・

 

「着替えて来たぞ!」

 

と声に反応し振り返ると、黒のビキニに身を包んだ鵺がいた

似合ってると言うとニヘラと頬を緩ませ海に飛び出そうとしたところを糸で絡め取る

 

「何をするか!」

 

「海が嬉しいのはいいから落ち着かんか。まずは準備運動からだ」

 

準備運動もせずに海に飛び込もうなんて自殺行為に等しい。ちゃんと体を解さないと足を痙ったりと危険がいっぱいなのだ

二人揃って準備体操をしているとアスナちゃん達も遅れてやってきた。こちらは招待などではなく半ば無理矢理連れてこられたご様子

 

「えへへー、先生どう?うちらの水着姿。惚れ惚れした?」

 

腐がウフーンとポーズを取るが今の俺は理性をいじっている賢者であるぞ貴様なんぞの肉体に欲情するほど青くない

適当にニアッテルネーとあしらい、鵺を海に送り出す。一応俺は保護者としてここについてきているのであまり羽目は外せない。外していいんだったら海に飛び込むのだが・・・・・・

 

「もがっ!?」

 

とネギ君の叫び声が聞こえたのでそちらを見るとマシュマロに挟まれていた。さすが名波ちゃんビックバンおっぱいは伊達じゃない

それを見て委員長と桜子ちゃん、それに腐までもがネギ君をマシュマロに包み始めた

ネギ君が「マシュマロ地獄ー!」と叫んでいるが天国の間違いだろうJKとだけ胸の中で答えておく。鵺の名波ちゃんを見る目に殺意がこもり始めたのは内緒だ、大丈夫だからお前も需要がある体だから・・・・・・。余談だがこのイベントを機に鳴滝姉妹と鵺の親交が深まった気がする

 

ネギ君を助け出しパラソルのしたで寝かせることに。鵺は浮き輪に乗り波に揺られて気持ちよさそうにしている。和みますわぁ・・・・・・

 

少しするとネギ君が目を覚ました。クーラーボックスから飲み物を取り出し渡してあげる

 

「ありがとうございます」

 

そう言うと蓋を開けて飲み始める。南の島暑いもんねそりゃ汗もかくし喉も乾くか

飲み終わると少し散歩してきますと言い残しどこかに行ってしまった

 

俺も泳ぐかなとよいしょと立ち上がると朝倉と柿崎ぃぃぃぃに声を掛けられた

 

「先生が私のこと呼ぶときってなんか悲しみに満ちてる気がするんだけど」

 

「気にするな、今度ステーキ奢ってやるよ・・・・・・」

 

「何でそんなに優しいの!?」

 

逆に怖いよ!とまで言われてしまった

 

「それで何か用か?俺はこれから鵺と波に揺られてのんびり過ごす予定なんだが」

 

「その鵺ちゃんなら既に鳴滝姉妹によって連れ去られてったよ」

 

鵺ェ・・・・・・。まぁいい交友を深めることは良きことだ

 

「それで先生今暇でしょ?私たちにオイル塗ってよ♪」

 

ハラリと紐を解き上の水着を取る二人。ふっ甘いな、理性は確かに賢者だが俺の下心はちゃんと別に存在している、この意味がわかるな

 

「先生鼻血出過ぎでこっちが心配するレベルなんだけど・・・・・・」

 

「安心しろ、これは下心だ」

 

「下心がその量とか先生の頭の中を今度は心配するよ!?」

 

ダクダクと鼻血が止めどなくあふれる。そろそろ意識がやヴぁい

気合と根性で鼻血を止めなんとか持ちこたえる

 

「それで先生オイル塗ってくれる?」

 

髪をかきあげ背中を晒してくる朝倉と柿崎ぃぃ「もうそれやめてよ!」本気で懇願されてしまった。まぁオイルぐらい別にと二人に寝転ぶよう指示し手でオイルを温めて触れる

 

「言っておくけど上とか下に手が滑る可能性が非常に高いけどそこは自己責任な」

 

「上とか下って何!?先生ちょっとタンマぁ!」

 

「いいのかい?そんな立ち上がろうとして、さくらんぼが見えちゃうぞ?」

 

「え?ひゃっ!」

 

無理に立ち上がろうとしたので朝倉のさくらんぼが見えかけた。一方柿崎は彼氏持ちの余裕なのかそれぐらいで動揺したりしないわよと余裕の表情

それはそれでつまらないので指圧で攻めると苦悶の声を上げて抵抗する。暴れるな、手が滑るから(迫真

 

数分後そこにはピクピクと痙攣を繰り返す二人の姿が!

やましいことは決してやっていない。指圧で攻めつづけた結果だ。俺は悪くぬぇ!

 

「呼んだかの?」

 

「呼んでないよ」

 

トテトテと近づいてきた鵺の頭を撫でて二人を放置しパラソルに戻ろうとして

 

「ひいいいいいぃいぃぃぃいいいいー!」

 

ネギ君の叫び声が聞こえた。あれか仲直りイベントの序章か

パラソルに戻り視力を上げて海を見るとネギ君がサメに囲まれている。鵺が頑張って見ようとしていたので双眼鏡を手渡すとキャッキャと喜んでくれた。可愛い

ご存知のとおりサメの中身は古菲と村上ちゃんなので俺は落ち着いてクーラーボックスからチューハイを取り出し

 

「先生飲んでる場合じゃないでしょ、助けに行ったげて!」

 

と缶をひったくられると同時にパラソルから追い出された。おのれ朝倉先程の恨みかぁ!

ニヤニヤと笑っている朝倉にデコピンをしてから海に飛び込むことに

泳いでいる内にネギ君に近づいて来たのだが古菲に遊ばれているご様子。サメが拳法使うとか時代先取りしすぎ・・・・・・

 

「ネギィ!」

 

ん?と後ろを見るとアスナちゃんもこちらに泳いできていた様子

 

「アデアット!!」

 

え、ちょっと待って!俺もいること忘れないで!!

 

「このォ・・・サメなんかぁああああー!!」

 

――ブンッ!!

 

とハマノツルギを振ると海が割れサメもろとも俺も吹き飛ばされる

ネギ君は無事に救助され、古菲と村上ちゃんも砂浜に到着。俺はというと思いのほか高所から叩きつけられたので痛みで動けず暫く海を彷徨うことになりました。後で覚えてろよ朝倉ァ・・・・・・


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