修学旅行四日目、旅館に戻るとストリップを繰り広げていたという式神をせっちゃんが回収し入れ替わる
しかし眠い、四日目も自由行動との事なので少し寝させてもらうとしよう
自室に戻り瀬流彦先生に事件の全容を伝えて仮眠を取ることに、布団に入るとほら、睡魔がすぐに襲ってきて・・・・・・
「――殺気ぃ!」
おかしいこの起こされ方二日前にもやられた気がする
枕を見ると今度は刀が突き刺さっている・・・・・・せっちゃん?
犯人は桜咲刹那、容疑を認めており今後は被害者男性との関係を調べていきたいと思います
こんなニュースが頭をよぎった、というかなぜせっちゃん?Why?
話を聞けば羽のことを黙っていて欲しいとのこと、今更羽があろうがなかろうが周りの態度が変わることはないんじゃないかと思うが・・・・・・
取り敢えず不安そうにしてたので承諾、それじゃあ俺は寝るからと再び布団に入ろうとしたところネギ君達が襲来。ざけんなふぁっきん
お前らは本山で少し仮眠を取れたかもしれんが俺は旅館に帰ってきてから学園長の報告に時間を取られて寝不足なんだぞと、言いたかったけど子供相手に大人気ないことはエヴァちゃんと違ってしないので黙っておくことに。さよなら布団・・・・・・
朝倉が班別の記念写真を撮るため手伝って欲しいと言っていたので一秒もかからず了承。そういうことなら手をかそうじゃまいか。写真撮影を俺が手伝っている間ネギ君達は観光に行くらしい。後で覚えてろよお前たちのアホ毛むしり取ってやる・・・・・・
まずは四班からということなので四班の部屋に向かおうとしたら引き止められた、部屋に行くんじゃないの?
曰く「旅館の部屋で写真を撮っても芸がない」とのこと。ならばどこでと思ったが現在四班がいる場所で撮るらしい
スキマを開いてと頼まれたので開く、場所はどこよと聞くと露天風呂とのこと・・・・・・露天?風呂?待て待て待てと思ったが時すでに・・・・・・露天風呂を思った瞬間すでにスキマは開き朝倉はそこから外に出ていく
露天風呂には当然裸の少女が5人集まっており・・・・・・落ち着け俺、確かに3-Aの面子は大人っぽかったり成長が早かったり中学生に見えないが未だ子供だ欲情するにはまだ危ない・・・・・・
目を瞑り座禅を組んで精神を落ち着けていると朝倉が戻ってきた、その顔から察するに良い物が取れたらしい。携帯に送っておくと言われたのでしょうがないけど、本当にしょうがないけど保存しておこう
次は三班、どこにいるのかと聞いてみたところ着替え中とのこと。なるほどさすがにそこはスキマで行くような場所ではない。部屋の前で朝倉を見送り廊下で待機しておく
パシャッ!とシャッターの音が聞こえる、撮影が終わったのだろう。部屋から勢いよく飛び出す朝倉と追いかけようと飛び出してきた千雨ちゃんと委員長が・・・・・・
「な!?先生なんでここに・・・・・・!?」「見るんじゃねー!!」
下着姿で廊下に飛び出してきた委員長と千雨ちゃんの拳により意識は刈り取られた
「おかしい三班の記憶がない・・・・・・」
記憶がないし頭も痛い、ぶつけたというよりも殴られたような痛みが・・・・・・
思い出せないなら重要なことじゃなかったんでしょと朝倉が言うので多分そうなのだろう、次は二班である
二班も部屋にいるらしい、結局半分が部屋での記念写真になりそうだ・・・・・・はて、半分?二班とあとは・・・・・・ぐっ頭が・・・・・・
二班の部屋に入ると肉まんの匂いが鼻腔をくすぐる。「先生もいかがですか?」と五月ちゃんが勧めてきてくれたのでお言葉に甘える事に
・・・・・・コンビニの肉まんはもう買わないことにしよう
肉まんを食べ終わり部屋から出る。あれ、何しに来たんだっけ
お次は一班、廊下で何やら騒いでいたところを発見、近寄ろうと歩き出すと何かを踏んづけた感触。はて?麻帆良の制服・・・・・・どういうことなの?
見れば鳴滝姉妹がチア三人組により強制的に着替えさせられ、着物を着ていた。顔は真っ白・・・・・・
なんかこれまでの記念写真で一番まともな気がする、双子が消してくれと頼んでいたがさすが朝倉華麗にスルー。そこに痺れるry
あと撮ってないのは五班と六班なのだが一緒に行動しているとのこと、スキマを開き朝倉を放り投げて合流する
どうやらこれから長さんとの待ち合わせ場所に向かうらしい。帰っていいと聞くと笑顔で駄目ですと返された。何故?
長と合流しネギ君の父親、サウザントマスターの隠れ家に向かう
正直何故俺まで行かなければならないのかと疑問を感じざるを得ないが大人らしくスルーしておこう
道中長がこちらを意識していたが無視、もしそちら関係の意識だったと思うとゾッとする。さすがにそれはないか・・・・・・
ネギ君が長からサウザントマスターの話を聞いている間俺は本を手に取り読んでみる。うん、ギリシャ語読めねぇ・・・・・・
何か読める本はないのかと探してみたがほとんどがギリシャ語やあちら側の世界の文字だったので俺には理解できなかった
長の話が終わり朝倉が記念写真をここで取ろうと言い出す、五班六班の面々が一階に集まり写真を撮っている
「少し大丈夫ですか?」
いつもの調子でだいじょばない!と叫びそうになったがぐっとこらえる
振り返ると長がいた、貞操の危機を一瞬感じたがさすがに愛娘がいる場所で襲われないだろうと思う
「貴方は次元漂流者だとお義父さんに聞きました。それだけなら安心でしたが未知の力も使えるとのこと、木乃香に何かするなどということは・・・・・・」
ブワッと長の体から闘気が吹き出したがどこ吹く風で答える
「俺の周りが平和ならどうでもいい」
これが俺がこの世界に来て思ったことだ。自分の回り、今だと3-Aの皆が幸せに平和に暮らせるなら手助けでもしよう
もちろん学園長からは別途で請求をさせてもらうが・・・・・・
そう答えると長は納得してくれたのか笑いながら去っていった、俺の貞操セーフ・・・・・・
写真撮影も終わり、ネギ君がもう少しここにいたいと言っていたので各自自由行動開始になったのだが誰も動かない
図書館組はここにある本に興味を持ちネギ君達はサウザントマスターについて興味深々で長に訪ねている
エヴァちゃんは想い人の住処であったここがいいのだろう、出て行く気配が感じられない
今日の集合時間まで軽く五時間程残っている、暇である・・・・・・
「・・・・・・と・・・・・・い、・・・うと・・・・・・せい」
誰かに体を揺すられている、誰だ俺の眠りを妨げるものは・・・・・・
「あかん起きひん、そろそろ時間やのに・・・・・・」
「どけ近衛木乃香、この手の輩はこうするに限る」
木乃香ちゃんが起こしてくれてたのか、なら起きるかなと思ったらエヴァちゃんの声が聞こえた。この流れはマズイ
「――やはり殺気!」
ズドン!と先程まで俺の体があった場所を真っ二つにする勢いでソファが切り裂かれていた
多分俺に安息の地はない、しかし眠れたのでよしとしよう
「木乃香ちゃん起こしてくれてありがとね、エヴァちゃんは後で物理的にお仕置きね」
天国と地獄を見せてやる・・・・・・
「気にせんといてええよー、なんや新婚さん気分で楽しかったわー」
長の顔から表情が消えた
「はっはっは冗談がうまくなったじゃないか木乃香、どれ悠斗君少しお話しようじゃないか」
声は笑っているが顔が笑っていない、お話も多分なのは式のO☆HA☆NA☆SIだろう。死にたくないから全速力で逃げ出すとしよう
無事に逃げ出すことに成功したが一層疲れた気がする、ホテルに戻るとどうやら俺達が最後だったらしい
班員の確認と点呼を取り夕食に、京懐石に舌づつみうち改めて京都に来たんだなと実感
夕食後先生の時間帯との事なのでお風呂に入る、前回と同じくネギ君が先に入っていた。お風呂嫌いでも露天風呂は気に入りましたとのこと
背中を流し合い途中新田先生と瀬流彦先生も合流し、お互いを労いながら風呂を楽しむ
風呂から上がりしずな先生に入ってくるように伝える、一緒に入りますかと冗談を言われたが顔を真っ赤にして断る。冗談でも笑えねぇよ・・・・・・
しずな先生が風呂から上がり次第今度は生徒の番となる、一気に入ると露天風呂なのにスペースがアレな感じになるので二つに分けて入らせる
途中ネギ君が委員長に連れて行かれるといったハプニングもあったが割愛
就寝時間も間近になり先生の見回りも激しくなる、ネギ君は一人で見回りさせると連れ去られてしまうとの事なので俺が一緒に回ることに
「修学旅行は楽しかったかい?」
「はい、とっても!長さんから父さんの手がかりも貰えたんです!」
昔の父さんの話も聞けて楽しかったですよ!と若干深夜テンションが混ざりつつあるネギ君。子供に夜ふかしさせてはいけません
一先ず旅館を一周してきてネギ君を寝かしつけることに、部屋に送ると直ぐに寝息が聞こえて来た。さすがに疲れが溜まっていたのだろう
さて見回り再開と行きますか・・・・・・
その後見回りを続けたが終始大人しく、俺も部屋に戻って眠ることに。今から寝れば六時間はいけるはず・・・・・・っ
部屋に戻ると八つ橋片手にゆかりんが待っていた、足元にはビールの缶がいくつも・・・・・・
「いいじゃない、少し付き合いなさいよ」
俺がゆっくり眠ることができるのは麻帆良に戻ってからかもしれない・・・・・・
朝チュンというものをまさかこんな形で経験することになろうとは思ってもいなかった
隣には酔いつぶれて眠っているゆかりんと途中から巻き込まれた藍、しっぽもふもふできて僕満足
足元には大量の酒瓶、途中から買いに行くのが面倒になったのでスキマを自室に繋げ引っ張り出すことにしたのだ
ゆかりんは平均一二時間寝るらしいので多分起こしても起きないだろうと考え藍を起こす
ゆかりんを藍に任せ俺はゴミを片付ける、立ち上がると頭痛がしたので『あらゆる薬を作る程度の能力』で二日酔いの薬を作っておいたのでそれを飲む
一気に呷ると頭痛も取れるわ匂いも取れるわ自分でも効能にびっくり仰天
眠気を吹き飛ばすため部屋に朝風呂に
脱衣所に使用中の籠が見当たらなかったので誰もいない一番風呂を味わうとしよう
「ふぃ~」
と口から間抜けな声が漏れる、風呂というのはこういうものだ
ぼーっと湯船に浸かっていると誰かが入ってきたご様子
入ってますよーと一応声をかけてみるが返事はこない
まぁ返事しないってこはは他のお客さんかなと思いながら体を洗うために湯船から上がる
「「あ」」
声が重なった、入ってきたのは一般の方ではなく月詠。え、なんでと疑問に思うが取り敢えず前を隠さなければと慌てる
月詠はというと俺のナニを見てしまってから真っ赤になって固まっている
隠し終わったのがいいが、月詠の手からタオルが落ちてしまう
真正面からそれ見てしまった俺はなんというかすべてを見てしまったというか・・・・・・
「~~~~~~~~っ!」
悲鳴を上げなかったことを喜ぶべきか、この状況を喜ぶべきか
いっそのこと逃げ出そうかと思い
「・・・・・・見ましたね?」
月詠から声が掛けられる、そこでバカ正直にはいと答えてしまうところがなんとも俺らしいというか・・・・・・
「今度こそ責任取ってもらいますえ・・・・・・」
顔を真っ赤に染めてこちらを睨みつける月詠が可愛い!落ち着け、孔明の罠だ
冷静に考えろ、確か月詠は今長さんの所で捕まっているはずだ、となるとここに居るのは偽物か脱走してきた月詠のどちらか
取り敢えず返事は善処します答えておき念話で長さんに確認を取ったところ、フェイトについての情報を提供することで釈放となったらしい
フェイトの情報重要ですもんね・・・・・・、ということはここに居るのは本物ということになり・・・・・・
「せっちゃん一緒に流しっこしよな~」
「おじょ・・・・・・このちゃん流しっこってそんなっ」
「ほら馬鹿ネギ、アンタも一緒に入りなさい。どうせ入ってないんでしょ」
「ちゃんと入ってますよ~、露天風呂に毎日来てますよ~」
ネギ君達が入ってきた、せっちゃんが月詠に気がつき臨戦態勢を取る、ネギ君も同じ。アスナちゃんは木乃香ちゃんを背後に隠す形で守っている
「月詠、貴様まだお嬢様を!」
せっちゃんが声を荒げるが対する月詠の声は小さい
しばらくブツブツ言っていたがバッ!とせっちゃんに向き直り
「センパイのアホ~~!!」
と叫びながら出て行った。残された俺達は唖然としつつ、やはりというかアスナちゃんの手によって俺の意識は刈り取られた
目を覚ますと部屋にいた、ネギ君が運んでくれたらしい、魔法で。見つからなくてよかったね・・・・・・
朝食を済ませ最終日は午前中に麻帆良に戻る予定、なので朝食後は帰り支度をし駅に向かい新幹線に乗ることに
京都駅にてお土産の八つ橋と地酒と漬物を大量に購入しスキマにぶち込んでおく
ホームで点呼を済ませ各自先生が締めの一言を言っていく
「楽しかったかー?でも麻帆良に戻って部屋に戻るまでが修学旅行です。気を抜かないようになー」
と俺の言葉、先生それって遠足じゃないのーと桜子ちゃんから声が上がり笑いに包まれる
最後はネギ君が締めることになっているのだが、いたいた。少し離れた所にいるではないか
ネギ先生ーと呼びかけるとこちらに気がつき走ってこようとして荷物に足を引っ掛け転ぶ、なんとも締まらない最後になったなぁ・・・・・・
新幹線ではあれほど騒がしかった3-Aも静かなもので規則正しい寝息が聞こえてくる、ハシャギ疲れたのだろう
本音をいえば俺も眠りたいが自重しておこう、しずな先生が微笑ましいものを見たと言わんばかりに一点を見ているので俺も見てみる
そこにはネギ君とアスナちゃんがくっついて眠っていた
なるほどこれは微笑ましい、ネギ君の顔はやり遂げたと言わんばかりにスッキリしている
「お疲れ様ネギ君」
そう言いながら落ちそうになっているタオルケットをかけなおし、俺も自分の席に戻るのだった
というわけで修学旅行編終わりですいかがでしたでしょうか?
月詠が原作と違ったり千雨ちゃんが原作と違ったり月詠が可愛かったり月詠が私のよm(ry
キャラが原作と違うのは完全に私の趣味に走ってますのでご注意ください
次回は番外編です、今度はどこの世界に飛ばそうか・・・・・・