せっかく転生したのなら楽しまなきゃ損でしょ   作:黒ウサギ

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修学旅行一日目終了です
それよりもランキングだぁ!未だ載ってやがるぜヒャッホイ!
これも一重にこの作品を見てくれる皆様の御陰です。ありがとうございま!


十四話 修学旅行一日目終了でしょ

 

 

刹那Side

 

明日菜さんは敵の後鬼に足止めをくらいネギ先生は木乃香お嬢様を盾にされては魔法も放つことはできない

私がどうにかしなければ

そう意気込み疾走するが

 

「え~い」

 

間延びした声とともに私は弾かれた

なんとか受身は取れたがこの状況はまずい

受身に失敗した伏兵の太刀筋は神鳴流のものだった

まさか護衛に神鳴流剣士がついているなんて・・・・・・っ!

 

「マズイ・・・・・・っ」

 

口から漏れた言葉が心に重く響く。このままこの『月詠』とやらの相手をしていてはお嬢様はその間に連れ去られてしまうだろう

ならばと時間をかけずにこいつを倒そうとも思ったがそう簡単に行くはずもない

二刀から繰り出される小回りの効く連撃に戸惑い苦戦してしまう

 

――ジャリ

 

足音が聞こえた、そちらに視線を写す・・・・・・神楽先生?

そこにはネギ先生の補佐として副担任になった神楽先生が木刀を携えそこにいた

増援か?しかしどちらの?彼の詳しい素性を把握していない私は苦悩した。最悪の結果として関西呪術協会の増援の可能性だってありえるのだ

そんな私の心境を尻目に彼は準備運動を始めた

これには私も含め月詠もお嬢様を抱えている女も唖然とする、後鬼なんか完全に動きが止まってしまっている

 

「ご~ろっくしっちは~ち」

 

足を伸ばし終え準備運動完了と言わんばかりにその場で跳ねる

そして大きく屈伸したかと思うと・・・・・・

 

――そのままこちらに向かって斬りかかってきた

 

 

 

 

 

 

 

悠斗Side

 

 

月詠可愛いなぁオイ!あの雰囲気がなんとも言えない感じにさせてくれる!

・・・・・・ふぅ。落ち着け

見ればせっちゃんがかなり苦戦している様子で、アスナちゃんにネギ君も足止めされてると

んーここは一つプチ原作ブレイクと洒落こもうじゃーないか

修学旅行のお土産といえばもちろん木刀・・・・・・じゃなくてもいいんですけど。俺の手には旅館の売店に売ってあった木刀が握られている

取り敢えずとその木刀に『気を使う程度の能力』『主に魔法を使う程度の能力』『霊力を操る程度の能力』を用いてガンガン強化する

そして完成したのがこちら。霊力と魔力、そして気を纏った木刀は最早折れる事も欠ける事もないのではないかと思うほどだ

完成した木刀を携え俺は地面に降りる、その足音に反応したせっちゃんがなんとも言えない顔をしていたがスルー

まずは準備運動からねーとストレッチを開始するが周りの視線がすごい。皆固まってこっち見てるもん

 

「ご~ろっくしっちは~ち」

 

一通りストレッチを終え準備完了。屈伸をして身をかがめ・・・・・・

 

「――な!?」

 

力いっぱい跳躍し月詠に斬りかかった

 

「月詠!月詠!月詠!月詠ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!

あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!月詠月詠月詠ぅううぁわぁああああ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ!月詠たんの白の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!

間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!

あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!

あぁあああああ!かわいい!月詠たん!かわいい!あっああぁああ!」

 

※不適切な表現のため大幅カット

 

色んな意味合いで凄まじい気迫とともに斬りかかって見たが月詠がもう既に泣きそうな顔をしている。何故だ・・・・・・

しかしそんな顔してもだーめと更に斬りかかる、月詠も先程のことを忘れたかのように調子を取り戻してきているがまだ甘い

『剣術を扱う程度の能力』なめたらあかんぜよ

右手に構えた木刀を振り下ろす

 

「見よう見まね蒼波刃!」

 

木刀から圧縮された気の塊が月詠目掛け飛んでいく

それを二刀を交差するようにして防ぐが体制を崩す。SO☆KO☆DA

スキマから取り出したトンファーを一度構え放り投げる。ネギ君から「う゛ぇ!?」とすごい驚愕の声が聞こえたが気にしない

トンファーを放り投げ木刀を構えて月詠に駆け出す

 

「殺劇舞トンファー!」

 

トンファー流奥義の一つである。二刀で応戦してくる月詠の攻撃を交わして懐に飛び込む

そこからは木刀による乱打

はいーワンツーワンツーワンツーワンツー

もういっちょワンツーワンツーワンツーワンツー

らすといくよーワンツーワンツーワンツーワンツー

自分で言うのもなんだがやめたげてよぉ!月詠のライフはもう0よ!

乱打の途中で剣は吹き飛び、服も所々切れ、体のあちらこちらに裂傷と打撲が見受けられる・・・・・・やり過ぎた?

月詠は何か泣き始めたし、助けに来たはずの俺は眼鏡さんはおろかネギ君達にすら軽蔑の視線を注がれる

おかしいこんなはずじゃなかった・・・・・・『世界はいつだってこんなはずじゃない事ばっかりだよ!』とどこかの執務官も言っていた気がする

でもしかしこの状況は俺も気まずい、なのでお詫びとばかりに傷を治して上げる。『あらゆる薬を作る程度の能力』で作った万能塗り薬である

軽く手に取り傷に塗りつける「あっ・・・・・・んぅ・・・・・・」と、妙に艶かしい声が聞こえるが幻聴だ

塗り終わるとあら不思議。なんということでしょう・・・・・・先程まであんなに目立っていた外傷が今は一つもありません

月詠も泣き止みビックリした様子で自分の体を見回している

 

「正直すまんかった・・・・・・」

 

誤りながら頭を撫でる。前も言ったけどナデポじゃねーよ?これはあれだ女の子の頭って柔らかいし何かいい匂いがするしクンカクンカ・・・・・・

危ないまた狂うところだった。見れば月詠は下を俯きながらプルプル震えている。そんなに俺に触れられるのは嫌だったのか・・・・・・ふぁっきん

まぁ取り敢えず月詠は対処完了。木刀も用済みになってしまったので格好よく空中に放り投げる。落下してきたのをスキマで受け止めるって寸法よ・・・・・・

あーらよっと投げると

 

「おいどこに飛んでいく」

 

ノーコンにも程があるというレベルで後方に飛んでいった「ギャン」何か声が聞こえたが気のせいだろう。そっとしておこう

まぁ見えなくても回収はできるのでゆかりんに頼んでおく

そして見れば眼鏡さんもやられているではないか。『秘剣・百花繚乱』てら美しす

 

「覚えていなはれー!」

 

なんというかお決まりな叫び声を上げて月詠を抱えて眼鏡さんは逃げていった。あかんて真っ裸でそんな体制見えるって・・・・・・

木乃香ちゃんに薬を使うとかなんとか言ってたとカモが言っていたのですぐさま駆け寄る

よしちゃんと服は着て・・・・・・違うそこじゃない。しかも着てないし、ネギ君が上の着物貸しただけだし

なんかせっちゃんが照れながら木乃香ちゃんと会話しているのを慈愛に満ちた目で見守る、これが青春か

せっちゃんが逃げ出してしまったのでこの場は解散ということに。せっかくだから俺がスキマで送って差し上げよう

ん?木乃香ちゃんに対する秘匿?俺には関係ない。まずこれ魔法じゃないからな!

 

無事に旅館に送り届けてそこで解散。ネギ君とアスナちゃんは疲れていたのか部屋に戻ってすぐ寝ると言っていた

俺も部屋に戻って寝ますかねーと思い戻ろうとしたが服の裾を掴まれる

ん?と振り向けば木乃香ちゃんが掴んでいた様子。あかんてせめてちゃんと服を着てからじゃないと・・・・・・

 

「せんせー、うちせっちゃんに嫌われてもうたんかな・・・・・・」

 

俺の意図を汲んでくれるはずもなく話が始まってしまった、話の内容はすっごいシリアスそうだけど俺の脳内は違うことでいっぱいです

ネギ君が貸した服から見える肌が白いなとか

豊かに膨らんだ服の上から見える双丘が結構大きいなとか

足がスラッとしていて綺麗だなとか

いかんいかん平常心平常心色即是空色即是空

 

「そんでうちはどうすればええんやろ・・・・・・」

 

煩悩と戦っているうちに木乃香ちゃんの話が終わっていたでござる

多方せっちゃんと仲直りするにはどうすればいいのかって話だろう

となれば俺から言えることは一つだ

 

「押してダメなら押し倒せ!」

 

ぽかんとした顔の木乃香ちゃんも可愛いね!違くて・・・・・・

要するにせっちゃんは木乃香ちゃんの家柄とか木乃香ちゃんのお父さんに受けた恩義とかその他諸々でこんな態度を取っているということを簡単に説明する

 

「そうやね・・・・・・うちもっと頑張ってみる!」

 

木乃香ちゃんがやる気に満ちております。元気が戻って何よりです。でもロビーで叫ばないでください、誰か人がきたら大変です

幸い誰も来なかったので俺が教え子を半裸にさせ旅館内を連れ回しているとかそんな悲惨な噂が立つことも無かった

もし見られていたらと思うとゾッとする状況だなコレ・・・・・・

 

「ほななー」と何処かのんびりとした、それでいてやる気に満ちた別れ声を受け俺も部屋に戻る。さすがに疲れたよパト○ッシュ

部屋に戻り瀬流彦先生に事情を説明し、日中に奪った酒をゆかりんと霊夢の三人で飲みながら愚痴を交わし修学旅行一日目は幕を閉じた


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