biohazard supplementary biography”NT” 作:ナッツガン
しかし、まだ語っていない話がある…
さあ、話を語ろうか…
キャラクター紹介
オリジナルキャラクター
ベルトウェイ・シュターナー…シリーズ全体を通した主人公。体に“NTウイルス”を宿した男。アンブレラの実験によって大切なモノを失ってしまった。当初はまた失う事から、新たな関係を結ぶ事を拒み続けてきた。ジルを初めとして、色々な人達と出会った事で失ったモノの代わりを手に入れた。オリジナルイレブンの一人で、二代目代表を務める。強靭な肉体と頭の良さ、ウイルスを通した再生能力を持っている。一見、最強にも見れるが、タイラントやネメシスと言ったタイプのBOWにめっぽう弱い。一作目の途中でジルと付き合い、結婚した。今作では彼の私生活や、一作目では語られなかった戦いが語られる。
バロク・シン…アンブレラの元研究員で、ベルトウェイの実験を行なった本人。実はスペンサーの指示で動いていた。あらゆる事件を裏で操っていた人物。“NTウイルス”を見つけた人間。
エル・ロージン…7章でヒロインを務めた人物。最初の任務で代表だったベルトウェイと共に行動した。死ぬ寸前でベルトウェイに助けられた。後半では『あいつ』と組んでいた。
あいつ…8章の後半で名前が登場した人物。経歴などは一切不明になっている。唯一分かっている事は、ベルトウェイの兄弟で、彼も体に“NTウイルス”を宿している事である。
原作キャラクター
ジル・バレンタイン…シリーズ全体を通したメインヒロイン。原作で主人公を務めた人物。ベルトウェイと後半で結婚することにした。後半ではベルトウェイ組んで行動する。かつては『スターズ』に所属していた。クリスとはその時からのメンバー。ベルトウェイとはアンブレラ事件の後、約一年後に出会った。
エイダ・ウォン…シリーズ全体を通したメインヒロイン。謎の企業スパイで、主人公とは私生活でも付き合いがある。仕事柄これ以上の付き合いに発展するつもりはない。主人公からの仕事にも真剣に付き合う。彼女の事を知っている人物は少ない。
レベッカ・チェンバース…テラセイブに所属している女性。6章でヒロインを務めた。ベルトウェイにとって人生の転換期になった人物。私生活でもそれなりに付き合いがある。
クレア・レッドフィールド…ベルトウェイがアンブレラ事件に直後に出会った女性。エイダとである切っ掛けにもなった女性。今作では彼女がヒロインを務める回も…。
レオン・S・ケネディー…原作での主人公の一人。アメリカ合衆国の優秀なエージェント。ベルトウェイとは仕事柄、よく接触していた。アンブレラ事件の生き残り。
クリス・レッドフィールド…原作での主人公の一人。BSAAのオリジナルイレブンの一人で、エージェントから鎮圧部隊に移動した人物。その際にオリジナルイレブンの特権は捨てている。かつてはジルのパートナーであった時期もあった。
ピアーズ・ニヴァンス…クリスが隊長を務めたアルファーチームに所属していた。BSAAの将来を担う存在と言われていた。中国の事件で一命を取り留めたが、植物状態が続いていて、いつ死ぬか分からない状態。
クライブ・R・オブライエン…BSAAの初代代表。NGO『BSAA』の率いた人物。ベルトウェイ曰く、正義感の強い人物で、指導力もある。クイーンゼノビア号事件の責任を取ってBSAAの代表を辞任した。
オズウェル・E・スペンサー…アンブレラの創設者。ヨーロッパでは知らない者はいない有名貴族。アンブレラの最重要人物。ウェスカーによって殺されたかと思われたが、数年後にベルトウェイの前に現れた。
ジェイク・ミラー…原作で主人公を務めた人物。ウェスカーの息子で、ウイルスに対して完全な抗体を持っている。
用語
NTウイルス…アンブレラが極秘裏に実験していた際に発見した新型のウイルス。ベルトウェイの体内で発見された。どうやって生まれたかはいまだに不明。
Tウイルス…アンブレラが最初に開発したウイルス。このウイルス一つで、町一つが壊滅した。感染者は非感染者を襲う事で、感染を広げる。感染する要因は噛まれる事。ごくまれに抗体を持っている人間がいる。
Gウイルス…バーキン博士が開発したウイルス。このウィルスに感染した生命体(通称「G生体」)は、外的要因を必要とせず自発的な突然変異を続けるため、死ぬまで予測不能な進化を繰り返すようになる。繁殖能力も備えることによって、“胚”の植え付けによる繁殖本能にしたがって行動するようになり、知能も自我もほとんど失ってしまう
T-Veronica…アレクシア・アッシュフォードが開発したウイルス。ウイルスの適合者と非適合者の二通りが存在する。適合者は血液を発火させる事が出来る。非適合者は、自我が無くなり残るのは攻撃本能だけになる。
ウロボロスウイルス…始祖ウィルスの源泉である植物「始祖花」から生成させた完全な新種のウィルスである。このウィルスは人間の遺伝子に作用し、適合すれば投与された者の精神や外観を損ねる事無く知性的、肉体的な超強化を及ぼすが非常に毒性が強く、初期の頃は被験者をたちどころに死亡させてしまい効果の程を確認することすら困難を極めていた。しかし偶然にもウェスカーが捕獲したジル・バレンタインの体内にウィルスの毒性を弱める抗体を発見、そこからさらに研究が重ねられて遂に実用可能となる。
T-Abyssウィルス…T-ウィルスでも不十分だった水溶性の効果や異種間感染の範囲が増大されたことで、海水にウィルスを流して汚染する用法や海洋生物ベースのB.O.W.制作が更に容易なものとなった。そのため従来のウィルス兵器とは異なる「海洋性ウィルス」のジャンルで扱われる。
Cウイルス…ネオアンブレラのカーラが開発した新型のウイルス。始祖ウイルスから抽出した「DNAを変異させる特性」にT-Veronicaを組み合わせた「t-02」に、シェリー・バーキンから採取したG-ウィルスを合成させた事により、感染者は知能を保ったままの肉体の変異を可能としている。また感染者は変異の過程でサナギ化し一旦活動を停止するが、その中では更に激しい変異が繰り返されておりその後“完全体”となり姿を現す。また生命活動が停止した際は体が燃え上がり灰化する。C-ウィルスのCの語源は『Chrysalid』(サナギ)。
プラーガ…プラーガに寄生されると主導権はプラーガに移り、凶暴になるほか常人離れした怪力を持つようになり、寄生されていない外部の者を執拗に襲うようになる。また、生命力もケタ違いに高くなり、場合によっては頭部へのライフル弾の直撃にすら耐えうる。プラーガの卵を直接植えつけられた場合、成長しながら宿主の体をむしばみ、ゆっくりと症状が進んでいく。
アンブレラ事件…1998年に起きた洋館でのバイオハザードを切っ掛けに、ラクーンシティの壊滅までの事件の事。10万人以上の人物が犠牲になった。後にテレビ局などで事件が明るみになった。
BSAA…製薬企業連盟がアンブレラの不祥事に伴い、非難を逃れる為に作られた組織。私設レベルの組織から徐々に大きくした。アンブレラを壊滅させた組織。BSAAの創設メンバーの事を『オリジナルイレブン』と呼ぶ。
FBC…BSAAとの類似した理由からラクーンシティ壊滅後に、アメリカ政府によって組織された。2005年に起きたクイーン・ゼノビア号事件で長官である、モルガンの悪事が暴露された後、組織自体をBSAAに吸収された。
テラグリシア…地中海上に尽きられた人工島。2004年のバイオテロによって地図上から消滅した。これがBSAAとFBCの対立のきっかけになる。
クイーン・ゼノビア号事件…クイーン・ゼノビア号を切っ掛けに始まったBSAAとFBCによる戦い。
キジュジュ自治区事件…キジュジュ自治区で起きたトライセル社の一連の事件。この事件をきっかけに製薬企業連盟はBSAAの実権を失った。
イドニア内戦…イドニア共和国内で起きた反政府軍との内戦。反政府軍が新型ウイルスである“Cウイルス”を使った為、BSAAが内戦に参加した。
ネオアンブレラ事件…イドニア共和国を発端にし、中国の戦いまでの事件を総称する。
第1話「名の由来」
ラクーンシティに多くあるアンブレラ地下研究所の一つで、ベルトウェイは目覚めた。
彼がなぜこう名をつけられたのか、それは脱出する前日の出来事。
俺が捕まって何か月が経ったか分からないが、大体は戦闘訓練や知識を覚える毎日。
今日はまだ何もしていないが、何かあると考えた方がいいだろう。
そんな事を考えていると、自動ドアが開き数人の研究員と訓練された兵が現れた。
研究員の一人が俺の拘束を取る。
「今日は、BOWとの実践訓練を行ってもらう」
俺は黙って研究員の後に付いて行くと、大きな訓練用の真っ白な部屋にたどり着いた。
実験室のドアが閉まると、もう一つの大きなドアからハンター型のBOWが数体現れた。
地面から筒が上がると、ハンドガンと弾が用意されていた。
『それを使ってハンターと戦闘をしてもらう』
俺はハンドガンを受け取ると、ハンドガンを構えた。
室内に警報が鳴ると、ハンターが一斉に襲い掛かってきた。
俺はハンドガンの引き金を引き、ハンターをけん制する。
ハンターは俺の攻撃をうまい事回避すると、囲むように襲い掛かってきた。
俺は大きくジャンプして攻撃を回避すると、ハンドガンを使って攻撃する。
ハンターの内一体を倒す事に成功する。
俺は壁に張り付くと、壁にハンターが飛びついてくる。
俺は壁を蹴って飛んで逃げる。
ハンターは壁に爪を突き刺していると、俺はハンドガンでハンターを倒す。
ハンターは壁から離れると、連携で俺を攻めてくる。
『君の性能はこんなものではないはずだ!』
放送から俺に声が掛かる。
「貴様たちの言う通りにするつもりはない」
俺はハンターの攻撃を紙一重で回避すると、もう一度ハンドガンで攻撃する。
するともう一つの大きなドアからさらに多くのハンターが現れる。
『だったら君が本当の力を出せるようにしよう』
この数をハンドガンで倒すのは無理だ。
仕方が無い…本当の力を出すとするか…。
俺はハンドガンを捨てると、地面を蹴って走る。
目にもとまらぬ速さで走ると、三体のハンターを殺した。
壁に足をつけると、再び走り出す。
ハンターを殺して回る、俺の拳はハンターの体を貫通している。
出てくるハンターを一体一体確実に殺していると、最後のハンターを倒した。
『よろしい』
ようやく終わったかと思うと、大きなドアがもう一度開いた。
『最後にタイラントと戦闘をやってもらおうか…』
大きなドアから出てきたのは、巨人と言ってもいいのではないかという大きさの人だった。
『タイラントは、君の戦闘データを元に出来た存在だ』
タイラントは走りながら俺に近づいてくる。
しかし、そのスピードはかなりゆっくりしていて、俺を模範にしているとは思えないぐらいだ。
俺はタイラントから攻撃をしてくるのを待っていると、攻撃を回避してカウンターを喰らわせる。
タイラントは大きくこけると、俺はタイラントの頭に拾ったハンドガンで何発も撃ち抜いた。
俺は終わったと思い、部屋を後にしようとドアに近づくが、ドアは開かない。
「終わったぞ」
『……まだだ』
俺は後ろを向くと、タイラントが立ち上がっていた。
しかも先ほどとは態度がかなり違う。
拘束服のような服は無くなり、心臓のようなものが露出していた。
『さあ、戦ってもらうぞ』
タイラントは大きく発展した爪を、俺に見せつけるように近づいてくる。
タイラントが走ってくると、俺はタイラントの攻撃を回避して、タイラントの頭を蹴る。
タイラントは壁に強く激突すると、なんでもないように立ち上がる。
大きく発展した爪が壁を切り裂いてしまう。
俺はその姿を見ると、もっと早く動く。
『どうした?その程度では死んでしまうぞ』
「黙っていろ」
タイラントの体を何度も殴るが、タイラントはそんな攻撃など聞かないように、攻撃を続けた。
爪を使った攻撃を何度も回避しながら、俺は攻撃を続ける。
突如部屋に間に大きな壁が出来る。
『そこまでだ!』
ドアから男達が現れて、俺を連れて出そうとする。
俺は黙って研究員に付いて行くと、俺の拘束部屋にはここの研究所の所長が待っていた。
部屋の中を所長だけにすると、所長は俺に話しかけた。
「君の正式な配属先が決定しそうだ」
所長は一つの書類を眺めながら俺にそう言った。
「アンブレラには二つの部隊が組織されている」
書類の一つを俺に見せる。
「一つは傭兵を中心に組まれた、『UBCS』。ウイルスの鎮圧を目的にされた部隊だ。訓練されている部隊の為、実戦経験も豊富」
もう一つの書類を俺に見せる。
「もう一つの部隊は、主に表ではできない汚い仕事などを主にしている部隊で『USS』と呼ばれている。こっちがお前が所属する予定のある部隊だ」
そう言うと所長は俺に見せる書類を片付けて俺に説明する。
「お前の所属する予定のある部隊は、ウルフパックと呼ばれている。少し前の任務で失敗してしまった。近々任務についていた人間をかたずける予定があるらしい。お前はウルフパックの補充要員として選ばれている」
俺は黙って席に座ると、所長に言ってやった。
「入らん」
「それもお前の意志じゃ。しかし、お前の名前は既に決定している…」
俺はその時、既にうとうとしていて聞いていなかった。
「お前の名前は…ベルトウェイ。これはウルフパックの工作兵の名前をそのままとっておる。そして姓は…シュターナー。これは、儂の姓じゃ…」
これは始まりまでの物語…
次回予告
『クレア・レッドフィールド』
『私生活』
感想待ってます!