流星のロックマン×ポケットモンスター   作:中2病人間M

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出現!!電波ウイルス

次の朝。

 

 

『ピカッ……ピカピ!!』

 

 

ピカチュウはサトシを起こそうと一生懸命揺らしていた。

 

 

しかし、サトシは全く起きる気配がなくそんな姿を見ていたサトシのママはピカチュウに指示を出したのだ。

 

 

「仕方ないわね、ピカチュウ最後の手段よ」

『ピカッチュ』

 

 

ピカチュウは指示を受け元気よくサトシに10万ボルトを食らわしたのである。

 

 

「ぎゃぁぁぁぁ!!何すんだ、ピカチュウ」

『ピカピ!!』

「サトシ、起きて、リビングでテレビ見てよ」

「ママ?」

『ピカピ』

 

 

…そうか、カロス地方が消滅してマサラタウンに帰ってきたんだった………!!そうだ、セレナは大丈夫かな…

 

 

サトシはリビングに向かうとセレナがソファーに座っていた。

 

 

「あっ、サトシおはよう………ごめんね、心配かけて」

「そんなこと気にすんなって俺たち仲間だろ!!……それより気分はどうだ?」

『ピカカ』

「うん、大分落ち着いたよ……それよりテレビ見て」

「テレビ?」

「臨時ニュースになってるの」

『繰り返し、臨床ニュースをお送りします、カントー地方とオレンジ諸島を除く全ての地域がケフェウス・ドラゴンという謎のポケモンによって一晩の間に消滅させられてしまいました』

「なんだって!?」

『ピカピカ』

 

 

ホウエンやカロス以外にもここ(カントー地方)とオレンジ諸島以外の場所が消えてしまったのだ。

 

 

『何故かカントー地方とオレンジ諸島は無事で謎のポケモンも入ることすらできない模様です、国際警察本部も壊滅的な被害を受けましたが臨時で本部をカントー地方にに移し対策を検討している模様です』

 

 

国際警察は壊滅し国際警察の本部もケフェウス・ドラゴンによって消滅させらてしまったのである。

 

 

しかし、一部の国際警察の捜査員はカントー地方へと本部を移してカントーが消滅しない理由の調査とケフェウス・ドラゴンへの対策を検討しているのだった。

 

 

「一体何が起こってるんだ」

『ピカピカ』

 

 

セレナとサトシのママは深刻な顔をしていた。

 

 

起きていることは今まで起きたこととは全く異なる恐ろしいことであったのだ。

 

 

…いったい、ケフェウス・ドラゴンって何なんだ…………………とりあえずオーキド博士に聞いてみるか!!…

 

 

「とりあえず、俺、オーキド博士の所に行ってくる!!」

『ピカピカ!!』

「私も……」

 

 

サトシとセレナは一緒にオーキド研究所へと向かったのである。

 

 

その時

 

 

「「「まてっ!」」

『まつのニャ!!』

「なんだ!?」

『ピカピカ!?』

 

 

そこに現れたのは……

 

 

「何だかんだと聞かれたら」

「答えてあげるが世の情け」

「世界の破壊を防ぐため」

「世界の平和を守るため」

「愛と真実の悪を貫く」

「ラブリーチャーミーなかたきやく」

「ムサシ」

「コジロウ」

「銀河を駆ける、ロケット団の二人には」

「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ」

『ニャーんてニャ!!』

『ソォーナンス!!』

 

 

そう、あの3人組ロケット団が現れた。

 

 

「ロケット団……悪いけど今はお前たちに構ってるヒマはないんだ!!」

『ピカピ!!』

「ああ、行こうぜ、ピカチュウ、セレナ」

「うん!!」

 

 

サトシはこの緊急事態にロケット団を無視して先を急ごうとしたのだ。

 

 

『逃がさないのニャ!!』

 

 

その時

 

 

『オワァァァァァァ!!』

 

 

空から何者かの叫び声が聞こえてきたのである。

 

 

『なんニャ?』

 

 

そして、その青い何かが地面に落ちたのだった。

 

 

落ちてきた青い何かは起き上がると辺りを見回した。

 

 

『うぉぉ……いてて、ここはどこだ?』

 

 

その青い何かはポケモンかは不明だがまるで野獣のような鋭い爪を持っている生物であったのだ。

 

 

「喋ったわ」

「ポケモン?」

『ピカピカ?』

 

 

その青い何かはこっちに向きを変えたのである。

 

 

『ポケモン?なんだそりゃ、俺様はAM星人ウォーロックだ!!』

「AM星人?」

「ウォーロック?」

『ピカッピッピッ?』

 

 

サトシたちは初めて聞く言葉に首を傾げた。

 

 

『待つニャ!!』

『なんだお前ら』

「我々はロケット団だ」

「そうよ、世界一の組織よ」

『はぁ?聞いたことねぇな』

「なめるじゃないわよ、私たちは命からがらカロス地方から逃げて来たのよ」

「そうだ!!」

『そうニャ!!』

 

 

言い終わると2人と1匹は泣き出してしまったのだ。

 

 

余程カロス地方から逃げ出すのが大変だったのだろう、そんな様子にウォーロックはかなり困惑していたのである。

 

 

『なんだこいつら!?』

「とにかく、勝負だ、行け!!マーイーカ!!」

 

 

コジロウはモンスターボールからマーイーカを出した。

 

 

『マーイーカー』

『おっ!!イカだ』

「仕方ない、ピカチュウ、10万ボルト!!」

『ピカッチュウ!!』

 

 

ピカチュウの放つ10万ボルトはロケット団に炸裂したのだ。

 

 

『「「嫌な感じ~!!」」』

『マーイッカ~』

『ソーナンッス!!』

 

 

そして、爆発と共に3人は吹っ飛ばされロケット団はあっという間に空の彼方へ消えてしまったのである。

 

 

『ほぉ、よく飛ぶな……所でここはどこだ』

「マサラタウンだけど」

『ピカピカ』

『マサラタウン、聞いたことがないな、俺は今までコダマタウンって場所にいた』

「コダマタウン?聞いたことがない、そういえばウォーロックだっけ、さっきAM星人って言ってたけど」

『ピカ』

『………AM星人って言うのはお前たち人間とは違って体が電波で構成されている別の星の生命体のことだ』

「電波の宇宙人!?」

『ピカピカ!?』

『ああ、電波体や電波生命体とも呼ばれる、まぁ、知らなくて当然だ、人間の目には見えない、他にはFM星人って言う電波体の星があるんだ、最もAM星はとっくに滅んじまって今はもうないんだけどな……………』

 

 

そこまで喋ってウォーロックは大事なことに気がついた。

 

 

『!!って、何でお前ら俺が見えるんだ!?』

 

 

そう、彼らにはウォーロックの姿がしっかりと見えていたのだ。

 

 

「えっ!?普通に見えるけど、なっ、セレナ、ピカチュウ」

「ええ」

『ピカピカ』

 

 

不思議そうにウォーロックはこの辺りを見回したのである。

 

 

この事態はウォーロックにとっても信じられないようであった。

 

 

…ここら辺にはウェーブロードもない、そして、あの流れは電波だが今まで見たことのない周波数の電波だな…

 

 

ウォーロックにはこの世界で通信に使われている電波が見えていた。

 

 

「どうしたんだ?」

『ピカピカ?』

 

 

…ここでは電波を見ることが出来るのか…

 

 

『いや、お前らあそこに何か見えるか?』

 

 

ウォーロックは空の電波がある場所を指差した。

 

 

「いや、雲だけだぜ」

『ピカピカ』

『……そうか』

 

 

…ここでは電波生命体は実体化するが電波は見えないってことか……

 

 

「黙っちゃってどうしたんだ?」

『ピカピカ?』

『いや、なんでもねぇ、所で名前は?』

「まだ自己紹介してなかったな、俺はサトシ、でこっちは相棒のピカチュウ」

『ピカッチュー』

「私はセレナ、よろしくね」

『ああ』

 

 

ウォーロックは恐る恐るサトシと握手してみたのだ。

 

 

…触れることもできるのか…………………これは、たぶん、あれだな、こないだテレビアニメでやってた別次元ってやつか、つまり、俺はケフェウス・ドラゴンに異世界(ポケモンの世界)に飛ばされてしまったということか……

 

 

『ケフェウス・ドラゴンめ』

 

 

ウォーロックの言葉にサトシとセレナは心底驚いた表情をしたのである。

 

 

「ケフェウス・ドラゴン!?」

『ピカピカ!?』

「知ってるの!?」

『なに!?ケフェウス・ドラゴンを見たのか!!』

「見たもなにも」

『ピカピカ』

「ケフェウス・ドラゴンはいろんな地方を消滅させたの、私の故郷も……」

『ケフェウス・ドラゴンに俺たちはここへ飛ばされた、恐らくここは俺たちのいた世界とは別の世界だな』

「別の世界?別の世界って、そうだ、ウォーロックの仲間は?」

『ピカピカ?』

『仲間?』

 

 

ウォーロックは仲間という言葉を聞いて自分の相棒のことを思い出した。

 

 

『そうだ、スバル!!サトシ、星河 スバルってやつを知らないか!!』

「………………ごめん、知らない」

『ピカピカ』

『そうか、俺の相棒なんだ』

 

 

その時

 

 

「何あれ!?」

 

 

そこにはヘルメットのような物がある謎の生物が大量に現れたのだ。

 

 

『!!あれは電波ウイルス、しかも、FM星のやつと同じウイルス、そうか、ケフェウス・ドラゴンが作り出したのか……でも、何でメットリオしかいないんだ』

 

 

…メットリオ、FM星の電波ウイルスの中では最弱の種類、なぜ、ケフェウス・ドラゴンはあんなのを大量に作ったんだ…

 

 

「ウォーロック、電波ウイルスって?」

『ピカピカ?』

 

 

ウォーロックは電波ウイルスのことを手短にサトシとセレナに教えたのである。

 

 

そして、サトシとセレナはウォーロックと共に電波ウイルスと戦う事となった。

 

 

「よし、行くぜ、ピカチュウ!!」

『ピッガ!!』

「私も、フォッコ!!」

 

 

セレナはモンスターボールからフォッコを繰り出したのだ。

 

 

『フォッコ!!』

「この子はフォッコよろしくね」

『おう!!よろしくなフォッコ』

『フォッコ』

 

 

ピカチュウとフォッコはウォーロックと共に電波ウイルスと戦い始めたのである。

 

 

ピカチュウの10万ボルト、フォッコのひのこやウォーロックの攻撃で電波ウイルスを着々と倒していった。

 

 

その時

 

 

「あれは?」

『ピカピカ』

 

 

様子のおかしいポケモンが何匹も現れそのポケモンたちは目から光が失われていてまるで脱け殻のようだった。

 

 

「あのポケモンたちなんか様子がおかしくない?サトシ」

『あれは電波ウイルスに電波変換されてるぞ』

「電波変換?」

『ピカピカ?』

『ああ!!また説明か、面土くせぇな!!』

 

 

ウォーロックは面倒臭がりながらも手短に電波変換についてサトシとセレナに教えたのだ。

 

 

その時

 

 

『ピカ!!』

『フォッコ!!』

 

 

電波ウイルスと戦闘していたピカチュウとフォッコはあまりの電波ウイルスの量に処理しきれなくなり電波ウイルスに押さえ込まれてしまったのである。

 

 

「ピカチュウ!!」

「フォッコ!!」

『まずいぞ』

 

 

そして、ピカチュウとフォッコが電波ウイルスと共に光に包まれ電波ウイルスと一体化してしまった。

 

 

『ちっ、電波ウイルスに電波変換されやがった』

「そんな、ピカチュウ」

「フォッコ……」

『チクショー、スバルさえいれば』

 

 

サトシたちは電波変換されたポケモンやピカチュウやフォッコに更に電波ウイルスが増えて囲まれてしまい絶対絶命の状態となってしまったのだった。




遂に流星キャラとポケモンキャラが出会いました!!ちなみにこの作品の電波ウイルスはメットリオしか存在せずポケモンと電波変換する能力を持っているんです!!この能力が後に重要な鍵を握っています

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