流星のロックマン×ポケットモンスター   作:中2病人間M

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時の波紋

「セレビィ、時の波紋まで案内してもらおう」

『ビィィ!?』

 

 

ハデスはセレビィに接近しセレビィを掴もうとしていた。

 

 

「やめろ、ハデス!!ファイヤーゴッドブレイザー」

「クロスノート!!」

 

 

ロックマンとハープノートはそれぞれクロス変換しセレビィを守るためハデスを攻撃したのだ。

 

 

「お前たちの電波などたわいもない」

 

 

ハデスは攻撃をよけるとエンテイバスターをロックマンとハープノートに放ったのである。

 

 

「くっ!!」

「きゃ…」

『オックスタックル』

『ワイドクロー』

『ゴルゴンアイ』

『ヘビーウェイト』

『タイダルウェーブ』

『フォールサンダー』

 

 

他の電波生命体たちもハデスに攻撃するも現れたジャミンガー軍団に攻撃を防がれてしまった。

 

 

「雑魚どもがファントムスラッシュ!!」

「ナダレダイコ!!」

 

 

ファントム・ブラックのファントムスラッシュとイエティ・ブリザードのナダレダイコがぶつかり合ったのだ。

 

 

「ぐっ……貴様」

「ハイド、ヤマブキシティでの決着をつけようじゃねぇか!!」

「望むところだ!!」

 

 

その時

 

 

『ビィ!!』

 

 

ハデスが隙をついてセレビィを掴んでいたのである。

 

 

「セレビィ、時の波紋はどこだ?それともお前を傷付けて時の波紋まで向かわせるか」

 

 

そして、ハデスはセレビィにエンテイバスターを突き付け脅した。

 

 

「やめろ!!」

『ハデス!!てめぇ』

「どうして時の波紋を欲しがるの!!」

『そうよ、何に使うのよ!!』

『ロエッタ!!』

「……ケフェウス・ドラゴン様の復活には多くのエネルギーが必要になる」

「エネルギー……」

『だから時の波紋っとかいうもののエネルギーが必要なのか!!』

 

 

ハデスは首を左右にゆっくり動かすと人差し指を空に向けたのだ。

 

 

「この世界には千年彗星という彗星がある」

「千年彗星?」

『随分とでかい名前の彗星だな』

「その彗星は名前の通り千年に1度地球に接近し七夜のみ見ることのできる彗星だ」

「その彗星を何に使うの?』

『そもそもそれが時の波紋とどういう関係なのよ』

『ロエッタ』

「ジラーチというポケモンがいる、このポケモンは千年に1度のみ目覚めるポケモン、そして、とある個体のジラーチはこの彗星の周期に合わせて目覚めるのだ」

「……時の波紋……!!時、まさか時の波紋の時のエネルギーを使って」

『千年彗星を……』

「……そう、次に地球に接近する千年彗星をこの時間に出現させジラーチを目覚めさせる」

「ジラーチをどうするつもなの?」

『答えなさい』

『ロエッタ』

「どうだろうか?まぁ、ジラーチのことならサトシ君にでも聞いたらどうだ、彼ぐらいだ、ホウエンとイッシュでジラーチに会った人間は」

「そうだ、サトシ!!」

『ハデス、サトシはどこにいんだよ!!』

「サトシの居場所……私はそんなものは知らない、たとえ知っていても答えるつもりはない」

 

 

その時

 

 

『ワイドクロー!!』

 

 

ウルフがハデスに攻撃するもハデスはそれを避けエンテイバスターをウルフに放ったのである。

 

 

『ぐわぁぁぁぁ!!』

「雑魚め……」

 

 

そして、ハデスが再びウルフにエンテイバスターを放とうと向けた。

 

 

『『「「ウルフっ!!」」』』

『ロエッタ!!』

『くそっ……』

 

 

そして、そのままウルフにエンテイバスターが放たれたのだ。

 

 

その時

 

 

『目には目を、炎には炎を、ファイヤブレス!!』

 

 

オックスがウルフの前に現れエンテイバスターにファイヤブレスを放ち、そのままオックスは火に飲み込まれ見えなくなってしまったのである。

 

 

「……FM星人など口ほどにもない」

 

 

炎が消えるとそこには膝をついたオックスがいた。

 

 

『何で助けたカルビ……』

『助けたわけじゃねぇよ犬……』

 

 

その時

 

 

「マシンガンストリング!!」

『ロエッタ』

 

 

ハープノートのマシンガンストリングがハデスの腕を掴んだ。

 

 

「セレビィ、今のうちに逃げて!!」

『急いで』

『ロエッタ』

『ビィ!!』

 

 

セレビィはハープノートが攻撃した隙にハデスの手から逃げたのである。

 

 

「くっ、セレビィ、お前だけは逃がさん」

 

 

ハデスはセレビィを再び捕らえようとするがセレビィは森の中に隠れて見えなくなってしまったのだった。

 

 

「おのれ、小娘……」

「ハデス、貴方の好きにはさせないわ!!」

『いいわよ!!ミソラ~かっこいい~』

『ロエッタ!!』

「ハープノート、許さんぞ」

 

 

ハデスはハープノートにエンテイバスターを向けた。

 

 

「フリーザーゴッドブレイザー!!」

 

 

ロックマンはハープノートを攻撃しよとするハデスにフリーザーゴッドブレイザーで妨害したのだ。

 

 

「ロックマン、貴様……」

 

 

ハデスは物凄い勢いでロックマンに接近しエンテイバスターを放ったのである。

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

『くそぉぉ……』

 

 

ロックマンはバスターの直撃を受けてしまい少し離れた場所まで飛ばされてしまったのだった。

 

 

「スバル君!!」

『ミソラ!!』

 

 

油断していたハープノートへもエンテイバスターが放たれていた。

 

 

「クロスノート!!」

 

 

ハープノートはクロスノートでエンテイバスターを迎え撃つが少し食らってしまったのだ。

 

 

「きゃぁぁっ!!」

「お前を息の根を止め、ゆっくりとセレビィを探させてもらおう」

「そんなことさせないわ!!」

『そうよ!!』

『ロエッタ!!』

「では、もうひとついいことを教えてやろう、時の波紋のエネルギーをセレビィ以外の者が手をつけるとその反動でその周辺の植物が枯れる」

「えっ」

『それじゃ……』

「そう、私が時の波紋に触れればこのハテノの森の植物は全て枯れる」

「……いくよ!!ハープ、メロエッタ!!」

『ええ!!そんなことさせないわ』

『ロエッタ!!』

 

 

 

 

 

ボンゴレの家で一晩を明かしたサトシとセレナはカノンたちと一緒にいたのである。

 

 

「本当にありがとうございました」

「本当にボンゴレさんとカノンにまで迷惑かけちゃってすいません」

『ピカピカ』

「なんのなんの」

「また会えて嬉しいわ」

「俺も嬉しいぜ!!なっ、ピカチュウ」

『ピッカッチュウ!!』

「セレナ、具合はどう?」

「うん、もう平気、ありがとう!!」

「いいって……どーした?」

「ううん……髪、どうしようかなって思ってね」

「セレナちゃんだったよね?」

「はい、カノンさんでしたよね?」

「うん、いいよ堅くならなくて」

「でも、こんなに助けてもらって……」

「いいって、歳も同じぐらいなんだしカノンでいいよ……セレナ!!」

「うん、ありがとうカノン!!」

「うん、それでね髪なんだけど、今、丁度いい色の洗髪料があるから染めたら」

「ドーブルの尻尾からとれたエキスで天然の物じゃよ」

「カノン、何で洗髪料なんてここにあるんですか?」

「それはね、お祖父さんが私の絵具を買おうとして間違えて注文したのよ」

「いやぁ、すまん、すまん、ドーブルのエキスとあったから絵具かとばかり……」

「お祖父さん、慣れない通信販売使っちゃったの」

「……やっぱり、買い物は自分の目で確かめてからじゃな」

「フフ、その通りね……とりあえず、セレナ、髪染める前にシャワー入ってきたら」

「うん!!」

「洋服もボロボロね」

「本当だわ」

「私の使ってない服あげるわ」

「え、でも……」

「いいのよ!!」

「……ありがとう!!」

 

 

 

 

そして、セレナはシャワーを浴びていた。

 

 

「久々のお湯は気持ちいわ……ふぅ、色々あったからかな、本当、サトシには感謝しきれないな………そういえば、サトシはカノンのことどう思ってるんだろ」

「きっと、なんとも思ってないわよ」

「きゃ、カノン!?」

 

 

扉越しにカノンの声が聞こえてきたのだ。

 

 

「びっくりさせちゃった?ごめんね」

「ううん、平気」

「私よりあの子の方がサトシ君のこと大好きなのよ」

「ええ!?誰です!?」

「ウフフ、セレナ、ポケモンよ」

「なんだ、ポケモンか、よかった」

「それじゃ、着替えここに置いとくわね」

「ありがとう」

 

 

カノンがいなくなるとセレナは再びシャワーを浴びたのだった。

 

 

 

 

カノンは居間に戻ると机の上の整理をしていたのである。

 

 

「セレナ、純粋ね……」

「ん?どーかしたのか?カノン」

『ピカピカ』

「ううん、何でもない」

 

 

その時

 

 

「きゃぁぁぁぁぁ!!」

 

 

お風呂場の方からセレナの悲鳴が聞こえたのでこの場所にいた全員の動きがピタリと止まった。

 

 

「セレナ!?どうした」

『ピカピ!?』

 

 

なんとサトシはそのままお風呂場へと駆け出そうとしたのだ。

 

 

「ちょっと待って、サトシ君、ストップストォォップ、お風呂場にサトシ君が行っちゃダメでしょ!!」

「あ、そうか」

『ピカピ!!』

「もう!!私が見てくるわ」

 

 

 

 

カノンはお風呂場へ向かったのである。

 

 

「セレナ、大丈夫?」

「……カノン……髪が……」

「あっ……」

 

 

セレナの髪は灰色になっていた部分が綺麗にちぎれ床に落ちていた。

 

 

「シャンプーしてたら落ちちゃった……」

 

 

そして、丁度セレナの髪型はショートヘアになっていたのだった。

 

 

 

 

「ちょっとセレナ、出ておいでよ~」

「う、うん……」

「セレナの洋服ボロボロになっちゃったから前に買ったブラウンのワンピースとワンピースの中にノースリーブを着てもらったの、ハイソックスと靴はそのままだけどね」

「カノン、とりあえず、落ち着いたら返すね」

「え、いいよ、そのまま使っててどうせ着ないんだし」

「え、でも……」

「いいって、それと、胸元のタイがちぎれかけてるから気を付けてね、最悪、違うの着けてもいいよ」

「あ、ありがとう」

「セレナ、髪と服、似合ってるぜ」

『ピカチュウ!!』

 

 

セレナの顔は赤くなったのだ

 

 

「ありがとう……」

 

 

 

 

それから、暫くしてサトシとセレナとカノンはアルトマーレを歩いていたのである。

 

 

「カノン、どこへ向かうの?」

「……セレナに紹介したい子がいるの」

「カノン、それって……」

『ピカピカ』

「うん、あの庭だよサトシ君、セレナなら信用できるし」

「そうだよな……久しぶりに会えると思うと嬉しいな、ピカチュウ」

『ピカッチュー』

「サトシ、なんのこと?」

「あとでわかるよ、セレナ」

「う、うん……」

 

 

…なんでだろう、サトシの顔が悲しそうな気がする………アルトマーレで何かあったのかな?…

 

 

サトシはこれから向かう場所に関係したポケモンのことを考えていた。

 

 

………ラティアス…………ラティ……オス………

 

 

その時

 

 

「おーい、サトシ」

「あ、ロッシさん」

『ピカピカ』

 

 

ゴンドラに乗ったロッシと再び出会ったのだ。

 

 

「友達は大丈夫だったか?……あ、その子か……ん?髪切ったのか」

「はい、あの、昨日はありがとうございました」

「いいって、またいつでも乗せるから」

「はい、ありがとうございます」

「そうそう、サトシ、あのクレープ屋、あそこカフェの店舗をオープンしたからお試しあれ、それじゃ」

 

 

ゴンドラを漕いで行ってしまうロッシにサトシとセレナは頭を下げて礼を言ったのである。

 

 

「そうね、折角だからお茶しましょうか?」

「うん!!」

「よっしゃ、久しぶりにあのクレープ食べたいぜ」

『ピカピカ』

 

 

サトシたちはクレープ屋へと向かうのだった。




お久しぶりです、とまぁ、忙しかった…いや、今も忙しいですが頑張ります。それと、今回、セレナをショートヘアにしました、洋服はカノンの説明通りでアニメのショートセレナの服とは違います。

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