流星のロックマン×ポケットモンスター   作:中2病人間M

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平和は訪れる……

『スバル!!追え』

「もちろん!!」

 

 

ロックマンとの戦闘でケフェウス・ドラゴンは逃走したのだった。

 

 

現在、ケフェウス・ドラゴンをディアルガ、パルキア、ギラティナが追跡しており、ロックマンはその後を追いクチバシティまでやって来た。

 

 

『あそこだ!!』

 

 

港付近の上空でケフェウス・ドラゴンがディアルガ、パルキア、ギラティナに囲まれていたのだ。

 

 

『おのれ……』

 

 

ディアルガがときのほうこうをパルキアがあくうせつだんを放ち、ギラティナが姿を消したのである。

 

 

『ぐわぁぁぁぁ……おのれ…』

 

 

そして、ギラティナが姿を現し、ケフェウス・ドラゴンをシャドーダイブを攻撃したのだった。

 

 

さらにギラティナ前にロックマンクロスサンダーが現れてファイヤークロスストーンとフリーザークロスストーンをプレデーションした。

 

 

『ぐっ……よっ…よせぇ…』

「トリプルゴッドブレイザー!!」

 

 

そして、トリプルゴッドブレイザーはケフェウス・ドラゴンの腹を貫いたのだ。

 

 

『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 

致命的なダメージを受けたケフェウス・ドラゴンは海の上の辺りをグルグル回りだし、そして、ケフェウス・ドラゴンの腹の辺りが膨らみ始めたのである。

 

 

『おっ…うおぉぉ…』

『なっ…なにが!?』

「どうなるんだ…」

『このままでは…今まで飲み込んだものが……』

 

 

そのままケフェウス・ドラゴンがどんどん膨らんでいった。

 

 

『おっ…おのれ…このままでは……あれだけは……』

 

 

そして……

 

 

『ラ・…ーとオー……ツだ…はは…さない…あとは…任…るハデ…お…れぇぇぇ』

 

 

次の瞬間…

 

 

『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 

ケフェウス・ドラゴンは海の上で海を巻き込みながら大爆発を起こしたのだった。

 

 

「爆発した……」

『ザマァ見ろ!!自業自得だ!!』

 

 

大爆発の中から光が上空に放たれたのだ。

 

 

「あれは…」

 

 

そして、その光は花火のように弾け見渡す限りに一斉に降り注いだのである。

 

 

「これは一体…」

『スバル、とにかく戻るぞ』

「うん」

 

 

ロックマンはヤマブキシティまで戻り、クロス変換と電波変換を解いた。

 

 

「みんな…」

『ケフェウス・ドラゴンは消滅したぜ…』

「本当!!スバル君!!」

「本当だよ!!ミソラちゃん」

『スバル君もウォーロックも頑張ったわね…』

『ロエッタ!!』

『ヘン!!ハープ…お前も頑張ったじゃねぇ』

『お褒めの言葉感謝するわ』

「本当に良かっ……」

「ミソラちゃん!!」

 

 

ミソラがふらつき倒れそうになりスバルがミソラを支えたのだ。

 

 

「ごめんね…スバル君…スバル君だって大変だったのに……」

「大丈夫だよ…ミソラちゃん…あっ…そう言えばサトシは?」

「そう言えば…見当たらない…」

『セレナちゃんもいないわね…』

『2人でイチャついてんじゃねぇのか…』

「もう…ウォーロック…」

 

 

そこへ、ミュウツー(初代)がやって来たのである。

 

 

『誰だお前…』

『私はミュウツー…サトシはもういない…』

「えっ…」

『何だと…』

 

 

ミュウツーはサトシのことについて話し始めた。

 

 

『私が駆けつける直前にジェミニというFM星人に殺られてしまったようだ…』

「ジェミニに…」

『あのクソ野郎!!』

『それでジェミニは…』

『自身が乗っ取っていたライコウが正気に戻り、消された…』

 

 

その言葉を聞いた過去にジェミニに殺されたことのあるFM星人たちは少し笑みを浮かべたのだ。

 

 

『そして、セレナという少女は悲しみのあまりに動けないでいる…』

「とにかく…セレナちゃんの所へ行きましょう…」

「ミソラちゃん…そうだね」

 

 

 

そして、スバルたちはサトシが消滅した所までやって来たのである。

 

 

そこには、膝をつき目から大量の涙を流し動かなくなっているセレナがいたのだった。

 

 

「セレナちゃん!!」

 

 

ミソラはセレナに駆け寄り抱き締めた。

 

 

「ミ…ミソラさん……サトシが……サトシが……」

 

 

セレナは溢れる大粒の涙を流したのだ。

 

 

「セレナちゃん……でも、戦いは終わったわ…ケフェウス・ドラゴンは消滅したし…それに…ケフェウス・ドラゴンに消された町や人々もみんな無事だそうよ……」

「で…でも…私……」

 

 

セレナは震え始め…

 

 

そして…

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

セレナは感情を押さえきれずに泣き出したのである。

 

 

「ウォーロック…なんとかならないの!!」

『俺にそんなこと言われてもな…どうしょうもないぜ…』

 

 

その時

 

 

その様子を見ていた時を司る神、ディアルガが雄叫びを上げたのだ。

 

 

「!!」

 

 

そして、ディアルガの胸のダイヤモンドが光始めたのである

 

 

「!?」

 

 

セレナの目の前…サトシが消滅した場所が青く光った。

 

 

そして、その様子を見てムゲンが口を開いたのだ。

 

 

「時を司る神…ディアルガ…時を逆転させてサトシ君を助けるつもりか……」

 

 

しかし、空間が全く安定していなかったのである。

 

 

「駄目だ…空間が安定していない…」

 

 

そこへ、空間を司る神、パルキアも現れてパルキアの肩のパールが輝き、青く光った場所に混ざるようにピンク色がかかった。

 

 

さらに、ギラティナがその力を交えたのだ。

 

 

「ディアルガにより消滅した肉体を再構築…パルキアは安定していない空間を保持しギラティナが反転世界の力を利用している…神々の力でサトシ君を……」

 

 

そして、その中にサトシの姿が現れたのである。

 

 

「サトシ!!」

 

 

セレナは再構築されたサトシに触れようとするも、

 

 

「えっ……」

 

 

そのサトシは粉々に砕けて消滅したのだった。

 

 

「そんな…」

『無理だと思ったぜ…』

「ウォーロック?」

『サトシはクロス変換してるだ…つまり、電波体と肉体構成は同じだ、こっちじゃ電波体も常に実体化してるから実感ねぇだろうけどよ…電波体自体この世界とは違う物質だからこの世界の神様には再構築出来ねぇんじゃねぇのか…』

「でも…ウォーロック、前にこの世界の全ての物に電波を感じるって言ってたよね…」

『あ…ああ…俺の説明が悪かった…確かに…この世界は殆ど電波を感じるし…ポケモンだって電波体に似てるけど…内部構成が多分俺らとは違うな…ポケモンの放ってる周波数は人間とムー大陸の周波数を掛け合わせたような周波数だしな…』

「サトシ…サトシィィィ!!」

「セレナちゃん…」

 

 

その様子を眺める神々は再び先程と同じことを繰り返したが上手く行かずその後何度もやったが全く出来なかった。

 

 

「スバル君!!」

「ミソラちゃん…」

「天池さんや宇田海さんに頼んでサトシ君を科学的で再構築出来ないかな」

 

 

そこへ

 

 

「ミソラ君…現状では無理だよ…」

 

 

天池と宇田海が現れたのだ。

 

 

「はい…実はこの世界は電波技術が未発達で唯一発達しているのは転送装置ぐらいでして…再構築の装置は無理なんです」

『だったら…俺たちの世界に戻って装置をとってくりゃいい話よ!!』

「でも…ウォーロック…どうやって戻るの?」

『そんなもん創造主さん探し出して…ぶっ潰せばいい!!』

「ハァ…ぶっ潰すって……」

 

 

その時

 

 

『その創造主とは…この私のことかな……』

「!!」

 

 

振り返ったそこには白いボディを持った巨大なポケモンがいたのである。

 

 

その名は……

 

 

『私の名はアルセウス…』

「アルセウス……」

『オメェが創造主か…』

『その通りだ…』

「えっと…あのアルセウス様…」

『少女よアルセウスで良い…』

「あっ…はい、アルセウスは私たちの世界に私たちを戻すことが出来ますか?」

 

 

アルセウスはミソラを見つめ、そして

 

 

『……もちろんだ……だが…その力を使うには私の体内の別のエネルギー利用する…なので蓄えるのに僅かな時間が必要だ…それよりも……ディアルガ、パルキア、ギラティナ、もう一度やるのだ…』

 

 

アルセウスの命令でディアルガたちはサトシの再構成を始めた。

 

 

『よし…ハァァァァァァ!!』

 

 

アルセウスのエネルギーが構築されていたサトシを包み込み、そして、光が消えて…

 

 

「みんな…」

『ピカッチュウ…』

 

 

サトシとピカチュウが現れたのだ。

 

 

「サトシ!!」

「セレナ…俺…いったい…そうか、ジェミニっての刺されて…それで…!!アルセウス…」

『久しぶりだな…』

「ああ」

『サトシ…創造主とも知り合いだったのか…』

「うん…まぁね…」

 

 

その時

 

 

「サトシ!!」

 

 

セレナがサトシに抱きついたのである。

 

 

「セレナ…」

「サトシのバカ!!バカ!!バカァァァ!!どれだけ心配したと思ってるのよ!!」

「セレナ…ごめん…」

「……でも……あの時…庇って私を助けてくれて…ありがとう……」

「うん…」

『では…私はもう行くとしよう…準備が整いしだい、また現れる』

 

 

そう言ってアルセウスは自分の世界に消え、それに続くにようにディアルガたちも消えたのだった。

 

 

こうしてケフェウス・ドラゴンは消滅しこの世界は救われた。

 

 

その直後に戻ってきた五里門次郎の話によるとハイドはケフェウス・ドラゴンの敗北を悟ると発狂しながらその場を立ち去ったらしい。

 

 

 

 

その後、この戦いの後処理が行われたのだった。

 

 

他の地方は飲み込まれていただけだったので差ほどの被害はないがカントーは特にヤマブキシティは崩壊していた。

 

 

そして、正気に戻ったシトロンが機能停止したゼロを引き出し破壊衝動を消去し修理するもゼロはヤマブキシティで暴れた過去からシトロンの元を去ってしまったのだ。

 

 

「心配ですね…ゼロ…」

「うむ、これから、電波ウイルスの残党処理を国際警察と協力して行うことになったのだ、あのゼロが味方にいれば強力な戦力となるのだが」

「五陽田警部、発明ならいつでも協力しますので」

「うむ、よろしく頼む、シトロン君」

「はい!!」

 

 

そう、電波ウイルスの残党処理を五陽田警部はこちらの国際警察と協力して対処することになったである。

 

 

 

 

「という訳で…少しカントーにいようと思うの!!」

『そう…まぁ、いいわ…』

 

 

セレナはテレビ電話でカロスにいる母にカントーに残ると連絡しているとサトシがやって来た。

 

 

「俺がちゃんと面倒みますから…なっ…ピカチュウ!!」

『ピカッチュウ!!』

「ちょっと…私…子供みたいじゃない…」

『サトシ君…セレナをよろしくお願いします』

「はい!!」

『ブフッ!!母によろしくされてる…ブフッ!!』

 

 

近くにいたウォーロックは笑いが堪えきれないようだった。

 

 

「ウォーロック!!何…」

『あっ…いや…何でもねぇ…』

 

 

アルセウスの準備が整うまで平和な暮らしが続くだろうと誰もがそう思っている……

 

 

果たして……

 

 

ケフェウス・ドラゴンの消滅で本当にこの世界に平和が訪れたのだろうか……




ここで取り合えずケフェウス・ドラゴンとの戦いはおしまいです、次回からはケフェウス・ドラゴンの残党との戦いです。

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