『破壊!!破壊!!破壊!!』
ゼロはハープノートとサトシにセイバーを構えた。
「パルスソング!!」
「クロスバスター!!セレナ!!下がってて!!」
「うん…」
しかし、パルスソングはセイバーで簡単に斬られ、そして
『バスターショット!!』
クロスバスターはバスターショットで打ち消されてしまったのだ。
『バスターショット!!』
さらに、ゼロは連続でバスターショットを放ちハープノートのサトシを追い詰めたのである。
「きゃっ…」
「くっ…バトルカード、ジェットアタック!!」
しかし、サトシがいくら連続でゼロに攻撃しても全て避けられてしまった。
「いい加減にしなさい!!マシンガンストリング!!」
しかし
『その程度か…』
マシンガンストリングはセイバーで弾かれ、ゼロは高く飛び上がりセイバーがハープノートに振りかざされようとしていた。
「ミソラさん…よけてっ…」
「しまった…」
…殺られる…
ハープノートがそう思った…
その時
『ロメッタ!!』
ハイパーボイスがゼロに直撃し、さらに
『タイダルウェーブ!!』
キャンサーのタイダルウェーブがゼロを飲み込んみ吹き飛ばしたのだった。
「メロエッタ、キャンサー!!」
『ロメッタ!!』
『ミソラっちはオイラが守るブク!!』
『そうだ!!ミソラ、メロエッタとクロス変換してみたら』
「えっ…」
『ロメッタ…』
『キャンサーが加わってもあのロボットには勝てないわ…』
『ブク～……』
『けど、メロエッタとクロス変換してみれば…』
ハープノートはジャミングノートの時に自身から出たクロスストーンを取り出した。
「でも、電波変換しながらクロス変換出来るかな…」
『ジャミンガーだって、電波ウイルスとの電波変換のクロス変換なのよ!!やってみる価値はあるわ…』
そこへ
『そこまでだ!!』
メロエッタのハイパーボイスの不意打ちにさらにタイダルウェーブが直撃するも大したダメージではなかったようでゼロはセイバーを構え怒りによりさらに血相を変え走ってきていたのである。
「バトルカード、ロングソード!!」
サトシはロングソードでゼロを少しでも足止めしようと奮闘し、
「ミソラさん!!今のうちに…」
『オイラだって!!』
そして、キャンサーはゼロの顔面にガッチリと張り付いたのだ。
『離れろっ…』
「ハープ…いくよ…」
『うん!!』
ハープノートはギターにクロスストーンを近づけ、そして、クロスストーンはギターと同化したのである。
『いい感じよ…ミソラ』
「メロエッタ…お願いできる？」
『ロメッタ!!』
メロエッタは新たな戦力となろうとハープノートのギター付近に近づいた。
そして
「クロス変換!!」
ハープノートのクロス変換という言葉と共にハープノートとメロエッタは光に包まれ１つとなったのだった。
そして、光からはメロエッタのギターを持ったハープノートが姿を現したのである。
「私は、ハープノートクロスメロエッタ!!今、ここで貴方を倒す!!」
ハープノートクロスメロエッタ…その姿はジャミングノートの姿を本来のハープノートに戻したかのような姿で持っているギターはジャミングノートが使っていたのと同じメロエッタを模した物でありギターに付いているマイク部分の近くの部分にジャミングノート時にはなかったハープの顔があった。
ゼロはサトシを蹴り飛ばしてキャンサー投げ飛ばすとクロス変換したハープノートを見るとニヤリと笑い。
『面白い…バスターショット!!』
「クロスノート!!」
ハープノートの前にショックノートよりも遥かに大きいスピーカーが現れ、そして、スピーカー相応の大きさの音符が発射されゼロのバスターショットを打ち破りゼロに直撃したのだ。
『ぬっ…』
「マシンガンストリング!!」
ハープノートは空かさずにマシンガンストリングを放ちゼロを体に玄を巻き付け拘束したのである。
『こんなもの…』
ゼロは拘束されながらもセイバーでマシンガンストリングの玄を斬ろうとするも、
『斬れない…なんだと…』
「すごい…」
『ミソラ!!とどめを…』
「うん…クロスノ…」
その時
「!!」
ダークロックマンが左手（黒いウォーロック）でマシンガンストリングの玄が引きちぎられたのだ。
「ダークロックマン!!」
「ウォーミングアップはここまでだ…」
「ウォーミングアップですって…」
そこへ、シトロンとファントム・ブラックがまるで待っていたかのように現れたのである。
「この地方はもうすぐケフェウス・ドラゴン様の物となる」
「そして、世界中の人々はロケット団にひざまつくのだ…ハーハッハ!!」
さらに、そこへ１体のジャミンガーが現れそのジャミンガーはサトシを見ると顔を釣り上げ笑みを浮かべた。
「サトシ、久しぶりね…」
そのジャミンガーはまるでサトシを昔から知っているかのように話を始めたのだ。
「お前誰だよ…」
「忘れたのかしら？酷いわねぇ…私よ…私よ…」
「…………!!その声…まさか、カ…カスミ…」
「思い出してくれた～」
「このジャミンガーは強化版のジャミンガーだ、知能も少し高いし他のジャミンガーとは訳が違う…そして…」
そして、シトロンが指を鳴らすと空から５体の何かが飛来しシトロンたちの後ろに着地したのである。
「これは…」
「サトシ、ゲノセクトだよ…これは特製のクロス人間だ…リーダーは赤いボディのやつ…知ってるんだろ…そして、中身の人間の名はタケシ、ハルカ、ヒカリ、アイリス、デントだったかな？」
「全員…俺の旅の仲間…」
「その通り!!大正解!!」
「ふざけるな!!今すぐ皆を解放しろっ!!」
「戦って助けなよ～」
「何だって!?」
しかし、相手はゼロにダークロックマンにファントム・ブラック…さらに、強化版ジャミンガーにゲノセクトのクロス人間が５体…到底勝算はなさそうだ…
その時
『仕方がないから協力してやる!!』
『ヘビーウェイト!!』
オヒュカス・クイーンとリブラ・バランスが現れリブラがヘビーウェイトをかました。
『ハアァァァァ!!』
しかし、ヘビーウェイトはいとも簡単にゼロに斬られてしまったのであった。
『破壊…』
そして、ゼロは破壊衝動により飛び出そうとしたがそれをダークロックマンが制止したのである。
「ゼロ…まだ、まちなさい…」
『ハアァァァァ…破壊!!』
『オヒュカスもリブラもどうしたんブクか？』
『元の世界に戻るにはどの道コイツらを倒さなければならない』
『その間は敵も味方もないのだ』
「あっ、ありがとう…」
利害の一致によるものだがハープノートが礼を言うもオヒュカスもリブラも素っ気ない表情をしたのだ。
『勘違いするな…元の世界に戻れたら…また、敵だ』
『その通りだ!!』
「うん!!もちろん、その時は容赦しないわよ!!」
そこへ
『俺様までいるぜぇ!!』
なんとオックス・ファイアまでもが現れ、さらにウルフとクラウンが合流したのだった。
「フフフ…ザコが何匹集まろうと同じことだ…ダークロックマンの戦闘力はオリジナルであるロックマンを超越している」
「ファントム・ブラック!!貴様の相手はこの俺だ!!」
そこへ、イエティ・ブリザードが現れその場にとてつもない面々が集結するのであった。
「サトシ…君の相手は僕だ!!」
シトロンはダークボールのスイッチを押して大きくするとハリマロンを出し、そして
「クロス変換!!」
シトロンはハリマロンとクロス変換し緑のクロス人間になった。
「サトシ君はシトロンをお願い」
「はい!!」
「イエティ・ブリザードはファントム・ブラックを…」
「おう!!任せな!!」
「後の皆でゼロとジャミンガーとクロス人間!!で…私がダークロックマンの相手をするわ!!」
『おう!!』
ハープノートの指揮の元、ヤマブキシティは激戦地と化すのであった。
丁度、その頃ロックマンを乗せたメカはアーシア島に到着したのである。
「ここが…」
『アーシア島か…』
『早く行くニャ』
そこへ、１人のフードをした男がスバルたちに近づいてきたのだ。
「貴方たちは……観光ですか？」
「え～っと…僕たちは…」
「観光なら島から離れた方がいい…」
「えっ…」
「さっき…この島の祭壇が破壊されたんだ」
「祭壇が…」
「各島の祠までもし、破壊されたなら…古代の伝説が…」
その時
海の方に見える３つの島の方から爆発音が響いた。
「まさか!!」
そして、火の島からは炎色の光の柱が氷の島からはクリスタル色の光の柱が雷の島からは雷色の光の柱が天空にそびえ立っていたのである。
「祭壇と各島の祠が破壊されし時、海中に埋まる古代の島がその姿を現す…その島の宝…伝説の鳥の魔獣を操り人の元へと遣わすであろう………これは、最近判明したアーシア島の古代の伝説です」
「古代の伝説…」
「そして、今、それは現実になろうとしている…」
「……」
そして、男はフードを外したのだ。
「申し遅れた、俺の名前はムゲン・グレイスランド、研究者だ」
「あ…あなたは!!」
ムサシ、コジロウ、ニャースはその人物を知っているようで心底驚いていたのだった。
「君たちは…たしか、あのとき反転世界で…」
「皆さんこの人と知り合いだったの……初めまして僕は星河 スバルで……」
その時
アーシア島全体に凄まじい地響きが鳴り響始めた…恐らくムゲンの言っているアーシア島の古代の伝説が甦ろうとしているのであろう……
とりあえず、ゼロは強いです。因みに電波変換してからのクロス変換にも相性と言うものがあり、相性が悪いとどんなに強者同士でも差ほど力が出ない場合も有ります。そして、ハープノートとメロエッタはかなり同調しているのでかなり強力です。あと、アーシア島で古代の伝説について話していたムゲン・グレイスランドという男は『ギラティナと空の花束シェイミ』の登場人物です。