流星のロックマン×ポケットモンスター   作:中2病人間M

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シトロイド

天池らとスバルたちは展望台から街を見渡していた。

 

 

「それにしてもスバル君、無事で何よりだ」

「天池さんこそ」

「それよりケフェウス・ドラゴンに抵抗する兵器って…」

「ミソラ君、それはケフェウス・ドラゴンの周波数に対応した高性能のジャミング装置だよ」

『ケフェウス・ドラゴンの周波数に対応したって、どうやって調べたんだよ』

「僕のスターキャリアーには以前地球にFM王が現れたときの周波数を記録している、それを使ってケフェウス・ドラゴンの周波数を測定したんだ」

「それと、ダークボールって言うポケモンを操るモンスターボールからポケモンを解放する装置も研究中です」

 

 

宇田海が付け足すように口を挟んだ。

 

 

「えっ!?ダークボールも…」

「ダークボールはマスターボールと呼ばれるどんなポケモンでも捕獲できるモンスターボールのコピーらしい、そして、さらに捕獲したポケモンに常に洗脳する周波を送り続けているらしいんだ」

「なので、ダークボールが破損するとポケモンも洗脳から解放されます」

『そうか!!あのちっこいポケモンの時もダークボールを破壊したから戻ったんだな』

「でも、サトシはどうして破壊すればいいとわかったの?」

 

 

スバルの問いに対してサトシは深呼吸をしてから答えたのだ。

 

 

「スバル…実はな、俺は1度ダークボールを見てるからなんだよ」

「えっ!?」

「そう言えば、こちらの警察の内部情報によるとダークボールの試作品実験が幻のポケモンセレビィで行われたとか…君はサトシ君と言ったね、君はその場にいたのか?」

「はい、その場にいました、セレビィが洗脳されて暴れるのもこの目で見ました」

「そうなの、サトシ!!」

「ああ、セレナ」

 

 

だか、天池は険しい顔をしながら、

 

 

「だが、その時よりもダークボールはより協力にポケモンを洗脳させる」

「シトロンと言う少年がダークボールを完成させたそうです」

「シトロン!?」

「あの少年がロケット団が長年停止していたダークボールを完成させ量産した」

「そして、有ろうことかこのビルでダークボールを量産していたとは」

『そのシトロンってのはサトシたちの仲間だったんだぜ』

「本当かい、サトシ君!?」

 

 

複雑な表情で頷くサトシを見て宇田海は慌てて訂正した。

 

 

「安心してください、彼からもケフェウス・ドラゴンの反応があります、完全に洗脳されています」

「はい…」

 

 

だがサトシはこれまで以上に険しい顔をしそれをセレナが心配そうに見つめていたのだった。

 

 

…シトロン…必ず助けてやるからな…

 

 

「ところでサトシ君」

「はい」

「君はクロス変換する際に何の電子機器を使ってるんだい」

「これです」

 

 

サトシはポケモン図鑑を天池に見せたのだ。

 

 

「これは?」

「この世界のポケモンの情報を見れる機械です」

「なるほど…どうやら、クロス変換するときにはクロス人間もジャミンガーも変換時に所持している電子機器の能力を取り込むようだ」

「電子機器の能力を取り込む…」

『たしかに、ジャミングノートの時もスターキャリアーの力を使ってたしな』

「そこでだ、サトシ君にこれを…」

 

 

天池はスターキャリアーをサトシに渡した。

 

 

「これは…」

「スターキャリアーだ、この中にはバトルカードのデータが全て入っている、これで、サトシ君も戦うときにバトルカードを使えるようになる」

「あっ、ありがとうございます!!」

「しかもですよ、こっちの警察の協力でスターキャリアー対応の通信衛星を打ち上げたんです!!これで、スターキャリアーも通信可能です!!」

『それは助かるな、スバル』

「うん!!」

「そうだな…女の子ようがもうひとつ…」

 

 

天池はピンクのスターキャリアーを取りだしセレナにも渡したのだ。

 

 

「えっ…」

「君は戦闘には入らないが、サトシ君やスバル君と通信が出来るから持っておきなさい」

「あっ、ありがとうございます!!」

『へっ!!セレナのやつサトシと全く同じこと言ってやがる』

『こら、ウォーロック!!女の子をからかうんじゃないのよ!!』

『やめろ…ハープ!!……ぎゃぁぁぁぁ!!』

 

 

ハープがスバルのスターキャリアーに侵入しウォーロックに叩きのめされてる間、ウォーロックの言葉でセレナは顔を真っ赤にしていたのであった。

 

 

「……(恥ずかしい…)」

 

 

その時

 

 

「スバル君!!あれなに!?」

「どうしたのミソラちゃん…」

 

 

ミソラは街の方で動く何かに指を差していたのだ。

 

 

『なっ!?』

 

 

街は同じ形をしたロボットが多数徘徊していた。

 

 

「あの…ロボット何処かで…」

 

 

セレナは記憶を巡らせたのである。

 

 

そして

 

 

「サトシ!!」

「ああ…シトロイドだ…」

『シトロイド?』

「うん、恐らくシトロンのロボットだよ」

 

 

そして、展望台にシトロイドが数体入ってきたのだ。

 

 

『チッ…』

『ウゴクナ!!ウツゾ!!』

 

 

一同は数体のシトロイドに拘束されてしまったのであった。

 

 

「ウォーロック…」

『おう』

 

 

スバルはスターキャリアーの中のウォーロックに小声で話した。

 

 

「ハープ…」

『ええ…』

 

 

スバルとミソラはスターキャリアーをシトロイドの足元に転がしたのである。

 

 

『!!』

 

 

全てのシトロイドが視線をスターキャリアーに集中した。

 

 

そして、シトロイドはスターキャリアーを拾ったのだ。

 

 

『デンシキキ…』

「ウォーロック!!」

『おう!!』

 

 

ウォーロックとハープはスターキャリアーから飛び出しウォーロックは2体、ハープは1体のシトロイドの体勢を崩した。

 

 

『シャサツシマス!!』

「ピカチュウ!!アイアンテール!!」

『ピッカ!!』

 

 

ピカチュウはアイアンテールでシトロイドの体勢を1体崩したのだ。

 

 

そして

 

 

「フォッコ!!」

 

 

セレナはモンスターボールからフォッコを繰り出した。

 

 

「ひのこ!!」

『フォッコ!!』

 

 

フォッコのひのこが残りのシトロイドに直撃させたのである。

 

 

しかし、威力が弱く、

 

 

『シャサツシマス…』

 

 

シトロイドのバスターがセレナに発射された。

 

 

「セレナ!!」

 

 

サトシはセレナを倒しバスターをよけたのだった。

 

 

「大丈夫か!!」

「あっ、ありがとう…(近い……)」

「電波変換!!星河 スバル、オン・エア!!」

「電波変換!!響 ミソラ、オン・エア!!」

 

 

そして、サトシはスターキャリアーをクロスキャリアーに変換させたのである。

 

 

『ピカピ!!』

「ピカチュウ、クロス変換!!」

 

 

そして

 

 

「ロックバスター!!」

「ショックノート!!」

「クロスバスター!!」

 

 

次々とシトロイドを破壊し全滅させたのだった。

 

 

『よし、ここはこれで終わりだな、次は街のやつを…』

 

 

その時

 

 

街に爆発音が鳴り響いたのだった。

 

 

「なんだ!?」

 

 

その爆発音は何回も鳴り響いた。

 

 

『アイツだ!!あの赤い他のとは違うロボットだ!!』

 

 

他のシトロイドとは明らかに異なる機体が1体…

 

 

その姿は赤いボディに長い髪のようなものがあったのである。

 

 

『アイツ…他のシトロイドまで破壊してるぞ…』

「とにかく…奴を止めよう!!」

 

 

ロックマンたちはその機体の所までくると、

 

 

「やめろ!!」

 

 

その機体はゆっくりとロックマンを見るとニヤリと不適な笑みを浮かべた。

 

 

そして

 

 

『俺の名は…ゼロ…ケフェウス・ドラゴン様が何処かの世界から漏れてきたデータを採取しそれを元にシトロン様が最強のシトロイドとして作り出した…』

「最強のシトロイド…」

 

 

その時

 

 

「久しぶりだな…スバル…」

 

 

そこにはスバルの父、星河 大吾がいたのだった。

 

 

「と、父さん…」

『お前まで操られてるのか…』

「電波変換……」

「父さん…!!」

『この周波数…バカな…』

 

 

そして、星河 大吾は黒いロックマンになっていた。

 

 

「俺はダークロックマン…以前宇宙ステーションでウォーロックが俺の体に入った時の残留電波で電波変換したんだ」

『あんな短時間の電波変換の残留電波で…』

「これもケフェウス・ドラゴン様の力だ!!所でスバル…もうすぐこの地方にもケフェウス・ドラゴン様が入れるようになる…」

「えっ…」

「ケフェウス・ドラゴン様がこの地方に入れなかったのはアーシア島のルギアが邪魔していたからだ…奴の神秘の力さえ押さえてしまえば……」

「ケフェウス・ドラゴンが入れるようになる……」

「その通りだよ、既にその任務を実行するためにキグナスらに行ってもらってる…もうすぐだ…」

「止めに行かなきゃ、ロックマン!!」

「ハープノート…でも、どうやって…」

 

 

その時

 

 

『ニャーたちに任せるニャ!!』

 

 

上空に飛行用のメカが姿を現したのだった。

 

 

「アーシア島ならこれで直ぐに行けるわ

よ」

「ロックマン!!ここは私たちに任せて行ってきて…」

「でも…」

「大丈夫だから!!」

『スバル!!』

「うん!!」

 

 

そこへ、ダークロックマンが近づいてきたのだ。

 

 

「スバル…ヒントをやろう…アーシア島にはそれぞれの島に宝があり、その宝を置く祭壇もある…そして、その全てを破壊した時に島の力が発動する…だ」

 

 

…どうゆう意味なんだろ…でも…

 

 

「……父さん…絶対…絶対…助けるからね!!」

「スバル…楽しみにしている…」

 

 

その時

 

 

『うおぉぉぉぉぉ!!』

 

 

プログラムの破壊衝動が抑え込めなくなったゼロが暴れだした。

 

 

「マシンガンストリング!!」

 

 

ハープノートはマシンガンストリングでゼロの動きを止めたのである。

 

 

「行って!!ロックマン」

「お願いハープノート!!」

 

 

そう言ってロックマンはムサシ達のメカに乗り込んだのだった。

 

 

「さて、このシトロイド…ゼロは極度の破壊衝動の持ち主でな…それも、他のシトロイドとは戦闘力も明らかに高いんだ…僕は少しの間見ている…君たち2人でゼロの相手をしてくれ…」

 

 

そして

 

 

『破壊!!破壊!!破壊!!破壊!!』

 

 

…何だこいついきなり声を上げだして…

 

 

「サトシ君!!ぼやっとしないで頑張ろう!!」

「はい、ミソラさん」

 

 

そして、ゼロはセイバーを取り出しハープノートとサトシに向けたのだ。

 

 

 

その頃、ロックマンはアーシア島へと着々と近づいていたのだった。




突然ですが…ロックマンゼロを参戦させました。しかし、この小説は流星のロックマン×ポケットモンスター扱いなのでゼロはゲスト扱いです。それに、このゼロはロックマンエックスやゼロシリーズに登場するゼロとは別人で設定としてはケフェウス・ドラゴンの能力で他の世界から漏れてきたデータを元にシトロンが作り出したシトロイドであり、レプリロイドではありません。このゼロは破壊衝動をプログラムされていて一定で破壊衝動が抑え込めなくなり暴れると言う感じなのです。ですが、「ゼロを乱用するんじゃねぇ!!」とか思っているかた…それに関しては申し訳なく思っています。

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